――カルネ村。
モモンガの遠隔視の鏡<ミラー・オブ・リモート・ビューイング>によって、カルネ村はあっさりと発見することができた。そして、やはりこの村は謎()の騎士の一軍に襲われていた。
モモンガになる以前。もちろん、モモンガは人を殺した経験がない。
だが、「遠隔視の鏡」ごしとはいえ、人が死ぬ姿を見てもまったく取り乱すことはなかった。何か特別感情に揺らぐこともない。なにか抱いた感情があるとすれば、それは――
《――グレーター・テレポーテーション/上位転移》
視界がぐにゃりと歪み、先ほどまで鏡で遠見していた場所に出る。
そこにいたのは2人の姉妹。栗毛色の髪をみつあみにした少女エンリとその妹ネムであった。日に焼け健康的な肌は恐怖のためか真っ青だったが、可愛いだろう顔立ちといえる。
モモンガは少女の後ろに立つ厳めしい鎧を纏った騎士に視線を送る。
やはり、これにはなんの感情も浮かんでこない。緊張も気負いもない。
《――グラスプ・ハート/心臓掌握》
モモンガは、魔法によって騎士全員の心臓を握りつぶした。僅かな愉悦があったがそれだけだ。
即死系魔法はもちろん抵抗することができる。だが、騎士たちは皆、膝をつき泡を吹いて死んだ。あまりにも呆気なかった。
この場にモモンガは先ほど精を与えたばかりのアルベドを連れていたが、仮にもモモンガの相手を務めたこの脆弱な騎士らに対して、不快を超えた憎悪の念をアルベドは抱いていた。
特にモモンガの寵愛を受けた後とあっては尚更であった。
――上位アンデッド作成 デス・ナイト――
モモンガは自らの特殊能力によって騎士達をアンデットに作り替えた。
しかし、アルベドからすれば一片の価値さえ存在しない下等生物の死体には過ぎたことに思えてならない。モモンガの尖兵として働くなど下等生物の死体には、分不相応としか考えられないのである。極めて不愉快だった。
アルベドは身をくねらせ、焦らされる思いを募らせていた。
「――行け、皆殺しにしろ。デスナイト」
「一人でも逃してみなさい。その存在、一片も残らないように消しつくしてあげます」
「オオオァァアアアアア――!!」
モモンガが虐殺を命じると、咆哮と共に、デスナイトは疾走した。
いやに殺気の籠もっていたアルベドの言がよくなかったのか、そばで震えていた姉妹、エンリとネムは股間を濡らし、もはや、自らの命が無いということを完全に悟っていた。
「残りの下等生物の処分をいたします。モモンガ様のお手を汚す必要は……」
「いや、これはこれでいいのだ。――《チャームパーソン/人間種魅了》」
「「あっ――」」
モモンガはエンリとネムの姉妹にチャームパーソンの魔法をかけた。
この魔法は、使った者を親しい友人であるように感じてしまい、なんでも話し、どんな行為でも許してしまう精神魔法である。
しかし、モモンガが使えば、その効力は最大限に発揮され、膨大な魔力の影響も受ける。ポーションしかり、魔法の完成度が異なる。無駄な鎧を身に纏い、わざわざ自らに枷をはめた“モモン”の魔法とも、まさしく桁が違うのである。
姉妹は、神をも超える存在としてモモンガを認識していた。今、モモンガが「首を切って死ね」と言えば喜んで即座に自害してみせるだろう。
「服を脱げ。そして、我に誠心誠意、奉仕せよ」
「「はい、わかりました……」」
生気のない瞳。二人はやや緩慢な動作で薄汚れた服を脱ぎ、モモンガの前に跪いた。そして、土下座するようにして、モモンガに挿入しやすいよう小さな尻を向けてみせた。
さすがに、妹はわからないなりに、姉の真似をするだけであったが、幼い平民の子は性の理解が良いようだった。
「!? モモンガ様!! こんな下等なものでなくとも、この私が――!」
「ぐふふ、いいのだアルベド。これも実験だ。いい性奴隷となるやもしれん」
二人の姉妹は幼かった。姉のエンリをしても成人などまだまだ先の話だ。
そして、そもそもモモンガの性器は人の物の大きさに留まらない。
「(ずぶぶ)あ゛っ!!? っ、あっ、ああっ!!」
(パンパンパンパン!!)
モモンガは尻を向けているエンリの腰に手をやってエンリを軽々と持ち上げ、両足がぶらんと宙に浮いたエンリのおまんこに肉棒を突き入れる。前戯もない。地に足のつかないエンリはモモンガに好きなように犯されてしまう。
(パンパンパンパン!!)
「あ゛っ!!? い゛っ!!? あっ、あっ、っ!!」
「ふふ。良い具合だ。アルベド、デス・ナイトの後を追うとしようか」
「……はい。モモンガ様」
エンリと妹のロリまんこを交互に楽しみながら、優雅に歩を進めるモモンガ。
ちなみに、これは前世を含めてモモンガの童貞喪失の瞬間でもあったはずだが、もはやモモンガにとって人間はそうした相手として見ることができる存在ではなかった。
――性奴隷の一つ。
今のモモンガが抱く人間の感想は、その程度しかないのである。
(しかし、矛盾するようだが、性奴隷の一つ一つに対して確固とした所有欲がモモンガには存在していた。このあたりはナザリックの守護者も理解の及ばぬモモンガの複雑な一面であった)