※この作品はR-18です。

東方羆嵐   作:宍戸靱

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第11話

明け方、仏はそのままにして。

村人は全員博麗神社に避難することが出来た。

村人の何人かは膝を土にとられて汚れたものもちらほら伺える。

神社の方で村人をまとめていた霊夢は不安がる人達に向けて。

「皆さん、こちらに来ればひとまず安心です。体を休めてください。」

紫は、100人近い村人をまとめていた。

霊夢は村人たちを不安にさせまいと紫と二人で博麗神社は安心な場所だと村人に伝えるが、村人は、

 

「嘘だ!また奴がのこのこやって来て俺たちを食うにちげぇねぇ!」

「そうだそうだ!大体あんたが連れてきたんじゃないのか?噂ではあの熊、お前さんのことを見入っていたそうじゃねえかあ!」

それから一人の年配の髭が濃い親父が

「あんた妖怪を退治するのが仕事のくせに、

退治するどころか仲良くしてると聞く」

それに便乗するように隣の老婆も

「あたしゃあねえ前々からおかしいと思ってたんだ人間と妖怪が仲良くなるなんて夢物語にもほどがあるよ。」

それから追い打ちを描けるように。

「あんたみたいな小娘、とっとと出て行っちまいな!」

そうだそうだと村人の大勢が霊夢に反発し始めた。

 

「だまってきいてたらいい気になって、ほんとあの人がいたころと何も変わらないわ。」紫

 

「紫」霊夢

 

そこでぼそっとしゃべったのは紫だった。

紫は先代の博麗の巫女がいた時から幻想郷の人間を知っていた。

先代の巫女は人間にも妖怪からも恐れられる始末で、

今騒ぎ立てたのはその頃の生き残った人々である。

 

先代の巫女がいなくなってから里の人間も少しは変化してると思っていたけれど。

目の前の危機を前にして立ち上がる者はいなくとも慰める者ぐらいいるかと思いきやこの様である。

それどころかどうしようもないことを弱い者に八つ当たりをし。

しかも自分たちの暮らしを守っている者に暴言まで吐く始末である。

 

そんな人々を見て紫は、怖い顔をすると霊夢は、

「紫落ち着いて、2年前みたいに変な気は起こさないで」霊夢

「霊夢」紫

霊夢は紫の手を取って彼女の目をしっかり見据えて。

「ここで怒りに身を任せたら、それこそあの人達と同じになってしまうわ」霊夢

だからここはと霊夢は言葉を切り。

「少しの辛抱だから、あと少しで、鈴仙や永琳たちが来るからその時まで辛抱よ」霊夢

霊夢は紫にそう告げて暴言の中討伐メンバーが来るのを待った。

 

それから30分後に魔法の森チーム、魔理沙とアリスが到着して

「よ、霊夢待ったか。」魔理沙

そうやって手を上げて、笑顔で告げる。

この少女の笑顔にはほんとに救われる。

それから魔理沙は村人たあ地に視線を移して、

「なにぶつぶつ言ってんだあれ」魔理沙

訊いてくる魔理沙に霊夢は

「気にしないで」霊夢

そっけなく答えた。

「あんまりいい気がしないわね」アリス

アリスも腕を組んでその様子を見て、肩をすくめた。

 

それから紅魔館から

レミリア、咲夜、パチュリー、こあ、美鈴の4名が到着。

皆それぞれ思い思いに武器も持って来たが霊夢達以外は歓迎されてはいなかった。

それから

 

1時間半が経過したころだろうか。

鈴仙と永琳がとおちゃくしたのは、

霊夢と魔理沙で二人を迎えに行って、

「二人とも久しぶりね」霊夢

霊夢はそう歓迎したが、

鈴仙と永琳二人は部下も連れて5名だったが、何故かうかない顔をしていた。

「どうしたんだ?」魔理沙

魔理沙がそう聞いて。

それに答えたのは永琳の方だった。

「霊夢の知らせを受けて、その準備を昨日していたの」永琳

そうしたらと答えて、

「今日の朝のころだったわ」鈴仙

そこは鈴仙が紡いだ。

・・

・・・

鈴仙の家永遠亭では、異変解決のための準備をしていた。

鈴仙の部下であるウサギ達はその準備に追われていた。

「鈴仙先輩、これでいいですか?」

一人のウサギである怜奈がそう訊いてくる。

「うん、そこでいいよ!」鈴仙

「はい!」

いい返事をする彼女に思わずこちらも笑顔になる。

そんな中を八意永琳が様子を見に来た。

「準備は進んでるようだね、優曇華」永琳

その言葉にはっとなって振り向く鈴仙

「これは師匠!どうも」鈴仙

そう言って頭を下げる鈴仙に怜奈もそれに倣った。

「あら、ひょっとしてお邪魔だったかしら?」永琳

自分の顎に人差し指と親指でさすりながら永琳は聞いてきた。

「いえとんでもないです。師匠の方こそ忙しい中わざわざ見に来てくださりありがとうございます!」鈴仙

「ありがとうございます。」怜奈

同じく怜奈もそう返して。

「あら、こちらのかわいらしいウサギさんは?」永琳

永琳は微笑んだままその子の事を伺うと

「この子ですか、この子は片桐怜奈という月のウサギです。今年新人としては行ってきました」鈴仙

そう答えてから

「片桐怜奈です。よろしくお願いします!」怜奈

そう自己紹介をして再度頭を下げた。

「素直でいい子ね~将来いいお嫁さんになるわよ」永琳

「やだそんな」怜奈

怜奈は顔を赤くしてそれから

「鈴仙先輩~こっちの武器の設計の件なんですけど」

そう聞いてきたもう一人のウサギは永琳の存在に気づき。

「永琳様、お気付きなさらずすみません!」

そうやって謝ってきたウサギに永琳は、

「いいのよ気にしないで、こちらの方は?」永琳

永琳は鈴仙に聞いて。

「はい、こちらは片桐景恩と言います。」鈴仙

それから、

「この二人は双子です。」鈴仙

そう答える鈴仙に永琳は、

「そうなの!?」永琳

と驚き顔で二人を見て。

「はい、怜奈と景恩はずっと二人で月の方で暮らしてここに来ました。」景恩

答える景恩に怜奈は恥ずかしそうに

「そうです。」怜奈

うつむいて答える怜奈に景恩は

「駄目だよ怜奈、怜奈はかわいいんだから。もっと堂々とすればいいのに」景恩

「でっ、でも~」怜奈

「ほら、そういうとこ!大丈夫、怖くないから、ね。」景恩

 

控えめな怜奈に気の強い景恩は引っ込み思案な所を治そうと。

仕事でも何かを言われたら、はい!とちゃんと言わせることが出来、また少しずつ積極的になりつつあるのだ。

そんな彼女に鈴仙は、

「大丈夫、まだまだこれからなんだから、先を急ぐ必要はないんだよ。」鈴仙

そう言って。

「それじゃあ師匠私はこの辺で!」鈴仙

そう言って、

「ええ、お仕事頑張ってね」永琳

そう言って手を振り永琳も自分の元刃に戻っていった。

良い人達だなと怜奈と景恩は思いながら鈴仙と仕事をしていた。

 

それから、今日の午前8時に、

「皆、博麗神社に昼出発だからな!それまでに各自みじたくをするように。」鈴仙

鈴仙が言うと月のウサギ達がはーいと答えた怜奈と景恩も合わせると僅か6名しかいないが。

熊退治だって、わくわくするな~

そんな声を発しながら身支度をしていくウサギ達。

そんな中、

「鈴仙先輩、私向こうの部屋から薬とってきます。」怜奈

けがをした時に必要と感じた怜奈が優曇華に確認をとる。

そこは永琳が完成させた薬の保管場所だった。霊夢達がけがをした時に必要と感じたのだろう。

流石気が利く後輩である。

「うん、いいよ。」鈴仙

許可を取ると彼女は満面の笑みで薬の部屋えといったのである。

 

しばらくして、身支度もだいぶととのり出発まじかに迫った時、

「あれ?怜奈は?」景恩

景恩が双子の一人の姿が見えない事に気付いて皆に聞いた。

「そういえば、薬部屋に薬を取りに行くって言ったっきりみてないわ」鈴仙

そう答えた鈴仙は、様子を見に行こうとする景恩を引き留めて、

「私が見てくるわ」景恩

彼女を制した。

でもと答える彼女に

「許可を出したのはあたし、部下の責任は上司の責任、ってね!」鈴仙

そう言ってウインクをして鈴仙は薬部屋に向かった。

「怜奈。」鈴仙

ふすまの向こうの彼女に問いかけるが返事がない。

「怜奈、どうしたのあける、、よ、」鈴仙

その時、鈴仙は何かがおかしいことを悟った。

ふすまに手を掛けたまま少し開けて、部屋のなかからなにやらくちゃくちゃと不気味な音が聞こえてくるのだ、そして。

「あ、、うぁ、、、れ、い、せ、ん、せん、ぱい、、た、、す、、け、、て、、、」怜奈

怜奈と思わしきかすれた声がヒューヒュー言っている。

それから鈴仙はふすまからのぞいてる世界にゾッとするのであった。

そこには部屋に収まりきらないどでかい物体が怜奈の華奢な体を食べていたのである、怜奈は口からよだれを垂らし目から涙が出ていた。

喉は咬み切られており上半身から食われており辺りは血と食べ散らかした肉片の海、最後に振り絞った言葉が最後だったのだろうか。そのまま動かなくなった。

「怜奈!!!」鈴仙

鈴仙はふすまを勢い良く開けて、ホルスターから銃を構えると。

「よくも怜奈を!!!」鈴仙

引き金に手を掛け相手を睨みつけたが、

「えっっ、」鈴仙

鈴仙は引き金を引かなかった引けなかったのだ、なぜならその巨体は鈴仙など比べ物にならないぐらいに大きくその瞳は、狂気よりも鋭く。ひと睨みで鈴仙を凍らせた。

それから

「グォウゥ」

それだけ吠えて魔獣は、怜奈をくわえて屋敷の襖を壊しながら来た道を戻ろうとしたそして、

キャアアアアア、クマよー!、

襖を体当たりでぶっ壊し破片を宙にまき散らしながら屋敷中走り回る魔獣。

「皆!そこをどいて!」永琳

永琳がそう一括し。

「姫様の屋敷を荒らすとは許せん!」永琳

永琳は弓を構え突撃する相手に構え放った!

お腹付近に命中はしたもののちょっと出血する程度で、大事には至らなかった。それどころか怜奈を放すことなく悠々と永琳の真横を通りすぎていったのだった。

視線では永琳に、弱えと訴かけて通り過ぎた時の風を巻き上げてその場を離れていった。

 

後になって景恩が、

「怜奈、嘘、、やだ、、やだよう。ぅうぅぅぅ、、グスン」景恩

目の前で起きたことが信じられなくて、その場に崩れる景恩にウサギ達も熊退治とワクワクしていた出来事が木っ端微塵にくだけていくのがわかったやがて自分の体を抱くものまで現れた。

「優曇華!優曇華!大丈夫!?」永琳

永琳が鈴仙をゆすってふるえたたす。

そんな声に鈴仙は、

「あたしのせいだ、あたしが薬を取りに行かせなかったら熊なんかに!!!」鈴仙

泣きながら拳を畳に打ち付ける弟子に永琳は背中をさすり落ち着かせようとする。

「今は霊夢達のところえ行きましょう。」永琳

 

永琳とウサギ達は辺りを警戒しながら博麗神社に急いだ。

鈴仙にはトラウマを、あの永琳には屈辱を与えることになった。

このとき輝夜たちは、慧音先生の屋敷に避難していたのだがそこも危ないだろうと分かり。

永琳たちがやられた時の準備をしていたのだった。

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