※この作品はR-18です。

東方羆嵐   作:宍戸靱

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第13話

午前11時頃。

作戦の予定時間より早い時間、先に先行したのは霊夢と魔理沙、

魔理沙と霊夢は二人一組で行動している。

空からまず人間の里が全体的に見渡せる位置まで移動してそれぞれ持っている武器を構える。

魔理沙は、八卦炉を霊夢は札とお祓い棒で持っている札は神社にある札全部を持って霊術を最大限高めたものばかりだった。

魔理沙も魔法は使えるが必殺技の中でブレイジングスターがあるがそれはよほどのことがない限り使わないことにしている。

何故なら、ブレイジングスターは箒ごと自分もアタックする技なのだ、もし仮にこの技が見破られていた場合、熊の爪でサイコロステーキにされかねないからだ。

ブレイジングスターは仲間を助けることにのみ使用することにしている。

役20mの高さから人間の里を見下ろして髪と服が風に揺らめきながらじっと辺りを捜索する二人。

「アリスとパチェは大丈夫かな?」魔理沙

魔理沙が下を見ながらぼそっと二人のことをつぶやいて霊夢は。

「大丈夫よ、なんだかんだ言って皆強いもの」霊夢

そう言ったが魔理沙は、

「妖夢と幽々子はあっさりやられちまったしな~」魔理沙

それにと付け加え、

「銃が利かないんじゃあコイツ(八卦炉)も効くかどうかも怪しいしなあ」魔理沙

死んでしまった藤原さんのことを思い出しながら少女はそう思って自信の感想を漏らした。

それから、

「しっかし見つからないものだな、あんなデカい巨体すぐにでも見つかりそうな感じなんだけどな~」魔理沙

魔理沙が言うことには霊夢も同じように思っていた。

あんなに大きいのに見つからない。

さらに厄介なことに音が出ないのだ、獣の毛は本当に厄介だとこの時ほど思ったことはないと痛感した霊夢だった。

 

霊夢達が去っていったあと。

皆それぞれの持ち場へ移動していた。

神社の階段を下りてまっすぐ進むと人間の里が見えてくるその道を歩きながらアリスとレミリアと咲夜は周囲を警戒しながら進んでいた。

いつ襲ってくるかもわからないこの状況下の元でそれぞれが武器を手に取り進んでいた。

アリスは右手に魔術書のグリモワールと左手に自身の魔法で操っている上海人形を操りながら周囲を警戒していた。

レミリアは右手にグングニルを持ち、咲夜は自前の刃渡り10cmのナイフを指と指の間に3つ挟みながら進んでいた。

それから咲夜は犬みたいな鼻も持っているので心強いその能力で熊の匂いをかぎ分けて目的地まで進んでいった。

その最中アリスは不安な気持ちを紛らわすために、咲夜達と何か話をしようと思って声をかけた。

「そっ、そういえば、二人は幻想郷に来る前はどんな出会いをしてたの?」アリス

アリスが何気なくそんな話をすると、レミリアと咲夜は互いに顔を見合わせてから。レミリアが顔を向けてきて

「う~ん、ここに来る前かあ~。いいけど、なんでまたそんな事聞くの?」レミリア

と首をかしげて問うてきた。

「えっと紅魔館の人達が幻想郷きてから二人の事まだよく知らなかったから、この際聞いておこうかなと思ったんだけど、駄目、、かな?、、」アリス

申し訳なさそうな感じになってきたアリスに対し。

しばらくレミリアは黙っていて、それから咲夜が、意味ありげな視線をよこしてその赤い瞳がこちらを見つめて。

「あなたには悪いけど、今は話せないの、もうちょっと気持ちが落ち着いたら話すは、ごめんね。」咲夜

そう言うと過去を思い出すような瞳を向けてアリスに告げた。

アリスは頬を若干赤くして、

「い、いえ、、こっちこそ変なこと言ってごめん」アリス

アリスは本で顔を隠して歩きながら頭を下げた。

それから3人は口を閉ざして周囲を警戒しながら人間の里まで下りてきた。

木造家屋が並ぶ家々に風が砂埃を巻き上げて通り過ぎる場所は人々の活気などなくっまるでゴーストタウンになっていた。しばらく進んでレミリアが立ち止まりこちらを向いて。

「私はこの家の陰の壁づたいで待ち伏せるから、アリスと咲夜は外を見張ってて」レミリア

作戦通りレミリアは、自分の持ち場について、咲夜は

「私は町の周りを見てきます。」咲夜

それから離れようとする咲夜にレミリアは、

「駄目よ一人じゃあ危険すぎるは。ここは3人でいた方がいいわ」レミリア

そう提案すると咲夜も了承したようすで。

「わかりましたわお嬢様」咲夜

それからアリスは、

「私は天井に上って見張ってるわ」アリス

アリスは、天井の上まで魔術を使い自信を天井まで人形に上げてもらった。

やがてレミリアは2人に、

「二人とも、死なないでね。」レミリア

真剣な眼差しでそう告げてから青い髪を風になびかせながら彼女は民家の中へと消えた

玄関の見張りは咲夜さんが就いた。

 

アリス達が神社を下りていき分かれ道に差し掛かったところで、パチュリーと美鈴、鈴仙、永琳それから月のウサギ5匹、

いや5人を連れて熊の根城になっているであろう魔法の森へ鈴仙一行らは入っていった。

目的地は魔理沙の家の霧雨魔法店。

移動するとき鈴仙は黙って辺りを険しい表情で辺りを捜索している。

同じく一番前にいるウサギの景恩は憎悪の目つきでそれでいて冷静な眼差しで辺りを見回している。

パチュリーと美鈴はそんな彼女たちにどう声をかけるべきか悩んでいた。

するとパチェは永琳に、

「永琳達は自分たちが起こした永夜異変の後結局この地(幻想郷)に居座ることになったきっかけって何かあるのかしら?」パチュリー

パチェにそう聞かれて永琳がそうねと視線を上に向けて指を唇にあてながら

「また唐突な質問ね」永琳

そう訊き返しに来てパチェが

「この際だから聞いておこうと思ったの」パチュリー

彼女がそういうと美鈴も

「そうそう私も気になっていました。」美鈴

二人して聞かれて来られた永琳は記憶を遡ると。

「あの時お姫様達とは、月の民である禁忌を犯したのがきっかけで、こっちに下りてくるための流れを作る必要があったの、

その流れを作るためには夜中しか発揮できないのその時までにいかに人間にばれないで完成できるかが結構ギリギリだったわ。」永琳

永琳が話を終えるとパチェが

「なるほどだからあんないびつな夜を作ったわけね。」パチュリー

そこでふと気になって

その疑問は美鈴が引き継いだ

「あれ?でもそれじゃあなぜ今もウサギがちょこちょここっちに来ているのかな?」美鈴

その質問に永琳は、

「ここだけの話月の民では、まだ私たちの事を信じてる者達がいてその者たちにこっちに来れる方法を教えているんだけど。

これ以上は言えないわ」永琳

そのまま視線を落とす永琳に二人はそれ以上は何も言わなかった。

そうしているうちに気づけば霧雨魔法店まで来ていた。

中を覗くと魔法店の扉が破壊されているのが分かった。

さらに魔理沙が使用しているであろう衣類やベットの布がビリビリに破れており店の中は食料をあさった跡が残っており床の足跡からすると玄関から出ていったと思われる。

その光景にパチュリーは息をのんで、

「ここまでやるなんて正直思っても見なかったわ。」パチュリー

その感想に永琳は

「私のもう一つの弓で対峙しようにもこの地ごと吹き飛ばしてしまう可能性だってあるわ」永琳

それに、と付け加えて、

「あの熊、多分優曇華の狂気の瞳は聴かないわ。」永琳

その後は各自で役割を決めて。周囲をウサギ5匹に探させて、鈴仙は魔法店の玄関で見張る事になった。

永琳は屋根の上で見張る事になった。

・・

・・・

ん?

、、

クン、クン

風の匂いを感じ取った熊は、昼寝をやめて、その場にいたら危ないことを悟ったのか、ゆっくりその場を離れた。

、

あっちこっちから匂いがする、一番近いのは、

、

あそこか、

・・

・・・

それからしばらく経った頃だろうか、一人のウサギが猛烈な気配を感じ取ったのは、

それから周囲を散策していたウサギが銃を構えて森の中の木と草むらと小枝に隠れている所がかすかに動いているのだ。

やがて永琳たちもその様子に気づき遠くから様子を伺っていた。

「ちょっと、見てくる」

言いだしたのは景恩だった、彼女はその木の陰に音もなく入り込みそれから恐る恐る茂みと木の小枝をどかした、、、

そこにいたのはただの狐だった。

「なんだ、きつねかぁ~」景恩

安堵した様子で戻ろうとしたら。

、

抱き

、

え、、不意に背後から抱き着かれたその腕っぷしのデカさに戦慄を覚えそして

ポタ、ポタ、

ガギリ!!

ピチャ!ビチャ!、

首筋の肩甲骨から魔獣は食べ始めた。

「ぎゃあああああ!!」景恩

永琳はすかさず矢を発射させるが当たっても食いむさぼることをやめないウサギ達も応戦するがびくともしない。

魔獣は相手にひるむ気配を見せない。鈴仙が銃で応戦するにも体を丸めた状態でありびくともしない。

だがこれだけの相手をしているのになぜ死なないのか、

実は幻想郷にはもう一つのルールがあることを霊夢達は忘れていたのである。

つまりそれは程度の能力。

幻想郷に入ってくる時に一定の何かしらの条件がそろうとその能力が発動するのである。

この熊の能力は自身の力を2倍に高める程度の能力。

つまり平均の羆の3倍、三毛別を襲った羆がたたでさえも普通の羆の2倍強いのに更にその上となれば走る速度は70キロほぼ100キロ近い速さである。

さらに咬む力は800近くにまで登ってしまうという事態。

そうなれば普通の銃で対抗するのはほぼ不可能である弓矢も永琳が持ってるもう一つの弓でもない限りほぼ不可能な状態だったのだ。

ただその弓を使用すると幻想郷まで滅ぼしかねないので厳禁なのである。霊夢の夢想転生は人食い妖怪の時に使いきってしまい補充には時間がかかるのだ少なくとも5年はかかってしまう。

その間は自力で何とかするしかないのだ。

それから景恩は

「優、曇華、、先輩、逃、げ、て、くだ、、さい、、、」景恩

口から血を流し食べられながら優曇華を逃がす事を決意したのだった。

「この、、ままだ、と、先輩や皆まで食べ、られてしまいます。お願、、いです。」景恩

それから彼女はやがて動かなくなり息絶えたのであった。

「優曇華ここは退きましょう。」永琳

永琳がそう言い引こうとしたその時。

「皆離れて!!」パチュリー

そう叫んだのはパチュリーだった。

彼女の爆裂魔法が完成して手榴弾を数発ぶつける位の爆発を熊に浴びせた。

「オヴゥゥゥゥ!!!!」人食い羆

これにはさすがの熊も参り食事を中断し森の中へと逃げていった。

辺りに血をまき散らせて。

ようやくあの人食い熊に報いることが出来たが一人の犠牲者を出して。

景恩の身体は胸と肋骨が見事に食い荒らされていた。

辺りは血の海になっていた。

その亡骸に風が通り抜けていき華奢な髪が揺らいだ。

「霊夢達のところに戻りましょう。」永琳

永琳が言い。

「戻って次の作戦を考えないといけないわ。」パチュリー

パチュリーもここにとどまるより早く移動した方がいいと感じ、

鈴仙は、その目に悲しみを浮かべたがやがて立ち上がり。

「ごめん」鈴仙

その言葉と亡骸を置いていき。

「事が終わったら弔いに行くからね」

それだけ言い残しその場を後にした。

 

その一方で、

霊夢達は上空から様子をうかがっているが気配はなし、

里には咲夜とアリスが様子をうかがっているが一向に現れる気配なし。

ほぼ集中力が切れた二人だが、ふとトドマツの辺りから草むらをかぎ分けて出てくる者達がいた。

鈴仙達だった。

降りて状況を聞きに行く霊夢達。

レミリア達もそれに続く。

外にいたら危険だと感じて村の中央の小屋に入って

それから事の詳細を伝えて、

その話を聞いて霊夢は、顔をしかめてしまったと漏らし。

「いよいよとんでもないことになったわね」霊夢

そうつぶやく彼女は、

「作戦を練り直す必要があるわ。」霊夢

そう話をして皆に次の作戦を話そうとしたら。

「きゃああああ」ウサギ

外から悲鳴が聞こえて小屋から出てきた霊夢達すると怯えた様子のウサギが向こうを向いていた。

「さっ、さっき、そこに熊が」ウサギ

怯えた様子で指の先でその方向を指差すウサギに、霊夢達は顔をしかめるがなにもいない。

だが彼女も気配で分かる全身の神経を周りに研ぎ澄ましその音と気配を探る。

すると霊夢の後ろから、

パコーン!

おけが飛んできた。

そんな反応に魔理沙は

「奴は何やってんだ?」魔理沙

聞き耳を立てながら聞いてきた。

「私たちを、罠にかけようとしているのよ」霊夢

そう感じた霊夢。

「私が相手に」鈴仙

鈴仙が身を乗り出しかけたが

「駄目よ単独で動いたら一発でやられるわ」霊夢

霊夢は分かる。

この状況で自分が空を飛んでいったら仲間を失うことにそれには魔理沙も同じことを考えていたようで。

霊夢は甘く見ていた。

たかが獣でもここまで手こずらせて尚且つこんな強豪な連中を相手に向かってくるなど。

ましてや自分たちがここまで追いつめられるなどとは思いもよらなかったのである。

ただでさえ手に負えない相手に、程度の能力までつくなんて思いもよらなかった。

目くばせで合図を送った。

やがて視界が砂埃を巻き上げて視界を覆っていたが熊は襲っては来なかった。

するとパチュリーが

「熊の事を調べててわかったことがあるの」パチュリー

気配が去ったのを見計らってその詳細を話した。

「熊は一度興味を持った物を奪い返す習性があるの。その執念は物凄く強く、足の速さは時速50キロさらに嗅覚は犬の10倍は効くことが分かったわ」パチュリー

それに言葉をきって皆に向かって。

「人の味を知った熊は恐れ知らずよ、自分が死ぬまでどこまでも追いかけてくるわ。」パチュリー

つまりといい

「博麗神社に仕掛けてくるのも時間の問題よ」パチュリー

皆は息をのんだ

彼女はさらにいいずらそうに

「その問題を遅らすのに、」パチュリー

言葉を切って

「ここに一人、誰か一人残る必要があるは」パチュリー

彼女はさらに言葉を紡ぎ

「この作戦が成功していたらこんな決断をしないですんだのだけど。」パチュリー

それは、次の作戦が出来上がるまでに誰か一人を生贄にする事を意味した。

その事実に反応を示したのはレミリアだった。

「まってよパチェ、そんなことできるわけないじゃない、それってもしかすると死ぬかもしれないんだよ」レミリア

「何かもっといい方法があるかもしれないよ」美鈴

レミリアと美鈴は彼女にそう訴え、わかってる、と答えるパチェ

彼女は、目を伏せたまま

「でも、そんなことを決める事は私には出来ない。」パチュリー

だから、言葉を切り

「霊夢、あなたが決めて」パチュリー

まっすぐに彼女は紅白の巫女に告げた。

霊夢はその選択にうろたえてしまう。

当然できるわけない。

「そんなこと、私にできるわけないじゃない誰かを犠牲にするような真似を、」霊夢

紅魔館の魔法使いの選択に否定する霊夢にパチェは

「このまま全員で引きさがるとまた今夜にでも仕掛けてくるわ」パチュリー

そう、

このまま全員で引きさがれば魔獣は匂いを頼って博麗神社を襲撃しにくる。そうなれば多くの人が犠牲になる。

だからそんな状況になる前に先送りしなければならない。

「私で良ければわたしでもいいわ」パチュリー

パチュリーは自分が残る覚悟でいるようだ。

だれもが悩み苦渋の表情を浮かべていると、そんな中。

「一人だけ残ればいいのよね?」

その問いを発したのは。同じ紅魔館のメイドの十六夜咲夜であった。

そのメイドの問いかけに紅魔の魔女はそうよといい同時に大きく目を見開きまさかと問い。

 

「私が残るわ」咲夜

 

その発言に真っ先に止めに入ったのはレミリアだった。

「そんな、、いやよ咲夜、そんなのってないよ!」レミリア

「そうですよ咲夜さん他になにか方法があるはずです!」美鈴

美鈴と2人で説得するが聞かずやがて皆が同じように。

「これは私のミスよ!私が責任を負うわ」霊夢

「それなら私だって同じだ!お前ひとりに背負わせてたまるか!」魔理沙

皆それぞれ説得するが彼女は、

「皆静かにしなさい!!」咲夜

一括で皆を静まらせたメイド、いつもレミリアがいけないことをしたら叱っている時の顔になって。

「確かにどうしようもない事だわ、でも、誰かがやらないと。いつまで経っても状況は良くはならない。」咲夜

彼女は霊夢に向き直り。

凛とした表情で

「霊夢、あなたは皆をまとめるための大事な存在よ」咲夜

それにといい。

「あなたを中心に幻想郷は動いているは、そんなあなたがもしあの魔獣に食べられたら。幻想郷は魔獣を中心に動くことになるは。」咲夜

そのセリフに魔理沙は

「つまりそれは神と一体になってる霊夢が食べられたらあの熊が幻想郷を意のままに操ることができるってことか、それってつまり」魔理沙

「地獄ってことよね」アリス

その続きはアリスがつないだ。

「私たちが動けなかったのはあの熊の背中には悪魔がついているということね、咲夜」アリス

その事実にそうよと答える。

「あの熊は外の世界で相当な修羅場をくぐってきたて誰の熊だわ、幻想郷に入ってきた物に能力が付くのは幻想郷がその存在を認めた時につくのだけど」咲夜

でもといい

「あの熊はそうじゃないとでも」永琳

永琳は疑問をぶつけると、

「そう、あいつは違う幻想郷を力で制圧して能力を手に入れたのよ」咲夜

「それってつまり。」霊夢

「先代の巫女の闇を力にする夢想転生と同じ物」咲夜

その事実に気付いた咲夜に対してレミリアは、

「いやよ、咲夜、、こんなのってないよ、、やっと自由になってここまで来たのに。あなたを見捨てて逃げるような真似出来ないよ。」レミリア

うろたえる吸血鬼に咲夜は、

「お嬢様、大丈夫ですよ、咲夜だって過酷で死にそうな日々からここまでこれたのですよ。」咲夜

彼女は微笑み涙を流す吸血鬼、いや女の子に涙をぬぐって。

「私は死にません、必ず異変を解決して、またあなたのところに帰ってきます。」咲夜

だから、と言葉を切り。

「それまでは、少しばかり私の帰りを待っていてください」咲夜

そう言い彼女は、はにかんで少女の頬から手を放すと、

「美鈴、お嬢様をお願いね」咲夜

そん彼女の勇士に美鈴は泣きながら、

「生きて、返ってきてください、、、」美鈴

そう話してその場にいた皆、泣きながら。

ごめんなさいといい彼女から遠ざかっていった。

それでも彼女は最後まで泣かずに皆を見送ったのである。

 

やがて皆の姿が見えなくなると彼女はふるえだしその場に膝をつき

「ぅう、、、ぅう、、、ぐす、、、、」咲夜

一人、泣き出し口元を押さえて

言葉が出ないように必死にこらえた。

「行、か、ないで」咲夜

震えながら声にならない声を彼女は噛みしめるのだった。

咲夜はしばらく泣き続けた。

泣きながら、レミリアと最初にあった日の出来事を思い出していた。

あの日レミリアは館の主にいつも虐待受けていた。

私はそんな彼女を見て見ぬフリを続けていた、そんなある日の事。外は雨が降っていた。お嬢様は吸血鬼になる為の禁断のお呪いをする為に館に踏み込んではならないエリアに妹と踏み込みそこで妹と一緒にその呪いを唱えた後、

吸血鬼になって館の中に飾ってある槍をレミリアが剣を妹がそれぞれ手にしてや肩の住人を虐殺していった、その矛先は咲夜にも向けられた。

しかし咲夜は、他の物が皆命乞いをする中唯一抵抗をしなかったのだ。

殺戮を終えた後も逃げようともしなかった。

その中には美鈴も含まれており美鈴はフランが見つけた。

それから咲夜は、レミリアのメイドとして側にいるようになりいつしかお互いの事を知っては考えて、咲夜は契約の口づけをレミリアの右手の甲にして

幻想郷での制圧をしにこの地にくるための空間を旅の途中で会った魔法使いのパチュリーと一緒に目的地まで歩いて作ってもらいパチュリーも仲間になったうえで赤い霧の異変を起こしたのである。

そんな中で咲夜を支えてくれてたのがレミリアだったのだ。

 

咲夜は彼女のことを思い足に力を入れて立ち上がった。

(私がここにいるのはお嬢様と共に生きてきたからなんだ、今ここで、あの時なにもしてやれなかったお嬢様を助けてやらなきゃ!

その為にあたしの命はあるんだ!!)

 

過去の鎖を断ち切るためにもいつまでもここで立ち止まってはいけないと思い咲夜は立ち上がった。

 

霊夢達がいなくなり、咲夜はいつまでも泣いてるわけにもいかず。

立ち上がって少し歩いてから、近くの民家に入り夕日を背にして鏡のある部屋を借りて自分の頬を叩き

「よし!」

気持ちを入れなおして太ももからナイフを取りだすと。

それを向かいの柱に投げつけて強度を確かめた。

ストン!

ナイフは小気味いい音を立てて柱に突き刺さった。

先は真ん中よしさらに10mm食いこんでいた、強度は十分。

だがあの熊に敵う程の強度かは微妙である。

そんなことを考えていると。

 

ブワヴ

 

奴が来た皆が去ってから3時間後に来ると思ったら2時間半ぐらいで人間の里に戻ってきた。

咲夜は素早くナイフを柱から引き抜き家の壁に身を預けて扉の隙間から外の様子を伺う、奴の姿は見えない

見えないが匂いで分かる。

でもこの嗅覚もまじかまで近づかれては無意味。

さっきもそう、霊夢達がいた時も奴は里の中をぐるぐる回って出方を伺っていた時にそこら中に獣臭が漂っており鼻が混乱して全くの無意味だったのだ。

家の死角から奴の様子を伺う

 

すると

 

熊は正面の中央の道から堂々と進んできては別の家を辺り、

ガシャン!

家の中のぬかずけや米をあさっているのだろう食べてる咀嚼する音を聞き。

咲夜はどうなっているのか様子を見にきづかれないように時を部分的に止めては。熊の入った家に近付いた。

中を見ると一通り食べ終わった後、熊はおもむろに台所からタンスに移動して引き出しを開けると女物の服を見つけては口に運んでビリビリに破き始めた。

更に奇行は続き、今度はその人が使ってるであろう湯たんぽを取っては齧り始めた。

そのあまりの奇行っぷりに咲夜は言葉が出せず熊から遠ざかって遠巻きから出てきたら死角を突いて、殺人ドールで撃退しようと物陰から様子を伺う。

しばらくして

熊が出てきた。

何やら匂いを嗅いでいる。

息を殺しながら咲夜はナイフを3本取りだした。熊は匂いを嗅ぎ終わると荒らした家を後にしようと立ち去ろうとしてまた一件入っては同じように

荒していき出てきて博麗神社につながる道を歩こうと方向を変えた瞬間、

ザクザクザク、

背後から無数のナイフが殺到して熊に襲い掛かった。

 

オグゥ

 

熊は怯みそれから怒りに燃える感情で投げてきたターゲットを捉えた。

 

咲夜は次のナイフを取りだそうとして視線を一瞬下に落としたが顔を上げると怒りの形相で魔獣がとびかかってきた咲夜は横にそれて攻撃をかわしたが、

熊が繰り出した強烈な抱え込みのパンチが強く死角に使っていた竹柵は粉砕して宙を舞いその衝撃で左腕を傷つけてしまい血が噴き出た。

その匂いで熊は完全に本能むき出しになった。

更に突進してくるそれをかわして振り向きざまにお腹にナイフを突き入れるが皮が固く入らない。

そこからバク転で距離を取るにもすぐ追いつかれてしまう。それもそのはず熊のは知る速度は50キロなのだからしかもこいつはその上をいく。

いくら咲夜さんでも無理である。

 

やがて咲夜さんは分が悪いと家に入って避難をするが壁を破壊されてしまい入ってきた。壁を飛び蹴りで飛び越えて2回に捕まるが支える柱をパンチで薙ぎ払れてしまい。

その拍子かカチューシャをおとしてしまい熊の脇を通って距離を取ったそんな中でも熊は暴れて家一軒倒壊させた。

それから熊が瓦礫を軽々蹴散らして巨体を咲夜さんに向かって突撃する。

咲夜はその一撃をかすってしまい左肩を削られてしまったその瞬間熊が振り向いてこちらを見る前に咲夜は弾丸のごとく走り

「だあああああああ」咲夜

決死の覚悟で熊の喉にナイフを突き入れに掛かった。

それから勝負あったかと思ったがナイフは1ミリ届かず代わりに熊の右腕が咲夜さんの身体に突き立てられた、

「かはぁ」咲夜

咲夜はその場で崩れて倒れ込み痛みに身を震えさせていたら、

コト

懐中時計と写真が落ちたレミリアと笑っている写真だった。

それを痛みでもうろうとする中。手を伸ばして掴もうとする、

(お嬢様との最初の記念写真。神様せめてこれだけは。)

そう願い手を伸ばすが。

 

グシャ

 

魔獣に踏みつぶされてしまい、

そのまま咲夜は意識を失った。

 

動かなくなったメイドは夕日に照らされて魔獣に引きずられていった。

 

前半終了。

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