頭を下げる少女を見て銀次郎の返事は、
「駄目だ」
そう言い少女を突き離そうっとするが食い下がらない。
何度も言葉で言っても帰ろうとはしなかったのである。
少女の決意は固かった。
やがて銀次郎はそんな少女に
「お前、名前は、」
と聞いてきて少女は顔を上げて
「、、、です。」
それを聞き届けた銀次郎は、
「今日の午後に、熊撃ちに入ってくるそれまでに部屋を片付けておけ。」
これが伝説の英雄銀次郎に初めての弟師が出来たのだ。
・・
・・・
目が覚めた、
空は雲が多い茂りどんよりとしていた。
それに今は秋、秋のはずが何故か冬のように寒い。
周りを竹林が覆う獣道の中央の草むらで寝そべっていた白神沢慧音は例の人間を待っていた。
「よう、慧音何してんだ。」
真上から顔を出してきたのは、不死の少女藤原妹紅だ。
彼女は慧音の隣に立って見下ろしていると。
「妹紅、幻想郷は大変なことになっているわね」慧音
琥珀色の瞳に妹紅を映しながら慧音は言葉を紡いだ。
「そうだな、あの永琳が苦戦している相手だもんな」妹紅
妹紅は隣に座って空を見ながらつぶやくと
「そうね、そもそもこのタイミングで用意できる武器もほとんど歯がたたないんだもの、無理もないわ」慧音
そう、知らせが届いたのは後日、輝夜が持っている蓬莱の玉で一時的にやり取りができるのだ。
鈴仙の後輩が食害に合い、霊夢達と合流した時も背後からついてきたこと、そこから先に行かせないように、
咲夜が残ってギリギリ食い止めており、咲夜が突破されれば被害はどんどん過酷なものになること。
霊夢が食べられれば、幻想郷は乗っ取られてしまうこと。
「この地が奪われるのも自分たちが食べられるのも時間の問題だな」妹紅
そのことを聞かされ自分たちも例外じゃなくなったことを聞かされ妹紅も手に汗握る思いだった。
そんな様子の妹紅とは裏腹に慧音は
「問題はそれだけじゃないわ」慧音
「どういう事だ?」妹紅
訊いてくる彼女に慧音は、
「じきに分かる」慧音
それから起き上がって。
永遠亭に向かっていった。
そんな様子の慧音を見送りながら妹紅は空を見上げて。
「不気味な天気」妹紅
幻想郷の雲は、不気味なとぐろを巻いていた。
・・
・・・
、、、
、、、、、
土臭い、
そう思った少女はその匂いから意識をそらそうと外の空気を鉄柵から鼻を出して外の空気を吸っている。
「もうここにきて何日だ?」
少女はもう一人いた。
少女というより女性だ身長は170cm近い体格をしている。
特徴といえば背中まで伸びたロングの髪の毛が特徴だ、
「持っていた武器は奪われちまったしこれからどうなるのかねぇ」
その少女は来たない茣蓙の上で寝ころびながらつぶやいていた。
「そんなこと言っていつまで寝込んでも状況は変わらないよお姉さま」
見かけは15歳ぐらいに見える少女が外の空気を吸いながら彼女に話した。
「それは分かってる、いままでも閉じ込められたことはあるけど。」
そう言って彼女はアタリを見回して。
食べ物も何とかあればトイレもある、結構設備がよくて思わず甘えていたのである。
牢獄が汚くてもしばらく生きていけるのだから外の世界では凄まじい環境で暮らしてきた2人なのだ。
そんな様子の彼女にもう一人の少女は、
「はぁ、いつになったら出られるのやら」
とため息をついた。
「大体お姉さまが勝手に人の家の干してあるニンジンを食べたのがいけないんです」
「仕方ないでしょうここに来るまで何も食べてなかったんだもん!」
寝転がったまま28歳の女性は答える。
「いい年こいてみっともないと思わないんですか~」
「しーらなーいあたし永遠の17歳だもん」
「これだよ、」
とあきれる少女
28歳の女性は奈倉沙耶、とある事件が元でここ(幻想郷)に迷い込んできた女性、彼女の名前は方書きで本名は別にある。
そしてもう一人は、斎藤香奈枝こちらの少女は17歳になる。
二人は外の世界から情報を集めてこの地へ降り立ったのである。
この世界に流れてきたあるモノを追って、
その為にここに来る実験を二人で見つけてきたはいいのだが。
沙耶の方は、ここに来るまで飲まず食わずだったようでこの地に流れ着いたときは森の中だったしばらく2人は歩き屋敷が見えてきたのだその目の前においしそうなニンジンが干されていたら。
いやでも飛びつくってもんでしょう!
といいそのニンジンを食べてしまったのである。するとそのタイミングで中からウサギの耳を着けた少女が現れて、ニンジン泥棒と呼ばわれ頭にきたので。
殴りかかっていったが組み伏せられて。そっから自由を奪われる前に左手で腕を掴んで捻ってひるんだすきに馬乗りになって殴ろうとしたら。
その部下たちに捕まえられてしまい2人して牢屋に閉じ込められてしまったのだ。
そんなこんなでもう三日経った。
「はぁ~本当に金斑が居るのかも怪しくなってきたし。」香奈枝
「ほんとだってここに奴がいることは間違いないんだって」沙耶
香奈枝の言葉に対して反論する沙耶
必死に情報を探して自分のアンテナが反応する方向に向かって金斑を追ってきたのだ。
彼女達の言う金斑とは、北海道の六線沢村を襲った羆のことである。
奴は英雄、山岡銀次郎の手で葬られたはずだが、香奈枝が一緒になるまで彼女はその事件を追ってここまで来たのである、
奴の肉を村人皆で食べて死んでいったものの葬儀が終わり。
平和が訪れたと思いきや、その数日後ある男性が夜中に不審な動きで夜中布団から起き上がり隣の嫁さんだろう女性に訳もなく襲い掛かって咬みついた事件があり、
坊さんに見てもらうと金斑の祟りと判明した、異変はそれだけでなく生き残った者は1人は病気で亡くなりもう一人は川に転落して死亡している。
村人は怖くなり数日後には六線沢の村は一人もいなくなってしまったのだ。
その知らせを聞いた彼女は、(あの事件はまだ終わっていない私たちの知らない場所で同じように殺戮を楽しみ人々を食っている)
そのことを知り奴を追うまで6年かかった。
そんな中羆に追われ食べられそうな少女を偶然発見して死角から羆を倒して、助けた数日後、その子は何と沙耶についてきた。その子は当時13歳この子が斎藤香奈枝だった。
それからというもの少女に自然界で自由に生きていく方法を伝授していき香奈枝は14歳でライフルを扱えるようになり上達も早くそれよりも沙耶より視力が人並み外れて凄い訊く、集中しているとき彼女の世界は静止しているように見えるそうだ。
そんな子供みたいな沙耶を後目に香奈枝は柵から外の様子を伺うと、
「お姉さま、静かに」香奈枝
彼女がごろごろしながらぶつぶつ言っている沙耶に呼びかけると彼女も押し黙り息を潜めると、
「何か聞こえます」香奈枝
牢獄は穴を掘って作られており外部の方は草が隠れており目立たなくなっている。そんな隙間の鉄柵から香奈枝と沙耶は様子を伺うと。
フゥ、、フウゥ、、フウゥ、、、
大きな獣の呼吸音が聞こえ足音が静かに近づいていた、やがてそいつは目の前に現れ沙耶達からは遠ざかっていった。
獣の気配が消えると、香奈枝は、
「お姉さま」香奈枝が口を開くと「ああ」沙耶はうなずいた。
「今のは金斑だ、間違いない真っ黒い毛に所々黄金色をした毛が混じっていた強者の証だ」沙耶
そう説明すると香奈枝は、
「じゃあ何故私たちを通り過ぎたのでしょう」香奈枝
「多分草と土で匂いが遮断されてたかあるいは」沙耶
そこまで言いかけて突然上で何かが倒される音がしてそれから
くちゃくちゃと生魚を食べる音がして、
「あの野郎、いつの間に気づかれないように入り込んで仕留める術を身につけたんだ」沙耶
彼女はこの時この屋敷に住んでいる住人がたった今金斑に襲われて食べられていることが分かった。
多分相手は気付いていないとみる気づいたら普通悲鳴を上げる悲鳴を上げる前に背後からでき付き喉を咬み切ったのだろう声を出さないように。
その事実に気づいたのだろう香奈枝も察して沙耶に
「お姉さま、ここにいると危険です。早く出なければ」香奈枝
「だけど向こうの扉があかない限り出られない」沙耶
そう話していると上が騒ぎ出して物が壊れる音と悲鳴がこだまして、やがて泣き叫んだ声が一瞬して辺りは静まり返った。
それから2日目の昼に2人は脱出しようと扉の前で話していると、鉄作の向こうからこちらを覗いている女性がいたその女性は髪が緑色で日傘をさしていた。
話し合う二人を見て楽しいのかニコニコ顔でこちらを見てきた物だから驚いてしまった。
「あなたたち、こんな牢獄に閉じ込められて何か悪いことでもしなのかしら」
驚いた二人に対して彼女は訊いてくると香奈枝が
「そうです、この馬鹿姉さまが人の家のニンジンを食べたから捕まったのです。」香奈枝
「ちょっ、余計なこと言うな!」沙耶
慌てる沙耶に少女は、
「えっ、ニンジンを勝手に食べたから捕まったってどういうこと?」
彼女は小首をかしげながら問うてきた。
それからいきさつを話すと彼女はケラケラ笑いやがて真剣な顔になると。
「そう、里の人間を襲った熊は、あなたたちが追っていた羆だったのね」
一通り話を聞き終えると少し考え込んでる彼女に沙耶は「アイツを知っているのか?」と聞きもちろんと答えすでに2桁近い数の人々や妖怪がやられた話をすると沙耶はそうかといって
また目の前の彼女は考え込むと2人の顔を見て
「わかった協力しましょう。」
「本当ですか?」香奈枝
そう答える彼女に目を輝かせる、香奈枝
ただしと彼女が付け加え、
「あなたたちが本物のハンターだったらその実力を試させてもらうわ、ここを出たらまず。
博麗神社に行って皆に紹介した後、異形な化け物がいる森に行ってその異形物たちと戦ってもらうわ、もし自分達で生き残って討伐する事が出来たら認めてあげる」
その交換条件に、「面白いじゃない、乗ったわ」答えたのは沙耶、彼女はこう見えても好戦的なのだ。
その答えに香奈枝も「わかりました」といい、その答えを聞くと彼女は屋敷に勝手に上がり込み扉を銃弾でも撃ったのか簡単に壊してしまい。
でも彼女に銃らしきものはなくあるのは折りたたまれた日傘で日傘を銃を片手で突きつける構えで立っているだけだった。
それから中に入ると「そこに立てかけられている銃や鉈やナイフはあなたたちの物かしら」話すと香奈枝は「そうよ」と少し怯えた表情で答えた。
そんな彼女に沙耶は「他には誰もいなかったのか?」
聞くと彼女は「皆住む場所を捨てて今頃神社にいるは」
それから牢を出ると荒らされた屋敷の中を見回して他に忘れ物がないか確認してから屋敷を出た。
大きな襖が牢獄からすぐ左にあってそこから少女と女マタギ2人は外に出た。空は雲に覆われておりほのかに肌寒かった。
「さて、博麗神社に向かいましょう」
彼女は2人をみて踵をかえし歩こうとした。
その前に
「ちょっとまって」沙耶
呼んだのは沙耶だ
「あんた、名前は?」沙耶
聞くと彼女は体を前に顔を横に向けると
「風見優香」
彼女は答えると前を向き歩きながら日差しも射していないのに日傘を広げるとそのまま歩き出したその後を2人は追っていった。
3人は神社の方へ進んでいった。