※この作品はR-18です。

東方羆嵐   作:宍戸靱

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今夜亡くなった繭さんと次郎君の通夜が行われる。
しかし、そんな中紫は、冷静に事の成り行きを見守ろうと参加するのであったが、日本史上最大の獣害事件の核に迫ります。


第9話

午後7時、

人間の里では、繭さんと次郎君の葬儀が行われていた。

葬儀は閉鎖した家から反対の鈴奈庵の隣の隣。

丁度異変解決の依頼主の女将さんの店でやることが決まった。

女将さんは、小鈴ちゃんの容体を見てほしいと阿求に頼まれて鈴奈庵にいた。

 

通夜に来たのは、繭さんの旦那さんと、村長と、藤原さんと五十嵐さん、桐野さんは自分の家族が心配だといい自分の家に身を置いている。

彼には家族が3人と、従妹が一人来ていた。

それから、

霊夢、

魔理沙、

アリス、

阿求、

紫、

レミリア、

咲夜、

美鈴、

パチュリー、

小悪魔、

それから紫は、白玉楼から。

妖夢、幽々子様を連れてきた。

幽々子様は亡霊なので村人は見えません。

そうして葬儀が行われた。

村人たちは棺桶に入った二人を前にそれぞれが手を合わせて黙とうをした。

やがて通夜が終わると岳さんは立ち上がり。

「今日は、桐野の家に泊まる。ここに居ると不愉快だ。」

そう言って霊夢達を一瞥すると、蝋燭を持って一人出ていってしまった。

魔理沙は立ち上がり拳を握り。

「なんだよアイツ、しょうがないじゃないか、なんでもかんでも霊夢のせいにしやがって」魔理沙

「魔理沙さん落ち着いて」妖夢

「そうですよ、ここでいきり立っても状況は良くなりませんよ」阿求

妖夢と阿求が怒りをあらわにする魔理沙を何とかなだめようとすると、

「無理もないですよしばらくは時間が掛かりますまい」

「そうですなあ、この地に人食い熊が居座り続ける限りどうにもならん」

藤原さんと五十嵐さんが口々に現状を述べる。

「だけど、こんなのって、、、」魔理沙

そこで魔理沙も弱って怒りを静めた。

霊夢は気を落とし気味だった。

「どうしましょう幽々子様」妖夢

妖夢は小さい声で主の名前を呼んだ。

「そうね、難しい問題よね」幽々子

そこで紫が。

「時間が解決してくれるのを待つしかないでしょう。」紫

そうつぶやくと。

「それよりこれからどうするの?」レミリア

そう聞いてきたのはレミリアだ。

霊夢は、

「なんにしても、このままあの熊をほおっておけないわ。」霊夢

そう言うと。咲夜さんが藤原さんに、

「例の熊はどれぐらい大きかったんですか?」咲夜

そう聞くと。

「そうだな~わしらも必死で逃げたからの、だが一つ言えるのは、」

そうして息をのんで

「この家より」

と、その時

・・

・・・

俺の獲物はどこえいったぁ?

そうして奴は怒りに身を任せて奪われたエサを探して匂いを頼りにここ(人間の里)までやってきた。

そして、

そぉこぉかああああああああああ!!!

疾風のごとく通夜をしている屋敷を襲った。

・・

・・・

ドスウウウウンンンン!!!!!!!

店が地響きにも似た轟音と爆裂音にも似た衝撃で屋敷全体が揺れた。

「なに!?」美鈴

「まずいわね」パチュリー

パチュリーと美鈴がそれぞれ言葉を言うと。

さっきの揺れで炊いていた蝋燭が消えて真っ暗に、

「パチュリー様どこですの?」小悪魔

「こあ黙ってて!」アリス

小悪魔にアリスがそう言うと。

変わりに居間に炊いてた薪からたいまつを探して、それに火をつけると部屋が明るくなった。

アリスは、松明を持つとみんなを見回して聞き耳を立てた。

そして、外から

「グヴ、ハッ、ハッ、ハッ!」

獣の息遣い。

「奴だー」

「さっきより興奮してるー」

獣の吐息はせわしなく明らかに怒っている。やがて獣の声と、足音が収まってとうざかったのか。

辺りは静まり返って、皆は緊張に固めた体を緩めると。

「行ったか?」魔理沙

魔理沙がそういって、紫が

「いやまだいるわ」紫

そう言うと。

「皆!中央の部屋から離れて!!」紫

そう叫んだ瞬間、

 

ゴシャアアアアアアン!!!!

 

天井が崩れてきて魔獣が中に入ってきた。

「グウオアアアアアアアアアア!!!!!」

初めてみる巨体にその場にいた全員が驚いた!

女将さんの家は文字通り宿もお店でスペースも結構広い。

そのスペースは全体でおよそ宴会場ぐらい広い広間で葬儀をしていたのだが、

入ってきた熊は全体の3分の2ぐらいあったのである。

全体の広さが5メートルあるがこの熊は、3メートルあるからその大きさは魔獣である。

やがて

妖夢が楼観剣を、咲夜さんがナイフを取りだしてそれぞれ切りかかったが避けられてしまいそして、

「グオウッ!」

魔獣は立ち上がり。

熊の右腕が振り下ろされた。妖夢は剣を相手に向けてガード咲夜さんは後方に飛んだだが熊の腕のリーチが咲夜さんは間一髪しかし妖夢は直撃、その寸前に幽々子様が助けに扇子を持って構えたが、

ガシン!!!ドゴーン!!

吹き飛ばされて一撃で幽々子様は消されてしまい妖夢は気を失った。

それどころか楼観剣が刃こぼれしてしまい。

あらぬ方向に曲がってしまった。

それもそのはず、

熊の腕の振りかざす一撃は、丸太を15メートルの高さから落下させる衝撃と同じなのだから。

これは普通の熊の場合であり。この熊はそれ以上に強い。

頭から血を流して倒れこむ妖夢に2撃目が入ろうとした瞬間。

 

バンッ!

 

背後から銃声が訊きそれに痛がる熊やがて藤原さんのほうへ行き

顔面を思いっきり薙ぎ払った。

 

無論一撃死。

脳漿を屋敷に飛び散らせて倒れた。

叫ぶ余裕もなく、

そんな中レミリアが中央に躍り出て阿求が背後でサポート、そしてアリスと魔理沙が魔法を唱えていた。

アリスは上海人形を魔理沙はここではマスタースパークは打てないので。ロケットミサイルを放った。

だが、

食らってひるみはするが致命的なダメージは全く負っていなかった。

それどころかさっき銃で撃ったはずなのに死なない。

 

この時幻想郷に入ってきたヒグマは、北海道でマタギたちに何度も命を奪われかけて、被弾しながら自身は、ハンターたちの動きを学習してさらに自分の体も強くなっていたのである。

だから体の表面はたいへん頑丈にできていてちょっとやそっとの弾や鍛えぬかれた刀では仕留めることが出来ないのである。

楼観剣が通らなかったのもそれが理由である。

それから、

羆の爪はカミソリになっているので一撃一撃が必殺の一撃である。

そして霊夢が夢想封印を放ち紫が隙間から標識を出して羆の顔を強打、

「グオワあ!!」

これは流石に効いて熊は暴れまわりその隙に皆外へ逃げていった。

「皆!急いで外へ!」阿求

阿求の声に皆一目散にその場を離れた。

咲夜さんは妖夢を抱えて。

レミリアは追撃に備えたグングニルは屋敷に置いてきてしまった。

やがて熊はひとしきり暴れてから

、棺の中を開けてその中身を見てから霊夢達が逃げた玄関を一瞥してそのまま走り去っていった。

・・

・・・

ここに餌はなかっただけどあの二人、中々しぶとい、他にも仲間がいたようだが徐々に追いやって食ってやる。

ここにはないとすると、ん?

風につられて匂いがした。

向こうか、、

・・

・・・

急いで霊夢達は、中に入り次郎君の入っている棺のところに行った。

落下した天井、殺された藤原さん、五十嵐さんも戦闘に巻き込まれて右足強打のけがを負った。

「五十嵐さん大丈夫ですか?」霊夢

そう聞く霊夢、

「わしのことはいいから自分の仲間を見てやりなさい。」

そう話すと霊夢は、妖夢のところに駆け寄ろうとして。

「霊夢さん」小鈴

 

すると暗闇の中から誰かの声がした。

小鈴ちゃんだった。

「小鈴ちゃん」霊夢

霊夢が駆け寄ると、

「大丈夫だった!?どこか咬まれてない?」霊夢

そう問いかけると。

「大丈夫ですよ。丁度さっき目が覚めて外が騒がしかったからここにきたんです。」小鈴

「女将さんは!?」霊夢

問うと

「寝ちゃってます」小鈴

そうしてあたりを見回す小鈴。

「もう、私たちの住める里じゃないんですね。」小鈴

そい言って、涙を流す小鈴に阿求が。

「小鈴よく頑張ったね」阿求

そう言って、

「霊夢さん明日里の皆と一緒に博麗神社に避難しましょう」阿求

「うん、分かった」霊夢

そう申してくる阿求を了承した霊夢は、

「皆、明日それぞれ武器を持ってきて、博麗神社で討伐作戦を開始するわ。」霊夢

皆を見つめる霊夢達。

しかし、

「でもアイツを仕留められるのか?銃が利かなかったぞ」魔理沙

そう言う魔理沙に、

「それでもやるしかないわ、あいつを仕留めないと」霊夢

しかし、この時霊夢は気付いていなかった。

もし自分が食われれば、博麗の巫女を中心に幻想郷が成り立っていたのが、熊を中心になってしまうということに。

そして、そうなれば幻想郷は本格的に魔獣の餌場と化してしまう事に。

そして皆がそれぞれ解散しようとしたその時!

「ぎやあああああああ!!」

遠くから悲痛な叫びが上がった。

「何かしら?」咲夜

咲夜が疑問に思っていると。

美鈴が、

「まさかアイツ帰ったんじゃないの?」美鈴

それを聞いて皆声のする方に向かった。

そして、

今度こそ本格的な戦慄を味わうことになる。

・・

・・・

桐野さんの家は、女将さんの店から出て、大通りの道から約50mの距離にあったそこで、

丁度岳さんが桐野さんの家にやってきて、女房の左手を持ってきて。

「後はまだ棺の中だ、明日あの巫女どもが出ていったら次郎も一緒に取りに行く。」

そういって、

「あんな巫女がこの地(幻想郷)を守っているなんて、神様もどうかしているとしか思えん。」

「まったくだ。」

二人して彼女の悪口を言いあっていた。

その時。

 

カラン、、

 

「ん」

なんだと岳さんはいい、

「わからん」

桐野さんもそう返した。

女房と3人の息子と娘

息子が二人、娘が一人

後従妹の斉田の娘が身を寄せ合っていた。

「おかあちゃん、さっきの音なんなん?」

息子の一人の桐野武雄が聞いてきた。

「ん、なんだろねえ~」

母親は、子供に心配をかけまいと笑顔を作ったそして。

「なんだい、さっきの巫女かいな!もう姿を見せるなっていっただ・ろ・う、、、ぁあ、」

その時気が付いた。

岳さんの両腕が舞っていることに、

、、いや、、舞っているのは血であって。両腕は、隣の桐野さんの夫の胸に当たって床に落ちた。やがて岳さんは痛みにのたうち回っていた。

そして、

「グウワアアアア!!!」

音もなく3メートルの巨体を家の中えと魔獣は入っていった。

 

そして、そのまま桐野さんの夫に咬み突いて頭をつぶして殺し。

 

逃げようとする子供を左手で下から引っ掻いて体重をかけて足をつぶした。

そして外に逃げようとして玄関まで来た奥さんを捕まえて。

太ももから咬みちぎった。

「ぎいやあああああ!!いっ、いだぁい!!」

なくなった太ももを見て恐怖に身をよじって出口の方に出たら、

熊はその上に馬乗りになって太ももの次はお腹を出させそのまま生きた状態で咬みついた。

「ああああああ、殺して!殺してくれええええええ!!!」

その声は断末魔となり幻想郷に響き渡った。

・・

・・・

霊夢達が駆けつけて桐野さんの家が近くに見えるところまで来たとき戦慄の瞬間だった。

桐野さんの奥さんからなにやら細長ーい物が出てる。

それは奥さんのおなかの中から出てる小腸だった。

それを今、おいしそうにお腹の間の骨と一緒に。

血にまみれながら、

こりこり音を立てながら食している。

「霊夢!どうし、た。」魔理沙

「魔理沙、早いわよ」アリス

「見るな!アリス!」魔理沙

「え!?うっ!!!」アリス

アリスは、口を両手で押さえて、

魔理沙にもたれかかった。

後から来たメンバーもそれぞれ武器になるような物を手にしてきたが目の前の光景に唖然としてしまった。

何故なら、

今目の前に広がる光景が現実のものとはとても思えなかったからである。

家の明かりに照らされて、

桐野さんの奥さんは玄関からはみ出ていて丁度熊が押し倒す形で同じ時を過ごしている人間をむしゃむしゃ食っていたのである。

すると誰かが

「私の妖術で家ごと吹っ飛ばす」

そう言ったのは紫だった。

流石の紫も死んだ人間や生きた人間を殺して食べる妖怪を相手にしたことはあるけど、

目の前の光景は、生きたまま殺さず食べていて冷静さを無くしかけていた。

すると今度は、

「いや、まだ中に生存者がいるわ」

それを指摘して来たのは咲夜さんだメイドでもあり番犬でもある彼女の鼻は意外と利く。

そういう彼女に、

「じゃあ誰かが止めないと」

レミリアがそういって、

パチェが

「私が今から合図を送るからその隙に誰かがこの銃を空に向かって撃って」パチュリー

そういうと、こあが持っていた銃を誰が受け取るのか?

すると一人手が上がった。

「私が撃つわ。」美鈴

そう選手したのは美鈴だった。美鈴はゆっくり家の裏に回って。

そしてパチェが手を上げて、その手を振り下ろした。

バァン!!!!!

夜空に銃声が鳴り響いたすると熊は、桐野さんの奥さんから離れてこっちにもうダッシュしてきたかと思いきやそのまま霊夢達を通り過ぎた。

その時走りざまに熊は、明らかに霊夢の方に、

その狂気の瞳をちらつかせるとそそくさと森の中えとさって言った。

 

やがて、皆が桐野さんの家に入ると、そこは地獄を描いたものより悲惨な光景が広がっていた。

中は返り血だらけ。

失血多量で死亡した岳さんと、頭をかみつぶされたのか、脳漿を垂れ流して死んでる桐野父そして、岳さんのものと思われる両腕。

腕は、肘から下が無くなっていた。

武雄という少年は、片足を膝下から無くしておりまだ生きていた口からは、

「殺さんでくれ、殺さんでくれ、」と糸の切れた人形のようなかすれた声でそう繰り返していた。

それから、押し入れの方から声が聞こえてきて。

阿求が開けると3人の子供達がいた。

子供の名前は、次男の永嗣君と睦美ちゃん、それから従妹の斉田一条の3名が見つかった。

そうして、博麗の巫女は、

「皆、今日中に博麗神社に避難して。」霊夢

そう言って、

「明日、永琳と優曇華が来るは、彼女達を入れて明日の昼、迎え撃つわ。」霊夢

そう言って、部屋の中を怒りの形相で睨みながらそう言った。

こうして、1夜+前日の夕方も併せて6人死者を出し。負傷者1名出し。

やがて避難の途中で武雄君が無くなり4人の子供に悲しみを負わせる形となった。

幻想郷の死者は、7人に上った。

だけどなぜ熊は、

人間の里に下りて一度ならず二度も襲撃を掛けたのか。

 

それは、熊は犬の嗅覚の10倍は鼻が利き。

さらに餌を食べる時は、部分的に食べて餌を木の幹などに隠す習性があるからであり。

そこに餌がないと分かれば嗅覚を頼りに、自分の能力を最大限駆使して。

奪い返すというもの凄い執念の持ち主なのである。

それが今回このような悲劇を生む形になってしまったのである。

この後さらなる恐怖が霊夢達を襲う!

 

そして悲しい別れの時が、

迫りくるのであった。

 

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