今回はカプセルに入ることは多分無いとは思いますが、パーティメンバーとアジス・ラーの施設等のアラグ文明の色々を妄想しつつシリーズ化していけたらいいなぁと思っていますので、もし宜しければお付き合い下さい。
その夜、アウラさんは自室のベッドでうなされていた。
全身は汗にまみれ、浅く呼吸を繰り返しながら眉間に深く皺を寄せてきつく目を閉じ、薄く開いた口からは微かにうめき声を漏らしている。
苦しそうな表情で掛け布団を握りしめた指の関節が白くなり、時折何かに抗うように首を左右に振っていた。
夢の中でアウラさんは、ほの暗い空間で鎧に身を包んだ屈強な男と対峙していた。
男の体は真っ黒いもやのようなものに覆われていて、顔を覆った兜の形はおろか体の輪郭すらおぼろげにしか伺うことは出来ない。
夢の中でナイトのジョブになっているアウラさんは油断なく剣と盾を構え、心を静めて男の出方を探っている。
男はと言えば携えている大剣すら構えずに、鎧と同じく真っ黒いもやに隠された兜の目庇からアウラさんを鋭い眼差しで見つめ、ただ静かに立っている。
両者はしばらくの間にらみ合いを続けていたのだが、ふとした瞬間、突然男が何気ない様子で歩み寄ってきた。
大剣を抜きもせずに道端を歩くような感じでスタスタと歩いてくる男に面食らいつつ、アウラさんは男を睨みつけると一気に前へ踏み込み、裂帛の気合いを込め剣を振り上げる。
するとその刹那、男はヒトの動きとは思えない速さでその一太刀をかわし、一瞬のうちにアウラさんの眼前に現れると大剣を閃かせ彼女の剣を弾き飛ばす。
「くっ……!」
鋭い反撃に体勢を崩しかけ、すかさず盾を構えたアウラさんの左腕を捻り上げると男は彼女の肩を掴み、軽々と持ち上げて勢いよく床に叩きつけた。
「うわああああっ!」
硬い石の床と金属の鎧がぶつかり合う甲高い音が辺りに響き、受けた衝撃に一瞬息を詰まらせる。
仰向けに倒れ激しく咳き込んでいるアウラさんを無言のまま見つめている男はややあって彼女の顔を覗き込むように体を屈めると、鎧の関節を軋ませて倒れたままのアウラさんの体に覆い被さった。
「いやあっ!なっ、何をするんですか!?」
必死に首を振り、力の限り抵抗するが男の体はびくともしない。それどころか男はアウラさんの太股の間に膝を割り込ませて強制的に脚を開かせると履いていたスカートを捲り上げ、ショーツを下げて小手に覆われた手で秘所をまさぐり始めた。
「ひっ!……あ、駄目……止めて下さい。そんな所……っ、ああっ!」
体を押さえつける凄まじい力とは対称的に男の指は繊細な動きでクレヴァスを撫で、ぴったりと閉じられている肉唇を左右に開くと膣口に浅く指を入れて緩やかな動きでかき混ぜる。程なくしてクチュクチュと粘っこい音がするのと同時にアウラさんの頬が紅潮し、恥辱に顔を伏せながらも少しずつ息を荒げて声を噛み殺す。
「………っ!くぅ………んんっ………!」
金属の冷たい感触が内側を擦り、感じてしまう度に得体の知れない鎧の男に打ち負かされて無理矢理犯されそうになっているという事を痛いほど思い知らされる。
顔を赤らめ伏せられた瞳を潤ませて指での責めに耐えているアウラさんを見つめつつ、男は蜜で濡れた指を引き抜くとそれを膣の上で息づく様に震えている突起に当て、優しく押し潰した。
「あああああっ!?いっ、いけません!そこは……っ、きゃああああっ!」
男の指が陰核を弄ぶように押し潰しながら動かすとそれに合わせてアウラさんはなまめかしい声を上げ、更に快感を得ようと無意識に腰を揺する。そのうちに金属で覆われた指先は蜜で濡れ主張し始めた陰核を摘まみ少しずつ扱き出すと、堪えきれずに背中をのけぞらせて嬌声をあげる。
「あっ、ああっ!いやっ、止めてぇっ!……でないと、わたしぃ……っ!」
きつく瞳を閉じ力なく首を横に振り続けながらも半開きにされたアウラさんの秘唇からトロトロと愛液が溢れ、男の指は時折それを指に取り陰核へと塗り込んで、更に揉み立て、押し潰し、扱き上げた。
硬い鎧に護られた上から平均よりはふくよかな胸の膨らみを、秘裂を触られていないもう片方の手で形を確かめるように撫でられるだけで背筋がゾクリと震えてしまう。
「はあああっ……いっ……くぅ!ああああっ、駄目ぇ……イクっ!ふあああああああっ!!」
得体の知れない男に押し倒され秘すべき場所を執拗に責められているという状況に例えようもない恐ろしさを感じているものの、アウラさんの身体は知らず知らずのうちにその異常な状態に被虐的な悦びを覚え、胎内で燃え盛っている炎に油を注ぐ。
段々と激しくなる指の動きに合わせるように腰の動きを早めて切なげに喘ぎ、鎧の上から男の腕を強く握りながら、アウラさんは男の指先が陰核を離し膣口に差し入れ、内部の具合を確かめるように膣壁を引っ掻くのと同時に果てた。
「あ……ああ……はあぁ………!」
糸の切れた操り人形のようにくたりと手足を投げ出し、荒い息を整えながらアウラさんは潤んだ瞳で男を見上げる
力なく横たわったアウラさんを一瞥すると男は彼女から体を離して自らの股間をまさぐり、性器を露出すると脱力したままのアウラさんを組み敷き、内部に熱い塊を押し込んできた。
「はひいいいいっ!いいいあああああっ、ダメ、駄目ええっ!!」
柔肉を掻き分けゆっくりと侵入する野太いペニスが、入り口から最奥までを解すような抽送を始める。
発達したエラが膣壁をこそぐ度に胎内が甘く痺れ、先端が奥に当たるのと同時に甘い声が出てしまう。
「んうっ……はぁっ、あああん!………っくううっ………!」
肉棒を動かす激しい動きで襞を捲り上げられ、慎ましやかな割れ目に大口を開けさせて血管の浮き出た大きなモノをくわえ込まされる。
徐々に抽送の速度が早まり力強く奥を叩かれ、恥ずかしさに目を伏せながらも甘えるような嬌声をあげ続けるアウラさんの頭を男の掌が優しく撫で、わななく細い指を取りまるで愛しあう恋人同士のように絡め合う。
その仕草に驚き戸惑うアウラさんの首筋に兜に隠した頬を寄せ口づけるように触れると、男は突然更に激しく腰を突き上げてきた。
「あああっ……またあっ!またイッちゃう!そ……そんなに激しく……っ!あっ!駄目っ!………っあ、ああああっ!ああああああーーーーーっっ!!」
再び絶頂を迎えたアウラさんは体をブルブルと震わせ、津波のように押し寄せる快感に耐えている。その最中、我が物顔で蹂躙していた男のペニスから熱いものが迸ると、アウラさんの体に染み渡り内側を染めていった。
(……ああ……な、中に……この人の精子が入ってくる……。)
深く繋がったまま、男は溢れんばかりに出されている熱いものを受け止めつつ震えているアウラさんの頭を慰めるように撫で続け、兜を被ったままそっと口づける。アウラさんも戸惑いながらもそれに応じ、瞳を閉じて唇に冷たく硬い感触を受け入れた。
金属の感触が離れ、アウラさんが目を開けるのと同時に黒いもやがかき消え、男の姿も霞のように薄れていく。
男は向こうが透けて見える手でアウラさんの頬に優しく触れると、風に吹かれた煙のように消えていった。
「ああっ?!……ちょ、ちょっと待って下さい!」
アウラさんは男に向かってそう叫ぶのと同時に夢から覚め、汗みずくの体で勢いよく跳ね起きる。
「はぁ……はぁ……。また…あの人の夢………?」
手の甲で汗を拭いながら見馴れた自室の内部を見回して、アウラさんは安堵のため息をついた。
(ああ……。わ、わたし……とうとうあの人に、夢の中とはいえ……抱かれてしまったのね。……しかも、あんなに乱れて……。)
そう思いながらアウラさんは自分の肩を抱き締め、自分の心臓の音以外は何も聞こえない静まりかえった部屋のベッドの上で身を縮こませた。
魔科学研究所から玉ちゃんを連れ帰った一件よりしばらく経った頃から、アウラさんはしばしば黒いもやに包まれた鎧の男に敗れ、いかがわしい行為を強要される夢を見るようになった。
最初は薄暗い空間で男と睨み合うだけだったのだが、夢を見る回数を重ねる毎に内容がエスカレートしていき、ついには今夜夢の中で処女を奪われ、剛直を激しく突き入れられてイカされた挙げ句、胎内に精液を注ぎ込まれてしまったのだ。
行為の感触が生々しく残るほどリアルな夢で二度も絶頂させられた体はいまだに火照り、愛しげな仕草で優しく抱かれた夢の記憶が、必死にしがみついた男の逞しい腕を、指を絡め握りしめてきた手の力の強さを、共に果てた後で兜越しに交わした口づけを思い出すとアウラさんの胸が甘く痺れ、更に体が熱くなる。
(でも……もしも本当に、ここにあの人のものが入るとしたら……どんな感じなのかしら……?)
瞳を伏せ、顔を興奮で火照らせてアウラさんは恐る恐る自分のショーツの中に手を入れて、そっと割れ目を指でなぞる。
夢の中の男の指を思い出しながらアウラさんは淡く毛の生えた秘裂を触り、赤く腫れあがっているような陰核を刺激する。
「………っ……くぅ……んっ、ふううっ……!」
自らの肉芽を手のひらで押さえながら膣口を撫で、指を潜らせて掻き回す。
太い肉棒より遥かに細い指に物足りなさを感じながらアウラさんは声を抑え、実際に男の手で犯される想像をしつつ自分を慰めていた。
(ああ……。夢の中の人なのに、どうしてこんなに切なくなるの?……先程のようにあの人の逞しいもので、わたしのここを……思いきり貫いてもらいたいだなんて、考えてはいけないのに………。)
自分でも馬鹿馬鹿しい事だとは思っていても、夢の中で押し倒され優しく愛撫されているうちにアウラさんはいつの間にか男の事が気にかかるようになっていた。
得体の知れない男に陵辱されるという悪夢を夜毎見続けているはずなのにその事を考えるだけでアウラさんの胸は切なさに絞め付けられ、今夜は一体どんな事をされてしまうのかと思いを馳せてしまう。
その事は勿論他のメンバーには言えるはずもなく、アウラさんは一人、夢の男に対する思いを日々募らせていたのだった。
(でも……やっぱり、欲しい……。あの人が実際に居ないのは分かっているけれど、それでも………。)
潤んだ瞳を臥せつつ懸命に声を抑えて熱いぬかるみと化した秘裂をアウラさんは指で弄りグチュグチュと音を立てている。
そんな最中、アウラさんの願いを聞き届けたかのように何の前触れもなくベッドの近くにまばゆい光が現れた。
「えっ!?……こ、これは一体……?」
あまりの出来事に呆然と見つめているアウラさんの目の前で現れた光は徐々に大きさを増し、あっという間に丁度クエストの突入地点のような光の柱になる。
その様を目の当たりにしたアウラさんは何かを察したように一人頷くと惹かれるようにベッドから降り立ち、光の柱に交感してそこに吸い込まれるように消えていった。
今回の話は、自分が大好きで密かに目標にしている小説家、池波正太郎さんの『剣客商売』という作品の中の『陽炎の男』という話のオマージュが入っていたりしています。
物凄く強い女性の剣士(処女)があるきっかけで姿の分からない男に性的に襲われる夢を見るようになって、その結果自分がある人に思いを寄せている事に気付くとか、三冬さんエロ過ぎるだろ!などと思いつつ、未だにハァハァしながら読んでおりますw
演劇の脚本家でもあった方なのでとても風景や人物の描写が上手で、読んでいるうちに物語の世界に引き込まれてしまいます。
自分もいつかあんな素敵な話を書けるようになれたらなぁー……。もっと頑張らないとなー……。