ハウジングは自分がSサイズ以外の間取りが分からないのもあって、メンバーのFC家はかなりこじんまりとした感じになってます。でも小さくてもFC家なので、個室もあるから少人数でシェアするのならSで充分だと思いますけどね。
脳内設定では彼女らは飛空挺も作って飛ばしているのですが、これからのアプデ内容とネタのストックによっては空島ネタもアリなのかなー?とも考えていたりしています。
アラグに関係なくなっちゃうので、書くとしても多分番外編として出すことになると思いますけどね。
まだ辺りが薄暗い静かな明け方のミストヴィレッジ、その一角にあるSサイズの一軒家。一応は光の戦士達の端くれであるあの彼女達が普段寝起きしているフリーカンパニーハウスの地下にあるお風呂場で、アウラさんは湯船に浸かりながら深々とため息をついた。
以前から夜な夜な正体不明の男に淫らな行為をされる夢を見ていたアウラさんは、突然現れた光の柱に交感したところアジス・ラーに留まっている帝国軍の軍団長レグラ・ヴァン・ヒュドルスの元へと転送され、同じ夢を見ていた彼と情を交わし乙女の証を失った後、裸にカミーズのみを身に付けた状態で自分の部屋に帰ってきていた。
(はぁー……。あれは一体、何がどうなっていたのでしょうか。……と言うか、わたしのパンタレットと下着……あの人の所に置いてきてしまいましたけれど、大丈夫なのでしょうか……?)
体を鼻の下まで湯に沈め、ため息がブクブクという音と共に水の泡を産み出している。
パーティションで区切られた風呂場の桧造りの湯船の中で、アウラさんは昨夜の出来事を思い返しながら重苦しい痛みが残る自分の下腹に手を添えて、複雑な思いにさいなまれていた。
(……まだ心臓がドキドキしている……。本当はあの出来事も、ただの夢だったら良かったのだけれど……。)
思いを寄せた相手とひとつになり愛し愛された甘い時間と、その相手が決して相容れない敵であるという事実に胸が引き裂かれそうな苦しさを覚えながら、アウラさんは瞳からまた涙を滲ませる。
(でも……好きな人とああいった事をすると、あんなに感じてしまうだなんて思ってもみませんでした。……きっと、あれほど心と体を満たされる事は、他に無いのでしょうね……。)
切なさに目を伏せるのと同時にアウラさんの瞳から涙が零れ、それを急いで誤魔化すように湯船のお湯で乱暴に顔を洗う。
すると突然上の階にあるメンバーの個室に通じる扉が開けられる音が聞こえてきて、アウラさんはビクッと体を硬直させ反射的に涙を止める。
「あら?アウラさん、随分と早起きなのね。」
トントンと軽快な足音を立ててまだ眠そうに目をこすりながら、ヒュラ子が地下へと続く階段を降り風呂場へと入ってきた。
「おはようございます、ヒュラ子。……ちょっと眠れなくて。」
「大丈夫?目が赤いわよ?……そういえば私、リラックス効果のあるお香を持っているから、アロマポット貸してあげようか?」
「うふふ、お気遣いありがとうございます。多少は眠れていますし、朝風呂でリラックスしましたからわたしは大丈夫ですよ。……ヒュラ子こそ、どうしたんですか?こんな朝早くに。」
ヒュラ子に心配をかけまいと微笑みながら問いかけると、ヒュラ子は困ったように苦笑いをする。
「んー、大した事じゃないんだけどね。勝手にベッドに入ってきたミコにゃんに布団を取られて、目が覚めちゃったのよ。……あ、良かったら私も一緒に入っていいかしら?」
「ええ、勿論。」
いつものように何気ない会話をしつつヒュラ子は脱衣所で着ている服を脱いで備え付けてある解放棚に入れていく。湯船に入る前に軽く汗を流し、ヒュラ子はため息をつきながら気持ち良さそうに温かい湯に漬かっていった。
「はぁぁーーー……。やっぱり朝風呂はいいわねー!」
両手の指先を組んだ腕を上に上げて伸びをしながらヒュラ子は嬉しそうに頬を緩める。
正方形の大きな檜風呂にゆったりと浸かっている二人は、すっかり寛いだ様子でとりとめのない話をしながら体を暖めていた。
「……そういえばアウラさん、最近何だか綺麗になった気がするんだけど。」
穏やかに微笑んでヒュラ子が尋ねると、アウラさんはもじもじしながら顔を赤らめる。
「そ、そう…でしょうか……?」
「うん。なんていうか肌も綺麗になったし、何か特別な事でもしているの?………あっ!もしかして……恋でもしているとか?」
ふと思いついて何気なく言ったヒュラ子の一言に、アウラさんは動揺するあまり湯船の底で足を滑らせて派手に水しぶきを上げながら仰向けに倒れ込む。
「うわ、わ……っ、ぷはぁー!……な、ななな何でそんな事……!?」
「あらあらぁー、本当にそうなの?……ねぇアウラさん、相手は誰なのよ?正直に白状しなさいっ!」
慌てて逃げようとするアウラさんを後ろから羽交い締めにし、ヒュラ子はアウラさんの角に息を吹きかけながら尋問する。それに敏感に反応して体をひくつかせるアウラさんは下唇を噛み締めて、いやいやをする様に首を横に振りたくった。
「……っ、やぁ……!ひ、ヒュラ子……駄目ですぅ……!」
「うふふっ、アウラさんどうしたの?いつもより感じやすいんじゃない?」
「やあぁん!ヒュラ子ぉ、何だかミコにゃんみたいになってますよぉ!?」
バシャバシャと派手に水音を立ててじゃれ合いつつ、ヒュラ子はアウラさんの角に口を付けながら後ろから抱き締めて更に逃がさないように彼女の尻尾を自らの股の間に挟む。
その行動に驚いたアウラさんは反射的に尻尾を激しく動かしたところ、図らずも尻尾に密着させていたヒュラ子の秘裂を擦る事になり、ヒュラ子は思わぬ不意打ちを食らって息を詰まらせた。
「くうううっ?!あっ、アウラさん……それ、ちょっと感じちゃう……!」
「えええっ!?ど、どうしてですかあっ?……って、だ、駄目ですぅ……角に、息を吹きかけられたらぁ……!」
「はああぁん!し、尻尾ぉ……そんなに動かさないでえっ……!!」
どちらからともなく互いを姦りあうような形になって、二人は静かな地下室に嬌声を響かせているといきなり上の階で勢いよく彼女達の私室に通じる扉が開けられ、目の下に濃い隈を作ったミコッテ族の女の子が物凄い速さで階段を駆け降りてくる。
「うにゃにゃにゃ!?いかがわしい気配を察知して急いで来てみたら、何て素晴らしくうらやまけしからん事になっているのにゃー!アタシも混ぜろにゃーーー!!」
頬を薔薇色に染めながら猫目の瞳を輝かせ、ミコにゃんはパーティションをぶち破りそうな勢いで風呂場に乱入すると一瞬のうちに服を脱ぎ捨てて桧風呂の中に飛び込んだ。
「きゃああああっ!ちょっとミコにゃん?お風呂に飛び込んじゃダメでしょっ!」
「にゃーっはっはっはー!細かい事は気にしないのにゃ!どれどれ、悪いのはこのぼいんぼいんなのかにゃーー?」
「ひゃあああっ!?みっ、ミコにゃん!む……胸に顔を挟むのは止めてくださいーーーっ!!」
キャーキャーと黄色い声を上げながら、三人はじゃれ合うように湯船の中で戯れている。
互いに湯船のお湯をかけ、体をくすぐってふざけているどさくさに紛れてミコにゃんはヒュラ子やアウラさんの胸などをまさぐり、軽く悲鳴や喘ぎ声を上げさせていた。
「……下がうるさくて目が覚めちゃったから来てみれば……。三人とも、朝っぱらから何やってんのよ?ていうかミコにゃん、その隈どうしたの?」
しばらく後、大きなアクビをしながら迷惑そうな顔で風呂場にやってきたララちゃんに冷やかな視線を向けられ、呆れた声で注意されると三人はようやく我を取り戻す。
「あら、うるさかった?ごめんなさいねララちゃん。」
「ええっ!?わ、わたしはただの被害者ですよぉー!」
「あっ、ララちゃんおはよー!いやーちょっと昔交換し損ねた神話を引っ張り出してきて、玉ちゃんで中身を見ていたらあっと言う間に朝になっててさー。……っと、そうだっ!ねーねーみんなー!大ニュースなのにゃー!!」
ミコにゃんは何かを思い出すのと同時に満面の笑みを浮かべながら湯船の水面をバシバシと叩き、派手に水しぶきを飛び散らせる。
その水しぶきから顔を手で庇いつつヒュラ子はミコにゃんの脳天に渾身の力で手刀を繰り出すと、奇妙な叫び声を上げ一瞬硬直した後に、力なく頭を抱えてうずくまる彼女を厳しい顔で睨みつけた。
「ほげおううううっ!……い、痛いのにゃー、ヒュラ子ぉー……。」
「痛いのにゃー、じゃないでしょ!?全くもう、人の迷惑を考えなさいっ!」
「うわーん!アウラさぁーん、ヒュラ子がいぢめるのにゃー!!」
「いやあああん!ミコにゃんっ、分かりましたから抱きついて胸を揉まないで下さーーいっ!!」
再びキャーキャーと騒ぎ出す三人を、ララちゃんはこめかみを押さえつつため息をついて眺めている。
「……三人とも、いい加減早くお風呂から上がったら?朝ごはんはあたしが用意しておくから、さっさと仕度しなさいよ。」
そう言って苦笑いをすると、ララちゃんはギアセットで一瞬のうちに可愛いコックさんに変身してトコトコと上の階へと戻っていく。
程なくして美味しそうな匂いが上の階から漂ってくると、三人は急いで風呂から上がり身支度を整えはじめた。
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風呂から上がってサッパリとした三人はオリエンタル・ラウンドテーブルの食卓に着き、いつもの様にかしましくお喋りを楽しみながらララちゃんお手製のモーニングセットに舌鼓を打っている。
彼女達の傍らにはいつの間にか玉ちゃんが浮かんでおり、皆の周囲を漂いながら表面の赤い模様を浮かび上がらせていた。
「……で、何なの?大ニュースって。」
ホワイトトリュフとチーズが入ったふわふわのスクランブルエッグを口に運びつつヒュラ子が訝しげにミコにゃんに問いかけると、ミコにゃんは口いっぱいにドードーのローストを頬張ったまま嬉しそうに喋り出す。
「ふぉーふぉー!むぁおえー、はふぁひおあわあんほーふふとーんおむぁはいえー、」
「おいおーい、ちゃんと飲み込んでから話しなさいよバカ猫。っていうか人がせっかく作ったローストドードーを一口で丸飲みするな。」
苦々しい顔のララちゃんに注意され、ガーリックの効いた焼きたてのドードーの胸肉のローストを噛み締めながらミコにゃんは幸せそうにモグモグと口を動かしてあっという間にすっかり飲み込むと、ウットリとした顔で両手を頬に当てる。
「にゃふーん、うんまいにゃー!ねーねーララちゃーん、お代わりないのー?」
「肉を飲み物にする奴に出すローストドードーは持ち合わせていませんよ?……それより、さっき何言ってんのか全然分からなかったんだけど。」
ララちゃんが可愛らしくにっこりと微笑みながら言い放った冷たい一言に頬を膨らませたものの、ミコにゃんはすぐに気を取り直してニコニコと話し始めた。
「あのねー、アタシの持ってるアラガントームストーンの中に面白いのが入ってたの!……おーい、玉ちゃんちょっと来てにゃー!」
ミコにゃんが玉ちゃんに向かって手招きをすると、玉ちゃんは音もなく滑るようにミコにゃんの方へと近付いていく。玉ちゃんの表面を触り慣れた手つきで端末を操作すると体から立体映像を写し出す光が放たれ、ハートと星をモチーフにした可愛らしい杖と機械的なデザインのベルトのようなものが空中に浮かび上がった。
「何これ。片手杖と……帯装備?」
「にゃははははーん、これがただの装備品だったらニュースでも何でもないのにゃ。……みんな、このファイルの文章をちょっと読んでみるのにゃ。」
そう言うとミコにゃんは玉ちゃんを操作して設計図らしき立体映像の横にある説明文を拡大すると、それを他の三人は頬を寄せあって読んでみる。
「んー?……変身ステッキと、変身ベルト………?」
三人は首を捻りながら顔を見合せると、端末の操作を終えたミコにゃんは瞳を輝かせてピョンピョンと飛び跳ねた。
「ねっ?ねっ?凄いでしょ!時間制限があるけど幻想薬無しで色んな性別や種族になれるんだよ?ベルトなんてブルートジャスティスみたいになれるんだから!玉ちゃんが材料は魔科学に在庫があるはずだって言ってるから、近いうちに行こうよー!」
頬を紅潮させて興奮するミコにゃんに、三人は互いに目配せをしなからやれやれといった風に苦笑する。
「わかったわよ、丁度トームストーンも稼ぎたかったしね。……でもこれ、子供向けのおもちゃなのよね?遺伝子を変化させて年齢や性別、種族も思いのままに変身よ☆って……。流石アラグ文明!小さな子供に遊び感覚で遺伝子操作だなんて頭がおかしい事を平気でするのねー。」
無邪気にはしゃぎ続けるミコにゃんを尻目に、常軌を逸しているとしか思えない玩具の設計図を眺めながらララちゃんとヒュラ子が呆れた顔で話し合っている横で、アウラさんは一人、魔科学研究所に向かうという事そのものに胸を締め付けられながら切なげに俯いていた。
先に謝っておきます。
レグラさん及び彼のファンの方々、次回は大変申し訳ありません!悪気はないんです。多分……。orz