八幡「いやー平和だ。」
病院の屋上で1人佇む八幡
もう年金暮らしのお年寄りのような雰囲気である
八幡「つい昨日の事が夢のようだ。・・・悪夢だけどな。」
傷はまだ痛々しい
だが少し気分は晴れた
みんなが無事だった
それが救いだった
はあ
八幡「なんだか大人の世界をまざまざと見せつけられたな。」
はあ
自分達の力ではどうにもならない事が歯痒かった
でもやれる事はやった
その結果、小町や南らを助ける事ができた
今回はこれでよしとしよう
今はあいつらの心のケアの方が優先だ
コツっコツっ
嫌な足音だ
思わず身構えてしまう
陽乃「少年!傷は癒えたかい?」あはは
八幡「・・・雪ノ下さん・・・。昨日は本当にありがとうございました!」深々
陽乃「いやー。たいした事はできなかったよ。出しゃ張ってごめんね。」あはは
八幡「いえ。あなたがいなかったら。あなたが来てくれなかったら。本当にどうなっていたかわかりません!本当にありがとうございました!」深々
陽乃「いやー。未来の旦那様と妹さんの為だしね!笑」くすっ
八幡「ははは。あれは効果的でしたね。」
昨日見た陽乃とは違い、いつもの陽乃だった
昨日は本当に怖かった
あれも彼女
そしてこれも彼女なのだろう
陽乃「でしょ?でも満更でもないんだよ?ヒキガヤくんは私が好意を寄せてる事くらいわかるでしょ?」
八幡「えっ?いやー。」
陽乃「私はね。ヒキガヤくんは雪乃ちゃんの物だと思ってたんだ。だから身を引いていた。それなのに雪乃ちゃんったらまさかの変化球を投げてきたから!笑」あはは
八幡「あー知ってるんですね?結衣のことが好きだって。」
陽乃「そうそうガハマちゃんね!笑 まさかだったよ!せっかく身を引いたお姉ちゃんに対してそれはあんまりじゃない?笑」
八幡「引くも何も、俺に対しての興味なんて珍しい動物的な興味でしょうに?」
陽乃「そんなことはないよ?ちゃんと異性として興味があるんだよ。私はね興味のないものには何もしない。君には興味があるからこうやってからかいに来るんだよ?」
八幡「ははは。まああまり言わないでやって下さい。葉山の手前多少なりとも気まずいので!笑」
陽乃「隼人?えっ?もしかしてヒキガヤくん隼人の好きな人が私だって思ってるの?」
八幡「えっ?違うんですか?てっきり・・・。」
陽乃「あいつまだ君に言ってないんだ!笑 まあ直接彼の口から聞いてあげてよ。意外と言えば意外な人だから!笑」
八幡「そうなんですか。まああいつが言いたくなったら自分から言うでしょう。それまで俺からは何も聞かないようにしますよ!でも、そうなるといったいあいつは誰の事が・・・。」
陽乃「ふふふ。で、ヒキガヤくんはいつからハーレムなんて築いてるの?笑」
八幡「あー。まー。そのー。」
陽乃「ごめんごめん!実はだいたい知ってるんだ!いろはちゃんから聞いたからね。」
八幡「あー。そうなんですか。まぁ色々ありまして。」
陽乃「やっぱり君は面白いなー!当然お姉さんもそのハーレムに入れてくれるんだよね?」あはは
八幡「えーっと。雪ノ下さんって・・・」
陽乃「んー君の事は人間として興味がある。今はこれじゃダメかなぁ?」ウルウル
八幡「ははは。あなたには敵いませんよ!」
陽乃「いずれはまあ・・・その・・・」テレ
八幡「俺は何もしません。もし雪ノ下さんにその気ができたら教えてください。とびきりやさしくしますよ!笑」
陽乃「う・・・うん・・・///」ぷしゅー
八幡「あれ?なんだか雪ノ下さんらしくないですね?」
陽乃「悪い!?どうせ行き遅れですよ!!二十歳なのに経験だってありませんよ!!」
八幡「意外ですね!?てっきり経験豊富なのかと。大学生だし合コンとかしょっちゅうしてそうだし。お持ち帰りとかは無さそうだけど。」
陽乃「合コンねー。一度行ったきり呼ばれもしないわ。肩に腕回して来た男を投げ飛ばしたのがダメだったのかなぁ。」遠い目
八幡「ふふふ。じゃあ今から言う事を復唱してくれますか?それができたらハーレムに入れてあげましょう!笑」
陽乃「上から目線がムカつくわね。でも・・・はい。」
八幡「じゃあ耳貸して下さい」
陽乃「はい。」
八幡は陽乃の耳元で囁いた
ボッ!
一気に陽乃の顔が赤くなる
陽乃「うー。」真っ赤
陽乃は後ずさりし逃げ出した
そしてくるっと振り返り
陽乃「絶対言ってやんない!!」真っ赤
そう言いながらイタズラっぽく微笑み帰って行った
ふふっ
いろんな顔を持つ面白い人だな
さてと病室に戻ろうか