ずい
八幡(?)
ずいずい
八幡(えっ?えっ?)
瑞樹が八幡との距離を詰めてきた。
相変わらず美しい歌声を発しながら。
ピトっ
八幡の腕に瑞樹の腕がくっつく。
瑞樹がニコっと微笑む。
八幡(ぐはっ!なんなのっ!?この子以前に会った時よりもなんだか男慣れしてない?えっ?業界で揉まれてるから!?怖いよ!末恐ろしいよぉっ!!)
八幡「あははは。」アセアセ
八幡はぎこちない笑顔を返す。
瑞樹「♪〜」
八幡(えっと。今日はどうすりゃいいんだっけ?この子の目的はなんだ!?小町が言うように少なからず俺に好意を持ってくれているのは間違いないとは思うが、それって初めて親しくなれた男だから、親戚の優しいお兄さん的な感じじゃないのか?だとしたら俺はこの子の理想というか幻想を壊したらいけない!そうだ!この子はまだ中3なんだよ!恋に恋するお年頃なんだ!)
瑞樹「♪〜」
八幡(よし!そうとなれば優しいお兄さんキャラで行こう!そして今日を切り抜けよう!だって!だって!俺には荷が重すぎるんだよぉぉっっ!!」
瑞樹「〜♪ どうでしたぁ?」
八幡「おー!瑞樹ちゃん歌うまいねーっ!」パチパチ
瑞樹「ありがとうございまぁす。事務所のレッスンでボイストレーニングもあるんですよぉ。モデルの私には関係無いんですけどぉ、歌が上手くなれるならラッキーじゃないですかぁ。」
八幡「そっかー。でも本当に上手かったよ!歌手も目指せるんじゃない?」感心
瑞樹「あははは。じゃあ次はお兄さんどぉぞ。」
八幡「よーし!」
八幡は歌う。
誰もが知っているような無難な曲を。
八幡(親戚のお兄さんだからね!当たり障りの無い選曲をしよう。)
瑞樹「えっ?お兄さんお上手ですねぇ!」
八幡(いろはにも言われたよな。だてにボッチ道極めてねーから!)
八幡「そうかい?音楽は良く聞くからかもね。」
八幡(休み時間はボッチで音楽鑑賞を嗜んでおりますゆえ。)
瑞樹「へぇ。じゃあ採点で勝負しませんかぁ?」
八幡「おっ。いいよ。やるかい?」
瑞樹「あはは。お兄さんとはいつも勝負してますねぇ。」
八幡「そういえばそうだな。前回は負けたけど、今回は負けないよ!」
瑞樹「ふふふ。じゃあ負けたら罰ゲームですね?」
八幡 ピクッ
八幡「あっ。ああ。いいとも!負けないぞー!」
八幡(大丈夫!どうせ可愛らしい罰ゲームだろ。)
瑞樹「んー。じゃあ負けたら服を1枚ずつ脱ぐこと!」
八幡「ちょっと待ったぁぁぁっっっ!!」
瑞樹 びくっ
八幡「そっ。それは早くないかっ!?久々に会ってさ、まだ1時間も経ってねーよっ!?ってゆーか早い遅いの問題じゃねーよっ!!どうして脱衣系の罰ゲームなんだよっ!!」
瑞樹「・・・あははは。ダメですかぁ?わかりました!じゃこんなのはどうです?」
八幡(この娘!あなどれんっ!!)
瑞樹「負けた方が勝った方に氷を口移しで食べさせる!」
八幡「勝っても負けても同じじゃねーかぁぁぁあっっっ!!どっちみち同じ結果に行き着くよっ!!氷だろ?もうキスだよ!チューだよ!接吻だよぉぉっっ!!」激昂
瑞樹 びくっ
瑞樹「・・・えっと。じゃあ。あっ!マッサージはどうですぅ?マッサージ!負けた方が勝った方に!」
八幡「・・・うっ。ふっ、普通の?」
瑞樹「やだなーっ。普通のですよぉ。」
あはは
八幡「そっ。それなら・・・。」
瑞樹「下半身を重点的に。」しれっ
八幡「結局そっち系かよぉぉぉっっ!?どこが国民的美少女モデルなんだよっ!!ただのビッチじゃねーかぁぁぁあっっっ!!っつーかビッチでもねえっ!!ただのセクハラじじいじゃねえかよぉぉぉっっっ!!」激昂
瑞樹 びくっ
瑞樹「・・・くっくっ・・。」
八幡「はあはあ。はあはあ。ん?」
瑞樹「やっとお兄さんらしくなってきましたねぇ。」クスクス
八幡「ぐっ。」アセ
瑞樹「お兄さんなんだか私に気を使ってますもん。」
八幡「いや。あのー。」
瑞樹「私はこうやってお兄さんとお話がしたかったんですぅ。気を使われずに楽しくぅ。」