八幡「いやちょっと待てよ!!違うぞ!もしかするとそれも想定内なのかっ!?今辞められるくらいなら男を作ろうが大人しくさせておいて、稼げるだけ稼いだらポイッて捨てる気なんじゃないかっ!?だとしたら。だとしたらぁっ!!許せぇぇっっんん!!」激昂
瑞樹「あっあのぉ。」オロオロ
八幡「はあはあ!瑞樹ちゃんをなんだと思ってやがるんだぁぁっっ!!」
瑞樹「あのぅ。お兄さん。少し落ち着いて下さい。」オロオロ
八幡「はあはあ。」
瑞樹「はい。これでも飲んで落ち着いてくださぁい。」
八幡「あっありがとう。はあはあ」ゴクゴク
瑞樹 ニヤリ
八幡「まずっ!?えっ?何これ!?」
瑞樹「なんでしょう?冷蔵庫に入ってました。なんだか可愛い絵が描いてましたよぉ。ほらぁ。」
瑞樹は八幡にボトルを見せる。
『レッドスネーク』
八幡「レッドブルみたいなもんかな?あまり美味しくないんだけど。なんか他のないかな?」
瑞樹「あっオレンジジュースがありますよぉ。でもグラスが無いのでソレ飲み干してもらえますぅ?」
八幡「えっ?ないの?ああそう。じゃあ。」
ゴク
ゴクゴクっ
ぷはぁ
八幡「まずっ!レッドブルなら美味しいんだけどな。ごめん!オレンジジュースちょうだい。」
瑞樹「はいはぁい。」ニヤリ
ゴクゴクっ
八幡「ちょっ!美味いっ!!なんだこれ!?」
瑞樹「えーっ私にもください!」
ゴクゴクっ
八幡「なっ?」
瑞樹「本当だぁ!すごく美味しい!」
八幡「さすが高級ホテルだな!」
瑞樹「あー。お兄さんと間接キスしちゃいましたぁ///」
八幡「なっ。かっ間接キスくらいさ。今時気にする事ないよ!あははは。」アセアセ
瑞樹「そうですよね。これからする事に比べたらこんな事で恥ずかしがってられませんよねぇ!」
八幡「うぐっ!」
瑞樹「よいしょっと」ポスンっ
瑞樹は八幡の真横に座り直す。
八幡「あっあのー。瑞樹さん。近くないっすか?」
瑞樹「はぁい?」
瑞樹は八幡の顔を覗き込む。
八幡「うぐっ!」
肘同士が当たるような距離。
目が合う。
その瞳に吸い込まれそうになる。
八幡(こっこれは。雪乃の誘惑以上だ!)
思わず目線を逸らす。
瑞樹「・・・お兄さん。」
八幡「はっ。はい?」
瑞樹「今日は私のお願いを聞いてもらえるんですよねぇ?」ニコッ
八幡「うぐっ。そっ。そうだね。ただ・・・。」
ゴクリ
八幡は生唾を飲み込む。
瑞樹「ただぁ?」
八幡「俺と瑞樹ちゃんはさ。しっ。知り合って間もないじゃないか?だからこーゆー事はもう少し段階を踏んでからというか。」
瑞樹「こーゆー事ってどんな事ですかぁ?」ニコッ
八幡「えーっと。なんだろーね。あははは。」アセアセ
瑞樹「私わかんないんで教えて欲しいんですぅ。」ニコッ
こてっ
瑞樹は八幡の肩によりかかる。
八幡(近いっ!つーかめちゃくちゃいい匂いなんだけど!理性が!理性が!!もう良くね!?いっちゃっても!こんな可愛い子とラブホに来てるんだぞ!?据え膳食わぬはってヤツだろ!!いくら有名人だって言っても普通の女の子なんだから!!)
瑞樹「・・・。うっ!」
途端に瑞樹は八幡から離れる。
八幡(あれ?)
立ち上がり、そそくさと八幡の横から対面に移動する瑞樹。
八幡(んっ?瑞樹ちゃん顔が赤くないか?もしかして・・・。)
八幡「瑞樹ちゃん・・・?」
瑞樹は俯きながら手で顔を隠す。
よく見ると耳まで赤い。
八幡「あれ?」
瑞樹「うぅぅぅ。」
八幡「だっ大丈夫?」
瑞樹は顔を隠したまま
瑞樹「ごっ。ごめんなさい。お兄さん!」
八幡「はっ?へっ?」
瑞樹「ゆっ。誘惑なんてしたことがないんですぅ。恥ずかしくて恥ずかしくてぇ。」
瑞樹の声は今にも泣きそうに震えていた。
八幡「あっ。ああ・・・。」
八幡(なんだ。無理してたのか・・・。)
瑞樹「子供扱いされるのが嫌で大人っぽく振る舞おうと頑張ったのですけどぉ。やっぱり無理でしたぁ。」
八幡「ふふふ。」
瑞樹「ホテルなんて来たことないし、心臓が破裂しそうなくらいにドキドキしてましたぁ。」