それが、タオ顔未と椿のキス…♥で迎えられて良き事かな!!
「う……、あ…… 」
優しく唇に重なった貴臣の唇が、舌が入り込みくちゃりと耳を擽るような水音と共に互いを絡ませ始め、唇から熱のこもった吐息が零れる。
初めてのキスで、椿の思考が徐々に霧散していく。
どうすればいいのか分からない椿は、貴臣の胸に手を添えて、身体中震えさせながら応える事だけで精一杯。
身体中に走る感覚に、自分を保てなくなりそう…と少しだけ恐怖を感じる。
でも、貴臣は嫌がる事は絶対にしない…。
その事を知っているから、安心できる。
椿は、初めてのキスの気持ち良さに力が抜け、貴臣の胸に添えていた手がベッドに落ちる。
そして、息も止めていたため、息苦しくなり、やっと解放された時は、思い切り息を吸い込んでいた。
ベッドに力なく横たわって、胸を上下に動かして、息をする椿の着物は、襟が広がって、鎖骨や白い肌を露わにしていた。
顔も紅潮させたまま、貴臣を見つめる椿の姿は、嬌しく誘っているようだった…。
「………椿ちゃん、綺麗だよ…。
もう我慢できないくらい……っ。
…そんなに僕の口づけ…、感じた?」
瞳の奥から椿が欲しいと言っているような視線を椿の顔から徐々に首…、胸…、腰…太腿…と動かしていく。
見られていると思うだけで、身体が熱くなっていく。
羞恥で身体をできるだけ丸めて、瞼を瞑る。
すると、次の瞬間……。
じゅる…………っ……!!
「!!」
首元に生温かいものが首筋をなぞってきたのが、分かった。
あまりにも唐突で、目を開けて視線を向けると、貴臣が椿の首筋を舌で舐めていた。
くすぐったいのと、舐められたところから身体が麻痺していく感覚で顔が更に真っ赤になる。
でも、貴臣の舌がだんだんと下へ……向かって行くのを肌で感じ、急に椿は羞恥と恐怖で身体が反射して、貴臣を押しのけていた。
「た、貴臣…!! ごめんなさい…!!
こ、これ以上は、無理です……!!」
涙を浮かべて、胸を両手で押さえて、肩で息をする椿。
「ごめん、なさい…。ま、まだそこまで、こ、心の準備って、してなくて…。
あ、誤解、しないでね! 私は貴臣の事、好きよ!
でも、あ、あまり慣れていなくて…。」
どもりながら、必死に説明する椿を見て、貴臣は椿の頭をポンポンと撫でる。
「いや、僕の方こそごめんね。
椿ちゃんがあまりにも可愛くて、綺麗だから、思わず身体が動いてしまった。
僕が悪いから、椿ちゃんは気にしないでいいよ。僕が焦ったのが悪いんだし。
だから、椿ちゃん、もう泣かなくていいよ。
僕は椿ちゃんの笑顔が大好きだから…、ね?」
いつもの癒しの笑顔で慰めてくれる貴臣に、落ち着いてきた椿は、まだぎこちない笑顔だけど、貴臣に微笑む。
それを見て、頷いた貴臣は、椿を抱き寄せ、頭と背中を撫でながら、椿をぎゅっと抱きしめるのだった。
「貴臣…?」
「僕は、椿ちゃんが大事だから…。
だから、椿ちゃんが心の準備ができるまで待つよ。」
「本当に…?」
「うん、心配しないでいいよ。
それにね…、僕は今、君と一緒にいて…、同じ時を過ごすだけで幸せなんだ…。
君にはいつも笑っていてほしい…。
僕たちは僕たちのやり方で、愛し合っていこう。」
「…っ」
ぶわっ…!!
椿の胸の中で花が開き、感動で別の意味での涙が溢れ、耳元で囁いた貴臣の言葉に何度も頷く。
貴臣の背に腕を回して、強く抱きついて、顔を胸に置いて、小さく呟く。
「はい……貴臣…♥」
頬を擦り擦りと貴臣の胸でしながら、ほろけている椿を見て、貴臣はほっと胸を撫で下ろす。
貴臣は、自分の行った言葉は本心だ。
しかし、それで椿との関係が少し遠のいた気がして、お預けを喰らったような気分に陥り、こっそりとため息をついたのだった。
それから二人は、椿のベッドで一緒になって、お互いの温もりを感じるくらいに密着して、朝まで眠りについた…。
貴臣に腕枕してもらいながら、椿は貴臣の身体から香ってくる匂いに包まれて、幸せな寝顔で眠る。
きっと幸せな夢を見ているのだろう…と、微笑する貴臣は、熟睡している椿の額にキスを落とし、首元にキスを落とす。
「…朝起きたら、椿ちゃん…きっと驚くだろうな~。」
その時の椿の顔を想像しながら、貴臣も眠りにつく……。
……危うく、椿は流れに身を任せて、貴臣の物に……。
みんなには、え~~~!!というかもしれないけど、お楽しみは取っておかないとね。それに、このままやってたら、椿の印象が~~!!