※この作品はR-18です。

運命のシナリオ   作:薔薇大書館の管理人

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この後の展開を想うと…。キャ!!


昂る体温の熱

 

 視線がぶつかり、なんて切り出そうか、お互いで渋っている中、誠斗の方が先に復活し、ベッドから片足を下し、扉の方へ向かおうとする。

 

 

 「ど、どうしてまたここに…? …いえ、そんなことよりこんな時間にお嬢が来るような場…」

 

 

 「!! だめ!! 誠斗はおとなしくしていなさい!!」

 

 

 …しかし、誠斗は扉に向かうどころか、ベッドから足を下すこともないまま、さっきまで驚いていた表情から顔色を変えて、小走りで近づきながら、何か手に持っていたものを近くの机に置いた後、慌てて誠斗を押し倒した。

 

 

 「ぐおぉっ!!」

 

 

 勢いよく突進され、ベッドに押し倒された誠斗はその勢いで背中からベッドに倒れこみ、壁に頭をぶつけてしまった。

 

 

 「ああ!! ご、ごめんなさい!! 誠斗っ!! 大丈夫!?」

 

 

 「だ、大丈夫…だ…。がくっ…。」

 

 

 「キャ~~~!! ど、どうしよ~~!! 誠斗が…!! まだ死なないで~~!!」

 

 

 「ちょ…! お、お嬢…。揺らす…な…。」

 

 

 気絶しかけた誠斗を涙目で動揺を露わにする椿が、誠斗の肩を掴み、前後に激しく揺らすため、誠斗はなぜだか、物凄く気分が悪くなって、顔色が青白くなってきたのだった。

 

 

 

 

 

 それから、何とか椿は落ち着きを取り戻し、誠斗は吐きそうになるのを堪え、ベッドに横たわったまま、椿に問いかけた。

 なぜ、横たわったままなのかというと、椿が顔色が悪くなった誠斗にベッドに寝なさいと命令し、そのままで会話しなさいと命令したからだった。

 

 いつもなら、そんな事はたとえ命令でも、譲らないところだが、さすがにさっきの揺らし攻撃で平然を装い続ける事だけに集中し続けるしか今の誠斗には余裕がなかったため、ここは大人しく譲歩して、ベッドに横たわったのだった。

 

 

 「……ところで、お嬢…。こんな時間に一体何の用ですか? 言っときますけど、お嬢が来るような場所ではないですよ~。 それともなんですか?もしかして、俺の事、夜這いにでも来たんですか?」

 

 

 いつもの冗談を言う時のからかい交じりの笑みで椿に話しかける。

 

 そうすれば、椿は怒って部屋を後にして、自分の部屋に帰ると見込んだからだ。

 

 

 

 (…お嬢が来てくれたのは、嬉しいけどな~。またここに来るなんて…。学習してほしいぜ…。

 

  このまま、帰ってくれた方がお嬢のためにもなる…。

 

  いつ、また衝動的にお嬢に迫るか、分からないからな~…。)

 

 

 と、本心は横に置いといて、椿にここから離れるように仕組んだ誠斗だったが、その予想は裏目に出る事になった。

 

 

 「…ええ、そうよ…。誠斗を夜這いに来たわ…。

  …会いたかったから。」

 

 

 「……………は?」

 

 

 今の誠斗の顔は間抜けな顔をしている。

 

 予想だにしない返事に誠斗の方が思考停止に陥った。

 

 

 (いや、これは何かの間違いだ。そもそも、お嬢に”夜這い”なんて言葉、分かるはずがない。

  ずっと、見てきた俺だからわかる…。 お嬢は、あっち側の知識は全く待ち合わせていない!! 

  だから、お嬢には俺の言っている意味が分からなかったんだ!!)

 

 

 思考停止した誠斗だが、すぐに復活し、椿に通じていないという結論を導いた。

 

 

 「……ほんとだよ? 私、夜這いに来たわよ?」

 

 

 しかし、その結論は再び訪れた理由を告げた椿の言葉に塵となって、消えた。

 

 

 「……………お嬢…、”夜這い”ってなんなのか知ってるんですか?」

 

 

 表面上では、呆れている事を窺わせる表情に気怠けな声色で話す誠斗だが、内心では、物凄い動揺の嵐が吹き荒れて、襲いたくなる衝動を必死に抑え込むという裏技を展開していた。

 

 そんな誠斗の事は一切知らない椿は顔を真っ赤にして、こくんと恥ずかしげに頷く。

 

 終いには、もじもじと体を揺する椿の仕草に頭痛とか怠けとかそんなのかどうでもいいと思うくらい、誠斗は浮かされていて、身体をベッドから起こすと、ベッドの端に座って誠斗を見つめる椿の肩に片腕を回して優しく掴み、もう一つは太腿に置かれた手を取って、指を絡ませる。

 

 

 突然起き上がった誠斗に驚き、まだ寝ているように命じる椿に、誠斗は熱い眼差しを瞬きもせずに向ける。その眼差しを放つ目と合って、逸らせなくなった椿は頬を赤らめ、目を見開いていると、誠斗が椿を見つめたまま、小声で話す。

 

 

 「…っとに、あんたって人は…。

 

  俺をこんなに、熱くさせて…、何をしたいんですかね~…。

 

  あんたのせいで…、俺は身も心も…、全部…、どんどん蕩けて染まっていく…。

 

  

 

 

 

 

 

  ……この俺の熱…、感じてみるか…?」

 

 

 

 最後の言葉以外、椿に聞き取れないほどの小声で話した後、回していた腕を自分の方へと力を入れて椿を引き付けると、誠斗は生暖かい吐息を吐きながら、椿の顔に自分の顔を近づける…。

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん、誠斗の唇は艶やかで、ぷるんと潤った椿の唇へと向かうのだった…。

 

 

 

 

 

 




最後の台詞からのこの展開…!!

想像したら、もうやばかった…!!

ごめん!!椿!!今だけ変わってくれ~~~!!
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