「………何で、あんたがそんな事、知っているんだ…?」
昴が怪しげな雰囲気を出しながら再現をするのを、物凄くドン引きして、固まっていた三人の中で、誠斗がいち早く復活し、再現途中の昴を踏み付け、止めさせた後、下賤な物を見る目付きで、昴を見下ろし、問いかける。
軽く逝っている誠斗の視線に顔色を悪くし、やりすぎたと思い知った昴は、乾いた笑いをしながら、誠斗の問いに答える。
「……えっと~、それは~…、この屋敷の前の持ち主が…、僕の親戚だったんだよね~。
…で、そういった事をする時、バーティーを開いて、僕に一緒にどうかと誘ってきたんだよね。僕の目の前で熱演までして…。
だから、良く知っているというか…。その縁もあって、この屋敷を所有できたというか…?あは、ははは、ははは、ははは………」
「………なら、あんたも同じ穴のムジナだな…。さっきから、牢の奥から声が漏れてきているし…。
まさか、俺達を…、いや、司様をそんな世界に引き込もうと事件とは関係ないここへ連れてきたわけじゃないだろうな~…?」
「誠斗君…?怖い、怖いよ~~?
違うよ?本当に、ここに今回の事件の関係するものがあるよ?
さっきも言ったとおり、ちゃんとした牢の使い道をしているからね?
ただ、以前の牢の使い道を僕が知る限りについ、話してしまっただけで…。」
「つい…?」
昴を踏み付けたまま、見下ろす誠斗の足に更に力が加えられ、昴の背骨の砕ける音が聞こえた…、と、やっと復活した司と若葉さんはそう思った。
誠斗は怪しげな光を宿した冷たくて鋭い視線を昴に突き刺す。そして、背中に携帯していた鉄棒を取りだし始める。…ゆっくりと。
「つい…、で、司様に不愉快な思いをさせるような話を振ったのか?昴…。
それは、本当に命知らずだな…。」
「あの、本当にごめんなさい…!!僕が悪かったです!!だから、その凶器を収めて!!
ただでさえ、君の拳はぐっとクるのに、これ以上殴られたら、僕の美しい顔が一生戻らなくなるよ!!?」
「へぇ~、その美しい顔…っていうのは、これの事、か!!?」
ドズッ!!
「……うはぁ!! 危ないよ、危ない!!
…誠斗君にマジで殺されかけた…。」
誠斗に下敷きにされていた昴は、昴の顔目掛けて、鉄棒を思い切り振り下ろしたのを誠斗の足を手で払い、間一髪で躱し、地面を転がって距離を取って生き永られた。
「昴~~? 何で避けるんだよ? せめてもの償いでけじめを受けるのは当然だろ?
逃げるなよ~。」
ほっとしたのもつかの間、笑いながら、鉄棒を下ろし、近づいてくる誠斗に恐怖を感じる昴。
(やめて…?誠斗君!!
目が笑っていないよ? しかも、鉄棒が地面を擦って、変な音、立ててこっちに来ないでくれないかな?
…ものすごく怖いよ!!?)
「…誠斗君?と、とりあえず落ち着こうよ?
僕もやりすぎたと反省しているから!!さぁ、仲直りの握手でもしよう!!?」
昴は誠斗にそう持ち掛けながら、傍から見学している司に助けを求める視線を向ける。しかし、それに気づいた司は、にこっと軽く微笑むだけで誠斗を止めようとはしなかった。昴が何を言いたいのかは気付かない司ではない。それをあえて、無視するという事は、司も昴に非があると考えている証拠だ。
最後の頼みの綱が切れた事で、昴の寿命を延命する方法は潰えた…。
昴に徐々に近づく、笑っていない誠斗から、一歩ずつ距離を取っていた昴もとうとう牢の鉄格子にぶつかり、逃げ場を失った。
「ま、待て!!
本当に、僕は親戚の”趣味”は受け継いでいないから!!
あのときだって、僕は、女性を正々堂々と調教しただけだから!!」
……なぜこの状況で、それを口走ったのか…。
司と若葉さんは呆れて、心の中で昴に言った。
「…分かった、あんたがどうしようもない変質者だって事はな…。」
「きゃい~~~~~~~~~~~~~んんんんん!!!!!」
こうして、昴は誠斗の容赦ない”けじめ”という名の血祭りを受け、屍と化した。
昴の叫び声となぜだか、悶え声がたまに地下牢に響き渡った。
自分で蒔いた種というか、自業自得というか…。
昴の変わった性格の一部が垣間見えた瞬間だったと言える。
昴は人によってはドSになったり、Mになったりするんだよね~。
ドSは下っ端な人間や女性に。
Mは自分が認めた相手に。
だから、誠斗には、M体質が出てしまう昴なのだ。恐怖を感じながらも、誠斗の拳や攻撃を身体で感じてしまう部分があるのだ!!
誠斗と昴の絡みはまたどこかで出すと思う。ので!!こんな絡みがあったら!!というのがあれば、感想などで送ってください!!