頭を下げた私に、遊戯さんは頭を上げるように言ったので顔を上げる。
「良かった。覚えていてくれて。また会えて嬉しいよ」
「遊戯さんを忘れるわけないじゃないですか!でも俺も同じ気持ちです」
そう微笑む遊戯さんに私も微笑み返す
「遊矢。知り合いなのか?」
「ああ、彼は武藤遊戯さん。昔色々あって知り合ったんだ」
「初めまして。僕は武藤遊戯。プロデュエリストしながらゲームクリエーターをしてるんだ。よろしくね」
そう挨拶する遊戯さんにみんな挨拶していくと、もう打ち解けたみたいで警戒を解いている。
《流石だね》
うん。
再開がこんな形なのはちょっと残念だけどね…
「もう一人の僕に遊矢君の事伝えたらびっくりするだろうなぁ」
「え!?アテムさんもいるんですか!?てか何で俺の事…」
「うん。遊矢君の話しを僕がよくしてたから会ってみたいって言ってたよ。今は大会に参加してたから帰ってくるのはもう少しかかるけどね」
アテムさんに会えるのは嬉しいけど、違うプレッシャーが…
「まあ、ともあれ僕はLDS側の人間だから応援くらいしか出来ないけど、頑張って」
「…遊戯さんは疑わないんですか?俺が沢渡に怪我させた犯人だと」
「君がそういう事をしない子だって知ってるからね。…それと個人的になんだけど赤馬理事長少し苦手なんだよね(ボソッ)」
「なるほど…」
気持ちは分かります。
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あの後、続けてデュエルが行われたが結果はアニメと同じで、一勝一敗一分けになった。
《柚子達も頑張ったんだけど、相手も強くなっていたね》
うん。デュエルの内容はアニメと違って柚子は疑う事もなく自分のデュエルが出来ていたし、単純に相手の融合の扱い方が少し上だったように見えた。権現坂も同じである。
これは、教えられるのが私しかいなかった弊害かな…
『三番勝負の結果は、一勝一敗一分け…。赤馬理事長、貴女は三番勝負に勝ったらこの塾を貰うっと言った。だが、結果は引き分け…今回はお引取り下さい』
おじさんが操作室でそう赤馬理事長に話す。
「何を仰いますの。これは決着をつけるためのデュエル。引き分けなどありませんわ」
それに対し理事長は白黒はっきり付けるまで引く気は無いみたいだ。
「延長戦です。お互い一勝を挙げた同士でデュエルする。よろしいわね」
『そんな勝手に…!』
「理事長。いくらなんでも…」
「武藤さん、なら貴方が彼の相手をしてもいいのですよ?知り合いとか一切関係無しに」
「っ…それは」
「遊戯さんありがとうございます。でも大丈夫です」
「遊矢君…ごめん。力になれなくて…」
そんな遊戯さんに首を横に振りながら答える。
どの道、この流れは変わらないのは予知しなくても分かっていたしね。
「そのデュエル…受けて立ちます!」
『遊矢…』
「大丈夫だよおじさん。どの道、はっきりさせないと面倒になる」
「塾長より話が分かるようでなにより。ならこちらは…」
「待て」
そう言いながら物陰から出てくる人物。
やっと登場か…。
もちろん自分の試合が終わってからだが、気づいていた。
「決着は私がつけよう」
そうフードを脱いで言い放つ。
「望むところだ。赤馬零児社長」
「ふっ…やはり気づいていたか」
「あんな風に見られてたら嫌でも気づくよ。社長さん?」
ふっと笑う赤馬零児にこちらも不敵に笑いかける。
「やっぱり君だったんだね。零児君」
「遊戯さん、貴方が榊遊矢と知り合いなのは驚きましたが、そんなのは関係ない」
「分かってるよ。もう僕は口出ししない」
そう笑って遊戯さんは一歩引いた。
「そういう事です。ここから先は黙って見ていただきたい。彼と私のデュエルを…」
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ーSide/柚子
「遊矢…」
「大丈夫だよ。彼なら。ほら」
そう遊戯さんが遊奈に指差すのを見ると遊奈は笑っていた。
いつもの作った笑みとは違って心からの笑みを見て私の不安も消える
「遊戯さん…そうですね」
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ーSide/遊奈
《遊奈…》
分かってる。相手はストロング石島とは違って強敵だ。
本気で行くよ。ファントム。
そうニッと笑いながら社長さんに話しかける
「アクションフィールドはどうする?」
「任せる」
それを聞いて、私もおじさんに任せると合図を送った。
しばらくするとフィールドが、アスレチックサーカスに変わる。
得意なフィールドの一つにしてくれたみたいだ。
『うわー!サーカスだー!』
『遊矢は、全てのアクションフィールドに対応出来るようにはしているが、その中でも得意としてるフィールドの一つだ。塾長!男気溢れる援護射撃だ!』
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ーSide/修造
「俺が出来る事はここまでさ。後は頼んだぞ。遊奈」
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ーSide/遊奈
「ありがとうおじさん。期待に応えるのがエンターテイナー。最高のデュエルを見せましょう!」
『戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!』
『モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!』
『フィールド内を駆け巡る!』
『見よ、これぞデュエルの最強進化系、アクショーン!』
「「デュエル!」」
先攻 Reigi LP 4000 VS 後攻 Yuna LP 4000
「私のターン。私は手札からマジックカードを三枚発動する。まずは一枚、永続魔法『地獄門の契約書』を発動。このカードは自分のターンのスタンバイフェイズ毎に、自分自身に1000ポイントのダメージを受ける」
「契約書…(って事はやはりDDか)」
『自分のターンのスタンバイフェイズ毎に…!?』
『1000ポイントのダメージを受けるだと!?』
社長の説明だけだとかなり重いデメリットに聞こえるが、その代わりに強力な効果を発揮する。
それに、ダメージなんて簡単にどうにも出来るカードは結構あるし、そういう風に組んでるはずだ。
「更に1ターンに一度、デッキからレベル4以下のDDと名の付くモンスター1体を手札に加えることが出来る。私は『DDケルベロス』を手札に加える」
『DD?』
『
「二枚目のマジックカード。これも同じく『地獄門の契約書』を発動する」
《地獄門二枚とか、なんで初手で来るんだよ…》
これでスライム来たらダルクでもテムジンでも出せるね。
やっぱりDDDは厄介だ。
『これで奴の次のターンには…』
『2000ポイントのダメージ…!?』
「同じく、デッキからレベル4以下のDDと名の付くモンスター…『DDリリス』を手札に。そして三枚目に発動するカードは『魔神王の契約書』。このカードも自分のターンのスタンバイフェイズに、1000ポイントのダメージを受ける」
『これで3000のダメージ…!』
融合が来るか…
正直3000のダメージなんてあのデッキに関してはいちいち気にしてられない。
魔神王の契約書…DD限定の永続ミラクル・フュージョンといった感じのカードだったかな。まあ、悪魔族なら普通のミラクル・フュージョンと違って手札からも融合出来たはずだ。
「『魔神王の契約書』は1ターンに一度、悪魔族融合モンスターを『融合』カード無しで融合召喚出来る」
『はっ!?』
この世界では融合カードが無い融合召喚はあまり知られてない。
だから驚くのも無理がないだろう。
「私が融合するのは『DDケルベロス』と『DDリリス』。牙むく地獄の番犬よ!闇夜にいざなう妖婦よ!冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ、『DDD烈火王テムジン』!」
DDD烈火王テムジン ATK2000
ダルクではなく、テムジンって事は、ほぼ確実にあのカードを持ってるな
《なんでスライムをさっきのでサーチしなかったんだろう?リリスは確か、召喚した時、墓地のDDを回収出来る効果だったよね?》
おそらく、この時点で持ってないんじゃないかな。警戒しとくに損はないけどね。
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ーSide/柚子
「あいつ融合使いか」
「でも、あのモンスターを呼び出す為にあんなリスクを!?」
「いや、彼に限って何か手を打ってないなんて事はないはずだよ」
「そうなんですか?」
遊戯さんは赤馬さんの方をじっと見ながらそういう。
「前使っていたデッキとは違うみたいだけど、おそらくね」
「今度はDDD…何の意味があるんだろう?」
「なんか…全然違う…」
「え?」
「もしかして本物…?でも…」
中途半端な切り方ですみません。
でもやっと社長出せたよ!やったね。
赤遊要素皆無ですけどね…
それでも赤遊♀小説です。きっと後半になれば増えるはず…