※この作品はR-18です。

遊戯王ARC−V 幻影の魔術師   作:しょごりゅう

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今回から他CPも含めていきます。と言ってもほとんどヨハ十ですけどね。





第17話 虹龍の目途

「お疲れ様」

 

「お父さん!どうだった?俺のデュエル!」

 

「ああ!エクシーズ召喚に、ペンデュラム召喚凄かったぜ!今度俺ともデュエルしてくれよ?」

 

「いいよ!お互いに手加減無しだからね!」

 

「…えっと。遊矢兄ちゃん?その人は?」

 

「お父さんって…遊矢兄ちゃんの父ちゃんって遊勝さんじゃないの?」

 

「えっと…この人はヨハンさん、俺のもう一人の父親的存在の人でさ。最近まで海外にいたんだけど、今日ここに帰って来てくれたんだよ。お父さん、鮎川アユちゃん、原田フトシ君に山城タツヤ君。3人とも俺と同じ塾の子達で、生徒でもあるよ」

 

アユ達の反応にハッとした私は慌てて紹介をする

 

「ヨハン・アンデルセンだ。遊矢がいつもお世話になってます。また今度、塾の方には顔を出すつもりだからその時はよろしくな」

 

「は、はい!」

 

「それじゃあ行こうか。もう今日の試合は終わったからいろいろ話したい事あるし」

 

「そっか、久しぶりなんだもんね!じゃあ遊矢兄ちゃん!またね!」

 

「応援いつもありがとうね3人とも。気をつけて帰ってね」

 

3人を見送るとヨハンに向き直る

 

「それじゃあ行こっか。とりあえずウチくる?」

 

「いいのか?」

 

「もちろん。遊斗兄達にも紹介したいしね」

 

「そうか。なら俺も話があるから丁度いいな」

 

───────────────────────

 

帰ってくる頃にはすっかり夜になっていた。

 

「ここが今の私の家だよ」

 

「立派な一軒家じゃないか(ここに3年間も1人で暮らしていたのか…)」

 

「うん。なんせ6人家族だったからね。今は私と遊斗と居候で二人いる感じだよ。あ、後ペットの犬猫がいるかな?まあ、入ってよ」

 

《遊奈ー!!》

 

玄関を開けて中に入るとローザが実態化して飛びついてくる。大きさも大型猫サイズでだ。

 

「おわっ!?ローザ!?」

 

《もう!心配したのですよ!》

 

「えっと…ごめんね。心配かけた」

 

《本当ですよ!…今度は閃光竜を呼んでください。いいですね?》

 

「う、うん。分かった」

 

ローザの気迫に思わず頷くと満足したようにカードに戻っていった。

 

「帰ったか…おかえり。…ん?遊奈、その男は誰だ?」

 

「遊斗!おかえり。えっと、敵じゃないから安心して。みんな集まってから説明したいから先ずは上がってもいい?」

 

「ああ…。それよりもすまなかった。隼がお前に怪我をさせたと聞いた」

 

「遊斗のせいじゃないよ。私も油断してたのがいけないんだし」

 

「人を庇ったせいだろ。ローザから聞いてる、俺からも説教をしたいところだったのだが…」

 

「その様子だと見つからなかったみたいだね」

 

「ああ…」

 

リビングにいくと、機嫌の悪い真月とそれをなだめてる遊馬がいた。

 

「遊奈、身体は大丈夫か?」

 

「うん。大丈夫。彼が助けてくれたから」

 

「…誰だお前?」

 

「それも兼ねて、話したいから全員座ってくれる?」

 

全員集まりお茶を全員に渡し終えると話しが始まった。

 

「彼はヨハン。私が前世…龍奈だった時の本当の父親で、私と同じ、融合者(フュージョナー)だよ」

 

「ああ!宝玉獣使いって言ってた!!」

 

「ああ、ヨハン・アンデルセンだ。娘がいつも世話になってる。君達の事情とかは遊奈から聞いてるよ」

 

「あなたが…。俺も遊奈から聞いてます。とても尊敬出来る唯一の父親だと」

 

「遊奈…そう思ってくれてたんだな!父さん感激ー!」

 

「もう!遊斗!余計な事言わないでよ!お父さんも話しが脱線しちゃうでしょ!」

 

「「すみません」」

 

今の私は多分顔が真っ赤になっている事だろう。

 

「…コホン。で、私の4つ子の兄で、次男の遊斗」

 

「遊斗です。ヨハンさん、妹を助けていただきありがとうございます」

 

「やめてくれよ!遊斗って呼んでいいか?家族なんだから助けるのは当たり前だろ?それに、遊奈の兄妹なら俺の息子でもあるんだし、もう1人の父親と思ってくれて構わないからな?まあ、無理にとは言わないけどさ」

 

「…ありがとう。考えておく…」

 

《あれ?遊斗照れてる~?》

 

「黙れ」

 

ファントムに指摘されて、照れて焼きナス状態になってる遊斗に笑いかけながら話を続ける。

 

「私と遊斗の友達で仲間の九十九遊馬と真月零。遊馬の側にいる、青い子はアストラルだよ」

 

「よろしくお願いします!遊奈の父ちゃんとは1度会ってみたかったから嬉しいぜ!なあなあ!今度デュエルしてくれよ!」

 

「遊馬君か。もちろん!俺でいいなら何時でも相手するよ。アストラル君もよろしく」

 

《よろしく。私も貴方には興味があった》

 

「…なあ、ひとついいか?」

 

今まで黙ったままだった真月がヨハンに質問をする。

 

「なんだ?」

 

「あんたは遊奈と同じように精霊の力を使えるんだろ?だったら何で、遊奈が…龍奈が死ぬ前に迎えに来なかったんだよ!」

 

「おい!真月!」

 

「うるせえ!お前は黙ってろ!時空を超えて違う次元に行けるならなんで、こいつが死んで転生した今、現れたんだよ!こいつはずっと待っていたんだぞ!自分で帰る方法を探しながらずっと、お前達両親の事を「零!!」…!」

 

「零、お父さん達を責めないて。仕方なかったんだよ。そんな簡単な話じゃないんだ」

 

「…どういうことだ?」

 

《…この世界とは違って、普通は次元と次元を超える事はそう簡単には出来ないんだ》

 

「…そっか、君達があの後、遊奈の友達として支えてくれたんだね。俺も妻…十代も龍奈は、死んでないって信じていたんだ。でも、普通の次元を超えたやり方で君達がいた世界に来た訳ではなかったから特定も出来なかった。だから虱潰しに探すしかなかったんだ」

 

「それにいくら最高位の神の精霊とはいえ、1回移動するのにどうしてもブレイクタイムが必要だからね。うちのファントムくらいだよ。ブレイクタイムが無く移動できる精霊は」

 

「そうなのか?すげーな!」

 

《こう見えても時空を司る最高位の精霊だからね!》

 

エッヘンと胸を張るファントムに対し、遊馬はキラキラした目でそう話す。

 

「でも、この世界は普通に次元転送装置で移動できるよな?他の世界とは違うのか?」

 

「この世界の四つの次元は近いんだ。距離だけじゃなく、その性質もね。まるで元々一つだったように似ているんだ。それのおかげで、次元転送装置で移動出来るんだと思う」

 

「そうだったのか…」

 

「…話を戻すけど、ずっと探してはいたんだ。気づけば500年は経っていたよ。いつの間にかもう一人の娘と息子も俺達を残して生涯を終えていたし、しばらく休憩しようって妻と話したんだ」

 

「…すまねぇ。何も知らねぇで怒鳴っちまって…」

 

「いいんだ。遊奈の事で本気で怒ってくれる友達がいるってだけで嬉しい。ありがとな」

 

「…ふん」

 

「あ、ヨハンさん、これ真月の照れ隠しだから気にしないでくれっいてててて!!真月ギブギブ!!」

 

「…遊馬くーん?余計な事は言わなくていいんですよー??」

 

うわぁ…絞め技で首に入ってるよ…

 

「賑やかだなぁ」

 

「なんか、ごめんね?悪い子では無いから許して欲しい」

 

「構わないさ。俺としてはお前がずっと1人じゃなくて安心しているんだ」

 

「お父さん…。にしても500年も経ってたんだね。お父さん、見た目全然変わらないから気づかなかったよ」

 

「融合者になってから年を取ることがほぼ無いからなあ…」

 

ある一定まで成長すると止まるというのは両親から聞いていた。

しかし不老不死という訳ではない。

精霊にも死はある為だ。

 

全員が落ち着いた頃、話を再開させる。

 

「どうして急に次元を超えてここに来たの?さっきの話だと私を探してって訳じゃないんでしょ?」

 

「! よく分かったな。そうだよ。…実は十代が、母さんが誘拐されたんだ」

 

「…え!?」

 

「ヨハンさん、それはどういう事ですか?確か、奥さん…遊奈の母親も融合者だったんですよね?」

 

「実は俺も襲われたんだ。その隙に…な…。不意をつかれたとはいえ、俺とした事が、妻である十代を守れなかった…」

 

「お父さん…。仕方ないよ。お父さんだって狙われていたんでしょ?」

 

「ああ…このままじゃ殺られると思って咄嗟に時空を飛び込んだ先がここだったんだ」

 

「そうだったのか…」

 

「まあ、不幸中の幸いで、遊奈に再び会えたけどな」

 

「お父さん、襲ってきた奴の特徴って分かる?」

 

「…複数人だった。土煙のせいで視界が悪かったからいまいち確信がないけど、俺や母さんがいたデュエルアカデミアのブルーの制服に似てたような…」

 

「間違いない!アカデミアの連中だ!」

 

「融合次元の人達がお母さんを攫ったって事?一体何のために…?」

 

《分かりません。ですが、もしかしたら十代の正しき闇の力を持つ者の力を狙ったのかもしれません。闇の力を悪用するなら、正しき光の力を持つ者であるヨハンは邪魔な存在ですから》

 

「レイン…。お父さん、一緒にお母さんを探そう。これ以上、被害者が出ないようにアカデミアを止めないと」

 

「ああ、一緒に母さんを探そう。きっと寂しがってるはずだからな」

 

「そうだね。って事で、お父さんも仲間に入れても平気?」

 

「当たり前だろ!寧ろ心強い!なっ?2人とも」

 

「そうだな」

 

「俺達としても協力してくれるならありがたい」

 

「ところで、その白い龍ってヨハンさんと融合した精霊か?」

 

「ああ、彼女はレインボー・ドラゴンのレインだ」

 

《宝玉獣の彼等共々よろしくお願いいたします》

 

レインと共に宝玉獣達が現れて一礼するとみんなカードに戻って行った。

 

「みんな俺達の家族だ。改めてよろしくな」

 

「ああ!さっきのが宝玉獣達かぁ!カッコイイぜ!」

 

「彼らも自慢の家族だからね。そういえばローザは遊斗達と一緒にいたみたいだけど」

 

《黒咲隼を探していたのですよ》

 

「俺と真月で手分けしてな。そういえば途中で、柚子と素良にあった」

 

「二人と?素良は公式戦した後だったと思うけどなんで、柚子まで…あっ、素良に融合を習ってたのかな?」

 

「ああ、その通りだ。塾のみんなには黙っててって言われてたけどな…」

 

「そっか…。まあ、素良なら柚子にちゃんと教えられると思うから大丈夫かな?」

 

原作でも、柚子に融合を教えてくれてたみたいだから大丈夫だろう。

 

「まあ、今日のところは疲れたから話はこれくらいにして、夕飯にしないか?」

 

「そうだね。遊斗作ってくれてありがとう」

 

一通り、話しが終わると遊斗が作ってくれた夕飯を食べて、その日は早々に自室に向かった

 

 

───────────────────────

 

Prrrr…

 

自室に戻ると、デュエルディスクから電話の着信音が鳴り響く。

 

ん?こんな時間に誰だろう。

 

と思いつつ見てみるとニコさんからの電話だった。

とりあえず、胸が分からないようにダボッとした上着を羽織り電話にでる。

 

私の胸のサイズ?平均だとは思うけど、Bくらいかな?

 

「もしもし…ニコさん?」

 

『こんばんはー。遊矢君。夜分遅くすみません。今大丈夫でしょうか?』

 

「大丈夫ですよ。どうしたんですか?」

 

『改めて二連勝おめでとうございます!』

 

「ありがとうございます」

 

『いやー。遊矢君のデュエルはいつも私の度肝を抜かれます!流石ですね!』

 

「そんな事ないですよ。俺の力だけではないです。全ては俺の事を応援してくれる人達とカードのおかげです」

 

『確かにその通りですね。でも、あなたのデュエルが人を惹き付けてるのは確かですよ。今日もそうでしたが、日に日にファンが増えて今では遊矢君のファンクラブも出来る勢いです』

 

「そんなに…なんだか嬉しいな」

 

『ええ。胸を張ってください。私の榊遊矢プロ化計画は段取りを飛ばせるほど、貴方は君のお父さんとはまた違う、プロ意識を持ってるですから』

 

「俺はただ、真剣にデュエルもエンタメもしてるだけです。相手をちゃんとリスペクトしながらね。父のようにいくらファンを喜ばせる為だからと手を抜いたり、相手を怒らせるのは俺には合わないってだけですよ」

 

『遊矢君は父親は関係無く自分のエンタメを信じているんですね。流石です。ああ、それと、実は次の対戦相手の公式戦の日時なのですが、明後日になりまして、ですから明日はゆっくり休んでください。ここの所、ずっと試合続きでお疲れのようですから』

 

「ありがとうございます。心配かけてすみません」

 

「プロを目指すなら体調管理はしっかりしないと行けないですからね。まあ、遊矢君なら問題ないとは思いますが。ここの所、物騒な話しもありますから…」

 

「そうですね。気をつけます」

 

『では私はこれで、後で詳細をメールで送っておきますね。おやすみなさい』

 

「分かりました。おやすみなさい」

 

電話を切ると少し緊張していたらしくため息をついて力を抜く

 

《久々のオフだね。最近は学校終わったら公式戦って感じで、全然休めなかったからよかったね》

 

「そうだね…」

 

♪

 

メールを受信した音が鳴り、メールを開く

 

「あ、遊戯さんからだ」

 

《なになにー?明日合わないかだって、ちょうどいい機会なんじゃない?》

 

「何が?」

 

《久しぶりにヨハンと一緒に会いにいってきなよ。僕もその間、レイン達と話してみたいし》

 

「うーん…それもそうだね。お父さんにこの街のこと案内したいし、聞いてみる」

 

遊戯さんに会わせたい人がいるんですけど、一緒に連れて来ても大丈夫ですか?と送ったところ、数分でOKとの返信を頂いた。

 

日時のメールのやり取りが終わるとデュエルディスクを机に戻す

 

「これでよし、ちょっと行ってくる」

 

部屋を出て、ヨハンのいる部屋に向かう、そこは元々遊勝が使っていた部屋だった。

 

コンコンとドアをノックする

 

「お父さん?起きてる?」

 

「遊奈?どうした?」

 

ガチャっとドアが開きヨハンが現れて、遊奈を部屋に招き入れる

 

「あのさ、明日って大丈夫?」

 

「特に予定はないけど」

 

「なら、会わせたい人達がいてさ。一緒に来て欲しいんだ。多分お父さんもビックリするよ」

 

「おっ、サプライズってやつか?いいぜ、楽しそうだし、遊奈とは色々話したかったしな」

 

「ありがとう。明日の10時に待ち合わせしてるから8時くらいには起きてね」

 

「了解。にしてもこの部屋、俺が使っても良かったのか?」

 

ヨハンが遊勝が取った数々のトロフィーが並んだ棚を見ながら尋ねる

 

「うん。父さんがいなくなってから掃除しかしてなかったし、それに父さんがこの部屋を使っていたって痕跡がもうあれしか残ってないんだ」

 

他の全ては母である洋子によって処分されてしまってる。

 

「…遊奈」

 

「母さんも多分、自分の心を守るので精一杯だったんだ。父さんの部屋の物を捨てたのも父さんを思い出すから、私を見なくなったのもいなくなった父さんを思い出すから…」

 

「…遊奈、もういい。今は俺がいる。忘れろとは言わない、でも、過去の人間に囚われて傷付くな。今のお前はひとりじゃない」

 

言葉を遮られ、抱きしめられる

 

「うん…。私の唯一の両親はヨハンお父さんと十代お母さんだけだよ…。大好き」

 

「ああ…俺も愛してる」

 

ヨハンから親としての愛情を久しぶりに感じ、思わず涙を流して強く抱きしめた。

 

 

 

 

 




という事で、まさかの十代さんはアカデミアに囚われてます。
因みに真月は原作のZEXALより、素直でなんだかんだ仲間思いな性格になってます。まあ、口調とかは変わらないんですけどね。
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