長かったなぁ…
-Side遊奈
「…そうだったのね。遊奈はじゃあその人を助ける為に赤馬社長と?」
「うん。でも、それだけじゃない。アカデミアは時期に他の次元にも侵略戦争を仕掛けてくる。私は時空の魔女としてそれを阻止しないといけない」
「時空の魔女?」
「時空のバランスを保つモノ…それが精霊としての私とファントムの役目」
「「!」」
驚いた表情で固まる二人に苦笑いを返す。権現坂にも私の事は話してあるけど流石に受け入れ難いかな
「…そうか。そういう事なら男、権現坂。友の為に戦場に一緒に赴こう!」
「わ、私も!親友が戦場に行くなんて聞いて黙って居られないわ!」
「二人共…本当に分かっているの?私が行く道は本当に人の命をかけた戦だ。しかもほぼほぼ負け戦に近い。それでも来るの?」
二人に殺気をぶつけて脅しを賭ける。この程度で音を上げるなら到底アカデミアには勝てない。
「っ…俺達が力不足なのは分かっている…!だからこそ更に昇進し、友であるお前を助けたい!」
「…遊奈は私をいつも助けてくれた!本当は遊奈の方が辛かったはずなのに!もう親友に守られる事しか出来ない私で居たくない!」
「権現坂…柚子…分かった。これから大事な話をする。特に柚子、この話は君も関係あるんだ」
2人の覚悟を受け取り、殺気を止め、笑いかける。
「素良とのデュエルでも言ってたわね。話して」
柚子の言葉に頷く権現坂に、アカデミアのボスの話、そしてアカデミアが柚子に似た少女を捕らえてる話をする
「実は隼君の妹さん…瑠璃って言うんだけど、遊斗達に聞いた話だと柚子にそっくりなんだって」
「だからあの時、黒咲は私を瑠璃って…。でも私、遊奈みたいに双子だったりしないわよ?」
「まあ、世界には自分に似た顔が3人はいるって言われるくらいだし4人いても大丈夫じゃない?」
「4人?どういう意味だ?」
「…これは私の想像だから鵜呑みにはしないで欲しいんだけど、私の兄妹は各次元にいるかもって話をしたでしょ?同じ顔が4人。更に柚子にそっくりな子がエクシーズ次元にいたとなるとこれって偶然なのかなって」
「まさか、柚子と同じ顔の奴がそれぞれの次元にいると言うのか?」
「可能性の話さ。でも、確信している。アイツらの目的は柚子達だ」
「そ、そんな…」
私の言葉に顔面蒼白になる柚子を労わるように手を握る。
「柚子、急に言われて怖いのも確信が持てないのも理解してるよ。でも柚子には警戒していて欲しかったんだ」
「……うん。信じるよ遊奈の言った事。私はどうしたらいい?」
「先ずは力を付けることなんだけど、必ず1人にはならないで欲しい、出来れば事情を知ってる遊斗、遊馬、零、お父さんのいずれかと一緒に行動をとる事。大会中は特にだ」
「分かったわ。でも誰にデュエルを教われば…」
「同じく…」
「…しばらく二人うちに来る?そうすれば対戦相手も困らないだろうし、護衛にもなる」
「い、いいの?」
「うん。隼君は基本零児と一緒に行動してるみたいだからうちには帰ってこないけど、2人を泊めるくらいなら問題ないよ。事情も事情だしね。柚子の融合に関してはお父さんに頼んでみる。権現坂のシンクロは私が一番詳しいからみっちり鍛えるよ。」
「分かったわ」
「よろしく頼む」
話が一段落着いた所で病院内が騒がしくなる
『どこに行った!』
『向こう探します!』
「ん?なんの騒ぎだ?」
『もう外に出てしまったのかもしれん』
『直ぐ本社に連絡を!紫雲院素良が逃げ出したと!』
「「!?」」
やはり遊斗は素良と…
「……お父さんとヨハンさんも直ぐに駆けつけるって」
柚子が直ぐにおじさん達に連絡を取ってくれる。
「それじゃあみんな手分けして探そう」
「いや、柚子と権現坂は一応、一緒に行動を取ってほしい。私は中央公園の方に行くよ」
「分かった。なら、俺達はあっちの方を」
「分かったわ」
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中央公園に着く頃には遊斗と素良は既にデュエルを開始し、素良のシザーベアーが遊斗のダリベに破壊され、素良がぶっ飛ばされてる所だった。
「素良!遊斗兄も何やってんのさ!」
「うるさい!遊奈には関係ない!」
「関係あるよ!素良がアカデミアの戦士だって事も、遊斗兄達がエクシーズ次元のレジスタンスだって事も私は知っている!遊斗兄もなんで今、瀕死の素良と戦う必要があるの!?」
「遊奈…お前は敵である素良を心配していたな。だが、もう我慢の限界だ。遊奈、この際はっきり言う、敵に情けをかければお前が死ぬ!俺はそういう奴らを何人も見た!」
「情なんかじゃない。素良は確かにアカデミアの戦士だ。でも、それはそうせざる負えなかったから…心が歪んでしまったせいだ!私は素良を信じたい!」
「遊奈…なんで…?最初から知ってたんでしょ?なんで僕を庇うの!なんで自分の兄と敵対までして僕を信じるの!?」
「あの時、私を庇ってくれて守ろうとしてくれたのは君の本心だって感じたから…。だから、素良をカード化すると言うなら…私は兄さんと戦う!」
素良を背に庇い公園のステージにいる遊斗にディスクを構える
「……甘いな。そいつを今見逃してどうなる?またそいつは俺達の敵として立ちはだかるだけだ!」
「…なら、アカデミアの戦士全てをカード化すればいいってこと!?そんなの、憎しみが憎しみを産むだけだ!融合次元の人達だって家族が!大切な人がいる!」
「なら、なぜ奴らは同じ人間である俺達をゲーム感覚で襲ってきた!」
「分かってる!私だって許せない。だけど憎しみの連鎖は断ち切らないといけない!だから私は私のエンタメデュエルで憎しみの連鎖を断ち切って、この戦争を終わらせてみせる!」
「「!?」」
遊斗の憎しみは暗く深い、少しでも私の気持ちと覚悟が伝わるように遊斗の目を見つめ続ける
「…本当は人を殺したくなかった。でもそうしないと記憶を書き換えられてしまうからそうせざる負えなかった…。アカデミアに入ったのも義務付けられていたからなんだ…」
「!」
「素良…」
素良が俯きながらアカデミアの事を話し始める。そんな悲痛そうな素良を見て思わず名前を呼ぶ
「普通の学校って世間ではいわれてたのに、仲間同士で競って、時にはクラスメイトをカード化しなくてはならなかった…。アカデミアには弱者はいらないから…。そうしていくうち、甘いもの以外何も感じなくなった…。侵略するのが楽しくなっていた。そう思わないと心が壊れてしまうから……ねぇ遊奈?」
素良のディスクが光り始める。恐らく強制送還されるのだろう。素良と同じ目線になる様にしゃがむ
「こんな僕の事…信じてくれる?」
「当たり前だよ。素良は私の友達だもん」
にっこり笑う私に安心したように目を閉じると素良は光に包まれて消えてしまった。
「……人はそう簡単には変わらない。でも、奴は改心したんだな」
ステージから降りて私の傍に来た遊斗。もうデュエルディスクは構えてはなく、何処か憑き物が取れたような顔をしている。
「俺はしばらく忘れていたみたいだ。本来のデュエルを…。遊奈、甘くはないぞ」
「分かってる。お兄ちゃんは心配性だね」
「兄が妹を心配するのは当たり前だ」
「ありがと遊斗」
とりあえず一難去ったかなって思っていると公園内に眩い光が現れ、当たりを照らす。咄嗟に遊斗が私を庇う。
光が止むと中から白いバイクに乗った白いライダースーツの人物が現れる。
「な、何!?」
「……」
「いっちっち…たく!なんでこんなものが突っ立ってんだ!?」
白バイの男はどうやら近くにあった街灯(監視カメラ)をへし折ったらしい
「え…?そのバイク…まさかDホイール?」
「!おいお前!Dホイールを知ってるって事はここはシンクロ次元か!?」
「い、いや、ここはスタンダード次元の舞網だよ。私個人がDホイールを知っていただけで…」
「舞網!?ここは舞網市なのか!?ってあー!!」
「「!?」」
いきなり人の事指さして叫ぶって失礼過ぎない?
遊斗もびっくりしてるし…
「お前達、遊斗と遊奈か!?俺だよお前らの兄ちゃんの遊吾だ!」
そうヘルメットを取って出てきた顔は正真正銘、私達の4つ子の兄って言うか長男の遊吾だった
「遊吾兄!?え!?嘘!久しぶり!」
「久しぶりだな!遊奈!見ねぇうちにべっぴんさんになったんじゃねぇか?」
「も、もう!遊吾兄はいちいち親父臭いよ!」
「待て…落ち着け遊奈」
遊吾の傍に行こうとしたら遊斗に手を引かれて戻される。
「遊斗兄?」
「あ?なんだよ遊斗。久々に会ったって言うのに」
「遊吾に聞きたい。俺の仲間からお前が融合の手先になったと聞いた。それと、遊里と結託して柚子に似た少女…瑠璃をエクシーズ次元から攫ったと。本当か?」
「はあ!?なんだよそれ!てか俺の名前は遊吾だって言ったらアイツら勝手に融合融合って言いやがっただけだぞ!そもそも遊里とは会ってすらいねぇし、俺だってリンを探していたんだ!」
遊吾の言葉に遊斗と共にキョトンとすると2人して同じタイミングで吹き出す
「待って…!遊吾だからって融合って…っ!」
「……っ!」
「お前ら笑うんじゃねぇ!!てか、遊斗!お前の仲間なら修正しておけよ!」
夜の公園に遊吾の叫びが虚しく響く。
しばらくして落ち着くと話を整理する
「えっと…遊吾の事は誤解って事なんだね?」
「ああ!俺は攫われたリンを探していたに過ぎねぇ」
「遊吾すまなかった。仲間に聞いたとはいえ疑ってしまって…」
「兄妹なんだから気にすんな。誤解さえ解いてくれれば別に構わねぇよ」
「ああ、了解した」
何とか誤解が解けたようでとりあえず一安心だった。
《アニメだと遊斗も遊吾を融合って誤解してデュエルになってたもんね…》
兄妹だったからこそ直ぐにデュエルにならなくて済んだって感じだね。
立ち話もなんだからステージ前のベンチに座ることにする。
「遊吾兄が探してるリンって人、もしかして柚子にそっくりだったりする?」
「ん?…ああ!確かに似てんな!」
「攫った奴は見ていないのか?」
「それが分かんねぇんだ。俺が駆けつけた時にはもう…」
そう俯く遊吾に思考を巡らせる
「……柚子とそっくりさんを攫ったなんて、エクシーズ次元でも同じ事してるアカデミアが十中八九犯人だろうね」
「なあ、さっきからアカデミアとか何言ってんだ?」
本気で首を傾げる遊吾に遊斗と共に今までの事を話す。まあ、誘拐事件の話をした時に遊吾に泣きながら抱きしめられてしまい、話を一旦中止せざる負えなかったが…
「……遊奈、ごめんな…俺が守らないと行けなかったのに…」
「遊吾…謝らないでよ。遊吾だって大変だったんだから…それにもう事件も解決したからさ!ね?」
「俺も同じ気持ちだったから分かるが…。とりあえず落ち着けバカ兄」
話を再開させて全てを話し終わる
「…なるほどな。理解したぜ。俺も協力したい所なんだが、こいつがな…」
そう言って見せてきたのは『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』のカードだ。そして遊斗の時見たく光り出すとカードが書き変わった。
「は!?クリアウィングの効果が変わっただと!?」
「あー、遊吾もなったか」
「予想通りだねぇ」
驚いてる遊吾に似たような事があった事も話すと納得してくれた。
「で?そのカードがどうしたんだ?」
「こいつのおかげで色んな次元に来れてリンを探していたんだが、完全ランダムで、何がきっかけで何処に飛ばされるか分かんねぇんだ」
《…そういう事なら》
「うお!?ファントムか?」
遊吾にも精霊が見えてるらしく、カードに触ったファントムに驚いている
《やっほー遊吾。僕がファントムだよ。よろしくね》
「お、おう!って何してんだ?」
《ん?ちょいとこの子に話をね…OK。終わったよー。ついでに》
「痛!くない!?」
そのまま遊吾の腕に噛み付くと直ぐに私の中に消えたファントムに何をしていたのか聞くと、どうやらクリアウィングのワープ機能を調整したらしい。これで変な所に急に行ったりなんてことは無いだろうと言ってるのでそのまま二人に伝える
「ほぇー精霊って何でも出来んだなぁ。で?なんで俺噛み付かれたんだ?」
「俺の時みたいに時空を少し歪ましたんだろ。何故か柚子達が持っているブレスレットが俺達が二人以上いる場合何処かに飛ばしてしまうらしい」
「遊斗の言うとおり。大丈夫だよ、害はないから」
「そうか、急に他次元に行くのも無くなるなら安心だぜ。それなら俺も協力したい。それに、遊里がアカデミアにいるなら連れ戻さないと…」「誰を連れ戻す、ですって?」「「「!!?」」」
遊吾の話の途中で誰かが割り込んで来た瞬間、攻撃が飛んでくる。
「……無事か?」
「大丈夫か?」
「ごめん、2人とも助かったよ」
咄嗟にファントム、ダリべ、クリアウィングをそれぞれ召喚し、私が実体化させた事で攻撃を何とか防ぐ事が出来たが、周りの被害が尋常じゃない。公園が無惨な姿になってしまっている。
「いきなり誰だ!?姿を見せやがれ!」
煙が晴れると少し離れた場所にある公園の高い遊具の上に誰かいる
「おや?すみません。僕の事話していたのでつい…」
「「「遊里!?」」」
その人物は4つ子の2番目。長女、遊里だった。
はい。という事で前回の紫髪の少女とは遊里の事でした。
女体化ってタグは遊奈だけではなかったのですよ( ̄▽ ̄)ニヤリッ
実は最初から遊里は女体化って決めてたのでようやく出せて満足です。
地味に作中でもぼやかしていたつもりだったんですけど気付いてた人はいなさそうだなぁ。
ちなみにうちの4つ子は長男遊吾、長女遊里、次男遊斗、次女遊奈の順ですね。
この辺りは漫画版の方でもよく分からなかったのですが、遊吾が遊斗に兄貴ヅラすんじゃねえって言ってるので、もしかしたら逆なのかもですね。まあ、個人的に真ん中が1番しっかりするイメージあるのと、正義感が人一番強い遊吾はお兄ちゃんして欲しかったのでこんな感じにw
第24話の話
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そのまま、前みたいにR15一般公開
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冒頭部分をカット編集してR15一般公開
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このままR18作品として続ける