※この作品はR-18です。

遊戯王ARC−V 幻影の魔術師   作:しょごりゅう

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という事で出します


第31話 共鳴する竜

 

「これは驚きましたね。僕と同じ顔が3人もいるなんて」

 

「遊里姉?何言ってるの!私達は兄妹だよ!忘れちゃったの!?」

 

「兄妹…?何の話ですか?僕は君達のことなんて知らないですし、君に姉なんて呼ばれるのは不快です」

 

「遊…里…」

 

姉に忘れられ拒絶もされて軽くショックを受ける。

 

「冗談でも言っていい事と悪い事あるぞ!特に遊奈に対してあんなに可愛がっていたのにそんな事も忘れちまったのか!?」

 

「待て、遊吾。何だかおかしいとは思わないか…?」

 

「私もそう思う…さっき素良が言ってたよね?記憶を書き換えられてしまうからそうせざる負えなかったって…」

 

「「まさか!?」」

 

コクリと頷く。この位置からだと分かりずらいが、首元に何かあるのを感じる

 

「…お話はいい加減終わりました?」

 

「聞きたいことがある。何故お前はここに来た?何が目的だ」

 

「たまたまこっちに用事があっただけですよ。そしたら僕と同じアカデミアの戦士が強制送還されたのが分かったので、様子を見に来ただけです。まさか、自分と同じ顔3人に会うとは思ってませんでしたけど」

 

しかも4つ子の兄妹?反吐が出ると本当に嫌そうな顔をして吐き捨てる様を見て今の遊里は昔の記憶を全て無くしているのだと確信する。

 

「…遊里!俺とデュエルしろ!そして俺が勝ったらアカデミアを抜けて遊奈に謝ってもらう!」

 

「それなら俺も戦おう。姉の目を覚まさせるのも下の役目だ」

 

「ほぉ…?良いですよ。まとめて叩き潰してあげます!」

 

「遊奈、お前はどうする?」

 

…姉を助けるには戦うしかないのか?

 

《(遊奈、戦うならオッPは使っちゃダメだよ)》

 

ファントム!…分かった。

 

「…私も戦うよ。遊里を助けたい」

 

それぞれが、覚悟を決めデュエルディスク(遊吾のはDホイールから取り外しが出来るタイプ)を構え、1VS3形式でバトルが始まった。

 

───────────────────────

 

デュエルは進んでいき、遊斗はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンをエクシーズ召喚し、遊吾はクリアウィング・シンクロ・ドラゴンをシンクロ召喚した。私はファントムに言われたのでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンは使わず、代わりにファントムをペンデュラム召喚している。

 

「く…ははは!久々に強い相手が来てくれて嬉しい限りですよ。僕も少し本気を出しましょうか?」

 

遊里の場にあるモンスターが融合しドラゴンに変わっていく

 

「魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今一つとなりて、その花弁の奥の地獄から新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ、餓えた牙持つ毒龍!レベル8!『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』!!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンATK2800

 

遊里の前に毒々しい融合の名を関した竜が降り立つ。これでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン以外のエクストラを使う召喚を関する竜が揃った事になる。

 

「「「「!?」」」」

 

身体が熱い…!一体何が…?

 

兄達に視線を向けると3人は豹変していた。

 

「遊斗!?遊吾!?遊里!?」

 

3人の目が光り、先程とは明らかに様子が変わっていた。

彼らから感じるのは凄く強い怒りと怨み。そして憎しみだった。

私の声は届いていなく。3人はただ全てを破壊すると呟く

 

「やめて!遊斗兄!遊吾兄! 全てを消滅させるなんて、そんなの2人は望んでないはずでしょ!?もうデュエルで人を傷付けたくないんでしょ!?」

 

「が…ぐ…俺はもう…誰も傷付けたくない…」

 

隣にいた遊斗は何とか正気を取り戻してくれたようだが、遊吾と遊里の暴走は止まらない

 

「スターヴ・ヴェノムの効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップします!」

 

スターヴ ATK2800→10300

 

「攻撃力10300…だと…!」

 

「これが…遊里のエースモンスター…」

 

「……」

 

「先ずはさっきから五月蝿い貴女からです!バトル!スターヴ・ヴェノムで、ファントム・ドラゴンを攻撃!」

 

「!?」

 

まずい!これを食らったら…!

 

「罠発動!『シフトチェンジ』!スターヴ・ヴェノムの攻撃対象をダーク・リベリオンに変更する!」

 

スターヴ・ヴェノムから放たれた禍々しいビームがファントムから遊斗の場のダーク・リベリオンに向かう

 

「遊斗!?そんな事したら!?」

 

「……」

 

ダーク・リベリオンが破壊され遊斗のLPが0になる。

衝撃で吹っ飛ばされる遊斗に慌てて駆け寄り抱き起こす。

 

「遊斗兄!なんで…なんで私を庇ったの!?」

 

「不甲斐ない兄ですまなかったな…」

 

遊斗の持っていたダリべのカードと私のエクストラデッキが光を放ち光のドームに包まれる。でもそんな事よりも遊斗の事でいっぱいいっぱいだった私はただただ涙を流す事しか出来ずにいた。

 

「そんな事ない…っ!遊斗兄がいなかったら私は…っ」

 

「泣くな…。遊奈…デュエルで笑顔を…お前の力で…世界に…皆の未来に笑顔を…」

 

「うん。分かったよ遊斗兄…絶対この戦争を終わらせるから…!」

 

涙を拭って遊斗に精一杯笑いながら差し出されたダリべのカードを受け取ると更に眩しい光に包まれて目の前が真っ白になった…

 

───────────────────────

 

ーSide/柚子

 

権現坂と共に遊奈が向かった中央公園に行くと、突然ブレスレットが光り出す

 

「え!?これって初めて遊斗に会った時と同じ!?」

 

「な、何が起きている!?」

 

「分からないわ。でも二人に何かあったのかも…急ぎましょう!」

 

中央公園に入っていくと、その場は悲惨な状態になっていた。遊具は無惨にも破壊され、地面も抉れている。

 

「遊奈?遊斗?」

 

「いったい何があったというのだ…」

 

 

「……しっかりしろ!遊奈!」

 

小高い丘の方から少年の声が聞こえてきてそちらへ向かうと、倒れた遊奈を遊奈と似た顔の少年が抱き起こしていた。

 

「もしかして遊吾!?」

 

「お前は…もしかして柚子と権現坂か!?」

 

「遊吾、遊奈は大丈夫なのか?それにいったい何があったんだ?」

 

「それが俺も途中からよく分からねぇんだ…。気づいた時には遊斗と遊奈が光っていて…遊奈しかいなくなっていたんだ」

 

遊吾も混乱しているらしく気を失った遊奈をただただ心配そうに抱きかかえている。

 

そんな中、隼、零、遊馬、ヨハンと赤馬社長の秘書が駆けつける。どうやら監視カメラが破壊された事で赤馬社長が彼等に連絡をしたようだ。何かあると行けないため遊奈はそのまま、素良が入院していた病院へ運ばれる事になった。

 

そんな中、遊斗がいなくなった事により、遊吾に詰め寄る隼を説得したりちょっとした、いざこざがあったが、1晩開けてだいぶ落ち着いた遊吾から何があったのか、また、素良がどうなったのか赤馬社長から説明をされる。まあ、説明前に私と権現坂は追い出されそうになったが、今この世界で何が起きているのか遊奈から聞いている、私達も戦いたいと赤馬社長を説得し、無事参加を認められる。参加者の中には遊戯さんや、その兄のアテムさんも参加していて驚いた。

 

「遊里の記憶が書き換えられてるだと!?」

 

「そんな…それで兄妹を襲ったっていうの…」

 

「ああ…俺も信じられねぇが明らかに遊里の態度は演技には見えなかった…俺が気づいた時には遊里はいなくなっていて、遊奈と遊斗は光に包まれてて…光が消えたと思ったら遊斗のディスクを抱えた遊奈が倒れていたんだ…」

 

「そうか…大体は分かった。改めて確認するが、遊吾君、君はアカデミアとは接点はないのだな?」

 

「ああ!俺は3年前シンクロ次元に飛ばされてからリンが攫われるまでアカデミアの存在なんて知らなかったし、エクシーズ次元も襲ってない!俺は攫われたリンを探していただけだ!」

 

「分かった。君の言い分を信じよう。それで君は我々に協力する気はあるか?」

 

「リンがアカデミアに攫われたんなら目的は同じだ!俺も協力したい。何よりやっと故郷に帰ってこれたし、妹達が心配だからな」

 

未だに目が覚めない遊奈と行方不明の遊斗、そしてアカデミアにいる遊里を思えば長男である遊吾はかなり自分を追い詰めているのだろう。

正義感や兄弟愛が強い所は昔と変わらない遊吾だった。

 

「そうか、ならよろしく頼む」

 

「ああ、こちらこそ。…だが、妹を泣かしたら承知しないからな」

 

「……承知した」

 

最後はなんと言ったのか聞き取れなかったが、何故か空気が重くなった気がする。

 

赤馬社長は空気を戻すとMCSの真の目的や、今後の事を話して話し合いは終了する。

そして、遊奈の家に大会の間、泊まる事が決まり、遊奈の家に暮らす事になった遊吾から権現坂はシンクロを、私はヨハンさんから融合をみっちり鍛えてもらう事になった。

 

 

───────────────────────

 

ーSide/遊奈

 

「……ここは…」

 

気がつくと消毒液の匂いと薄暗いが白い天井が視界に入る。

 

ここは病院…?

あれ…確か私…遊吾と遊里に会って…

 

「そうだ!遊斗!?遊斗!?」

 

ガバっと起き上がって部屋を見渡すが遊斗の姿は当たり前だが見えない。

 

そうか…私、遊斗を吸収しちゃったんだ…

 

その事実にさあっと血の気が引くが深呼吸して冷静さを取り戻す。

 

落ち着け…遊斗が私の中にいるのなら、漫画版みたいに遊斗の意思を呼び出す事が出来るかもしれない。

 

瞑想の要領で自分の精神世界に入りファントム以外の魂を探す。

 

見つけた…!

 

かなり深い場所にいた遊斗の魂を引き上げるように精神世界から戻ってくると、半透明の遊斗の意識が覚醒する

 

《遊奈…?》

 

「やあ遊斗。気分はどう?」

 

《……何とも言えないな…どういう状況だ?》

 

何があったのか分かる範囲で遊斗に話す。

 

《なるほどな…それでファントムに話しかける要領で俺を呼び起こすことに成功したのか》

 

「うん。無事成功してよかったよ…。一生会えなくなるのかもって思っていたからさ…」

 

《遊奈…こうなったら仕方ない、俺は遊奈の中でお前をファントムと共に支える。そこで気になったことがある》

 

「漫画みたいにフォルムチェンジ出来るのかってこと?」

 

《ああ…、もし、漫画みたいにデッキも変わるなら中々戦略の幅も増えるからな》

 

何よりこの状態でもお前を守れる、そう笑う遊斗に私も笑うと色々と試してみることにした。

 

《おお!来た来た!》

 

「…成功したのか?」

 

しばらくしてフワッと意識がすると遊奈が半透明になり、遊斗がその場に立っていた。

病室にある姿見を見て完全に入れ替わっているのを確認する。

いつもの黒マントはつけていないが、ちゃんと遊斗の身体に変わっていた。

 

《やったね!次はデッキを確認しよ…」「…遊奈?起きたのか?」「……」《あ…》

 

ガラっと病室の扉を開けたのは零児だった。恐らく、仕事終わりに見舞いも兼ねてよってくれたのだろう。

 

「…遊斗?…それに何故遊奈の姿が透けている?」

 

《あわわ…ヤバいって!行方不明の遊斗が居て、その傍に入院中の私が半透明で病室に居るってどう言い訳したらいいの!?》

 

「……」

 

固まった遊斗が次の瞬間、風に包まれると遊奈が現れる。

 

「…あ、ちょっと!?遊斗!?妹置いて逃げんな!」

 

完全に奥に引っ込んだ遊斗に肩を落としているとその肩を背後から掴まれる。

 

「説明を求めていいか…?」

 

「う…ひゃい…」

 

遊斗のバカぁと涙目になりながらも遊斗と合体した事と姿が入れ替われる事を話す

 

「…にわかに信じ難いな。いくら4つ子とはいえ、ひとつになるだなんて…」

 

「ワイトもそう思います…ハイ…」

 

「とりあえず、それ以外は身体は何とも無いんだな?」

 

「うん…嫌いになった…?」

 

「今更だろう。驚いてはいるがな。そもそも、私達の関係も知っているのだろう」

 

君の兄に言われてしまったと聞いて苦笑いを返す。

 

「速攻で家のメンバーにはバレたねぇ…。まあ、お父さんも零児の事、認めてるって言ってたから大丈夫だよ」

 

「今度挨拶に行こう…」

 

「!分かった」

 

覚悟を決めたような顔で零児が言うのでそれに少し照れながら約束をする。

 

そしてしばらくして、零児が呼んだのか全員かけつけてくれて、遊斗の事を話すと驚いていたがとりあえず信じてくれた。

遊吾を宥めるのが大変だったけどね…。途中から遊斗が入れ替わって遊吾をハリセンでぶっ叩いていたよ。

MCSの状況を聞くと予選は今日で終了で、私は2日程寝込んでいたらしい。

 

「大会には出れそうか?」

 

「問題ないよ。とりあえず、遊斗には出てこないよう言ってあるから」

 

流石に大会中に人が変わったら不味いだろうとその辺は遊斗と話してある。

とりあえず、退院して家で1日安静に過ごし、大会に望むことにした。

 





という事で、遊斗と遊奈が無事(?)ドッキングして漫画版ファントムみたいに交代出来るようになりました。

いやぁ、アニメ版スターヴ・ヴェノム頭おかしいw
これはOCGじゃあ弱体化しますわな。
基本、四竜はOCG化するつもりなんですけど、こいつはどうしようか…ってなりましたw
基本、弱体化はしたくないなぁ…。相手もアニメ仕様だったりするし()
ラスボスもヤバそうな気しかない…()

第24話の話

  • そのまま、前みたいにR15一般公開
  • 冒頭部分をカット編集してR15一般公開
  • このままR18作品として続ける
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