※この作品はR-18です。

遊戯王ARC−V 幻影の魔術師   作:しょごりゅう

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第32話 進化する反逆の牙

 

「………」

 

《………》

 

翌朝、第2試合の対戦相手をもう1度見る為に、登録カードをディスクに挿して対戦相手を見ていた。対戦相手は梁山泊塾の勝鬨勇雄である。

 

《こいつは…昨日の最後の対戦で物理的に相手をボコボコにした奴だったな》

 

「そうだね…はぁ…あんまり殴り合いとか好きじゃないんだけどなぁ…」

 

昨日、自分の部屋で安静にしながら、PCで中継を見ていた為、対戦相手のデュエルの仕方は心経てるつもりだ。

 

《俺が代わりに出たら…》「変わったらしばらく口聞かないよ」《分かった…》

 

遊斗の言葉に割り込む形で拒絶すると少しいじけたように遊斗が俯く。

 

「心配しないでよ。あんな奴に私も負けたくないからさ」

 

《ああ、だけどサポートはするからな。あんな奴、デュエリストの風上にも置けない》

 

《言っとくけど僕だっているからね》

 

「2人ともありがとう」

 

なんか、過保護者が1人増えたって感じだなぁ

 

───────────────────────

 

権現坂は無事勝利し、私の番になる。皆には無理しないように言われたが心配しないでと言ってフィールドに向かう。

 

 

『続きましては第2試合!早速登場お願い致しましょう!遊勝塾、榊遊奈!!』

 

『待ってましたー!ファントム様!!』

 

『行っけー!ファントム!!』

 

「皆さん!ありがとうございます!」

 

フィールドの待機場に着くとくるっと回って応援をくれるファン達にお辞儀と笑顔で手を振る。すると会場からキャーという複数の声が響き渡る。

 

『そして対するは、梁山泊塾、勝鬨勇雄!』

 

梁山泊塾一同の銅鑼の音に合わせて勝鬨勇雄がやってくる。

会場がシーンとなる。

 

あらあら…せっかく会場が沸いてたのに一気に白けちゃった

 

《確かに命をかけた戦いとなれば梁山伯塾のやり方は否定出来ん。だが…》

 

娯楽としてのデュエルなら話しは別さ。そうでしょ?

まあ、私は真剣勝負でも気に入らないけどね

 

『それでは、両者向かい合った所でフィールド魔法の選択です!…アクションフィールドオン!フィールド魔法『仙界竹林』発動!』

 

フィールドが竹林と岩場の地形に変わる。

このフィールドは竹林エリアに行くと視界が悪くなり、逆に岩場や道は狭く1歩間違えれば落下する。かなり上級者向けのバトルフィールドだ。

 

「昨日、君のデュエルを見せてもらったよ。でもあんな戦い方、真剣勝負だろうとエンターテインメントでも私は気に入らないな」

 

「……」

 

無言で格闘技を空撃ちして私の言葉に返す。

 

「まあ、いいか。君がそういうつもりならこっちだって考えがある」

 

ニッと笑う

 

「…戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が」

 

「モンスターと共に地を蹴り宙を舞いフィールド内を駆け巡る!」

 

「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」

 

『アクショーン!』

 

「「デュエル!」」

 

先攻 Yuna LP 4000 VS 後攻 Kachidoki LP 4000

 

勝鬨は手をクイっとして挑発してくる。

 

《随分安い挑発だな》

 

だね。でもここはあえて乗りますか!

 

「なら、私から行くよ!先ずは来て!『EMドクロバット・ジョーカー』!」

 

EMドクロバット・ジョーカー ATK1800

 

「ドクロバット・ジョーカーの効果発動!このカードが召喚に成功した時、デッキから同名カード以外のEMモンスター、魔術師Pモンスター、オッドアイズモンスターの内、いずれか1体を手札に加える!私が手札に加えるのは『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!そして、ペンデュラム・ドラゴンをRPゾーンにセットしてターンエンド!そしてエンド時にペンデュラム・ドラゴンのP効果発動!このカードを破壊し、攻撃力1500以下のペンデュラムカードを1枚加える。私は『オッドアイズ ・ミラージュ・ドラゴン』を手札に加える。そして破壊したペンデュラムモンスターはエクストラゾーンに行くよ」

 

Yuna

LP4000

手札 5(ミラージュ)

 

ドクロバット(攻撃表示)

 

魔法・罠カード 

 

 

「ドロー。相手フィールドのみモンスターが存在する時、手札から『地翔星(ちしょうせい)ハヤテ』をリリース無しで召喚出来る」

 

地翔星ハヤテ ATK2100

 

『出ましたー!勝鬨選手いきなり上級モンスターを召喚!』

 

まあ、挑発してきた時点で後攻有利って予想はついてたけどね

 

「ハヤテの効果、このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、手札から戦士族・光属性・レベル5モンスター1体を特殊召喚する。俺は『天融星(てんゆうせい)カイキ』を特殊召喚!」

 

天融星カイキATK1000

 

「カイキの効果、このカードが特殊召喚に成功した時、フィールド、手札のモンスターを素材にし融合召喚出来る!俺はフィールドのカイキと2枚目の『地翔星ハヤテ』を素材とする!「天にとける者よ、地を飛びし者よ、今ひとつとなって、悠久の覇者たる星と輝け!融合召喚!来い!『覇勝星(はしょうせい)イダテン』!」

 

覇勝星イダテン ATK3000

 

『なんとー!勝鬨選手が融合召喚!昨年果たせなかった優勝を勝ち取るべく、更なる進化を遂げてきたー!』

 

「イダテンの効果、このカードが融合召喚に成功した時、デッキから戦士族・レベル5モンスター1体を手札に加える。俺はハヤテを手札に加える。イダテンの更なる効果を教えといてやる。1ターンに1度、このカードの攻撃力は手札から捨てた数×200アップする。更にこのカードがこのカードのレベル以下のレベルを持つ相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。その相手モンスターの攻撃力をそのダメージ計算時のみ0にする。どうした?何故Aカードを取らない?」

 

「使うつもりがないからさ。君は勝つ事しか望まないんだろう?なら私はAカード無しで自分のデッキだけを信じて戦うよ!」

 

『おっと!?榊選手、まさかのAカードを使わない宣言だ!?いったいどうなってしまうのかー!?』

 

私のAカード縛り宣言に会場全体がざわつく。

 

「ふ…本気で動かないつもりか?なら行かせてもらうぞ!」

 

「てか、使わせるつもりないくせによく言うね」

 

勝鬨は次々とAカードを手札に加えては墓地に捨てていく

 

イダテンATK3000→3800

 

「バトル!自分はイダテンでドクロバット・ジョーカーを攻撃!イダテンの効果!このカードよりレベルが低いモンスターの攻撃力はダメージステップ時0になる!」

 

ドクロバット・ジョーカー ATK1800→0

 

Yuna LP4000→200

 

「これで終わりだ!ハヤテでダイレクトアタック!」

 

『遊奈ーー!!』

 

イダテンが遊奈を襲い、土煙が舞う

 

「所詮は影ひとつ無い明るい道をぬくぬくと歩き続けてきた者か…」

 

「勝手な事言ってくれるね?影ひとつも無い?馬鹿言わないでよ。真っ暗な道を切り開いてここまで来たんだ!」

 

「何!?まさかAカードを…」

 

「1度宣言した事を守らないようなデュエリストになったつもりは無いよ。私は手札の『EMクリボーダー』の効果を発動していたのさ。相手のダイレクトアタックを受ける時、このカードを特殊召喚して攻撃対象をこのカードに移し替える。その戦闘で自分が戦闘ダメージを受ける場合、代わりにその数値分だけ自分のLPを回復するよ!ありがとクーちゃん!」

 

《クリクリー♪》

 

Yuna LP200→2000

 

『おおっと!榊選手!EMクリボーダーの効果により危機を回避しましたー!』

 

「…俺はこれでターンエンド」

 

 

Yuna

LP 2000

手札 4枚(ミラージュ)

モンスター 

魔法・罠カード

 

RPゾーン:

LPゾーン:

 

 

Kachidoki

LP 4000

手札 3枚

モンスター

ハヤテ(攻撃表示)

イダテン(攻撃表示)

 

魔法・罠カード

 

 

「私のターンドロー!さあ!こっから反撃だよ!私はスケール1の『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』とスケール8の『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』でPSをセッティング!」

 

RPゾーン:オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン PS[1]

LPゾーン:オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン PS[8]

 

「これでレベル2から7までのモンスターを同時に召喚可能!揺れろ、運命の振り子!!永久に続く時を刻み未来と過去を行き交え!!ペンデュラム召喚!エクストラから甦れ!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!二色の眼を持つ幻影の竜『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500

オッドアイズ・ファントム・ドラゴン ATK2500

 

『榊選手!ペンデュラム召喚だー!』

 

「お楽しみはこれからだ!」

 

「お楽しみ…?」

 

「ええ、だってせっかくデュエルだもん、勝ち負けなんて関係ない!私は君とのデュエルを楽しみたいし、君を笑わせてみせるよ!」

 

「くだらない。自分は勝つために来ている」

 

「なら絶対に笑わせてやる!」

 

遊斗、君の力を借りるよ!

 

《ああ!》

 

エクストラデッキが光り出す

 

「それじゃあ行くよ!レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとオッドアイズ・ファントム・ドラゴンでオーバーレイ!闇の帳切り裂きしは新たな力を得た反逆の牙!!エクシーズ召喚!『ダーク・アンセリオン・ドラゴン』!!」

 

ダーク・アンセリオン・ドラゴン ATK3000

 

『榊選手!ペンデュラムエクシーズにより、新たなエクシーズモンスターを召喚した!?』

 

「ふん…くだらないな。攻撃したところでイダテンの効果で0だ」

 

その言葉にニッと笑う。

 

「エクシーズモンスターはレベルを持たない。よってイダテンの効果は無効だよ!」

 

「なに!?レベルを持たないというのはレベル0では無いのか!?」

 

わー生迷言頂きました

 

「しかし、攻撃力もイダテンと変わらない。ハヤテを攻撃したところで次の俺のターンで突破出来る!」

 

「それはどうでしょう?」

 

「な、何をするつもりだ!?(何なんだ、何が始まるって言うんだ!?)」

 

「ダーク・アンセリオン・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、ORUを1つ使い、相手モンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力をアップします!更にその数値分、私のLPを回復し、その効果を使ったターン、このカードは破壊されません!私はイダテンを選択!ハイ・トリーズン・ディズチャージ!」

 

「何!?」

 

アンセリオン ORU2→1

 

イダテンATK3000→1500

 

アンセリオン ATK3000→4500

 

Yuna LP2000→3500

 

「まだだよ!更に私は手札から『ペンデュラム・フュージョン』を発動!このカードはPゾーンのカードで融合召喚するよ!私はPゾーンのオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンを融合!二色の眼の竜よ。風を束ねし魔の使いの洗礼を受け降臨せよ!融合召喚!現れよ!『オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン』!! 」

 

オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンATK2500

 

『榊選手!ペンデュラムエクシーズに続き、PゾーンにあるPカードで融合を成功させた!?』

 

「エクシーズと融合を同時に操るだと!?」

 

「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を持ち主の手札に戻せます!私はハヤテを選択!」

 

「な!?くっ…!」

 

勝鬨はAカードを取りに行こうとするが、ボルテックスの突風で近くのAカードもハヤトと共に巻き上がって遠くへ飛ばされる

 

「バトルだ!アンセリオン・ドラゴンでイダテンを攻撃!アブソープ・エクリプス!」

 

Kachidoki LP4000→1000

 

「続けてボルテックスでダイレクトアタック!」

 

「ぐあああ!!!」

 

Kachidoki LP1000→-1500

 

『決まりましたー!第2試合勝者は榊遊奈選手!!』

 

『やったー!』

 

『最高だったぜ!ファントム!』

 

「皆様応援ありがとうございました!次もよろしく頼みます!」

 

私の言葉に沢山の人達が返事を返してくれる中、勝鬨は師範に一礼をしていた。

 

「勝鬨さん」

 

「……お前はAカードを使わなかった、それなのに何故自分は負けた!?自分はひたすら暗い闇の道だけを歩んできたというのに…!」

 

「私も少し前まではひたすらに光が見えない道を進んでいたよ。でも君と違う所は私には支えてくれる人達がいて1人じゃなかったから…。だからどんなに先が見えなくても切り開いていけるんだ」

 

勝鬨に握手を求める

 

「何のつもりだ?」

 

「デュエルをすれば分かり合える。だからこれはその第1歩」

 

「……俺はお前を認めたわけじゃねぇ。だが、お前はその道を突き進め」

 

勝鬨はそのまま帰ってしまう。

握手はしてくれなかったけど少しは彼の心を変えられたのだろうか?

 

《そう願いたいな》

 

《お疲れ様遊奈》

 

ありがとう2人とも…

ごめん遊斗、しばらくファントムと2人にしてくれる?

 

控え室に戻ると遊斗にお願いしてファントムと2人にしてもらう。

先程の騒がしさは消え静かになるとカード型ソリッドビジョンから出したお気に入りのぬいぐるみ(タオル地のすやすやメタモ〇)を思いっきり抱きしめる。

 

あ〜!マ・ジ・で!逆鱗にならなくてよかった!!

 

これ、殴られてたら遊斗兄怒り爆発して暴走して逆鱗様ルートでしたよね!?

 

怖いわ!いくらファントムがいても怖すぎるわ!

もしかして遊斗次第だったりします?絶対、第3試合のアカデミアとか回避不可能ルートじゃないですかヤダー!

 

ワンターンスリーキゥ、キメちゃいますか!?

 

《わー、落ち着きなよ遊奈。君が暴走してどうするよ》

 

ファントムに慰められながら、漸くぬいぐるみから顔を上げる。

 

はぁ…結局、零児次第なんだよね…ちゃんと私が渡したプログラムを使って取り逃がさないようにしてくれないと…

 

《でも遊里が援軍呼んじゃったら…》

 

……WA・SU・RA・TE・TA!!

 

結局、回避不可能ルートじゃないか!!

 

《とりあえず落ち着きなよ。僕も抵抗する。だからもし遊斗が暴走した場合は君も引き摺られないように遊斗を説得するんだ》

 

ファントム…

 

《これだけは言っておくよ、恐れちゃダメだ。恐れれば余計引き摺られる。力は拒むものでも受け入れるものでもない。それを制御し、その力に責任を持つんだ。分かったかい?》

 

そう…だったね。ありがとうファントム。ちょっと弱気になってた。

 

いつの間にか実態化したファントムが慰めるように擦り寄って来たのでぬいぐるみを戻してファントムに抱きつく。落ち着くまでしばらくファントムに甘える事にした。

 




逆鱗覚醒せずにまさかのダーク・アンセリオンさんでした。
まあ、ダリベ受け取ってたし、遊奈のままでも行けると思っていただければ…はい…

次はまあ、アニメ問題のシーンです。
次回、名誉挽回なるか!?
お楽しみに

第24話の話

  • そのまま、前みたいにR15一般公開
  • 冒頭部分をカット編集してR15一般公開
  • このままR18作品として続ける
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