難産な上に駄文。
デュエル無しだけど長くなってしまいました()
こんなはずでは…はっ!これもドン・サウザンドの仕業か!?おのれ(以下略)
「レベル6『魔導冥士ラモール』にレベル1『エフェクト・ヴェーラー』をチューニング!」
ラモールが6つの光になりヴェーラーの周りで輪になる。
「シンクロ召喚!…っ!」
しかしその光は竜の形を辛うじてとっただけで直ぐに激しいノイズと何かが焼き切れた音と共に消えてしまった。
カードの力が強すぎてシステムがショートを起こしてしまったのだ。
「またダメだった…。ごめんね。
《君のせいじゃないよ。だから気にしないで》
男性の声が頭に直接響く。
『ありがと。…みんなが来る前に壊れたところ直しに行かないとね』
そう言うと私はデュエル場を後にした。
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「もう…。みんなお菓子が食べたいなら自分たちで行けってのよぉ」
「まあまあ。まだみんな小さし仕方ないよ。私も食べたかったしさ。柚子だってそうでしょ?」
「それはそうだけど…」
沢渡の事件から何日か経って、新しく素良も仲間入りした事により、なんだかんだバタバタしていた遊勝塾だったが、やっと落ち着いて来たある日の事。
素良たちがアイスを食べたいと、授業が終わったとたんに言い出したので、こうして柚子と一緒にお菓子を買いに外へ出ていた。
ちなみに制服ではなく、マント姿である。
「あ、遊奈あれ…」
「ん?あいつらは確か…」
柚子が指差した方を見てみると沢渡の取り巻き2人が、何やら話しながら歩いていた。
「沢渡さん、気合い入りまくりじゃね?」
「どんな手を使ってでも、榊遊矢をぶちのめすってなぁ」
「あの人、相当卑劣な事やりそう」
「ウィークポイント、徹底的に攻めるってよ」
「沢渡さん、しばらく正気じゃなかったからな…。それに余程あそこで失禁したのが屈辱だって事だよな、まあそれも無理ないか」
《全然反省してないみたいだね…》
《遊奈?大丈夫ですか?》
大丈夫…。
微かに震えてる手を押さえながらも答える。
あの画像ネットに晒してやろうかな?
と考えていると、
「ごめんね。遊奈、お菓子を持って先に遊勝塾に戻ってくれない?私はあの2人を追うわ」
「ゆ、柚子!?何を言ってるの!危険だよ!あいつらが何を仕出かすか分からない!」
「大丈夫よ、遊奈。何年、遊奈の幼馴染をやってきたと思っているの?あんなデュエリストの屑に、私が負ける訳無いわ。それに隠してるつもりなのかもしれないけど、あいつらが『ウィーク・ポイント徹底的に攻める』って言った時、明らかに身体が強張ってたわよ」
「う…。わ、私の事はともかく!。それに、デュエルとかの方面じゃなくて…!」
「お願い、遊奈。行かせて」
「柚子…」
《こうなった柚子は聞かないと思うよ》
《ええ。仕方ありませんね。私がついて行きましょう》
そう…だね。どの道、私がついて行っても、彼には会えないと思うし。
精霊の2人はアイコンタクトで頷き合う。もちろん悩んでいる遊奈にはそんな2人に気づきもしない。
「…分かった。でも危なくなったら直ぐ連絡して(ローザ、頼んだよ)」
「ええ、分かっているわ」
《ええ》
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ーSide/柚子
遊奈と別れた後、取り巻き2人の後をつけると、港の倉庫にたどり着く。
ここ?
耳を澄ますと確かに沢渡たちの声が微かに聞こえる。
間違いない。
…この前のデュエル。遊奈は、私を必死に助けてくれた。今度は私が遊奈を守る番!
意を決して、私は倉庫の中に入って行った。
《……(いますね)》
屋根の上にある気配を感じながらも、ローザは柚子の後を追った。
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「…遊矢!?」
沢渡にデュエルを挑もうとした時にいきなり乱入して、沢渡とデュエルした謎の人物。ゴーグルとマスクを外すとそこには遊矢がいた。しかし姿、髪型はいつもの遊矢ではなかった。
「貴様だったのか…!」
「沢渡さん!しっかりしてください!!」
「こいつヤベェ!早く逃げろ!」
そう言いながら沢渡たちは倉庫から逃げ去っていく。
「遊矢、どうしてそんな格好しているの?」
「…覚えてないか……」
「え?…な、何これ!?」
「《!》」
突然、私のブレスレットが強い光を出す。私は思わず目を瞑ってしまった。
光が収まり目を開くと、遊矢(?)はもういなくなっていた。
「遊矢!…遊奈!?…どうなっているの?」
私は分からないまま取り敢えず、倉庫を後にした。
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ーSide/遊奈
「…やっぱり心配だ」
《どこ行くつもり?》
「やっぱり柚子が心配だから様子を見てくる。ローザの気配なら追えるから」
《…分かったよ。君も頑固なところは柚子に負けないところがあるからね。でもそれはどうするの?》
ファントムが私の持つお菓子の袋を指差す。
「あ…。いいや、これをこうして…」
メモ書きを袋に貼り付けて、塾の玄関でいいかな?
力を使って送った。
「よし。じゃあ行こう!」
《僕の力をそんな事に使って許されるのは君くらいだよ…》
ファントムがそう嘆いていたが無視してローザの気配を追った。
___ローザの気配を追って辿り着いたのは港の近くにある倉庫だった。
?
ローザの気配が消えた?
疑問に思いながらも倉庫の扉に手をかける。
《…ごめん》
ファントムがそう謝るのを聞くと、私の足元が光り出し、身体が浮遊感に襲われた。
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ーSide/?
「…こ、ここはいったい…?」
《ここは精霊界。私たちデュエルモンスターのカードの精霊が住む世界です》
「!?」
背後から突然、声が聞こえて来たので慌てて振り向くと、薔薇のような姿をしたドラゴンがそこにいた。
そして、そのドラゴンには見覚えがあった。
「お前は確か…!」
《覚えてましたか。こうして向かい合い、話すのは初めてですね。私は『月華竜ブラック・ローズ』の精霊。名はローザといいます》
「やはりそうか…。…なぜ俺をここに?」
《あなたに会わせたい方がいるんですよ。ですが、そのためには柳柚子が離れていなくてはならなかった》
「…柚子がつけていたあのブレスレットか?あれはお前の仕業じゃなかったんだな」
《その通りです。…来たようですね》
ローザに言われた方を見ると、白い鎧を着た様なドラゴンと白いフードを被った人物がいた。
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ーSide/遊奈
「……ん…」
光りを感じて閉じていた瞳を開くと倉庫ではなく、森の中にいた。
「ここは、精霊の森……?どういう事?ファントム説明して」
後ろを振り返り、元の大きさに戻っているファントムに聞く。
《君に会わせたい人がいたから連れてきたんだ。大丈夫。柚子なら心配ないよ》
「それならいいけど…。会わせたい人?……!」
疑問に思いながらも周りを見渡すとローザとその近くにいる黒いマントを着た、私と同じ顔をした少年に気づく。
「…遊斗?」
「!……誰だ?なぜ俺の名を知ってる」
「わ、私だよ!?遊奈だよ!」
被っていたフードを外しながら遊斗に名乗る。
「!!。遊奈なのか…?」
「っ!」
堪らなくなって遊斗に駆け寄り抱きつく。
「遊斗!よかった無事で…!」
「遊奈…。大きくなったな…」
「お互い様にね。…!、遊斗のディスクが!?」
「!…エクストラからか?」
いきなり遊斗のディスクのエクストラデッキが光りだす。
遊斗は急いでエクストラデッキから原因のカードを取り出した。
そしてそのカードはZEXALの時に見た、リ・コントラクト・ユニバースの様にカードが書き換わった。
「『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』の効果が変わっただと!?」
「見せて!…っ!」
そこにあったのは確かにユートのエースモンスター『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』。しかしそのモンスター効果はアニメ効果ではなく、OCG効果になっていた。
「…いったいどういうこと?」
《理由は分からないけど、遊奈と遊斗が接触したからだと思う。ほら、君のオッPもOCG効果だったでしょ?》
確かに…
「OCG?どういう事だ?」
「…その事も含めていろいろ話さないといけないよね。あの後どうなったのか、そして私の事も…」
「…俺も話さないといけないな。あの後、俺がどこで何をしていたのかを…」
《でしたら…立ち話もあれですし、あそこの木陰で話してはどうでしょう?》
「そうだね。行こ?遊斗」
「ああ」
遊斗の手を引いて近くの木陰で、腰を下ろす。遊斗も座るのを確認するとローザは遊斗の隣に身体を下ろし、ファントムは私の横で身体を伏せるような体制になる。
「ところで、この二体のドラゴンは遊奈の精霊なのか?」
「うん。ローザとファントムって言うの」
《『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』のファントムだよ。よろしく》
「よろしく」
「じゃあ、どこから話そうか?…私が前世の記憶を持ってるって話したの覚えてる?」
「ああ。忘れるはずないだろ?前にも行ったはずだが、前世の記憶が有ろうとお前は俺の大切な妹である事に変わりない」
「っ、ありがとう…。実はね…」
自分が何者なのか、なにがあったのかを遊斗に話す__。
「…そうだったのか。それで遊奈はファントムと…」
「うん…。ファントムと融合した事を後悔なんてした事ない。でも、元の世界に戻れなかった…家族の元に戻れなかったのは今でも心残りだったりするんだよね…。アハハ…」
そう遊斗に心配かけないように無理やり笑う。ちゃんと、笑えてるかな?
「っ…相変わらず、馬鹿な奴だな。俺の前で無理やり笑おうとするな。家族だろう?」
そう言って遊斗は私の頭を撫でてくる。
「遊斗…ごめん」
「分かればいい」
「…続けるよ。今度はこの世界に遊奈として生まれてからの話からかな?初めは驚いたよ。まさか榊遊矢として生まれ変わるとは思わなかったから。しばらくしてからローザが精霊として目覚めたりして色々あったけど、これは遊斗も知ってると思うから省略するね。遊斗たちが行方不明になった時の話からするよ。あの時、遊斗だけじゃなく、遊吾、遊里、父さんまでも行方不明になっていたんだ」
「っ!やはりか…。あの時。母さんを除く全員が同じ場所にいて、遊奈以外、俺と同じ現象が起きていたように見えたから」
「父さんはよく分からないけど、おそらく、みんな各次元に飛ばされたんじゃないかな。遊斗はエクシーズ次元にいたんじゃない?」
「ああ。だが、アニメでの俺はエクシーズ次元の榊遊矢だったんだったか?」
「そうだよ。遊斗、遊吾、遊里は各次元の榊遊矢だった。そして、それぞれ各次元の召喚法の名前が付いていたドラゴンをエースにしていた」
「俺の『ダーク・リベリオン・
「うん。私の場合は『オッドアイズ・
「な!?それが本当なら遊吾と遊里は…」
「うん。遊吾はシンクロ次元。遊里は融合次元にいる可能性が高い。断言出来ないけれどね」
「実は、俺達がまだエクシーズ次元で戦っていた時に、遊吾がいたらしい」
「そうなの!?」
「だが、俺の仲間の妹を攫ったと仲間伝に聞いている…」
「ありえない!だって、あの遊吾だよ!?」
「俺だって信じたくないさ。だが、もし遊吾が融合の手先だったら?」
「遊里と手を組んでるって言いたいの…?」
「仲間が言っていたんだ。俺そっくりな奴が、仲間を…瑠璃を攫ったと…」
「……」
「…アニメでは遊吾が遊里と手を組んでいたのか?」
「…違う…と思う…。名前で融合の手先と勘違いされてたみたいだけど…。アニメでの遊吾も遊斗に大切な存在を奪われたと言ってたと思う…」
「…何か食い違いがある…と?」
「うん…」
「確か、遊奈がアニメで知っているのはアニメの序盤までだったか…?」
「うん。全てが原作通りになるとは思ってなかった。実際に遊斗たちが四つ子の時点で崩壊してるし…。それに、全て決めつけるのは良くないと思う。遊吾達に会って話をしてからでも遅くないと思う。何か理由があるのかもしれないし…」
「そうか…、それもそうだな。ところで、母さんはどうしてる?」
「………亡くなったよ。みんなが行方不明になって直ぐに…」
「!?…そうか…」
「相当ショックだったみたいだ。最後は私を恨んでいた。口には出さなかったけど.、眼がお前のせいだって語っていたよ」
《遊奈…》
頭を上げたファントムが心配そうに私を見てくるので大丈夫と頭を撫でてやる。
「…すまなかった。俺たちが遊奈を1人にしたばかりに…」
「遊斗たちのせいじゃない!絶対に!」
「遊奈…」
「だからそんな顔しないで、ユート兄。それに父さんも言ってたじゃい。泣きたい時は笑えって」
ね?っと笑いかけるとユートは苦笑いを浮かべる。
「そうだな。でも、本当に辛い時は、家族の前だけでも無理せず泣きたい時は泣け」
「うん。でも、それは遊斗もだよ?」
「ああ、分かってる」
「ほら?次は遊斗の番だよ」
「…その事なんだが、俺と一緒にエクシーズ次元から来た奴らがいるんだ。そいつらとあわせて話したい」
「?。いいけど…じゃあ戻ろうか」
そう言いながら立ち上がると遊斗も立ち上がりローザ達も身体を起こす。
《遊斗、ちょっとごめんよ》
カブッ!!
ファントムがいきなり遊斗の右腕に噛みつく。
「な!?」
「ファントム!?」
《…遊斗の周りだけ、時空を歪ましたんだよ。これで柚子が来てもワープしなくなる。まあ、次元転送装置等でワープも出来なくなっちゃったけど、遊奈か僕がいれば問題ない》
ファントムが、そう言いながら腕から口を離す。
遊斗の腕は特に変わった様子はなかったが、ファントム言う通り遊斗の周りの空間が軽く歪んでるのが見えた。
まあ、私とファントムにしか分からないけどね。
「初めからやるって言ってよ!?ビックリするでしょ!…ごめんね遊斗」
「いや。大丈夫だ」
「…じゃあ、目を瞑って」
遊斗が目を閉じるのを確認すると力を使って精霊界を後にした。
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さっきまでいた、倉庫前に戻って来れたのを確認すると遊斗に声をかける。
「もう、目を開けて大丈夫だよ」
「っ…戻ったのか?」
「うん。身体は大丈夫?体調悪くなってない?」
これ慣れてないと気持ち悪くなるから心配して聞いてみる。
「大丈夫だ。それよりもファントムとローザはずいぶん小さくなったな」
私の両肩にいる小さくなったローザ達を見てユートが少し驚いたように聞く。
「普段は小さくなってもらってるんだよ。それじゃあその人達を探そうか?どこにいるの?」
「ああ、連絡するから少し待っててくれ」
「了解」
私が返事をすると、遊斗は少し離れてディスクを使って電話をする。
《ああいう、機能は変わらないんだね》
「そうだね」
確か、他にもデュエル中に痛みを感じる機能と人をカード化出来る機能があった気がするけど、今度どうなってるのか見せてもらおうかな?
《遊奈。あなたのも鳴ってますよ》
「え?あ、柚子からだ…。もしもし柚子!無事!?」
『う、うん。私は無事よ。それよりも、遊奈こそ今どこにいるの?塾に戻って素良君たちに聞いたらメモ書きとお菓子の袋だけ玄関にあったって言ってたから』
「メモにも書いて置いたけど柚子を探してて、今港にいるよ。どうやらすれ違ったみたいだね」
『そうみたいね…』
「あ、柚子には、報告して置かないと…。遊斗が見つかった」
『遊斗…?あっ』
「その様子だと忘れてたみたいだね」
まあ、最後にみんなで会ったのも小さい時だし、私からも話してなかったから仕方ないかな。
『う…。そういえば遊奈は四つ子の兄妹だったよね。なんで忘れてたんだろ…。ごめんなさい』
「別に気にしなくていいよ。叔父さん達も私に気を使ってなのか全く遊斗達の事、話さなかったしね」
『でも、そっか…。見つかったんだね』
どこかスッキリした様子の柚子。おそらく、私が沢渡を傷付けたとでも思っていたんだろうね。
『…実は私、遊斗に助けられたの』
「遊斗に?」
『うん。でもいきなりどこかに消えちゃったから、てっきり遊奈が変装して助けてくれたのかと思った』
「まあ、一卵性の四つ子(男女)だからね。柚子が間違えるほど、そっくりなのは仕方ないよ」
《一卵性の四つ子、しかも男女って産まれるのかってレベルだよね》
私だって未だに信じられないよ。
龍亞と龍可の時(一卵性の男女の双子)でさえ奇跡的って言われてたからね。
実際、私たちが産まれた当時、病院内はすごかったらしいよ。
《終わったみたいですよ》
視線を遊斗に戻すと、遊斗がこちらの様子を伺うように見てきた。
「とりあえず、遊斗がいるから、このまま家に帰るね。柚子はどうする?」
『久しぶりの兄妹の仲に水を差すつもりはないわ。私からお父さんに伝えておくから。遊斗に助けてくれてありがとうって伝えといてくれる?』
「うん、了解。それじゃあまた明日」
通話を切ると遊斗が近づいてくる。
「柚子が助けてくれてありがとうって」
「いや、俺も別の用事があったからな」
用事?
ああ、この時はLDSがアカデミアと繋がってると思ってるんだったっけ?
「それでも、私からもお礼を言わせて。ありがとう遊斗。ところで、そっちはどうだった?」
「ああ。直ぐこちらに向かうそうだ」
「そっか。そういえば、遊斗はいつから精霊が見えるようになったの?」
「確か…リベリオンの名前が変わった時からか…」
「もしかして、前は『ダーク・リベリオン・ドラゴン』だったとか?」
「! ああ。その様子だと遊奈のオッドアイズもそのようだな」
「うん。かなり最近、『オッドアイズ・ドラゴン』が『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』になったんだよ。さっきの遊斗みたいに」
あの時はデッキのモンスターごと変わったけどね…
「…おーい!遊斗!」
「おいおい…」
声がした方を見ると茶色いフードを被った人物が2人。1人は遊斗の名を呼びながら手を振り、もう1人はどこか呆れたようにツッコんでいた。
「…あの馬鹿…!」
「アハハ…来たみたいだね?」
額に手を当て思わず呟く遊斗。
向こうでも苦労してたみたいだ。
《まあ、どこに敵がいるのかも分からない場所でアレだと頭抱えたくなるよね。…にしても聞いたことある声な気がしたけど…》
言われてみれば、聞いたことあるかも。
でもエクシーズ次元に知り合いはいないよ?
にしても、フード被った人物が三人とか怪しすぎるんだけど…
ん?私?戻る前にフード被りました。
《これで、遊斗まであのマスクにゴーグル姿だったら、完璧に不審者の集まりだねw いたっ!》
とりあえず、失礼なファントムを肩から落として黙らせる。
遊斗がいいのか?っと言いたげに見てくるが気にしなくていいよ。いつもの事だから。
そうこう言ってるうちに2人がこちらへ来た。
「急にお前の信号が消えたから驚いたぜ」
「すまない。いろいろあったんだ。そっちはどうだった?」
「全然。あいつがどこにいるのか全く検討つかないぜ〜。本当どこ行っちまったんだ?」
「地道に探していくしかねぇだろ。遊斗、お前の方はどうだったんだ?」
「…LDSの生徒達に接触したが、ハズレだった。あいつらはアカデミアの事も何も知らなかった」
「そうか。んで、そいつは?」
「あ、俺も気になってたんだ。誰だ?そいつ」
「紹介が遅れたな。俺の妹の遊奈だ」
「マジかよ!見つかったのか!」
どちらかといえば、遊斗の方が行方不明者だったんだけど、まあいいか。
「初めまして、いつも兄の遊斗がお世話になってます。妹の榊遊奈です」
一応、礼儀正しく自己紹介する。
レジスタンスの人たちとはこれから長い付き合いになると思うから、第一印象を悪くしたくはないしね。
《痛たた…だからいきなり肩から落とさないでよ…。僕、飛べない竜だよ?》
嘘おっしゃい!
それに失礼なことを言ったファントムが悪い。
少し反省しなさい。
《ごめんってば遊奈〜》
ファントムが慌てて私の前で謝ってるが無視をする。
《……ファントム…?》
「《え…?》」
そう声がした方を見ると背が少し低い方の少年(?)の傍に水色の幽霊の様な人物がいるのに気がつく。
「アストラル!?って事はもしかして遊馬…!?」
《やはりな》
「俺たちを知っていて、ファントムがいるって事は…
「!、そうだよ。久しぶり。また会えるなんて思わなかった…」
懐かしくて思わず泣きそうになりながらも、そう笑っていう。
「龍奈…!」
「!? …え、えっと…」
遊馬の隣にいた人物がいきなり私に詰め寄って両肩を掴む。私は状況が飲み込めずその人をマジマジと見つめると、オレンジ色の髪がフードから覗いているのに気がつく。
「零なの?」
「やっと分かったのかよ。この野郎」
「痛っ!」
そう言われてデコピンされる。
「仕方ないでしょ?みんなフード被っていたんだし…」
「…2人は遊奈と知り合いなのか?」
思わず額に手を当てながらそう言い訳をすると、ユートが少し驚いたように聞いてくる。
「うん。前世でエクシーズが主流になっていた世界にいたって言ったでしょ?そこで2人に出会ったんだよ」
《前世ぶりの再会ってヤツだね。にしてもよく記憶が戻ったね》
「思い出した時はビックリしたけどなぁ。まあ、おかげでアストラルとも再会出来たし、アカデミアが襲ってきた時に応戦することも出来たから良かったけどな!」
「そうだったのか」
「まあ、積もる話もいろいろあると思うから私たちの家に向かおうよ。遊斗」
「そうだな」
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遊斗達を連れて家に帰って来ると犬のアンと猫のコールが遊斗に突進する勢いで飛びついて、ユートが後ろにいた零を巻き込んで倒れたハプニングが起きたりしたが、リビングでエクシーズ次元で起こった事を聞いていた。
因みに遊矢として普段は男装してることも常に話している。
「…ねえ。その黒咲ってヤツ見つけたら1発殴っていいかな?」
「おい…」
いい笑顔でニッコリと笑いながらそう言うと真月になぜか冷や汗をかきながらツッコまれる。
「いやだって、いくら妹が拉致されたからって止めたカイトを(物理で)黙らせて1人で先走って行っちゃったんでしょ?カイトだって同じ気持ちだったのにさ」
あの兄弟は幸せに暮らせない運命なのか…
とりあえずハルト君を襲ったアカデミアの奴は私がマイクラするとして←
先ずは黒咲さんだ
「気持ちは分かるけど、落ち着けよ、な?」
「遊馬…分かった」
そうニッと笑う遊馬。うん。やっぱりカウンセリングの才能あるよね
「…で、三人は黒咲さんとその妹さんを探して、エクシーズ次元からこの次元に来たって事でいいのかな?」
「ああ…それとアカデミアとLDSの関連性についてもな」
《確か、赤馬零児がアカデミアを支配してる奴の息子だからだっけ?》
「ファントム詳しいな。その通りだぜ」
「もし、赤馬零児が奴にとって人質になり得る人物ならば…「それは難しいんじゃないかな」…なぜだ?」
遊斗の言葉を間髪入れずに否定する。
「私がいる事で変わる可能性はあるけど…おそらく、赤馬零児を人質にしてもアカデミアは止まらない」
「そうか…。確かに今日接触したLDSの生徒達は何も知らなかったしな」
「100%敵じゃないって言えないのがアレだけどね…。でも、そのうちあっちから接触してくると思うよ。あちらにしても誰が来たのか気になるだろうし」
「んじゃあ、LDSの動きを見つつ、隼と瑠璃を探すって事でOKか?」
真月がそうまとめると全員頷く。
「それじゃあこの話は終わりにしよ!ところで遊斗はともかく、遊馬達は泊まるところとか決まってるの?」
「いや…まだだ」
「なら、うちに泊まらない?部屋余ってるしさ。ね?遊斗」
「2人が良いなら構わない」
「マジか!?サンキューな!遊奈、遊斗!」
「しばらく世話になるぜ」
「うん。こちらこそ、よろしくね♪(でも、明日どうしよ…)」
また会えるとは思わなかった人たちと再会出来て嬉しく思う反面、私は、明日起こるであろう出来事に頭を抱えたくなったのだった。
真月と遊馬のキャラが掴めてない気ががが
真月にするかベクターにするか迷いましたが、真月に。
そして洋子さんファンの方申し訳ありません!
けして嫌いというわけではないんです…
しかも、途中アストラルとローザがログアウトしてましたね…
すみません。
↓少しだけおまけ置いておきます。
【おまけ】
「遊奈、これを返すぜ」
そう言うと1枚のカードを遊奈に渡す。
「約束だったろ」
「そうだったね。…この子は君の力になれた?」
「当たり前だろう…」
お前が消えてこのカードがどれだけ心の支えだったか…。
絶対本人には言わないがな。
遊奈の後ろで白い竜が俺を見て笑ってる気がするが無視だ。
「そっか、ならよかった。ありがとう零」
「それは俺のセリフだろ。…本当にいいのか?」
「え?」
突然話を切り替えた俺を、きょとんとした顔で見上げてくる遊奈。
こういう仕草は転生しても変わらないらしい。
「本当に俺たちと共にアカデミアを倒すのか?」
前世でも散々その身を捧げたというのに…
「ふふ…!」
「笑うなよ…」
「クスクス…なんか零、丸くなったね。遊馬先生のおかげかな?」
「うるせぇ」
バツが悪くなったのでそう吐き棄てて遊奈から視線をそらす。
心配した俺が馬鹿みたいじゃないか
「…ありがとう。でも私は大丈夫だよ?1人じゃないから」
そうカードを胸に抱いて祈るように瞳を閉じて微笑む彼女を見て、俺は不覚にもドキッとしてしまった。
それを誤魔化すように遊奈の頭をわしゃわしゃ撫でる。
「ちょ!髪が乱れるよ!」
「うるせぇ」
赤と緑の髪が乱れるのを見て少しだけ満足すると、手櫛で整えてやる。意外にサラサラした髪質だったためか直ぐに戻る。
「もう〜。なんなのさ。いきなり」
そう遊奈はむくれるが、直ぐに仕方ないなぁと苦笑いを浮かべる。
ああ、その笑顔を守りたいと思う。
俺を闇から救ってくれた遊馬と遊奈の力になりたい。
遊馬の呼ぶ声に返事をしながらそう決意するのだった。