※この作品はR-18です。

刀剣乱舞SS集(BL・NL・友情主従ごった煮)   作:駒由李

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本業:戦隊の赤いヒーロー(♀)の審神者と、歴史修正主義者化した刀剣男士。彼らに置いて行かれたこんのすけ視点による話。非公式というか独自解釈というかかなり特殊設定
▼前提として「ヒーローや怪人が生物の一種として棲息する世界」としてお送りします。1番近いのはサ/ン/レ/ッ/ド。というかサ/ン/レ/ッ/ドのアニメの曲を聴いてたら書きたくなった話です。


【歴史修正主義者化】「赤いヒーロー」【※特殊設定】

 22××年、■■国の○○部隊に所属していた四十口以上の刀剣男士が歴史修正主義者へと転化する。

 この際、審神者の●●●●●(10代女性)も失踪。政府は彼女は元刀剣男士により誘拐されたものとみて捜査している。本丸に放置されていた監視役のこんのすけは監督不行届で処分。

 以下は、聴取にてこんのすけが供述した事を記録する。

 

 

 

●月×日

 

 本当に、審神者殿も刀剣男士の方々も、全員ですか。全く気付きませんでした……えぇ、看破できなかった私の責任は大きいです。答えられる事に全てお答えしましょう。

 まず、最初に審神者殿について確認しておきましょうか。彼女はヒーロー、でしたね。えぇ、文字通りの。怪人と戦うヒーローの家系の出だそうで。治安の悪化した23世紀でも度々活躍している方々の話を聞きますね。審神者殿は女性でありながら、所謂「戦隊」の「赤」のヒーローであった、と。戦隊は審神者になる前に役目を終えて解散されていたそうで。えぇ、覚えています。ヒーロー協会、とかでしたか。身の空いた彼女に審神者の適性があるという事で、あちらを経由してスカウトしたんでしたね。それで審神者殿は、私にも同じ事をいってくださいました。

『今度はここで必要とされている。私は赤のヒーローとして生まれた。この宿命は大きい。私は私の心の赴くままに、審神者として御役目を果たそう』

 えぇ、ご立派でした。あの年若さで……赤いヒーロー、というのは特別なんですよね。戦隊を組めばリーダー、単体であってもとかく目立つ存在。そういう宿業にある。たとえ戦隊がぶれようと、「赤」だけは決してぶれず、周りを導く。将に審神者に相応しい方だった。……今でもご存命であると信じています。彼女はヒーローの家系というだけあり、心身共に頑健な方でした。刀剣男士達も、そういう彼女に心惹かれるものがあったようですね。あれが赤のカリスマなのでしょう。それでいて、決して刀剣男士達に無理をさせない方でした。……えぇ、本当に。言い訳がましいでしょう。ですが、誓って。審神者殿は刀剣男士達に無体を強いてはいませんでした。ですから、此度の事件はなぜ発生したのかわからないのです。

 ひょっとしたら、刀剣達の心を掴んでいたからこそ、彼女も審神者として連れて行かれたのかも知れませんが。……今日のところはこれで終わりですか。えぇ、またこの次。

 

 

 

 

 

◆月●日

 

 お早う御座います。……どうされたのですか。少し、不思議そうな顔をしていますよ。……審神者殿の事を調べていてそうなった、と。そうですか。それで、今日はどういった事を。

 ははぁ、審神者殿が刀剣男士とどういった事を話していたか、と。はて……そういえば、噸と真面目に聞いた事はありませぬな。私とは世間話程度しか交わしませんでしたから。少々お時間を……え、そうですか。わかりました。

 出て行った刀剣男士達の中で、特に転化が激しかった者……一期一振、蜻蛉切、秋田藤四郎、ですか。何というか、一途な刀剣男士ばかりだったのですね。えぇ、私の印象でもそうでした。一途な刀剣男士は多いでしょう。でも、その中でも特に純粋培養といった印象が強い三振りですね。――え、これは私の言葉か、と。

 いいえ、これは審神者殿が仰有っていた事です。仰有ってました。「少し、心配になるぐらい忠誠心が強い」と。……しかし、一期一振と秋田についてはまだわかります。歴史修正主義者になったのは。しかし、蜻蛉切には、あまりそういった動機は見当たらなそうですね。えぇ、なぜ彼まで歴史修正主義者に。……村正の事でしょうかね、変えたいのは。とにもかくにも、純粋な刀剣達です。

 ……審神者殿はどういう風に接していたか。さて、やはり以前と同じ答えをしましょう。とてもお優しく接していましたよ。手入れも欠かさず、采配もリーダーらしく。笑みを絶やさない、穏やかな方でした。あぁ、そういえば刀剣達にお声を掛ける事も欠かしていませんでしたね。えぇ、今にして思えば。何かと挨拶をしていましたし、そのまま世間話に移行していたようにも思えます。

 えぇ、話を、です。あの方は、戦隊のリーダーを務めていただけあり、とてもお話し上手です。思わず聞き入ってしまうのでしょうね。時に刀剣男士達を鼓舞するのも、非常にうまかった。血を滾らせるのがうまい方でしたよ。

 ……今日はこれでおしまいですか。あの、無理をなさらないように。老婆心ですが。

 

 

 

△月■日

 

 おや、こんにちは。……捜査で無理をなさっていませんか。顔色が……えぇ、そうですね。休む為にもさっさと終わらせましょう。それで、今日は何をお知りになりたいのですか。

 ――え、そうだったのですか。審神者殿は、ご両親を亡くされていたのですか。えぇ、そういえば書類にそんな事も……すいません、ここも監督不行届の所以でしょうかね。あまりに審神者殿がそういった事を口にされないので、疑問にも思いませんでした。そういえば、まだ10代の女性でしたね。家を恋しがっても可笑しくないのに、1度もそういった事を訊いた事がない気がします。聴いているとしたら、刀剣男士達でしょうか。今ではもう、確かめる術はありませんが。それで、お亡くなりになった理由は。

 ……はぁ、ご両親もヒーローだったのですか。それで、人を助けている時に……。……え? 何でそう思わないのか? いえ、確かに「こういう事情を持っているなら、審神者の方が余程歴史修正主義者になってもおかしくない」と考えるのが普通でしょうね。ただ、ウチの審神者殿には、あまりそういった「普通」の理由は当てはまらないような気がしまして。えぇ、何となくですが。それに、まるで本丸を我が家のように過ごされていましたから。

 えぇ、そういえば聴いた気がします。「今はお前らが私の家族だ」と。それに、刀剣達もまんざらではない様子だった気がします。

 家族に道連れにされてしまった今の彼女は、どうされているのでしょうね。一緒にいられて幸福か、連れて行かれて不幸か。……こういってはなんですが、出来れば前者であって欲しいと願っていますよ。そんな事情を聴かされたあとでは。

 だって、ご両親は審神者殿を置いて逝ってしまったのでしょう。今度は連れて行って貰えたのですから。……あ、この話はオフレコでお願いします。えぇ。

 

 

 

 

 

※月▼日

 

 ……来られる度に顔色を悪くされていますね。嫌な汗も浮かんでいますよ。あぁ、ヒーロー協会から謝罪が。こちらの不手際でしょうに……貴重な人材を失わせてしまったこちらこそ陳謝したいですよ。飽くまでヒーロー協会からの出向という形であり、うちの審神者殿は主要任務を終えたら帰投する予定だったのですから。

 ……え? 嘗ての彼女が指揮していた戦隊の人々が、ですか。同級生、成る程。わかりやすい。お友達だったのですね。尚更申し訳ない。何か手掛かりがないか、と。残念ながら、今のところ消息を絶った刀剣も審神者も、まだ消息不明だそうで。

 そういえば、お友達というのなら、彼女の家庭の事情も御存知だったのでしょうか。あ、今日はそこですか。……へぇ、幼馴染みの方もいらしたと。戦隊の設定としてはお約束を踏襲していますね……えぇ、その方から。……男性ですよね。え、ピンク? ……ジェンダーが自由になりましたね。

 それで、確か審神者殿のご両親はヒーローで。救助活動を行った際に命を落としたそうで。……え? なら、なぜ亡くなられたんです。……誰も助けに行けない……ヒーローですら、ですか。あぁ、でしょうね。ヒーローにしか行けないところもあるけれど、同じ志を抱いていても能力まで同じという訳ではないから。……それで、審神者殿は協会で育てられたんですか。成る程。人懐こい方でしたから、何となくその理由はわかりました。でもなぜ、そんな事を。

 ……審神者殿が「何か」をいっていなかったか、ですか。再三申し上げていますが、私は監督不行届の身の上です。審神者殿の発言の全てを把握していた訳ではないのです。

 私が把握しているのは、審神者殿が「赤のヒーロー」であり、話し上手のカリスマ性のある方だった事。これに尽きます。

 …………なんですって?

 ……あぁ、盲点でした。

 私は、それぐらい「しか」知らされていないんですね、そういえば。

 ……今日は休ませてください。色々考えたい事があるので。

 

 

 

 

 

#月&日

 

 日を置いてしまい申し訳ありません。そちらでも、審神者殿達の足取りを少しだけ掴めたそうで。えぇ、嬉しいです。……どうされたのですか。

 休んでいた間に思い出した事、ですか。はい、そうですね……以前には、私は審神者殿についてあまりに多くを知らない事を知りました。ただ、正直な話、私は「それでよい」と思っていたのです。

 世の中には刀剣達をいたずらに痛めつける審神者もいる。それに比べれば、ウチの審神者殿は刀剣男士達に優しく接し、何かと声を掛ける。戦略も、無理のない程度にしていた。メンタルケアも欠かさなかった。

 ……審神者の「理想的な規格」通りの方でしたね。それもあり、ヒーロー協会から召喚されたのでしょう。私は、自分の責任は「審神者として刀剣達付喪神にいたずらに悪事を働かないか」というチェックが優先事項であり、あの部隊での仕事はその点において退屈に思えていました。まさか、あれ程刀剣男士達を気遣われていた部隊で歴史修正主義者が出るとは……それも全員。前例のない事でしょう。

 気付かないのか。はて、気付かない、とは。どの事を指しているのでしょう。

 ……別の部隊で起きた事件、ですか。はい、是非お聞かせ願いましょう。

「ある部隊の審神者が、本丸の一角にて違法薬物の生成及び23世紀での売買を行い逮捕された。但し、刀剣男士達には何も知らされておらず、また適切な接し方をしていた為に、引継の際に大変苦労した」

 ……そういった事件もありましたね。大抵、表向きはごく普通に過ごしている審神者ばかりですから。本丸という広い土地を利用して犯罪を起こすという危険性は事前に話し合われていた事ですが……えぇ、そちらの監視も怠っていませんでしたよ。実際、そういったものはなかったでしょう。中には、あの元は大阪城だった場所を犯罪の巣窟と化させていた審神者もいたし、その痕を一掃する為の以前の「大阪城の作戦」でしたでしょう。

 困った事に、刀剣男士達は自分達の審神者をインプリンティングのように盲目に慕う傾向にあります。ゆえに引継が苦労するのは当たり前といえば当たり前ですね。審神者を再教育できればこれ以上ないのですが、まずそれはありえませんから。

 ……ここまでいって気付かないのか、ですか。……元来鈍い性分でして。……なぜ苦笑されているのです。

 え?

 ……だから私は無事に済んだ、とは。どういう事ですか。あの、話を(この日の記録はここで途絶えている)

 

 

 

 

 

$月@日

 

 全く、勿体振らないでください。あれから貴方の発言が気になって仕方ないんですよ。夜もたっぷり8時間しか眠れていません。……冗談ですよ。6時間です。ちょっと、パイプ椅子を振りかぶらないでください。

 えぇ、考えてみたのですが。全く鈍い話です。貴方がいいたかったのは、つまりこういう事でしょう。

 

 此度の事件は刀剣男士ではなく、審神者に原因がある、と。

 

 ……盲点でしたよ。一見しても、采配を見ても、ごく普通の審神者でした。審神者としてカリスマ性のある、将に赤のヒーローの審神者でした。話し上手で……えぇ、ですから。審神者殿に原因があると気付いても、それが果たしてどこが問題だったのか、検討がつかないのです。精々、私が見たのは、出陣や遠征帰りの刀剣達に、全員にまめに声をかけていたという事ぐらいで。

 えぇ、全員です。50人もいませんからね。それに、事件が起きる前には、自主的に執務室へやって来る刀剣男士達がほとんどでしたから。私がいればおいそれと何か出来る訳がない、そう高をくくって居眠りもしていましたね。席を外していた事もありましたし。

 ……納得した、ですか。

 えぇ、確かに話の巧みな、ヒトとして大層魅力的な方でした。言葉巧み、と言い換えても適切でしょうね。

 戦隊のリーダーを務めていた頃からその傾向があったと。

 自分がわかっている、という節も、今にして思えばあったかも知れませんね。「赤のヒーロー」は、世俗に慣れた刀剣男士達にも「絶対的な正義」。主人公です。まずぶれる事はない。

 過度に信頼を置き……その言葉ひとつに左右されるという事態は、十分に想定されえるでしょうね。ましてや、審神者殿が「家族」と言い切っていましたから。

 

 警報が鳴っていますね。今日はここまでにしておきましょう。

 

 

 

 

 

?月*日

 

 先日は驚きましたね。えぇ、歴史修正主義者が政府を襲ってきた、と。それも最初は刀剣男士かと思えば、首から上に鬼の面を被っていた幽鬼だった、と。……新種でしょうか。私はここにいたので見ていませんが……。

 それで、先日は話の途中でしたね。えぇ、私からお聞きしたい事もあったのです。

 以前、審神者殿が「何か」をいっていなかったか、でしたね。何を、審神者殿は仰有っていたと思ったのですか。

 ……あぁ……そういう事ですか。確かに、彼女なら言いかねない。そして、歴史修正主義者に荷担しても、少しもおかしくない。いえ、でも、やはり違和感は付きまといますがね。彼女は、「そういった事」を企むにしては、明るすぎるんです。

「ヒーローがヒトを助けるなら、ヒーローは誰が助けてくれるのか。同じ志を抱くヒーローですら、両親を助けられなかった」

 ――過去に帰って両親を助ける。審神者殿がそういった、「普通」の事を考えているようには微塵も思えないんです。今でも、いえ、今だからこそ、です。

 だって、審神者殿はあまりに前向きで、明るくて、そしてヒトとして魅力的でした。そういった重い過去をストレスに感じているようにはちっとも思えなかったんです。

 ……――あ、いえ。何でも。……あぁ、はい、いいましたね。教えられる事は全て教えると。いえ、今のはただ、少し思いついただけです。

 今、自分が口にした審神者殿の特徴。明るくて社交的で頭もよく、魅力的。いってしまえば、これは「サイコパス」に似ている、と。勿論、全てのこういったヒトがそれに当てはまる訳ではありません。サイコパスの前提として、それらの特徴が上げられるだけで。

 ただ、日本のサイコパスは、他人を利用する事が多いと聞きます。つまり、ヒトを唆すのが非常にうまい。……ヒーロー、戦隊のリーダーを務めていた頃からその傾向があったから、謝罪があった、と。それで、戦隊のメンバーは。

 ……成る程。彼らとは良好な関係が築けていたのですね。というよりも、彼らは自分達のリーダーやメンバーとだけではなく、他の人達とも交流していた。だからこそ、審神者殿の話術に捕まりきらなかったのかも知れません。

 お気遣い有り難う御座います。……えぇ、今にして思えば、そうです。それしかあり得ません。可能性を排除していき、最後に残ったのがたとえどんなものであれ真相だと。

 まず、刀剣男士は審神者殿に叛乱をしたかったのか。それは否といえるでしょう。彼女は審神者としてまともで、そして魅力的なリーダーでした。

 次に、審神者殿は刀剣男士を陥れたかったのか。これも、私からすれば「否」。なぜなら、彼女は刀剣達を「家族」といっていました。

 日本の「家族」は、海外に比べて関係が癒着しがちです。一体化する傾向にあります。この辺りは従来のサイコパスと特徴が異なりますが、誤差の範囲でしょう。それに、愛情を抱かないのがサイコパスですが、愛情と依存は異なるものですから。

 ならば、審神者殿は何をしたのか。ひとりひとりと話しをし、関係を濃密にし、そして皆に慕われるリーダーとなった。

 それこそ、指先1本で自らについていく程に。

 

 ――今度は随分大きな警報ですね。大きな襲撃のようです。

 ……あぁ、懐かしい声が聞こえてきますね。あれはウチの審神者殿の声ではありませんか。外、どうなっていますか。

 

 ……刀剣男士の姿をほとんど残したままの歴史修正主義者が前線。後方に他の歴史修正主義者。そして審神者殿がスピーカーを持っている、と。

 成る程。審神者殿はこれがしたかったんでしょうね。

 

 審神者殿は、ただ楽しく生きたいだけなんです。同じヒーローだった親御さんがヒーローに助けて貰えなかった事はただの思いつきの切欠に過ぎない。

 ヒーローはヒーローにもヒトにも助けて貰えない。なら、自分で自分を助けるしかない。ヒーローは悪を屠るものだし、それならば逆もあるのではないか。どちらが面白いかといわれれば、赤のヒーローに生まれついて20年近く。これからの人生は、所謂「悪」になって滅ぼす側に回りたい。そして魅力的で衆目を集める「敵」は、「刀剣男士」としての側面を強く残した歴史修正主義者――審神者殿は苦心されたのでしょうね。

 ひとりずつ、ひとりずつ、こんのすけである私の目を盗んで、話術で洗脳していった。特に転化が激しかったという方々は、純粋さゆえにそうなってしまったのでしょうね。

 

 あの人は間違いなく「赤のヒーロー」なんです。主人公であり、リーダーである。しかし、本来のそれとは一線を画している。彼女は、愛情を抱かないのです。ただ、楽しい事をしたいだけ。自分の「絶対的正義」を自覚して、刀剣達を洗脳していったのでしょう。

 あぁ、気の毒ですね。私からは見えませんが、彼女に心からついていっているだろう刀剣男士の彼らが。

 昔のゲームに、こんなものがあったそうです。「御標」。神が示す、人生で全うすべき指標。完遂すれば幸せが約束されている。しかし、審神者殿は、刀剣男士達のそれを歪めた。

 普通なら気付くそれも、審神者殿は目を覆って見えなくした。歪められている事に、屹度彼らは気付かなかったのでしょうね。

 

『こんにちは、政府の皆さん。今日は先日し損なった挨拶に来ました。以前までこちらで審神者をしていた●●●●●です』

『私は本日、ここに歴史修正主義者側につく事を宣言します』

『ウチの刀剣男士達も、快く歴史修正主義者となる事を全員賛同してくれました。これからは正々堂々と、たくさん戦いましょう。私もめでたくこちらの大将として認められたので、これからじゃんじゃん戦力を送り出しますから』

 

『なぜって? こちらの方が“楽しい”からですよ』

 

 

 

 

 同日、行方不明だった審神者の●●●●●を失踪した刀剣男士40余名と共に発見。「敵」方に回る事を宣言し、苛烈な攻撃を加えてから去る。この際の観測により、驚くべき事に審神者はヒトの身体を保ったまま、彼女の元の刀剣男士も元とほとんど変わらぬ性能を誇っていたという。

 以降、検非違使の出現により一時弱体化していた歴史修正主義者の猛攻が再開される。

 

 

 

 

「絶対的正義」

(それが歪んでいるかどうかは、定規を入れないとわからない)

(その定規すら撓んでいれば、一巻の終わり)

 

 

 

 

 気付けなかった事。ただそれだけが私は悔しいのですよ。

 「してやられた」と。

 

 

 

 

 ○○部隊「こんのすけ」の聴取は終了。以降、彼の処分を待つ事となる。事態を重く見た政府は、「こちら側にいた時の審神者や刀剣男士の状況」を知っていた者として、彼の処分を保留とする可能性が高いといわれている。

 

 

 

 

End.

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