▼公式で「大倶利伽羅に憧れている」と出ましたが、腕の竜に嫉妬する大倶利伽羅はなんぼでも見たいのでまた刺青ネタ書きました
▼広光兄弟とくりかしゃの違い、アイスで例えると前者はパピコ分け合う感じ なんなら雪見だいふくも分け合う 後者は相手にいやらしい目で見られているのを承知の上だし何なら望んでいるので棒アイスをいやらしく舐める感じ
pixivより転載
基本的に、誉の褒美と言うのは審神者に対して要求するものだ。
その審神者から「火車切のお願いを聞いてあげて」と言われたものだから、大倶利伽羅は驚いた。要は主命である。長谷部ではないが、余程意に染まぬものでなければ大倶利伽羅は主命を聞き入れた。ましてや可愛い弟分――既に恋仲――の「お願い」である。
しかし審神者を通してまでとはどんな願いやら。大倶利伽羅は首を傾げた。
そして夜。「こういうことか」と大倶利伽羅は納得する。
「ん……」
大倶利伽羅の寝間着の左袖を小さな手が捲る。そして、小さな口から出た小さな舌が、大倶利伽羅に刻まれた竜をなぞった。置行灯の薄明りの中、布団の上で行われていたことだ。
『……その、倶利伽羅竜を舐めさせて欲しい』
勇気を振り絞った、と言う様子で告白してきた弟分――先述のように恋仲でもある――を無碍にはできなかった。なので、薄明りの中、布団に座る大倶利伽羅の横に座る火車切に好きなようにさせることにした。
舌先が、竜の身体をなぞる。大倶利伽羅の腕を這う舌先は擽ったいばかりで性感は誘われない。――だが、薄明りの中でもわかる火車切の上気した顔。大倶利伽羅の腕の竜を追うことに懸命で開けている胸元や捲れた裾から覗く細い脚。大倶利伽羅は黙っていた。黙って、それらを眺めていた。
腕の、擽ったい感触。湿った音が立っている。気付けば、火車切はほとんど頬ずりするように大倶利伽羅の左腕にすり寄っていた。蝸牛のように這う舌先は赤い。れろ、と竜の身体を丁寧になぞる。軽く甘噛みすらしてくる。これは夢中になっているな、と大倶利伽羅は思う。
――不意に、大倶利伽羅は思う。
この少年は自身に憧れてくれている、らしい。けれど自身に話しかけて来たときは、「竜が1番かっこいい」と言う趣旨の発言をしていた。
そして今、火車切は自身の竜に発情――発情としか形容しがたい――しているわけで。
大倶利伽羅は内心でもやもやした。丁度そのとき、火車切の口が離れた。
「……ぷは。もう、いいよ。有難う。とりあえず満足した」
「そうか」
大倶利伽羅は、自分でも低いと思う声で答えた。それに火車切はやや怯えた様子だった。そんな彼の両手首を掴み、敷布団の上に組み敷く。
目を瞬く火車切。そんな彼に、大倶利伽羅は口元に笑みを刷いた。それは竜と言うよりも肉食獣のそれだった。
「なら、今度は俺の相手をしてもらおうか。――竜じゃなくてな」
翌朝、足腰の立たなくなった火車切のために、審神者が「まだレベリング中なんだから!」と大倶利伽羅を叱りつけるのは余談である。
了