▼お察しの通り、タイトルは某エロギャグファンタジー漫画のパロです あの主人公系の宗三とかいいなって思って…… 宗三がアナニーしてます
pixivより転載
ウチの本丸の宗三左文字は、強い。極める前から強かった。
亜種と言うものだろうか……データで見る数値は確かに「刀剣男士・宗三左文字」のものなのだけど、実際に戦わせると明らかにデータ以上の強さを見せる。リンゴを片手で握りつぶすなどお手の物で、燭台切・歌仙と並ぶゴリラと呼ばれている。俺も呼んだらうっかり殴られた。頑丈で良かった。あの打撃、常人なら顔面骨折していた。
さて、そのゴリラ。ウチの場合、ゲイのドネコである。しかしゴリラゆえの悩みがあるので。
「宗三―、こっちにいるって聞いたけど」
「うっ……あ。……あぁ、なんですか?」
――俺が濡れ場に遭遇するのはいつものことだ。修羅場に遭遇するときよりはマシなのでそれはいい。
濡れ場で1番気まずいのは、こういうオナニー……宗三の場合大抵アナニーをしているときだ。しかし宗三はと言えば、全然気にした様子がない。着流しを乱しながら張り型を後孔に挿入していた彼は、俺の目の前で射精したあとで、いつも通りの顔で答えた。そして後孔から何かを取り出す。
それはグズグズに崩れた何かだった。茶色いそれに、俺はつい普通に訊いてしまった。
「宗三。また張り型壊したの?」
「今度のものは頑丈と聞いていたのですが……僕のお尻の穴の圧に耐えられる張り型に中々巡り合えませんねぇ……」
宗三左文字。ゴリラとあだ名される当本丸の打刀男士。ゴリラゆえに後孔に挿入したタチの男根が千切れそうになるのが彼の悩みだった。
「花街でも頑丈なちんこの奴はいないもんかね」
「広告が出る度に行ってるんですがね……中々……」
さて、俺の執務室である。一風呂浴びて来た宗三が戻って来たところで仕事の話に入った。入ったのだけど、ついつい話が下に入る。アナニー現場を目撃してしまったことだし、宗三もまだ熱が冷めやらないようだ。断っておくけど俺と宗三はそう言う関係ではない。もしそうだったら宗三は男を抱く趣味はないので俺のちんぽが大参事になっているところだ。ただ宗三が気楽に猥談できる相手と言うのが少ないのもある。俺はキーボードを叩きながら言う。
「お前の率いる第2部隊は彼氏も彼女もいない連中ばかりだからよくお前らで花街に行くって聞いてるけど……硬いちんぽを持ってる陰間とかいそうなもんだけどねえ。化け狸とか」
「狸は金玉が大きいだけでペニスはそれほどでもないんですよ」
「もう経験してる~~。あ、インキュバスは? いるでしょ、男専門のインキュバス」
「6人ほどに抱かれましたが」
「あ、駄目だったんだね。淫魔でも無理とかすごいねお前」
「光栄です」
「光栄なの? まあそれはともかく……身内で済ませるって言う手はないの」
「身内……」
「ウチの刀剣男士」
さて、ウチの本丸は所謂衆道本丸。初期刀を筆頭に男士同士で付き合っている連中が多い。俺自身も男士と付き合っている。勿論例外もいる。戦にしか興味のないものとか、何もかもがものぐさなものとか。そういうのも新しく誰かが来るとそいつとくっつくこともあるので油断はならない。閑話休題、宗三は答える。
「身内はだいたい誰かと付き合ってますし、そもそも身内にそう言う気は起きません」
「そっか……」
「それに、身内のペニスを千切りたくありませんしね」
「俺もそれで手入れはちょっとな……」
俺はこのときは言わなかったけども、実は男士同士の初夜で挿入して流血の大参事になり手入れのために叩き起こされたことは一再ではなかった。良い子はちゃんと準備しよう。俺が感慨にふけっていると、「それにですね」と宗三は言った。憂えるように。
「本当はですね、運命的に出逢った方とお付き合いしてセックスしたいんですよ。僕は」
「ロマンチックだねえ」
そして俺はしばらく沈黙したのち、携帯端末を手に取った。たぷたぷと弄る。
「それで宗三。自分の給料で払ってるだろうけど、どうせ保つ張り型はないんだから消耗品と割り切って安いのを大量に買うのはどうだろう。花街に卸してる店の通販サイトとかでさ」
「……諦めたら届かないんですよ……」
宗三は溜息を吐いた。憂える姿は本当に美しいんだけどな。俺は世の無常を感じるのだった。
了