▼この話を書くに至って手錠プレイについて軽くググったら勉強になりました まぁ今作にはほぼ活かされていませんが()
近況:鬱が酷くなって(恐らく春うつ)何もかも無気力で思い当たる節もないのにひたすら死にたくて具体的な自殺方法まで考えてしまいゲームすら苦痛で何より小説を書くのが気持ち悪い状態になってしまいダウンしてました 精神科で抗うつ剤もらったら途端に回復しました みんな! 鬱になったらすぐ病院行こうな! 元々の予約日まで2週間耐えていたらいざ受診のときに先生に「電話してくれたら診療したよ。僕以外にも先生はいるし」と言われた私との約束だ! ところで「不穏時」に飲めと言われたとんぷく、試しに1回飲んでみたら激しい頭痛がしたからこれ強すぎるよ先生
pixivより転載
雲生と雲次が交際をはじめ、情を交わすことを何度か重ねた頃のことだ。
「ねぇ、次これつけてやってみたい」
そう言って、雲次が雲生の膝に乗りながらタブレットを示した。
雲重がまだいないのをいいことに、現在の鵜飼派部屋は事実上の新婚部屋だ。雲重が来たら、他の別の部屋同士の念友たちのように空室でことに及ぶことになるだろう。閑話休題、雲生が見たものは。
「……手錠?」
「SMプレイ用のだって。万が一鍵をなくしても大丈夫! ってやつ」
「……ちなみに私とあなた、どちらがつけるんです?」
「僕に決まってるじゃん」
「あ、吃驚しました。でも手錠ですか……うーん」
雲生は悩む。こんなものをつけて万が一にでも事故があったら……。
しかし、ふと膝の上にいる雲次を見た。
彼は目を潤ませていた。夕日の沈む青空の目を。
「駄目……?」
「問題ありません。買いましょう」
「よし! ポチッとな」
からりと笑った雲次は、タブレットをタップした。
段ボール箱が畳の上に落ちて来る。それをそそくさと開けた雲次は、ビニルを破いてそれを取り出した。
じゃらりと下がる、銀色の手錠。
雲生の喉が鳴った。
さて、夜である。
「雲次、本当にいいんですか?」
風呂上がりの彼らは、布団の上で正座しあっている。置行灯がぼんやりと部屋を照らす。枕元には潤滑油と避妊具が置いてあった。その中で、雲次はほんのり顔が赤い。風呂上がりのためだけではないだろうことは、雲生にも察しがついた。
彼は、両手を差し出した。
「うん、いいよ」
「……嫌になったら言うんですよ」
そう言って、雲生は雲次の手に手錠をはめた。
それからゆっくりと、雲次の身体を布団に押し倒す。雲生は雲次の腕を上げた。
「んっ」
それから、胸元を探る。寝間着を開けさせ、首筋に吸い付く。帯を解き、腰のラインをなぞる。
「……ふ」
そこまでは、いつも通りの雲生だと、雲次は思ったのだ。
「それで?」
耳元に顔を寄せたかと思うと――不意に、低い声で問いかけて来た。
「あなたは、どこを触られたいんですか?」
カッと、雲次の頬に朱が走る。じゃら、と手錠の鎖が揺れた。
「何言って」
「触ってあげませんよ」
「……ちくび……」
「舐めて欲しいんですか? 弄って欲しいんですか?」
「…………両方は駄目?」
「わかりました」
「んあっ」
開けられた雲次の胸元に頭を寄せた雲生は、左の乳首を指先でつまみ、右の乳首を舌先で舐った。くりくりと弄られる感触と、乳首を舌先で丸めて舐める感触。いつも同じことをされているはずなのに、雲次は妙に恥ずかしくて仕方ない。漏れ出る声を抑えたいが、今は手錠で拘束されていて口から出るに任せるままだ。
「~~っ、も、ちくび、いいっ……!」
それから10分もいじられていたものだから堪らない。5分で弄る側と舐める側を左右で交代したが、それでも限界と言うものがある。雲次にそう言われて、はじめて雲生は顔を上げた。唾液が乳首から伝う。
「もういいんですか?」
「十分だよ! っ」
抗議の声と共に鎖が鳴り、雲次の手首に鈍い痛みが走る。鉄の輪が、抵抗しようとした雲次の動きを阻んだのだ。
それを見て、雲生はにこりと微笑んだ。
「それで、次はどこを触られたいですか?」
「――はっ?」
「答えて」
それから本当に指1本動かさない。雲次は、中途半端に熱を点けられた身体に我慢ができず、答えてしまう。
「……お、おちんちん……」
「わかりました」
「あ、っ!?」
言い方が悪かったのだろうか、雲次は喉を反らしながら思う。
雲次はボクサーパンツ越しに、甘く勃起した雲次自身を手で扱いたのだ。
「あっ、あっ、あっ!!」
思わぬ刺激に雲次は身をよじろうとするが、雲生に片手で腰をしっかり掴まれる。その間も雲生の手は容赦なく雲次自身をパンツ越しに責め立てる。
じゃら、じゃら、頭上で鎖が囁く声がする。暴れたがる身体。拘束されて動けない身体。手錠の輪が手首を痛めつける。生理的に滲んでくる涙。そして――雲次はパンツの中で果ててしまった。
「あぁ、これはいけない。脱がせますね」
「ちょ……!」
雲次の両足を持ち上げると、雲生はパンツを脱がせる。どろりとした白濁がパンツからはみ出す。それを畳の上に置くと、湿って重い音がした。雲次は、羞恥にさらに顔が赤くなる。じゃらり、鎖の音がした。
こんなのは、もういやだ。恥ずかしい。恥ずかしい。
その思いを込めて、雲次は言う。
「も、もうやだ……」
「いや、とは?」
「!?」
雲次は目を剥く。だって、先に言ったのは雲生ではないか。
「嫌になったら言ってください」と。
そういう雲次の気持ちを汲んだらしい。最初に比べれば赤い顔。それでも冷然と答える。
「確かに『嫌になったら言ってください』とは言いました。でも」
言いながら、雲生は雲次の股を開いた。
「それで『やめる』とは、ひと言も言っていないでしょう?」
「――この鬼! 詐欺師! ペテン師!!」
「その鬼にこのまま放置されたいですか?」
「~~~~」
確かに、1度精は放った。しかし、既に後孔を責められなければ満足できない身体だ。
それでも、このままされるがままは悔しいので――雲次は、煽った。
「……そっちだって、おちんちんがちがちなんじゃないの?」
「――えぇ、責任取ってくださいね」
「ひう、」
雲生は潤滑油を手にすると、それを温めもせず雲次の後孔に宛がった。
「や、つめた、や……!」
がちゃがちゃと音を鳴らす手錠。その間にも、後孔に雲生の指が滑り込んでくる。
慣れた感覚ではあるが、今の状況が全く慣れたものではない。雲次は内心で告白していた――ひどく、興奮する。普段は優しい雲生に言葉責めされるのも、手首の痛みも。今の状況の何もかもが。
ただ、後孔を拡げる時間はいつも通りだった。それが雲次には余計にじれったい。
早く、早く入れて欲しい。肉棒に後孔を押し詰められる感覚が欲しい。
「……物欲しそうな顔してますね。こちらも欲しがってる……」
「っ……」
雲生に低く囁かれ、顔に熱が集まる。
(くらくらする)
終いには抵抗もやめてしまった雲次。雲生は避妊具を手にした。
取り出した、屹立しきった彼自身にそれを嵌める。
そして、雲次に言った。彼の両足を抱えて。
「入れますよ、雲次」
「う、ん……――あっ!」
雲生は、自身をいきなり雲次の最奥へと突いた。
「あ、やだ、やだ、いきなりそこ……!」
「大丈夫ですよ雲次」
「何も大丈夫じゃな、あ、っ……!」
最奥を突いた雲生自身をギリギリまで引き抜き、再び入れる。抽挿が激しい。愈々耐え切れず、手錠を引きちぎりかねない勢いで両手を突っ張った。しかしちぎれない。そう言えば刀剣男士専用のプレイ用手錠だったような……一瞬雲次の気が逸れたところで、雲生が彼の太腿を抱えたまま顔を近寄せて来た。
「考えごとですか? 余裕ですね」
「――あっ、!!」
再び最奥を突かれ、雲次はびくんと体を揺らす。
抽挿を繰り返しながら、雲生は囁く。
「今は私のことだけを考えていてください。……いえ、本音で言えば四六時中私のことを考えていて欲しい」
「っそんなの、僕もだよ……!」
「雲次……」
熱っぽく名前を囁かれ、雲次は限界だった。1度精を放った雲次自身は再び屹立していた。先走りも垂れ流しだ。
「も、出るっ……!」
「私もです……!」
「あっ、雲生、雲生っ……――っ!」
雲次が精を放つ。それで締め付けた最奥で、雲生も避妊具越しに精を放った。
「痛い」
「すいません……」
事後、雲次は顕現してから1番ぶすくれた顔で言う。
雲生とは互いに裸同然だったが、手錠は既に外されている。その手首についた痣と擦り傷に、雲生が軟膏を塗っていた。
性交渉のあと、雲生はごくいつも通りの彼に戻っていた。最中の鬼のような振る舞いは鳴りを潜めている。それに雲次は問う。
「ねぇ、いつものセックスだとあそこまでしないよね? いつも優しいじゃん。なんで今日に限ってこんなだったの」
「あぁ、それは手錠プレイについて端末で検索しまして」
雲生はけろりと言う。
「手錠プレイには大人の玩具を併用するとより盛り上がる……とありましたが、言葉責めとも相性が良いとありまして。案を考えた結果、大人の玩具を追加で買うより言葉責めの方が良いかと判断しまして」
「雲生らしいねぇ……」
雲生は様々な予測を立てて、それで最善の案を取る。今回はそれが最適解だったらしい。雲次は色々言いたいことがあったが、可愛い恋刃が一所懸命考えた結果だと思うと受け入れる他なかった。
しかし、次の雲生の発言で雲次は怒ることになる。
「あ、あと手錠プレイのときは、手首に包帯を巻くかリストバンドをつけておくといいそうですよ」
「なんで?」
「怪我をしないので」
「……なんでそれ言わなかったの!?」
雲次が抗議すると、雲生は照れたように言った。
「正直、雲次の白い肌に傷ができるところを想像したら滾るものがありまして……実際すごく善かったです、視覚的に」
「~~~~」
「次やるときはちゃんと包帯かリストバンドしましょうね」
「もうしない! 手錠プレイはもうしない!!」
「そんな、折角買ったのに」
「もうしない!!」
──翌朝、「夜半にも関わらず鵜飼派部屋が煩かった」と彼らに抗議が来ることになる。
了