4年前の呪いの件はこちら(https://syosetu.org/novel/85876/29.html)(にほ薬)
▼後天性女体化の場合、対象を彼と呼ぶべきか彼女と呼ぶべきか迷いますね ここでは彼で統一しています
▼おけけ描写入れるかどうか迷ったけど性癖なので入れました 水心子の外見年齢は生えてるか微妙なところでしたが性癖なので入れました 大事なことなのでry
pixivからの転載
その本丸の審神者のLINEに、とある通知が来た。身内からだ。
『うちの清麿が女体化の呪いを受けた』
『いや~~~母乳を撒き散らしてて大変だったわ』
『そっちも気を付けてね』
審神者はそれに、はは、と小さく笑ってひとりごちてから返信した。
『まあそういうことはそうそうないでしょ』
「主! 水心子が女の子になっちゃった!」
「んん~~~~フラグ回収はやんい~~~~~」
ゲート前で彼らを出迎えてその一声を受けたとき、審神者はそう言って頽れた。
「で、何。敵の刀装を壊したら呪いが降りかかってきたってわけ」
「なんだ? 前例でもあるのか」
高くなった声で水心子が尋ねてくる。ひとまず部隊を解散させて、水心子を部隊長の御手杵と共に執務室に呼び寄せた。なぜか清麿がついてきた。犬のように心配そうな清麿は、水心子の肩に手を置いている。この2振りは交際しているため見慣れた光景ではある。しかし今は自重して欲しい。そう思いつつ審神者が尋ねると、水心子は驚いた様子で尋ね返してきた。審神者は肯きながら本棚を漁った。
「うん、もう4年前かな。ちょっと待って。今日記を……。……ああ、あった。4年前の2月だ。懐かしいな~~~そんな前か~~~あのときは解呪のプロがふざけた理由で不在でぶち切れたんだっけ」
「あー懐かしいなぁ、あのときの前田のシャイニングウィザードと主の卍固めは見事だった」
「ひょっとして政府職員にプロレス技をかけるなっていう通達が審神者各位に出されてたことがあったけど原因って君たちかい」
「そういう思い出話はともかく、そのときはどういう呪いだったんだ」
水心子の言うことも尤もなので、審神者は日記の文章を辿りながら答える。
「このときはね、日本号が両手を鳥の翼に変えられたんだ」
「鳥……」
「たぶん鴉だって言われてる。黒かったしね。日本じゃ神性の高い生きものだから呪いに転じやすかったんだろうっていわれてる。本当に翼になっちゃってたから本体どころか箸も鋏も持てなくて、呪いが解けるまで薬研がつきっきりで世話してた」
「なぜ薬研が?」
「刀装を壊したのは薬研だったけど、それを咄嗟に庇ったのが日本号だったらしいよ。で、だ。お前らの場合はどうだったわけ」
「大筋は変わらないな。庇ったり庇われたりしたわけではないが……私が刀装を壊したところ、呪いが降りかかってきた。それで気が付くと女性体になっていたんだ」
「ははあ……まあ、刀が持てるだけマシというべきか」
「あまりよくはないな」
そういって、水心子は傍らに置いていた本体を鞘に収めたまま両手で持つ。……重そうだ。それで審神者は納得する。
「成る程、女性体になったことで筋力が落ちたか」
「至急解呪を頼めるだろうか」
「そうだね、依頼する。ただ人としての生活は営めるだろうから緊急性は低いと判断されるかも知れないから、そこは覚悟しておいて」
「……わかった」
「ところで母乳は出てない? 大丈夫?」
「ぼにゅっ!?」
不承不承に肯いた水心子の声がひっくり返る。御手杵も清麿も目を剥いていた。しかし審神者は真剣だった。なので、水心子も落ち着いて答える。
「それは大丈夫だ、出ていない。そもそも妊娠していないし子どもも産んでいないから母乳が出るという事態はまずあり得ない。乳房がついて男性器が女性器に置き換わっただけだ」
「それならよかった。そうなんだよな~~普通ならあり得ないんだよな~~」
「我が主? どうしたというんだ?」
「何でもない。それじゃお風呂は俺の私室の風呂を使って。理由はわかるよね」
「……さすがにそこまで愚かではないぞ、主。この男所帯で無闇に女体を晒す訳にはいくまい」
「わかってくれてるならそれで。それじゃ、俺はこれから政府に連絡してくるから、一旦解散。呪いが解けるまで水心子は内番からは外すから、ゆっくりしてて」
「主、提案があるんだけど」
手を叩きかけた審神者に、ひと言発してからは沈黙を保っていた清麿が片手を上げた。もう片方の手は変わらず水心子の肩に置かれている。
「水心子の生活は何かと不便がありそうだから、僕がサポート役に回っていいかな」
「おい、清麿」
「ああ、そのつもりだったよ。気心の知れた相手が助けに入ってくれた方がいいだろうし。それじゃ清麿も内番免除ね」
「我が主」
「どっちも主命ね」
「………………拝領した」
水心子は、また不承不承に肯いた。そして彼――今は彼女と呼ぶべきか――が立ち上がったときに、審神者はふと尋ねた。
「そういや、上着でわかんないけど、本当に女性体になったの? まあ疑う気はないけど、その服だとわかんないしさ」
「それもそうだな、ほr」
「水心子、主」
上着を捲り上げようとしたその手を、清麿が止める。異色の目が瞬かれる前で、清麿はやんわりと微笑んでいた。しかし水心子の手を止め続けている。
「いくら呪いによる仮初めの体とはいえ、女性の体を無闇に探るものじゃないよ」
「それもそうだね。ごめんね水心子。失礼した」
「あ、いや、大丈夫だ。それよりさらしはないだろうか」
「さらし?」
水心子の物言いに、審神者は一瞬目を瞬く。しかし、忽ち了解した。
「あっ、ひょっとして胸を抑えたいのかな? まあ一時的な呪いならブラジャーじゃなくてもいっか。さらしを使ってる連中から分けてもらえないか打診しておくよ。駄目なら万屋で買ってくる」
「すまない……」
「そこは有難う、といって欲しいな。それじゃ御手杵、吉行かたぬきか……山伏はどうだったっけ? とにかくあの辺に予備のさらしの提供をお願いしてきて」
「えぇ~俺がか?」
渋る御手杵に、審神者は冷ややかに言う。
「部隊長だったのに、みすみす隊員に呪いを被させてしまったのはどこの誰かな」
「慎んで拝命します」
「さらしを確保できたら水心子と清麿の部屋へ置いておくこと。それじゃ水心子は俺の部屋の風呂で戦の泥を落としてくるように。俺は政府に連絡するから。以上。下がって」
今度こそ手を叩くと、刀剣男士たちは執務室を辞したのだった。
そこからが大変だった。否、大変なのは水心子だった。
第1部隊で同じ部隊員だった者たちから、水心子が女体になったことは本丸中に広まっていた。愉快ではないが、事実だから仕方ない。しかし、何より大変だったのはこの親友の態度だ。
「さらしは分けてもらえたからよかった。水心子は巻いてて。まずいつもの服はどれも大きいね。おはしょりで調整できる着流しを着せててもらおう」
そういって、清麿は水心子の着付けをした。
「いつもの箸が大きめだね、短刀用の……小さめの箸を用意してもらおうか」
食事の度につきっきりになったり。
「書類は僕が持つよ、今の水心子は無理は禁物だからね」
内番が免除ならばと書類仕事をこなそうと思えば横取りされ(それでも仕事自体はさせてもらえたが)。
「あ、ここの本なら僕が取るよ。これだろ」
暇を潰そうと立ち寄った書庫で、背が足らず取れなかった本を取ってもらったり。
終いに、水心子は尋ねる。
「私にここまで構わなくてもいいんだぞ……?」
それに対して、清麿の回答は明瞭だった。
「僕がやりたいからやってるんだよ」
「むぅ……」
そうこうしているうちに夕方になり、その間に審神者からは「連絡はついたけどしばらく時間がかかるかも知れないからそのように」という通達があり、「しばらくはこのままの姿か」と水心子は密かに絶望していた。
しかし、その報せに心密かに拳を固めた者がいた。清麿である。彼はそれを悟らせないよう、水心子の前ではただ微笑んで見せた。
行動を起こしたのは夜になってからだ。
「清麿、待たせたね」
「あぁ、大丈夫だ」
風呂から戻ってきた清麿の目に、蒲団に寝転がり、俯せに本を読んでいた水心子の姿が映った。
さて、女性になってしまった水心子を男性の清麿と同室のままでいいのか? という意見は出た。しかし、当の清麿が彼の肩を抱いた。
『僕らはデキてるから今更だろ』
『それもそうだね』
『我が主! ……まぁ、私も構わないが……』
肯いた審神者に水心子は一瞬声を荒げたが、それでも小声で彼も肯いたからその場は収まった。
そして今、夜を迎えた。置行灯の柔らかな灯が部屋を照らす。水心子が本を読むには十分な光量なのだろう。清麿はそう思いながら、自分の蒲団の上に座る。風呂上がりで体はほかほかだ。首にかけた手拭いを枕元に置くと、そっと水心子の傍に躙り寄った。水心子が顔を上げる。顔立ち自体は変わっていない。しかし、この下にある体は常のものではないのだ。そう思うと――そういう「欲」が透けて見えたらしい。本を取り落とした水心子は慌てて体を引こうとする。
「ま、待て清麿。今の私はいつもの体ではない」
「そう、今は非常の時だ」
「なら」
「そして今がチャンスとも言える」
その言葉に、水心子は憮然とした顔をした。失望、というべきか。水心子は自身の体を抱き締める。それは、彼の中の奥底で燻り続けていた疑問だ。清麿の手から逃れるように、水心子は蒲団の端へと寄る。そして言う。
「……やはり女性がいいのか」
「水心子」
「同性よりも異性の方がいいと考えるのは、人間の男性体を与えられた本能のようなものと聴いている。だから、私のことを好きだと言ってくれたのも、抱いてきたのも、あれは、女性の代わりにしていたのか」
最後の声は震えていた。置行灯の薄明かりの中、清麿は尻窄みになった水心子の言葉を、一言一句漏らさず最後まで聞いた。聴いた上で嘆息し――一気に距離を詰め、水心子の肩を掴んだ。びくりと肩を揺らす水心子。それに構わず、清麿は言う。
「見くびらないで欲しい」
「――」
「僕は、きっと君が思っている以上に君のことを愛している。新々刀の祖である君を、その名を背負う真っ直ぐな背中を、時に幼さを見せるところを、どこまでも真面目で真っ直ぐな君を……僕は、君の全てを愛している」
「お、おう……」
熱烈な愛の告白に、肩を掴まれたままの水心子は照れるより途惑っていた。清麿は肩から手を下ろした。それに水心子が胸をなで下ろしたのも束の間、彼の顔が清麿の両手で挟まれる。ごく間近に、清麿の柔らかな美貌が迫っていた。甘やかな顔と声が間近に迫っていて、さすがに動揺する。清麿は続けた。熱っぽい声で。
「そう、普段の君も勿論深く愛しているんだ。でも、僕は君の全てが欲しい。ひとつ奪えば十が欲しくなる、十を奪えば百が欲しくなる……っていうのは200年前の歌の言葉らしいけどね。将に僕の心はそういう状態なんだ、水心子。君が女性のうちに、女性の状態でもらえるものをもらいたい。……駄目かな」
最後は子犬のような目で、縋り付くように目を落としてくる。水心子はしばし黙っていたが、やがて溜息を吐いた。両手を外させる。そして、残した片手に、頬をすり寄せた。
「わかった。いいぞ」
「やった!」
「それより、私は、その、この体でははじめてなんだからな。そこをよく注意して」
「水心子!」
「話を聞け! あっ」
水心子の蒲団の方に、清麿は押し倒す。寝間着の裾が捲れ上がった。それに構わず、清麿は横たえた水心子の顔に唇を落とした。額に、瞼に、頬に、唇に。最後は深く深く舌を混ぜ合い、唇を離したとき糸を引くほどだった。口元を拭いながら、水心子の寝間着の肩に手をかけて――ふと尋ねた。
「水心子」
「何だ」
「今はさらしは巻いてるのかい」
「寝るときは窮屈だから解いてる、っておい!」
その言葉の意味を察して、清麿は水心子の寝間着を肩から下ろした。途端、小振りな乳房がぷるんと出て来た。乳首のつんと張った、形の良い胸だ。それをじっくりと眺めていると、羞恥に耐えかねた水心子が蹴ってきた。
「おい! いつまで私の胸を眺めている気だ」
「あぁ、眺めているだけじゃ悪かったね。それじゃ――」
「ん、あっ!」
清麿の手が小振りな乳首を摘む。声を上げてしまったことに、水心子は顔を真っ赤にして口を押さえるが、清麿はそれに微笑みながら乳首をこねくり回す。ぴくぴくと小さく震える水心子。彼の反応を快く見ていた清麿は――乳首に吸い付いた。
「んぅっ」
赤い顔で口を押さえ続ける水心子。清麿は小さく音を立てながら水心子の乳首を吸い上げる。時折乳首を舌で転がすと、びくびくと水心子の体が跳ねた。
乳首を舌で舐り続けながら、手は水心子の脚を服の上からさする。それにも体を跳ねさせる水心子。口では赤子のように乳房を求める清麿の手は、水心子の雌の部分を求める。寝間着の下へ手を滑らせ、滑らかな肌に手を這わせる。肌を堪能するようにゆっくりと手を上下させると、水心子が頭を振る。乳首を吸っていてそれを見ていなかった清麿。彼は不意に、乳首から口を離した。そして水心子の下の前をはだけさせる。男物のボクサーパンツだ。それは普段から穿いているもので、女体には不釣り合いだった。だが細い腰とそれが、今の清麿には倒錯的に見えた。
「あ、だめだ」
パンツの縁に手をかけたのがわかったらしい。水心子が口から手を離して拒絶しようとする。しかし清麿は聞き入れなかった――パンツを下ろす。陰毛越しに、僅かに糸が引いたのが見えた。
「……っ」
「あは」
感覚が伝わったらしい。水心子は必死で顔を、目を逸らそうとする。そんな水心子に、清麿は笑った。彼のパンツを蒲団の脇に置くと、水心子の脚を持ち上げ、股座に顔を埋める。その意図を察した水心子は慌てた。
「だ、だめだ清麿っ」
「やだ」
一言の元に斬って捨て、清麿は水心子の秘部に舌を這わせた。
「や、だぁっ……!」
水心子が悲鳴に近い喘ぎ声を上げる中、陰唇を舌でなぞる。元々湿っていたそこに、清麿の唾液が混じった。一頻り舐り尽くすと、クリトリスに舌を到達させた。口で挟む。
「ひぐぅっ」
強く吸い出した。それから、舌先でクリトリスを転がす。その度に「あ、あ」と水心子が喘いだ。時折口の中に陰毛が入りそうになり、それを避けながら舐る。
「あ……あ」
軽く気を遣ったらしい。びくびくと震えていた水心子の体の動きが止まった。清麿はそれを覗いながら――膣に舌先を入れた。
「あっ!」
後孔ならともかくこちらの孔は全くの手つかずだ。そこに柔らかな感触が這入りこんできて、水心子は声を上げた。脚を暴れさせかけたが、清麿がしっかりと抑えていて抵抗できない。その間にも清麿は、舌を這入り込ませた。狭いそこが音を立てるように拓かれていく。
「~~~~っ……! ……」
体を跳ねさせていた水心子が、やがて静かになる。清麿が舌を抜き、体を起こしたときには、蒲団の上でぐったりとしていた。寝間着は細い帯に引っ掛かっているだけの状態でほとんど乱れていた。男性体のときもこうなりがちだが、何度見てもよいものだ。清麿は内心でそう思いながら、前を寛げた。下穿きから自身を取り出す。そこで、水心子が清麿を見た。そして屹立する彼自身を見て――「待て」と声を上げる。
「どうしたんだい、水心子」
「どうしたも、こうしたもっ……ひにんぐ、ごむは」
「つけないよ」
「や、やだ」
「こっちがやーだ」
清麿は情欲の宿った目を細めながら、水心子の脚を抱える。そして水心子の膣に自身を当て――
「待て、まって、やだ」
「やーだ」
「あっ、!」
差し込んだ。
ずぶずぶと音を立てて、水心子の中に入り込んでいく。声を上げる水心子。乳房を揺らして喘ぐ彼に、顔を寄せた清麿は笑う。
「水心子の中、すっごいきつい……」
「……しょじょ、だからなっ……!」
抜いては挿し、挿しては抜いてを繰り返す清麿に、水心子は負けじとばかりに言う。しかし体を揺さぶられる度に、その瞳は蕩けていった。緩急をつけて挿入を繰り返す。がくがくと揺れる水心子の腰。敷布を掴んで喘ぐ彼に、清麿は囁く。
「そろそろ、イくよ」
「ぼく、も、あっ、だめ、中はだめ」
水心子の言葉に構わず、清麿はピストンを続ける。水心子は喘いだ。
「中はだめだ、赤ちゃん、赤ちゃんができちゃう」
それに、清麿は微笑んだ。
「見たいな、水心子の子ども」
「あっ、あっ、あーっ!」
清麿は、水心子の中で精を放った。
「ん? できますよ、子ども」
数日後。ようやく解呪のプロに算段がついて政府に向かった。なぜかやはり今回も清麿がついてきたが、審神者は咎めなかった。そして男性体に戻してもらった水心子の前で、清麿はぽろりと「水心子か僕が女の子だったら子どもが作れたろうになぁ」とぼやいたところ、窘める審神者の前で術師は言った。驚く彼らの前で、術師は何でもないように言う。
「そういう報告が上がってますね。刀剣男士同士での子ども。今の科学技術で人間の同性同士でも子どもが作れるようになってますが、付喪神同士だと医学的なプロセスを踏まえず子どもが作れます。ひと言で言うと『頑張ればデキる』ってところですn」
「水心子! 頑張ろう!」
「そういうことは大声で言うな!」
抱きついてきた清麿を、水心子はアッパーカットではね除けた。審神者は、その光景を「ここ数日、清麿に抱き潰されてた鬱憤晴らしかな」と、術師と共にその光景を眺めたのだった。
了