※この作品はR-18です。

ブラコン病弱審神者の強かな本丸日和   作:駒由李

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オチにおてさに♂有 皆でわいわいボケにボケ倒す小話。
pixivより転載


【あずちょも+男審神者】その子誰の子さんちょの子

 山鳥毛がこの本丸に着任して2ヶ月が過ぎようとしていた。

「さんちょ~~~も~~~あ~~そ~~~ぼ~~~~~!!」

「はは、小鳥よ。じゃあ何をしようか」

「主っ! 仕事がありますよ!」

「……主もすっかり山鳥毛に慣れたねぇ」

「そうだな」

 庭に出ていた山鳥毛に、審神者が抱きつきに行く。それを長谷部が止めに入る光景を、加州と小豆は眺めていた。ここが歴史に関わる最前線のひとつとは思えないほど暢気な姿だ。束の間の平穏を、食材を運んでいた2振りはしみじみと眺めた。特に、小豆は山鳥毛の姿を見つめた。――数百年。再会することのない恋刃だと思っていた。亜麻色の髪も夕焼け色の目も、何もかもが懐かしい。

(しょうじきなはなしをすれば、しろいかみにあかいめのけいとうのとうけんたちをみているだけでつらいときもあった)

 白髪や、赤い目をした刀剣男士は多い。今、山鳥毛や長谷部と戯れて笑っている審神者も、白い髪に赤い目をしている。顕現して最初に目に入った彼の色合いが、上杉での恋刃を思い起こさせた。それを内心で留めるのにどれほど苦労したことか。秘して2年と少し。突然の再会を果たした山鳥毛に対して、小豆は静かに想いを爆発させたものだった。そして、その熱はいまだ冷めていないし寧ろまだ沸騰している。このときの小豆も、正直なところあまり正気とは言えなかった。

 ふと、小豆は、山鳥毛と審神者を見つめた。加州が「どうしたの」と尋ねてくる。向こうの3人もこちらに気付いた。その中で、小豆は、新たな発見をしたように言った。

「はっ……ふたりとも、しろいかみにあかいめ……まさか、山鳥毛、わたしのこを……!?」

「何を言い出すんだ小豆」

「小豆大丈夫? 主に頭が」

「風邪薬なら薬研に処方してもらえ」

「大丈夫? 荷物俺が持っていくよ?」

 四者から容赦のないツッコミの被弾。しかし小豆は顎に手を添えたまま2人を見つめ続けている。だめだこりゃ、と誰かが呟いたところで、頭上から声が降ってきた。

「話は聴かせてもらった!」

 ずしゃぁ、と小豆たちと審神者たちの間に人が降ってきた。驚く彼らの中、長谷部が呆れた様子で言う。

「鶴丸、どこから降りてきた」

「2階の窓から!! それより小豆、主がお前と山鳥毛の子だと言ったな!?」

「そうだが」

「違うんだけど」

「本当にお前の子かな……?」

「なん……だと……?」

 審神者の否定の声も虚しく、鶴丸が笑いながら言う。喉を鳴らす小豆に、鶴丸は自身を指で示して言った。

「主の髪は白い! よって小豆の髪色より父親も白い方が遺伝しやすい! だから俺が父親の可能性もあるぜ!」

「黙ってて鶴丸」

「ふむ……」

 審神者が突き放す中、縁側を歩いてきた小狐丸が顎に手を添えた。

「その理屈ならば、身に覚えはありませぬが、認知しろと言われたらしますよ」

「黙ってろ小狐丸」

「成る程、俺の子か」

「骨喰はどこから出て来た?! 黙れ! ここぞとばかりにボケるな! 処理しきれないでしょうが!!」

「あの……僕もあるじさまの父親の可能性が……?」

「五虎退! 無理すんな!!」

 やいのやいのと、どこから聞きつけたのか白髪系統の刀剣男士が寄ってくる。それに審神者が大声で叫ぶ中、山鳥毛が頭を抱えた。

「……産んだ覚えは……ないのだが……」

「しっかり! 山鳥毛しっかりして!!」

「だいじょうぶだ、山鳥毛」

 いつの間にか傍に寄ってきていた小豆が、山鳥毛の肩を叩いた。彼は柔らかな微笑みを浮かべる。

「きみのうんだこなら、みなかわいい」

「そういう問題じゃないでしょ!!」

 審神者がキレた。

 その日、要らぬ騒ぎが本丸の一角で起きた。

 

「小豆のことは……お義父さんと呼べばいいのか?」

「御手杵までボケないで!!」

 

 

 

 

 

了

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