書き直しました
これからも2話、3話と少しずつ加筆修正していくと思います
前の方が良いという方はメッセージなどをお願いします
その都度、外伝の方にうpしますので
白い世界…目の前に広がる白一色の世界。例えるなら雲の上といったところか。誰もいないみたいだしここは天国かな、もしそうだとしたらつまらないな。せめて美しい天女の一人や二人くらいいてくれたって…
「客人とは珍しいの」
いた
「ここにいるということは生前に徳の高い行いをしたか理不尽な死を迎えたということじゃな」
おっさんが…
「おっさんとは失礼じゃのう。こう見えても若手じゃぞ?」
おっさんというよりおじいさんと言った方が正しい気がする目の前にいる人(?)はどうやら若手らしい。ひげを蓄えて魔法使いみたいな風貌を醸し出しているのに若手とな?
「神様界隈ではまだまだ若手じゃよ。だからできて間もない地球のような未熟な星を任されているのじゃ。そもそも宇宙は13個ある。その宇宙一つ一つに最高神がいて次に銀河を統括する銀河神、知的生命体がいる星を収める神、平社員と言ったところかのぉ。最後に小間使いの天使が少しいるばかりじゃよ。お前たち人間が想像しているような唯一絶対神なんておらぬよ」
神を信仰してる人が聞いたら泣きそうだな…それに神様っぽい格好してるからなおさら神って感じがする。
「神にとって姿も口調も関係ないのじゃ。お前の神様象が今のわしを作っておる」
へぇ…俺の中で神様は白髭を蓄えてローブをひっかぶってる某指輪物語の白の魔法使いなのか。
「話が脱線してしまったな。えぇと…そうじゃ。おぬしを生き返らせてやろう。」
は?生き返らせる?俺を?訳が分からん。
「正確には転生じゃけど新しい生を与えるというわけじゃ。嫌か?嫌なら天国へ案内しよう。あそこは良いところじゃぞ。美味いものは食い放題、美人な天女は抱き放題、そして遊び放題ときたもんじゃ。大概は天国へ行くのじゃがどうするかのう?」
転生か…転生する世界は選べるのか?
「勿論じゃよ。わしをだれと思っておる?下っ端とはいえ神じゃぞ?おぬしの望む世界の一つくらい簡単に作れるわ。転生するのか?」
あぁ、俺は転生したい。転生する世界も目星がついてる。俺の一番好きな小説で何度も読み返した。あの世界に俺は行きたい。
「そうか、では転生させよう。他に要望はあるか?」
要望?
「例えば身体能力が人並み以上とか天才的な頭脳をもっているとかいろいろあるぞ」
じゃあ…生身でもかなり戦える程度の肉体、つまり強化人間にしてくれ。あと兵器の設計図が欲しい、これに関しては小型端末にでも持たせてくれたらうれしい。最後に……とある十人の能力が欲しい。
「ふむ…受け賜わった。では目を閉じて深呼吸をするのじゃ。意識がだんだん遠くなって眠くなる。寝たらおぬしは新しい世界じゃ」
その言葉を最後に俺の意識は深いところへ落ちていった。
……
…
目が覚めたらまた白に囲まれていた。目の前に広がる訳の分からないガラクタや何かのパーツ。ここは研究所か?
近くのドアを開けて外に出ると薄暗い廊下が奥まで続いている。壁はボロボロで俺が居た部屋以外は廃墟同然だ。
「……h…hel…p」
「ひぃ!!」
うめき声がした方を見ると軍人らしき人が倒れていた。マガジンや手榴弾を装備したチョッキが抉られており内臓が飛び出ている。誰が見ても助かりそうにない。
「あ、えっと、日本語…だからその」
「オレ、ニホンゴ……デキル」
俺が日本人なのを察しておぼつかない日本語で状況を説明してくれた。
彼曰く、この研究所を国籍不明のISが襲撃して施設を破壊したらしい。それで迎撃に駆り出された彼らが応戦。しかし生身の人間でISを相手にできる訳もなく全滅した。
「アソコ…ジュウ…please shoot me……タスケテ」
「………」
指さした方に落ちてる銃を手に取り彼の頭に照準を合わせる。すると彼は小さく笑い俺に撃たれた。
「うっ…おぇ…おえ!!」
人を撃った嫌悪感と罪悪感から胃液が逆流した。兵士には悪いと思ったがこの気持ち悪さは我慢できない。
「水…食料を探さなきゃ」
嘔吐して少し冷静になった俺は、今自分が置かれている状況を確認するために歩き出し
た。まだいるかもしれない襲撃者に怯えながら…。
……
…
彼と別れてから慎重に行動している。適当なドアを見つけては中に敵が居ないかしっかりと確認してから開ける。昔やっていたメタルギアのスニーキングスキルがこんなところで役に立つなんて。
英語圏の施設じゃないのか扉の上に書いてある部屋の説明は英語ではない。だから手当たり次第に開けている。
「ここは…武器庫だな。使えそうなのは残ってるかな…」
倒れた棚をひっくり返し使えそうな武器を漁る。AK-47、FA-MAS、Izhmash-Saiga12、M1911、PPsh、などなど…国籍も銃の種類もばらんばらん。取り敢えず使い勝手の良いM4patriot、M1911、Ithaca-M37、手榴弾を持てるだけ持って部屋を出た。
ミニガンやロケットランチャーもあったが食料も持たなきゃいけないから仕方ないね。
……
…
しばらく散策してみたが生き残りは俺しかいなかった。それとこの研究所が海に浮かぶ孤島にあるということが分かった。
食料や水はたっぷりあるしサバイバルの知識も人一倍持っているので数日は何とかなると思うがそれ以降はどうしよう。考えるだけでお先真っ暗…神様……どうしてこんな島に俺を転生したんですか。
……
…
四日も無人島にいるとこの島の全容が見えてくる。施設内にあった地図からこの島は某海洋に浮かぶ無人島であることが分かった。有人島も数十キロ圏内にあるので日用品の補充には困っていなかったろう。
施設の管理人が異変に気付いて人を送ってくれたら一発で脱出できるんだろうけどそんな望みはない。研究施設を調べて分かったのだが人体実験をしていたようだ。機密保持の為のミサイルが振って来るならともかく救援なんて来ない。
超能力もようやく手に馴染んできたところなので長距離を飛んで脱出なんて出来ない。やっぱりあと数週間はこの無人島で修行しなきゃだな。
……
…
幸いなことにここへは本当に誰も来なかった。漁船くらい通りかかるかと思ったがそんな事も無かった。だからこそ修行に専念できたのは嬉しい。
いつものように海岸で超能力の修行をしていると水平線から黒い影が飛んできた。ISだって事は分かるけど遠いので誰のISかまでは判別できない。
隠れようか迷っていると接近してくるISがいきなり武装を展開してミサイルを撃ってきた。それなりに距離もあったし強化された俺の動体視力だと十分に避けきれたが、近接信管の可能性もあるし全身に防御用の護符で守りを固める。
防御しておいて正解だった。
「ふぅ…やっぱ攻撃されないとどの程度で防御したら良いか分からないんだよね。これはこれで幸い…いや、IS相手に戦えるかなぁ」
「どうやったか分からないけど次はないからね」
目の前まで来たISは左手に魔法少女ステッキ(?)のような物を持っている。そのステッキに合わせたカスタマイズがしてあるのか細身のフォルムにフリル付きのスカートを穿いていた。
機械のISにスカートってのはなかなかどうして…これはこれで…。
「死ね♪」
ステッキを俺に向けて何かスイッチを押す。念のために胸の前で腕をクロスさせガードするが吹っ飛ばされてしまった。
「なんで死なないのさ!!」
もう一度ステッキを振ってきたので今度はコチラから衝撃波をぶつけて相殺する。そして相手が怯んでいる隙に組み付いて衝撃波で吹っ飛ばす。
そして畳みかけるように指パッチン斬撃を飛ばすが避けられてしまった。なるほど、勘が鋭い。
「避けた…私が!?しかし避けていなければやられていた」
「まだまだ!!」
「こいつ…調子に乗るな!!」
近接用のナイフで攻撃してきたので腕を硬化させ受け止める。そして空いた手で空気を圧縮させ思い切り顔面へブチ当てた。
「ぐぅ…」
よろめいた瞬間を見逃さず顎に掌底を当て気絶させた。絶対防御があっても衝撃波は通るんだよね。
メカニカルな鎧が光の粒子に変化しパイロットが現れた。
「篠ノ之…束」
世界一の天才科学者が…。
……
…
「お姫様の御目覚めだ。キスは必要なかったみたいだね」
目が覚めると岩肌がむき出しの洞窟に寝ていた。厚手のマットが引いてあるが寝心地はあまりよろしくない。
起き上がろうとしたが手に力が入らないしフラフラする。
「まだ起き上がっちゃダメだよ。少し強めに殴っちゃったからね」
「くっ…私をどうするつもり」
「どうもしないよ。折角の客人だし持て成そうかなって」
「お前は誰だ」
「俺は松崎俊葵(まつさきとしき)、そういうあなたは篠ノ之束博士」
「お前なんかに私の名前を呼ばれたく…あぅ」
まだ頭がフラフラして気分が悪い。手を地面に付きながら立ち上がろうとするが無理やり布団に寝かされた。
「こんな事を言うのはアレですけど俺はあなたの敵じゃありません。むしろ貴方の味方です」
「気絶させといて?」
「それは篠ノ之博士がミサイルを撃ってくるからです。普通の人なら死んでいましたよ」
「君は普通じゃないみたいだね。……どこから来たの?」
少し迷った様子だけど話してくれた。異世界から来た、神様に蘇らせてもらった、超能力者ですごく強い、等々…。彼は真剣に話してくれたので私も真剣に聞いた。私が他人の話をこんなに真剣に聞くのは初めてだ。
最後まで話し終わると恐る恐る、再度口を開いた。
「あの…信じてもらえました?」
「君…ううん、俊くん……」
「と、俊くん!?」
「俊くんは素晴らしいよ!!ねぇ、もっと超能力を見せて!!」
凄い、本物の超能力者、異世界人に会えるなんて。漫画や小説の産物に会えるなんて事はまずない。束さんは幸運だなぁ。
「じゃあこんなのとかどうですか」
砂を持ち上げて空中で色々な形を作る。球体から立方体、立方体から正八面体、最後に私の形にして地面に戻した。
「すっご~~~い」
「こういうのもありますよ」
口笛を吹いて近くにいる動物を呼び寄せる。
「これは催眠術…と言うより心変わりと言った方が正しいですね。動植物に関わりなく生きている物なら操れます。ふふ、また凄いって思ってますね」
「え?どうして分かったの?」
「読心術です。私にできない事はありません!!…多分」
「………よし、じゃあ俊くんには私のボディガード兼助手をしてもらおう。どうせ行くところがないんだし良いでしょ?」
こんな面白い人材をこんな無人島で腐らせるなんて人類にとっての大きな損失だよ。
……
…
「手荷物はそれだけでいいの?」
俺は洋服と拾った武器を大き目の旅行鞄に詰め込んで準備完了。あまり手荷物が多いのは好きじゃないので気に入った物しか入っていない。
「はい、洋服とかもそのうち自分で買いそろえます」
「敬語は禁止~~♪俊くんはもう私のボディガードなんだから」
「はい…」
「緊張しなくて良いのに~~♪」
「お、おう」
緊張するなと言われても布地の面積が少ないISスーツに収まり切れない爆乳を前に緊張してしまう。
「もぅ~~俊くんのえっち」
「まぁ…エッチですけど。それよりどうやって博士の研究所まで行くんですか?」
「私のISに掴まって」
ISを展開すると背中にあるちょっとした出っ張りを指さした。
え?あそこに掴まるの?
「あの…船とか潜水艦とかは…」
「俊くんは強いから大丈夫だよ」
「一応、俺は人間なんだけど…」
「俊くんは強いから大丈夫だよ」
仕様がないのでおんぶの要領で背中に引っ付く。すると何も言わずいきなり急上昇した。悲鳴を上げる暇すら与えてもらえずに篠ノ之博士の研究所まで行くことになった。
……
…
「ハァ…ハァ……し、死ぬかと思った」
上空数千メートルを生身の人間がマッハいくらってスピードで飛んだら死ぬぞ普通。
「おぉ~~やっぱり生きてたね。ま、私のボディガードならこれくらいは軽くこなしてもらわないと」
「へへ…」
乾いた笑いしか出てこない。これから大変そうだ…。
「まずは研究所の中を案内したげる」
荷物の整理もままならないまま俺は篠ノ之博士に付いて行く。
……
…
「まずはここ。ここは私の第一ラボ。第一ラボって名前だけどここしか使ってないから他のラボは空き部屋になってるよ」
部屋の中は訳の分からない機械で埋め尽くされており必要最低限の面積しか床が見えていない。部屋の中央に位置する作業スペース以外は大抵散れている。
「散れてますね」
「私掃除嫌いだからね。いっつも掃除ロボットに任せてるんだけど何処に何があるか分からなくなるから三か月は掃除してない」
篠ノ之博士とは仲良くなれそうだ。
……
…
「ここがキッチン。ほとんど使ってないから綺麗でしょ~」
「それじゃあ食事はどうしているんですか?」
「これをご覧あれ」
大きな扉を開けるとその中は冷凍庫になっていた。
「さぶっ!!」
「ふっふっふ~これは私が開発した冷凍庫なのだ~。この中に冷凍食品を買いだめしてるんだ。お腹すいたら好きなのを食べて良いからね」
冷凍庫に入り中を確認すると本当に冷凍食品しか入っていない。パスタ、フライドポテト、からあげ、お好み焼き、エトセトラ。こればかり食べてあのスタイルなのだから原作準拠の超人なんだな。
……
…
「まだまだ紹介しきれていないけど、とりあえずここが俊くんの部屋。何もないから欲しい物があれば言ってね」
ひぇー広い。そして本当に何もない!!
「マジで何もないですね」
「マジで何もないのだよ。買い物に行く?」
「片道数時間の道のりをまた掴まり続けるんですよね?」
「うん」
「………」
父さん…母さん…もしかしたらすぐに会いに行く事になりそうです。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます
加筆修正が忙しいので最新話のうpは遅くなります(言い訳)
凄しでも読者に楽しんでいただく事を考えているので仕方ないですよね、ね!!
次回予告
2話を見ろ(直球)