個人的に俊葵の性格は戦闘時は戦闘狂で普段は変態紳士的って感じにしたかったのになぁ
今後の俊葵がどうなるか温かい目で見守ってくださいm(__)m
クラス代表戦まであと二週間を切ったある日
俺と鈴は束に呼び出されて学園地下にある束邸へきていた。電話で声を聞いた限りでは、あんまり平和的な用事じゃなさそうだ。また研究施設の破壊とかかな…そうでなくても穏便な要件じゃなければ人を殺すだろう。あの任務の後、実のところ俺は後悔していた…束の為と言い聞かせて殺したが本当にそれで良かったのだろうか?俺が殺した人たちにも家族がいたはずだ…人の幸せを奪っていおて自分だけのうのうと生きている事に罪悪感と嫌悪感を抱いている。割り切りたくても割り切れないものがそこにはあった。
「待たせてごめんね。まずはこれを見てほしい」
なんてことを考えながら待っていると、束が何枚かの写真をもって部屋へ入ってきた。
「こいつは…建造物か?それにしては妙な大きさだけど」
「これ大きすぎない?この倍率の写真だととんでもない大きさよ?」
「そう、問題は大きすぎるって事。それは一昨日の写真でこれが今日の写真」
巨大建造物らしき長い黒い影は2本に分かれていた
「動いているのか!?」
「その通り、この黒い影は全長数百メートルの巨大兵器ってことが分かったんだ。通常兵器に変わりはないんだけど質量がそこら辺のとは比べ物にならない。前に俊くんに見せてもらった設計図の中にこんなのがあったよね」
「あぁ、グレートウォールって超巨大兵器だな。スケールは同じなのか?」
もし同じならISじゃ太刀打ちできないだろう。いざとなれば衝撃波や原子分解でぶっ壊せないこともないけどISが最強を冠している世界でISよりも強い存在が現れるというのは世間的にかなり問題がある。
「あんな化物を原寸大で再現できる技術は私も持ち合わせていないよ。対人用に改造されているからかなり小さくなっていて分裂機能もほとんどオーミットされている、でも脅威には変わりない…だから壊してきてくれないかな?」
「分かった。じゃあ宇宙で出るよ。嵐には長距離移動用のブースターを積めないしね。でもなんで鈴も一緒なんだ?確かに中国に出撃するわけだから世間体を気にすると連れて行った方が良いけど危なすぎる。鈴には悪いが甲龍の武装じゃ勝てないぞ」
「俊葵の言う通りです。あたしの武装じゃ…」
「だから新装備を作ったよ。きっと鈴ちゃんも気に入ってくれる。あ、それと私に敬語は使わなくてもいいよ。だって俊くんの友達だもん」
束のやつ…成長したなぁ
「あ、ありがとうございます!!」
深々と頭を下げて束に礼を言う。束もついに他人に対して優しくすると言うことを覚えたらしい。ISの武装を作ってあげるのはやりすぎだと思うけど…ハハ
「あ、でもいまさら言うのもなんだけど行きたくなければ行かなくてもいいよ。鈴ちゃんが出撃するのは中国側に花を持たせる為だから強制はしない。でも武装はそのまま持っていてもいいよ。それプレゼントだから」
「束の言う通りだ。確かに鈴と俺が一緒に出撃すれば中国も世間体を保てるし俺たちもそれなりの報酬を貰えるだろう。しかし命のやり取りをする実戦とは恐ろしいものなんだ。鈴、お前に人を殺す覚悟はあるのか?」
「あたしを舐めないでよね。こう見えても軍属よ?まだ人を殺したことはないけど想像くらいはしたことくらいはあるわ。いずれ人を殺すことになるかもってね…だから覚悟はできてる」
「分かった。ただし、敵を前に臆して引き金が引けないようならもう二度とISに乗るな。強大な力を持つというのはそういうものだ」
鈴も納得してくれた。人を殺めることができる力を持つにはそれなりの覚悟が必要なんだ。こんな若い少女が茨の道を歩む世界…今回の任務ではできるだけ俺が敵を蹴散らさらないとな。鈴にはこの世界はまだ早い…
「じゃあ早速発進してもらえるかな。このままだと人が住んでいる地域にアレが侵入しそうだし」
「それもそうだな。鈴、行くぞ」
「うん」
そう言って俺と鈴は装備を整えるためにガレージへ向かった。すると千冬さんが待ち構えていた
「行くんだな…」
「俺達が行かなきゃいけないんだよ。アレをぶっ壊せるのは俺くらいなもんだ」
「あたしだって負けないです。ですからあたし達に任せてください、千冬さん」
「織斑先生だ…と言いたいところだが今回はまぁいいだろう。私は自分が情けない…安全な場所で待っている事しかできない自分がな…。こんな重要な任務を生徒に任せる事しかできないなんて(ギリッ)」
千冬さんはとても悔しそうだ…それはそうだ。世界最強と呼ばれておきながら何もできない自分に腹が立っているんだろう。しかし千冬さんが悔しむ必要も落ち込む必要もない…なぜならば!!
「ちーちゃんでも使えるように作ったISがあるから一緒に出撃できるよ。一緒に行きたいんでしょう?」
「わ、私用にISを作ってくれたのか!?」
「本当は俊くん用だったんだけどちーちゃんにプレゼントしても良いかなって思ったんだ。ね、良いでしょ俊くん」
「勿論だよ。世界最強の戦士が一緒なら千人力だよ。で、どんな機体なんだ?」
やはりそこは気になる。元は俺の物になるISだから機体コンセプトが気になる。
「俊くんの設計図にあったクアンタモデルの試作機で名前は狂桜(きょうおう)狂った桜って書いて狂桜。機体コンセプトは量子化による奇襲と一撃必殺…にするつもりだったんだけど量子化には無理があって結局は極超音速下での戦闘が可能な格闘機になっちゃった。ちなみに名前の由来は奇襲を季節外れに咲く桜に例えたんだ(えっへん)」
いや、それで十分だから…でもそんなISは俺と束と千冬さんくらいしか搭乗できないだろ…。化物機体作りやがって(ニヤリ)
「私にぴったりの機体だな、礼を言わせてもらうぞ束。俊葵も私が使ってしまって悪いな」
「気にしないでください。俺は射撃戦の方が好きですから」
格闘の方が確実に敵を仕留められるので確実性はあるが射撃戦の方が広範囲に格闘じゃできない火力で攻撃できるので好きだ。やっぱり俺はトリガーハッピーなんだなぁ…。
「ありがとう、ではさっさと準備を済ませて出撃するぞ。急がないと…何か嫌な予感がする」
千冬さんの勘はよく当たるんだからよしてくれよ…マジで
地球上の何処か
薄暗いホールは満員…ここにいる人たちは立場は違えど同じものがあった。それは全員が男であるという事、そしてISに勝つためにこれから紹介されるものを買おうとしているという事。防衛省のお偉いさん、戦争屋、傭兵、テロリスト、ISの登場で仕事場を追われた人が多数いるだろう。
「さて皆さま、私共が今回紹介する商品はこちら!!」
司会者であろう男が大型モニターにとある兵器を映し出す。
「その名もグレートウォール!!既存の兵器とは一線を画す兵器でございます。具体的な性能はお手元の資料をご覧ください」
「こんなにデカいものを…」
「確かに数値は良いが…」
「問題は運営に必要な金と場所だな…」
資料を目にして口々に思いを口にする
「今回のショーでは特別なISがこのグレートウォールをお相手します。きっとあなた方の関心を引くことでしょう」
「特別なISが相手ではこんなデカいだけの通常兵器は粗大ゴミ同然ではないのかね?」
「粗大ゴミとは失礼ですな…ですが皆様の考えももっともです。ではこうしませんか、もしもこのショーであなた方が納得のいく戦闘をグレートウォールが繰り広げたなら10分の1の値段であなた方にお譲りします。修復や改造の設備、費用はあなた方に払っていただくことになりますが本体価格は格安です。勿論、不慮の事故などで故障した際はタダで修理いたしましょう」
「なん…だと!?」
「破格すぎやしないか?」
「むぅ…どうせIS相手では…」
「モニターをご覧ください。例のISが登場しましたよ。では、戦闘開始」
俺達は今、地表から50kmの高度を飛んでいる。全身装甲だから風を感じることはできないが清々しい…雲を切って飛ぶというのはこんな感じなのか。こんな任務で飛んでいなければもっと楽しめたのになぁ…。
「もうすぐで目的地だから気を引き締めろよ、ひよっこ共。凰、特にお前はより一層、気を引き締めろ。これから先は人を殺めることになる」
「分かってます。あたしもこの九龍(クーロン)で精いっぱい援護させていただきます!!」
鈴の甲龍には今、九本の龍の首が描かれている。束の新しい武装らしく絵に武装データを移しているそうだ。いずれはISそのものを絵に入れたいそうだ…そうなったら俺は刺青を彫ることになるのかな。もしそうなら温泉に行けないな…みんなと入れないなら温泉に未練はないけど。
そんなことを考えながら飛行していたら目的地へと到着した。大型ブースターを収納して地表に向けて急降下する。
目標はグレートウォール、目的は目標の殲滅。そのために人を…殺す。決めたんだ…後悔もする、懺悔もする、反省もする…でも絶対に後戻りはしない。そうじゃないと殺していった人たちに悪い…なんてのは詭弁に過ぎない。しかし、その詭弁がないと俺の心が壊れてしまう。やっぱり俺は自己中心的なくそ野郎だな。そろそろ無駄な事は考えないようにするか…
俺は両手にライフルで、千冬さんはGNバスターソードの斬撃飛ばしで、鈴は九龍から呼び出したジャオ・ダン・ジィでグレートウォールに対して牽制射撃をしながら接敵する。
見たところ連装砲と対空砲しか装備していないようだ。この程度の弾幕なら宇宙にかかれば避けるのは難しくない。だがアレは邪魔だなぁ…連装砲から破壊させてもらうぜ!!
両手のアサルトライフルが火を噴き徹甲弾を吐き出す…しかし弾は砲台には届かずに途中で動きを止めて静かに自由落下してゆく。
ちっ、バリアーか…なら発生装置がどこかに…うごっ!!なんだ!?どこから砲撃だ!!ハイパーセンサーには何も映っていないぞ!!くそっ!!うるさすぎて音響探知が使えねぇ!!熱源探知してやる………おい…なんの冗談だよ…こいつぁ
「俊葵!!これは!?」
「いったいどういう事なのよ!?」
「分かってる!!とりあえず背中合わせになるぞ!!お互いにカバーしあうんだ!!」
くそっ…束…どうやら俺たちはハメられたようだ
≪どういうこと?≫
俺たちの周りの状況を送るから見てみろ
≪状況って…衛星写真じゃグレートウォールが二つだけだけど…うそ…でしょ?≫
本当だよ…まさか地面の中にこんな物を隠していたなんてな
俺たちの眼下に広がる地面からパワードスーツを着た兵士たちが千数人表れた
さっきの砲撃でシールドエネルギーがISの攻撃を受けた時と同じくらい減った…つまり攻撃力がISに匹敵する歩兵が千人と化物じみたトンデモ兵器が二つ…普通なら逃げ出したくなるぜ
≪逃げて!!そんな戦力を相手にしていたら俊くんたち死んじゃうよ!!≫
人に任務を頼んでおいてそれかよ…それにココで倒しておかないといずれ相手にすることになる。早いに越したことはないさ。大丈夫だから安心してよ
≪嘘はつかないで…≫
俺は嘘なんてついちゃ
束は俺の言葉を遮る
≪生きて帰ってきて…私はそれだけで満足だから≫
じゃあ黙って俺を信じろ。お前を悲しませたりはしないよ。じゃあ切るぜ
ブツ
「逃げるか?」
「誰に言っている?」
「冗談でしょ?一騎当千…その言葉の意味をあいつらに思い知らせてやるわ」
えぇ…意外とやる気じゃん…本当は怖いし帰りたいんだけどなぁ…ま、愛した女の為に頑張りますか!!
ライフルを構え直して俺はグレートウォールへ突貫した。
「私共が開発したパワードスーツの出来栄えは如何でしょう?高性能なバッテリーを使用することによってISに匹敵する火力を発揮することが可能です。素材は良質なものを使用しているのでそれなりの防御力、機動力を持っています。中隊、大隊での戦闘は圧巻です」
司会者は早速現れたパワードスーツの紹介をしている。画面の中では黒いISが弾幕を掻い潜りながらGW(グレートウォール)に攻撃している最中なのだがプロテクトシェードに阻まれて傷一つ付けられないと言った状況だ。
「それよりもあのパワードスーツを着ているのは普通の軍人なのかね?」
「それは私も気になるな」
「遺伝子操作をされている人間が使っているなら費用がかさみそうだ」
「ご安心ください。あのスーツを着ているのはわが社の兵士です。勿論、遺伝子操作などはされていません。コンピュータ制御でほとんどの操作が自動化されているので少し訓練するだけで使いこなせる商品となっております。それからISの攻撃がGWに届いていないのは高出力のプロテクトシェードが働いているからでございます。GW内では原子力発電がおこなわれているのでプロテクトシェードがなくなることはありません」
おぉ!!とホール内に歓声が沸き起こる。
「スーツを500買おう!!」
「私はGWを一台だ!!」
「まぁまぁ皆さま、落ち着いてください。まだショーは始まったばかりです。ゆっくりとあのISがどう立ち回るのか見てみようではありませんか」
この男は黒いIS のことを知っていた。フランスの基地での事は彼らに筒抜けだったのだから。分からない事と言ったらIS名とパイロットが男だという事くらいだった。
「さて…あなた方の実力を見せて頂きますよ(ニヤリ)」
くそっ…あのシールド、どこかで見たことがあると思ったらプロテクトシェードか。突破するには相当な攻撃が必要だな…オーバードウェポンなら貫通できそうだが周りの兵隊共がそれを阻む。なかなかの布陣だ…ハァハァ…少しでも隙を見せたら集中砲火を受ける…困ったものだ。原作通りなら後ろの方に入り口があるはずなのだが此奴にはない。きっと入り口と言っても大型のものではなく人間が通れるくらいの小さいものなのだろう。………地下からなら入れるかもしれないな…よし!!やってみる!!
「地下から攻撃するぞ。先導するからついて来い!!」
個人的な趣味で作ったギガドリルを呼び出し地面へと潜る。
こんなところで役に立つなんてな。ネタ武器もたまには役に立つもんだ…きっと他のネタ武器も使い道はあるだろうな、フフ。地中まで追っては来ないようだな…好都合だ!!そろそろ地上だな
ドリルをライフルに持ち替えて地表へ出て発射する。しかし俺を待っていたのは無防備なGWの底ではなくて多数の砲台の数々だった。
「下にも砲台がこんなにあるなんてな」
「でも外よりかは幾分マシね」
「まさに難攻不落の城だな。だが私の剣の前では鉄屑同然だと思い知らしめてやる」
弾幕は大した事ないので一つ一つ潰していく。左右のキャタピラが歩兵の邪魔になっているのでこっちまでは入ってこない。あそこなら装甲も薄そうだ…ヒートパイルで一気に行く!!
ドゴォオオン!!
両手にショットガンを持ち弾をそこらかしこにばら撒く。どうやらここは整備士や砲撃手の居住区の様だな。生身の人間だらけだ…どうせ逃げたって俺が殺すんだ…だからよぉ
「そこに突っ立ってろぉ!!」
逃げようと背中を見せる奴、銃をもって立ち向かう奴…あの時と同じだ…俺に怯えている。
「怯えろ!!竦め!!全力を出し切らぬ内に死んでゆけ!!」
何事かと部屋から出てくるもの、隠れようと部屋に籠り鍵を閉める者、そんなことしたって壁ごと部屋ごと破壊するのでみんな肉片に変わる。武器を取り立ち向かうものもいるが関係ない…生身の人間なんてこんなものさ。
「あっはっはっはっはっは!!ざまぁないぜ!!一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやる!!」
弾切れになるとライフルに切り替え弾幕を切らさないようする。だれ一人だって助けてやるもんか!!
しばらくするとあたり一面血肉の海になる。
「俊葵、もうその辺でいいだろう。もう撃つのを止めろ、死んでいる」
死体撃ちは基本じゃないですか、千冬さん
「私たちは戦争をしに来たのではない。この化物を止めに来ただけだ」
「千冬さんの言う通りよ。やりすぎだわ、可哀想よ」
「可哀想?こいつらはお前の国に害をなす存在だぞ。それなのに可哀想って思うのか?」
「確かにそうかもしれないけど今の行為は一方的な虐殺行為じゃない!!」
「俺は俺の敵を倒しただけだ。向こうも武器を持っていたし今後の作戦に支障が出るかもしれない」
「それでも…」
「世の中は理不尽でできている。もしそんな世界が嫌なら耳と目を閉じて静かに一人で暮らせ、それも嫌なら…」
「俊葵!!」
千冬さんが俺の言葉を遮る。
「さっさと破壊しないとこいつは止まってくれないぞ。もう片方も破壊しなければいけないのだ。急ぐぞ」
パワードスーツを来た歩兵も殺さなきゃいけないし急がないとな。
「千冬さん、一応これを持って行ってください。これから必要になるかもしれません」
そう言ってリロードしたライフルを一丁とマガジンをいくつか渡す。千冬さんは拡張領域にライフルをしまうと俺達とは別方向へ向かう
「私はこれから操縦室の方へ向かう。お前たちはエンジンを頼む」
「一人で大丈夫ですか?」
「誰に訊いている?」
「それもそうですね。行くぞ、鈴」
「えぇ」
ココからは別行動…やりますか。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
身体能力が高くて超能力があってもそれらを持て余しているようでは真の実力は出せないと思っています。
なので俊葵もまだまだ未熟者って事ですね(白目
そもそも十傑集の能力があったらISは拘束具になるんじゃ…(ボソッ
俊葵「ちょっと話をしようか」
ちょ、ちょっと待って!!おい!!俺は作者だぞ!!俺の匙加減次第でお前の扱いは変わるんだぞ!?それを分かってムベッ!!
俊葵「来い」
はい…。