※この作品はR-18です。

ISの世界に舞い降りた一人の男   作:メシキ

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長く休んでいたので投稿ペースを少しだけ上げています。

ま、楽しみに待ってくれている人なんているとも思えないけど(卑屈

はぁ…しかも主人公絡みのR-18は話の流れからしてしばらくは書けないし…現実は相変わらず忙しいし…泣けるぜ。

でも私は頑張るぞぉ!!たとえ締め切りが二日後で全く手を付けていない書類があったとしても!!(二日あれば何とかできる内容だしね)

と、いう訳で今回も読者の方々に楽しんでいただけることを願っていますm(__)m

では本編をどうぞ




18話 知らない天井

 

目が覚めた俺の目の前にあったのは真っ白な天井だった。知らない天井だ…しかし薬品の匂いがするので病室だと言うことが分かる。どうやらどっかの病院にでも運び込まれたようだな。左腕には宇宙(待機状態)がしっかりあるのを確認して安心する。状況を確認しようと辺りを見回すがパイプ椅子が窓際にいくつか立て掛けてあるだけで、テレビなどは無い殺風景な部屋だ。ベッドから降りてここがどこか散策するか…よいしょっと。腕や胸に着けられている変なケーブルを全部取っ払ってベッドを降りる。身体は軽いから回復はできたようだ…腹は減っているが…。ISの方は自動修復で最低限の戦闘を行えるくらいにまでは修復されている。通信機能は完全に故障しているけど…これじゃあ束と連絡が…しかしまぁ隻眼隻腕とは厄介なものだな、服を整えにくいしISのパネル操作もしづらい。早く右腕を繋げないといけないな。回復力も高いし手術で繋げたらそのうち癒着するだろう。

 

誰かが来ないうちに出ようと思って扉に手を掛けようとした、すると扉が開かれて軍服を着て眼帯を付けた女性が数人現れる。そのうちの黒髪を肩で切りそろえた美人が俺に話しかけた

 

「もう動いて問題はないのか?」

 

この眼帯…ブラックラビット部隊…って事はここはドイツか、厄介なところに来ちまったな

 

「なんならココから逃げ出してもいいんだぜ」

 

冗談混じりに応える。

 

「その様子だと大丈夫なようだな。君のことは基地中で話題になっているよ、ISを動かせる男としてな。勿論、報道規制はされているから安心しろ。ここに居て、私たちの敵にならなければ君の人権は守られる。それでも君の行動にはある程度の制限がされるけどな。おっと、紹介が遅れたな、私はクラリッサ・ハルフォーフ、機密事項なので詳しくは言えないがとある部隊の副隊長をしている」

 

左手を差し出して握手を求めたので俺はその手を握りつつ嫌味を言う

 

「俺がどんな人間か分かっていて隊長が挨拶をしに来ないところから察するに、よほど忙しい部隊なのか…それとも常識知らずの馬鹿なのか…まぁ、どっちでもいいがな」

 

「貴様!!隊長の悪口を!!」

 

「待て、こいつの言う通りだ。本来ならこのような重要な任務は隊長の仕事…すまない、私たちの隊長は人付き合いが苦手で君から情報を聞き出せないと上が思ったらしく私に白羽の矢が立った次第だ。無礼な対応、本当にすまない」

 

原作通り、なかなか丁寧で紳士的な女性だ。確かにラウラに情報収集は無理だろうな…尋問とか拷問は得意そうだけど、ハハ…。

 

「悪いが俺から教えられる情報はほとんどない」

 

「まぁ、そんな噛みつくな。ずっと寝ていたんだし腹も減っているだろう。ドイツ料理は絶品だから一緒にどうだ?腹が減ってはイライラしていけない」

 

確かに腹は減っている…この際だし腹いっぱい食わせてもらおう。何日かぶりのご飯…栄養注射だけじゃ足りるはずねぇもんな。

 

「そうだな、腹が減った。食堂へ案内してくれ、話もそこでしよう。誰かに聞かれて困るような情報は絶対に言うつもりはないし大丈夫だ」

 

「それを聞き出すのが我々の仕事さ。ついて来い、ちょっと遠いから歩くぞ」

 

そう言ってクラリッサさんは歩き出し、俺はその後ろをついて歩く。そして俺の両脇と後ろを残りの女性が固める。別に逃げ出したりしねぇのに…。

 

 

 

食堂に着いた俺たちは各々食べたい料理を注文していく。

 

「私たちは注文を済ませた。これがメニューだ、好きな料理を注文するといい」

 

ふむ…やはりドイツ料理が多いな。

 

「じゃあニュルンベルクソーセージの盛り合わせを5人前、アイスバイン3皿、フラムクーヘン2枚、あとは…シュパンヘルケル?これはどんな料理だ?」

 

「あ、あぁそれは子豚を焼いてソースをかけたものだ。皮がパリパリとしていておいしいぞ。だが…」

 

俺の注文の量が多すぎるからか、何と言うか不思議がっている

 

「大丈夫、このくらい朝飯前ですよ。昼飯時ですが」

 

「「「プッ…」」」

 

今のギャグで何人か笑ってくれた。おぉ!!理解者がこんなところに!!

 

「じゃあ、そのシュパンヘルケルを3皿、最後に黒ビールを大ジョッキで下さい、以上です。」

 

こんだけ食えばとりあえずは落ち着くだろう。料理を受け取って大き目のトレーをわざわざ用意してもらって席まで運ぶ。う~ん、肉汁のいい香りがする。

 

「では食べながらで良いので質問に答えてくれないか」

 

「あむ…むぐむぐ…わはっは(わかった)。んむ…んぐ、これうめぇな。これも塩味が効いてて俺の好みだ」

 

ちょっと行儀悪いが食べながら話す。すげぇ美味いから仕方ない。

 

「では君の名前と所属を教えてくれ。なに、軽い自己紹介程度でいい。ラフにいこう」

 

「トシキ・マツサキ。所属は…」

 

ここでIS学園と言うべきか束と言うべきかで迷った。俺の存在は世間には認知されていない。それはIS学園を様々な組織から守るという意味合いが強いからだ。しかし束と言ってしまっては俺と束に接点があることがばれる。そうなった場合きっと俺と束は軍にいいように利用されるだろう。いくら束と俺が凄かろうと数と言う暴力には苦戦を強いられる(負けるとは言ってない)。まぁドイツが敵になったとしても滅ぼせばいいだけなんだけど世間体がなぁ…。

 

「この尋問はあなたが我々に敵意がないかを確かめるためのものだ。答えたくない質問には答えなくても良いぞ。ただし今後の行動にいくつかの制約が付くかもしれないがな」

 

「分かった、所属は伏せさせてもらう。だが俺は誰彼構わず噛みつくような狂犬ではない。俺が行動を起こすのは主人が命じた時がほとんどだ。そちらが俺に敵対しない限り俺は敵にはならない」

 

「すまないがまだ信用できない。それに主人とは誰だ?」

 

束なのだが…そんな事、言えないよなぁ。所属不明と答えた手前、言い辛い…。今は隠しておいても問題ないかな。宇宙もあるし何時でも逃げられる。

 

「答えることはできない…が、今のところ多分機嫌が良い。敵にはならないだろう」

 

「気紛れな主人に仕えるのは大変だろうな。次の質問はお前の持っているISについてだ。どんなことをしても外れなかったし解析も不可能だった。最後は手首ごと切り外そうという案も出たのだが倫理的に没になった。だからそのISの詳細データを渡してほしい」

 

「それを本気で言ってるなら愚か者だな。お前は自分のISのデータをくれるってのか?」

 

「この…無礼者!!」

 

クラリッサの後ろに構えていた兵士が俺に噛みつく。ちっ…割って入るんじゃねぇよ。

 

「尋問しているのは私だ。口を挟むな。すまない、我々はISを平和利用の為に使うつもりだ。」

 

詭弁だな。そんな薄っぺらな嘘を信じられる訳ないだろう。悪いが心を読ませてもらうぞ。

 

『きっと上は兵器に利用するだろう。しかしここは平和利用と言っておこう。詭弁だが兵器利用と言うよりは幾分マシだ。こいつはきっと中国で暴れまわったISのパイロットに違いない。敵にだけはしないようにしないと…』

 

「あぁ、そうだよ。主人の命令で中国へ進軍していた巨大兵器と機動部隊を全滅させたのは俺だよ。公式ではどうなっているかは知らないけどな。実際問題どうなってるんだ?」

 

「んな!?今…私の心を!?」

 

「お、当たってたか。適当に言っただけなんだがな…まぁ偶々だよ、偶々。で、教えてくれないか?」

 

このくらいは話してもいいか。

 

「あ、あぁ。公式では代表候補生の凰鈴音と第四世代試作機に搭乗した織斑千冬が中国政府の依頼でテロ組織の進行を阻止したという事になっている。敵の規模は一個大隊程度と報道されているが実際は違うのだろう?一個大隊程度の戦力で左目と右腕を失うほどの戦闘が起こるとは思えない…一体どれほどの敵を相手にしたのだ?参考までに教えてほしい」

 

「ふざけやがって…俺の頑張りは報道されてねぇのかよ。まぁ立場上、本当の情報は世間に報道はできないよな。教えるが驚くなよ?全長数百メートルの巨大兵器二基を筆頭に攻撃力だけならISクラスの1000人を超える二個大隊…鈴と千冬さんの援護が無かったら死んでたよ、はっはっは。いやぁ~あんときゃ本気で死ぬのを覚悟した」

 

あの時は衛星での監視を考えて、あえて能力は使わずにISだけで戦ったから苦戦しただけなんですけどね。ISは拘束具!!(異論は認める)

 

「いくら代表候補生とブリュンヒルデのコンビと言えどそれだけの大隊を相手取るのは難しいだろう…ほとんどお前がやったのか?」

 

「勿論だ。主人が命じれば世界を敵に回したってかまわない、それくらいの力が無きゃあの人の右腕は務まらんよ。今は右腕がないから右腕の代わりはできないけど」

 

(待て…こいつはさっき織斑教官の事を千冬さんと…そう呼んだな。つまり面識があるという事か…もしそうならこいつの所属は…確かめてみるか)

 

「ブリュンヒルデは元気だったか?あの方は掃除が得意なのだがワインをよく飲んで暴れるからな」

 

あれ?千冬さんって掃除は苦手じゃなかったっけ?それにワインより焼酎を好むし暴れてるところなんて見た事ないけどなぁ

 

「へぇ~こっちではワインを飲んでいたんだな。焼酎とか日本酒だけかと…はっ!?」

 

(かかった。やはり織斑教官と接点がある。まだ推測だがおそらくこいつはIS学園の生徒だ。しかしそれが分かったところでIS学園とはな…手が出し辛いところに所属しているものだ)

 

くっ…俺と千冬さんが少なからず関係があることがバレちまった!!こんな簡単な誘導尋問に引っかかるなんて!!…いや、IS学園の生徒であることがもしバレているなら好都合じゃないのか?あくまで俺はちょっと特殊な専用機を持っている一生徒だと思わせれば束との関係を隠すちょうどいい隠れ蓑になる。ましてや千冬さんの知り合い、もっと言えば親友だと思ってもらえたら寧ろ好待遇で持て成されるんじゃないのか?むむむ…俺はこういった駆け引きは苦手なんだがなぁ…頭痛くなりそうだぜ。

 

 

俊葵が目覚める二日前

 

 

束は移動式秘密ラボ「吾輩は猫である~名前はまだない~」に中国政府のお偉いさんと信用できる国営放送局の記者を数名招いていた。普段の束を知る者からしたら明日の天気は槍か銃弾か、はたまた隕石かと思うほどの超常的現象であり、ましてや日本人であったならまだしも外国人を自分のラボに招き入れるなんて天地をひっくり返すほどの大事だった。

 

しかし当の本人は専門職の人が見ても分からないような難解な設計図を見ながら何かを作成していた。客人を招いておいてそっちのけで何かを作る束を誰も咎める人はまずいない。この人を除いて…

 

「こいつらを招待したのはお前だろう。さっさと挨拶くらいしろ」

 

「えぇ~めんどくs(ガンッ!!)分かった!!分かったからそのモンキーレンチを置いて!!さすがにそんなので殴られたら痛いよ!!」

 

(((普通は痛いじゃすみませんよ…)))

 

「もぅ…はいは~い。束さんですよぉ~。これでいいでしょ?ちーちゃん」

 

「挨拶するだけマシになったか…こいつの無礼を許してくれ。本来なら招待するだけしておいてやっぱり帰れと言わなくなっただけマシだ」

 

えっへん、成長したでしょ~。と言いたげな顔で豊満な胸をプルンと反らせる。当然、男たちの目線はその双丘へと注がれる。きっと俊葵がいたなら「俺の束に色目使ってんじゃねぇよ」と言ってキレて、千冬は慌てて止めに入り束は顔を赤くして照れるだろう。しかしそんな状況は生まれるはずもなく

 

「じゃあ早速話し合いを始めようか。まずは今回の報酬の話ね。中国は今回の事でどれだけ私たちに感謝しているのか…証明してほしいな」

 

ニッコリ笑顔で束は話しているが内心は「俊くんの捜索をしなきゃいけないんだからさっさと帰れよ。ちーちゃんが私に『こういった事をするのも世間に対して味方という姿勢を見せる為の第一歩だ。頑張ってみろ』って言ってくれなかったら無視して全部IS委員会のクソババア共に押し付けれたのに…」と心中穏やかどころか大嵐が吹き荒れていた

 

「そちらが我が祖国の領土で勝手に戦闘行為を繰り広げて中国人を虐殺した…中国政府はそう認知している。特にあの黒いISは酷いな…とあるルートで戦闘の記録を手に入れたのだが、あの黒いISは残虐非道な方法で我々中国人を虐殺していた。さて…この情報が世間に漏れたらあなたの社会的地位はどうなるかな?」

 

「ぶ、無礼にも程があります!!その黒いISが出撃していなかったらどれだけの被害が中国に出ていたと思っているのですか!?」

 

「誰が助けてくれと頼んだ?お前たちのISは勝手に他国の領土で戦闘行為を行った。世間一般はそう思うだろうな」

 

束の後ろで待機していたクロエが激昂する。中国政府側のソファに座っている鈴も眉間にしわを寄せ文句を言う。

 

「あたしたちが出撃していなかったらどうなってたと思ってるのよ!?」

 

「口を慎め、凰鈴音!!貴様がここに居るのはあくまで当事者だったからだ。たかだか代表候補がこのような場に相席できるだけでもありがたいと思え」

 

「ぐぅ…(何よ…私たちが出動したのを確認してから軍を引いたくせに)」

 

クロエと鈴が声を上げている間、束は静かに能面のような無表情を目の前にいる物に向けていた。

 

「言いたいことは分かった…何が欲しいの?お金?技術?それとも体?」

 

千冬、クロエ、鈴は驚きを隠せなかった。これだけの物言いをされても尚、束が冷静に話をしていたからだ。

 

「話が早くて助かります。私たちの研究所で働いてくれませんか?勿論、中国の為にね」

 

「それは無理。私は俊くんと自分の為にしか研究しないことにしてるから。それにISを兵器として利用するような蛮人に提供する技術はないんだよ、ゴミ共。分かったら帰ってくれるかな?私は忙しいんだ」

 

いつも通りの束だった。

 

「おい、何が欲しいと言ったばかりだろう。少しくらいなら…」

 

「そうだよ、私は何が欲しいのか聞いただけであって提供するなんて一言も言ってない。それにこいつらムカつくから嫌だ」

 

私のことが馬鹿にされるならまだしも俊くんの事まで馬鹿にされるとなると許すわけにはいかないなぁ…

 

「自分の立場を理解してないようですn」

 

パァン!!

 

乾いた音が響いて額に穴が開く。クロエが喋っていた物を撃ったのだ。

 

「勝手な行為…お許しください。しかし束様…私はコレを許すことができません。命の恩人を馬鹿にされて黙っていられるほど私は冷静ではなかったようです…もっと心を落ち着ける練習をしなくてはいけませんね。…それにしてもあなた方の命は安く軽いものですね…誰も涙を流していませんから」

 

「き、きさm」

 

パァン!!

 

「五月蠅い蠅ですね…おっと、図らずもオヤジギャグっぽくなってしまいました。はっはっは(棒)」

 

「クロニクル、お前は何をやっているのか分かっているのか!?」

 

千冬は目の前で起きていることにやっと口をはさんだ。しかしクロエはケロっとしている。

 

「えぇ勿論分かっていますよ。邪魔なゴミを掃除しただけです…いえ掃除ではありませんね。大きな粗大ゴミが生ごみになっただけでした。トシキ様がここに居てもきっと同じことをするでしょう。あなた方に問います…あなた方中国は束様の敵ですか?それとも味方ですか?」

 

しばらく沈黙の後に座っていた最後の一人が口を開く

 

「どうやら…貴女とは仲良く成れそうですね。ふぅ…ゴミみたいな軍属を掃除していただいてありがとう、礼を言わせてもらうよ。こいつらは中国政府内でも勝手な行動をする奴らでな、国民からの反感も強かったんだ。国民と政府を代表して礼を言おう」

 

そう言って一人の役人が頭を下げた。束、千冬、クロエ、鈴の4人ともポカンとしている。そりゃそうだ、自分の同胞が殺されて礼を言っているのだから

 

「ここに居る記者は私の親族だ。信頼できる人だからここで起きた事は世間に出回ることはないから心配するな。そうだろう、お前ら」

 

「えぇ、こんな奴ら死んで当然ですよ。これでやっと中国も明るい道を歩けますね」

 

「まったくもってその通りだ。先ほどは本当に失礼しました」

 

二人の記者も役人に倣って礼をする。

 

「もしかしてコレを掃除するために私を挑発したの?むぅ…戦争しないことに越したことはないけど利用されたのは嫌だなぁ…ねぇちーちゃん」

 

「私に話を振るな…しかしまぁなんだ…良かったんじゃないか?戦争にならなくて」

 

千冬も状況をきちんと整理することができているようだ。クロエと鈴はというと相変わらずぽかんとしていた。

 

「実はこいつらをここへ連れてきたのはこうなる事を予想していたからなんですよ。相手が誰であるか理解もできないゴミは掃除するに限ります。鈴さんには伝えようと思ったのですが敵を欺くにはまず味方から…すみませんでした。では報酬の話に入りましょう。今回の事で中国政府は本当に感謝しています。ですので相当量の報酬は覚悟しています」

 

「報酬ねぇ…じゃあ研究費として日本円で…う~んそうだなぁ…500億用意してくれる?あと研究施設の譲渡。最後に俊くんのIS実験とかしたいから土地が欲しいな、砂漠とかでいいからさ」

 

束の口から出たのはとんでもない報酬だった。金銭的なものなら法外と言うだけで別段問題はなかった。しかし一国家の中枢にある研究施設を自分勝手に使わせろと言うのはおかしな話だった。土地に関してもそうだ、砂漠とはいえ国が所有している土地をくれと言っているのだ。普通なら無理だというだろう。しかし今回のケースは普通ではなかったので二つ返事で了承した。

 

「その程度でよろしければすぐに用意いたします。しかし研究施設の譲渡には準備などがありますのでしばらくお待ちください」

 

「やった~。研究施設は待つからいいよぉ~えへへぇ~。あ、そうだ、今とても機嫌が良いからこれあげる」

 

そう言って束はとあるデータが入っているチップを渡した。

 

「これは一体なんでしょうか?」

 

「私は秘密基地で使ってた発電装置や作物栽培装置の設計図だよ。きっと役に立つからプレゼント~」

 

「そ、それはありがとうございます!!きっと国の役に立てて見せます」

 

また深々とお辞儀をする

 

「しかしまぁ…束の奴がこんなに成長するなんて…なんだか私は嬉しいぞ」

 

「なんだか信じられないものを見ているわ」

 

「奇遇ですね鈴さん、私も同意見です」

 

千冬、鈴、クロエの順番に束の成長を喜んで(?)いた。俊葵もこの場に居たら驚いていただろうとクロエは思ってた。

 

 

 

 





最後まで読んでいただいてありがとうございますm(__)m

予想以上に難産でした…いつもは一日1時間で週一投稿なので7時間で書いていたのですが今回は書き直しも合わせると10時間以上使いました…。

うぅ…いつもは簡単に書けるのに…構想はあったのですがあれも書きたいこれも書きたいと追加していった結果…なんと10000字を超えてしまったので大幅カットしました。

10000字のままの方が良かったのかなぁ…でも余計な分が多くてもつまらない作品になるし…あ、俺の作品って元から…(察し

う~む、どうもネガティブになってしまっていかんな。

次の話は趣向を変えて束×クロエのR-18にしてみよう…需要あるかな?

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