※この作品はR-18です。

ISの世界に舞い降りた一人の男   作:メシキ

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41話の後篇は今しばらくお待ちください

最初は普通に書いていたのですが、何か物足りなくてドラマCD風に書き換えています



42話

 

 

 

「あら、鈴さん。奇遇ですわね。俊葵さんになにか?」

 

「あんたこそ俊葵に何か用があるんじゃない?」

 

くっ…私がもっと鈴さんの行動に注意していれば俊葵さんと何の苦労もなくペアになれましたのに…。

 

一番ペアになりそうだったクロエさんはラウラさんと組み、一夏さんはシャルルさんと男同士で組みました。残されたのは本音さん、箒さん、そして4組の簪さん…本音さんは前回組んだので辞退すると仰っていましたから、この方も問題外でした。箒さん、簪さんとはバトルロワイアル形式の試合でわたくしが勝ち残ったので必然的に私と俊葵さんがタッグを組むはずでしたのに!!

 

「えぇ、私こそ俊葵さんのペアに相応しいのでこれからペアを申し込む予定ですわ」

 

「あんたみたいなヒョロヒョロISがペアじゃあ俊葵がかわいそうだわ。辞退しなさいよ、あたしが俊葵と組むんだから」

 

予想外でしたわ…まさか鈴さんが俊葵さんを狙っていたなんて。

 

「一夏さんと組めなかったからと言って他の男性に尻尾を振るのは一夏さんに対して失礼ではなくって?」

 

「ハァ…本音を言うと一夏に言っちゃったのよ。『何でシャルルと組んだのよ!?恋人のあたしじゃ不満って訳!?もういいわ……次のタッグマッチでボコボコにしてやるから!!』って」

 

「それで俊葵さんと…ですが私も譲れませんわ。…そうですわ、決闘をしましょう。負けたら俊葵さんから手を引く…それでよろしいですわね?」

 

「えぇ、良いわ。早速勝負しましょう」

 

久し振りの真剣勝負…勝って俊葵さんとのペアの座を勝ち取りますわ!!

 

 

束宅

 

 

「束、俊葵は何処へ行った?あいつに渡さねばならない書類がこんなに届いているのだが」

 

「う~ん、どこだろぉ?ちーちゃんの狂桜で探してみたら?」

 

「それができたら既にやっている」

 

「それにしてもすごーい、それ全部俊くん宛てなんだぁ。内容は?」

 

「何処の国も俊葵を代表候補生にしたいらしい。ま、少なくとも学園にいる間は俊葵が望まない限りそんな真似はさせない」

 

日本を筆頭にアメリカ、中国などの大国はなんとか俊葵に取り繕うと必死だった。それもそのはず、男性パイロットだけではなくその後ろには篠ノ之束博士及び一国家の軍事力に匹敵するほど武力が付いてくるのだから。

しかし俊葵は日本、ドイツ、フランス以外の国にこれでもかと言うほど興味がなかった。

 

「ま、俊くんもアメリカの代表は死んでも嫌だって言うだろうね」

 

「何故だ?大国の代表ともなれば扱いは最高クラスだろう」

 

「前にアメリカ代表になれば社会的地位も軍事力もトップランクになるよって言ったら…」

 

『アメリカの代表なんてこっちから願い下げだ。あいつらは日本を自分の属国か何かだと勘違いしている。いつか必ずアメリカには苦汁…いや、煮え湯を飲ませてやるよ』

 

「って言ってたから」

 

これには流石の千冬さんも呆れていた。俊葵は自他ともに認める自己中心的な人間だがたったそれだけの理由で大国の代表を辞退するなんて思ってもいなかったからだ。

 

「私も日本に勝ったくらいでデカい顔してる国は気にくわないから俊くんの意見に賛成だけど」

 

「お前ら…はぁ。私も俊葵の味方だから強くは言わないが表向きは世界に敵意がない事を示しておけ。あとから面倒なことになりかねない」

 

「ちーちゃんが言うなら仕方ないなぁ。でも俊くんなら世界を滅ぼす力を持ってるから問題ないんだけどなぁ(ボソッ」

 

「聞こえているぞ」

 

えへへぇ~と照れながらも束は世界が滅んでも構わないと思っている。愛しの俊葵が好きな女性だけを集めてスペースコロニーで過ごすのも悪くはないと思っているのだから。

 

 

俊葵サイド

 

 

タッグマッチまであと数日、みんな訓練やらペア決めやらで忙しい。普通の生徒は優勝目指して頑張っている……しかし、俊葵は違った!!逆に怠けた!!

 

なに?ペアが決まらない?逆に考えるんだ、決めなくっていいさと

 

俺はいつもの飲み屋街へ来ていた。もろちん無断外出…後で千冬さんに半殺しにされるかもしれないなぁ。でもそんな事を気にしていたらいい酒は飲めない!!今日は羽目を外すぞぉ~~!!

 

デデッデッデデン、デデッデッデデン

 

携帯の画面を見ると織斑千冬の名前が表示されている

 

「あ(察し)も、もしもし」

 

≪お前に渡す書類がある。どこにいる?≫

 

「えぇ~っと…ちょっと千冬さんからは遠いところに…」

 

≪まったく…無断外出は関心せんな。羽目を外したい気持ちも分からんでもないが校則をはきちんと守ってほしいものだ≫

 

千冬さんの言う通り、集団で生活している以上ルールに従わなくちゃあいけない。うん、反省しなきゃな。

 

≪まぁ、外出届は私が適当に書いて提出しておくからお前は遅くならん程度に帰ってこい≫

 

「あなた教師でしょう…そんなことして良いんですか?」

 

≪就業時間はとっくに過ぎた。今はお前の恋人として動いている。それと書類だが内容は『代表候補生にならないか?』という各国家からの招待状だ。どうする?≫

 

「日本、ドイツ、フランス以外のは全部燃やしてください。読む必要が無いですから。それじゃあお願いしますね」

 

プツ…

 

ふぅ…代表候補生なんて面倒くさそうなものに誰が好き好んでなるかよ。セシリアみたいに代表候補生であることにプライドを持っている人には悪いけど、俺はもっと気楽に生きたい。

 

「さて……今夜は飲むか」

 

 

束・千冬サイド

 

「どうりで狂桜のセンサーに反応しない訳だ…」

 

「外出中だったでしょ?」

 

「俊葵がどこにいるのか知っていたなら教えて欲しかったな」

 

「私だって俊くんのプライベートを完全に管理している訳じゃないよ。管理しようと思えばできるだろうけど…」

 

好きな人を管理したいという気持ちは束にも少なからずある。隠し撮りや盗聴を何度もしているが必ず最後にはバレて『おしおき』を受けた。

 

「一時期は俊くんの監視してたんだけど…」

 

「なるほど…察したよ」

 

やはり束は監視していたのか…束の技術や行動力ならそれも可能だろう。しかし失敗していたようだな…なら私がやっても同じだろうな。

 

「で、俊くんは何処に行くって言ってた?」

 

「そう言えば聞いていなかったな。自分で調べてみたらどうだ?街の中の監視カメラくらいなら覗け

るだろう」

 

「う~ん、やめておこうかな。どこに行こうが俊くんの勝手だからね。私は俊くんに同じことされても問題はないけどこれ以上やって嫌われるのも嫌だし」

 

「珍しく懸命だな。では私も部屋に帰るとしよう。書類なら明日に渡しても問題ないしな」

 

 

俊葵サイド

 

 

生まれで初めてキャバクラと言うところに来た。前世ではキャバクラはおろか風俗にも行ったことが無かったからな。まぁ、そんな事にお金を使うくらいなら趣味にお金を使う方が有意義だと思っていたしね。

 

俺は客引きに案内されるまま店の中に入る。店の中はとても豪華できらびやかで、キャバ嬢たちも綺麗なドレスに身を包んでいる。席は平日にもかかわらず埋まっているところを見ると繁盛しているようだ。

 

「可愛い子が沢山いますよ。指名できる子のリストです」

 

ふぅ~ん、こんな感じのシステムなのね。何度も通いつめれば固定とかできたりするのかな?

 

リストの中から名前も見ず、適当に3人の女の子を指名する。初めてなので加減が分からないがお金はあるから大丈夫だろ。

 

「かしこまりました。ではこちらの席でお待ちください」

 

奥の方にVIPの文字が見えたのだが、そっちには通してくれないんだなぁ…って一見さんを通す訳ないか。それにしてもこの服装は場違いじゃあないかな。周りのお客さんはスーツを着ている人が多かったので、普段着だととても目立つ。

 

「春香で~す。今夜はよろしくお願いしま~す」

 

「千早です…えっと…その…よろしく…お願いします」

 

「あずさですぅ。楽しんでいってくださいね」

 

写真よりも可愛いじゃない。今夜は楽しめそうだな。

 

俺を囲むように座る女の子たちになんだかワクワクしてしまう。しかし普段からテーブルに座るとこんな感じなので緊張はしていない。メニューを手に取って中を見ると予想以上の値段だったのでびっくりはしたけど問題ない。お金ならある。

 

「好きなお酒を注文して良いよ」

 

「じゃあ、私はアップルサワーで」

 

「マタドールをお願いします」

 

「私はテキーラで。お客様は…えっと、何とお呼びしたら?」

 

あ、名前を言ってなかったな。これじゃあ彼女たちが俺を何と呼んでいいか分からなくて困ってしまう。

 

「俊葵でいいよ。それと俺は梅サワーを頼もうかな」

 

注文を受けたフロアスタッフはキッチンの方に下がり、すぐに注文したお酒を造って来てくれた。うん、御客を待たせないのは良い事だ。

 

「それじゃあ乾杯をしようか。かんぱ~~い!!」

 

「「「かんぱ~~い!!」」」

 

グラスを一気に傾けて飲み干す。乾いた喉に冷たい梅酒が良い感じの刺激を与えてくれる。彼女たちを見ると軽めに飲んでいた。

 

春香「良い飲みっぷりですね。でも大丈夫ですか?」

 

「このくらいのお酒なら何の問題もないよ。なんてったって俺は強化…強靭だからね、あはは」

 

「確かにすごい筋肉ですね…お仕事は何をされているのですか?」

 

チラチラと左目の眼帯を見ながら質問してくる千早ちゃん。やっぱりこの眼帯は気になるようだ。眼帯の端から火傷した肌も見えているしね。

 

「一応、学生だよ。あ、梅サワーおかわり。それと…この一番大きなオードブルを3つお願いします」

 

嘘をついても仕方ないので本当の事を言う。三人ともかなり意外そうな顔をしている…多分、もっと他の職業を想像していたのだろうな。

 

千早「大学生ですか?」

 

「んにゃ、高校一年生」

 

千早「こ、高校生!?」

 

「通いなおしてるんだ」

 

あずさ「凄いですね~」

 

嘘は言ってない……嘘は言ってない。大事な事なので二回言いました。

 

春香「もしかして実家がお金持ちとか?」

 

「いやぁ、彼女がお金持ちなんだよ」

 

千早「もしかしてヒモってやつですか?」

 

あずさ「コラ、千早ちゃん。俊葵さんに失礼でしょ」

 

千早「あ、ご、ごめんなさい」

 

「はは、確かに彼女がお金持ちでこんなところに来てたらそう思うよね。でも自分のお小遣いくらいは自分で稼いでるから気にしなくていいよ。…そうだ、何か欲しいものはないかな?何でも買ってあげるよ」

 

酒が少しでも入ると調子に乗ってしまうのは悪い癖だね、うん。でもどうせ一人じゃ使い切れないから可愛い女の子にプレゼントをしても罰は当たらないだろう。

 

あずさ「ふふ、早速プレゼントですか?そんな事では破産してしまいますよ」

 

「とりあえず、はいコレ」

 

カバンの中から100万円の札束を6つ取り出して二つずつ三人に渡した。この後も酒の入った俺は初めてのキャバクラでかなりのお金を使った。三人に渡したお金も合わせて720万……普通のサラリーマンなら一年分のお金だ。

 

キャバクラってやっぱり上流階級の人が来る店だな…いや、俺がドンペリとか頼みすぎたのがいけなかったね。

 

 

 






今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます

某アイドルの名前が出てきているのは気のせいです

気のせいです、いいね?

ともかく俊葵のペアは鈴かセシリアにする事にしました

どちらが俊葵のペアになるかは決めているので、二人の決闘の行方を見守りください

次回予告

セシリアの銃が走る、咆える、穿つ

ブルーティアーズが唸り、ミサイルが弾ける

鈴の猛攻が、セシリアのガードをこじ開ける

炎の向こうに待ち受ける、揺らめく影は何だ

決着が着く…二人の決闘

今、勝者が姿を見せる

次回「決闘」

セシリア、勝利を掴め

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