10連ガチャでSSR被った(半ギレ
福音はまさに終焉を告げる天使の様だった。
破損した腹部を中心にさなぎが蝶へと羽化するみたいにヒビが入り、パラパラとエネルギー体が海へ落ちる。頭部に装備されていた大型スラスター兼主武装は外れて光から成る大きな翼になっていた。
シャ「はは…もう乾いた笑いしか出てこないよ。あんな化物を相手に勝つなんて無理だよ」
セ「弱音を吐くつもりではありませんが現在の武装では難しいですわ」
鈴「でも何とかしなきゃ。人口密集地で暴れられたら国際問題どころじゃないわよ」
一「鈴の言う通りだぜ。俺たちで何とかしないと」
ラ「だが弾薬もエネルギーも武装もままならない状況で最新鋭の第三世代の機体を相手にするなんて論外だ。一刻も早い撤退と増援の要請をだな。そもそも私たちのISでは攻撃を当てる事はおろか追い付く事すら…」
この場に悲観的なラウラを批判する人は誰もいない。それはラウラの話していることが現実で最善策だと知っているからだ。シミュレーションで何度も絶望的な体験はしている代表候補生も実戦での絶望に堪えていた。
ラ「織斑先生に連絡を取る…異論はないな?」
シャ「僕は反対だよ。俊葵の話だと昨日の夜にテロリストが下見に来ていた。多分、旅館の方も襲撃されている可能性がある。そんな時に援護なんてお願いできないよ」
鈴「じゃあどうすんのよ?」
ラ「こうする!!」
シュヴァルツェアレーゲンのレールガンが火を噴くと同時に銀の福音の翼が変形して弾丸を包み込んだ。
「La~~~♪」
そして包み込まれた弾丸を砕いて散弾銃のように打ち返す。ISにはそんな攻撃が効くはずもない…そう思った一瞬の隙がラウラを襲った。
瞬時加速以上の爆発のような加速でラウラに急接近して、大きく翼をはばたかせ光の羽を舞い踊らせる。
ラ「こんなもの!!」
とっさのPICで防御しようとするが数百個のエネルギー体に対して同時にPICを掛ける事なんて出来ない。せめて全面だけでもと防御した瞬間に羽は爆発しラウラは海面へ落ちて行った。
一「ラウラ!!」
鈴「この…これでも食らいなさい!!」
非固定ユニットから衝撃波を放つが銀の福音には届かない。翼を盾のように変化させて衝撃波を防いでいる。しかも盾は千枚岩のような多層構造になっており、衝撃を段階的に減少させて防ぎきった。
シャ「僕はあんまり熱くならないキャラのはずなんだけどなぁ…。でも親友が目の前でやられて怒らない薄情者でもないよ!!」
主武装が楯に変化している隙を突こうと両手にショットガンを構えて突貫した。
「La♪」
ショットガンが直撃するのもお構いなし、福音は楯を素早く細身に変化させ突撃してくるシャルルに突き立てる。普段から近接戦闘の訓練を俊葵としているシャルルにとってこの程度の攻撃は避けるのは容易い。
腕と刀身をしっかりと見て剣の軌道を読めばこんな斬撃なんて…。
腰をひねりすんでのところで刀身を回避した……と思われたが刀身がシャルルの身体と重なった瞬間に大爆発を起こして海に落ちていく。
「LaLaLaLa~~~♪」
一「クソ……早く来てくれ…俊葵ぃ!!早く来てくれ!!」
虚しい叫びに返事をするように福音のエネルギー弾が一夏と鈴へと発射される。無数に飛んでくるエネルギー弾を回避するすべなどない。
一「ごめん…俺が弱いばっかりに」
鈴「バカ…謝らないで」
二人は抱き合い…そして爆炎の中でキスをした。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます
メ「なんてこった!一夏が死んじゃった!」
俊「この人でなし!」