2500字~3000字くらいの短編を短い間隔でうpすれば読者も飽きずに読んでくれるんじゃないだろうか(名案
「あれだけの衝撃波を受けてよく無事だったな。並のISなら装甲は剥げてパイロットの内臓や骨はぐちゃぐちゃになっていた」
「バリアが無ければさすがの私も無事では済まなかったわ。…ふふ」
「何がおかしい?」
「今福音から連絡があったわ。どうやら貴方の御仲間はイギリス代表を残して全滅したみたいよ」
バカな…いくら強いとはいえ所詮はコンピュータ制御のISだぞ。代表候補を含む全員が専用機持ちの小隊が負けるわけない。
「映像を見る限りではとても無様な死に様ね。笑っちゃうわ。あの程度で代表候補生なんて」
プツン…と俺の堪忍袋の緒が切れるのと同時にスコール手足がひしゃげる。黄金の夜明けの装甲は裂け、バイザーは砕け…ほとんど達磨のようになったスコールを見下した。
「はぁ…キレたら調整が難しいな。要反省だ…」
半壊した宇宙の縮退炉を稼働させてみんなの元へ急ぐ。原作通りの負傷なら数分数秒が命取りだ。
しばらくブースターを壊れるほど吹っ飛ばしていると、負傷したセシリアが海面すれすれを何かを抱えながら飛んでいるのを見かけた。
「セシリア!!」
遠目にも負傷しているのが分かったので急いで近寄る。
「無事か!?」
「はい……私は無事ですわ。でも…でも…」
セシリアの手の中に有る物を見て絶句した。
「これは……」
「私以外は…みんな……私が弱いばかりに…」
セシリアは腕に抱えている、なんとかシャルルとラウラだと判別できるモノを俺に見せた。
血が滲んだ包帯、欠損している部位、包帯で全身をくるまれているので髪の色で何とか判別できる。
「生きているのか?」
「ISの生命維持装置をフル稼働させて何とか命を繋いでいる状況です」
それを聞いて急いで回復用の札をシャルルとラウラの全身に余すところなく貼る。そしてその上から更に肉体強化用の札を貼って回復力の向上もさせた。
「すまないセシリア…俺がいればみんな傷つかなくて良かったんだ」
「俊葵さんもご自身の役割を果たしただけですわ。これは私たちの責任です」
「そう言ってもらえると気が楽になるよ。一夏と鈴は……」
「爆炎に包まれ海に落ちていきました。助けようとしたのですがシャルロットさんとラウラさんを助けるので精いっぱいで…み、見捨て……見捨てて来てしまいましたぁ!!」
両目にいっぱいの涙を流しながら懺悔の言葉を漏らした。あんな状況で二人も救出してきたのだ。誰もセシリアを攻める事は出来ないし俺も攻めたりしない。
だから俺はセシリアを優しく抱きしめる。
「大丈夫、二人も医療ポッドに入っていればすぐに良くなるさ。一夏や鈴だってまだ死んだとは決まってない。俺が今から救出に行ってくる。セシリアは二人を連れて旅館へ戻ってくれ。良いね?」
「私は何もできないのですか?…誰も助ける事が出来ないのですか!?」
「シャルルもラウラもセシリアが居なければ死んでいた。少なくとも二人は絶対に助かるよ。全員は救えなくて当然な状況だった。だからセシリア…」
ちゅ…
「これ以上、悲しい顔をしないでくれ。俺まで悲しくなる」
「分かりましたわ…旅館に戻り3人の帰りを待っています」
「あぁ…」
セシリアに背を向け福音のいる海域へ目を向ける。
「福音…お前だけは許さない、絶対にだ」
……
…
「まいったわ…これじゃあ動けないわね」
達磨のような状態になっても尚スコールはまだ生きていた。傷口はとても人間のモノとは思えない人口の筋繊維と強化骨格が顔をのぞかせている。
「盛大にやられたな」
「オータム…助けに来てくれたの?」
「恋人を見捨てるわけがないだろう。ほら、体重をコッチに預けて」
「ありがとう、今度なにかお礼をするわ」
返事をする間もなくオータムはスコールの唇に己の唇を重ね、舌を奥まで侵入させる。
「ん…ちゅ、ちゅ…じゅる♥」
「んぅ…もう、オータムったら。情熱的ね」
「本当に心配したんだからな///ちゅ、ちゅ~~~♥無抵抗なスコールを襲うのが癖になりそうだぜ」
「貴女が望むならいつでも襲われてあげるわ」
「スコールぅ…///俺のスコール///」
ますます興奮するオータムにスコールが待ったをかける。
「続きは船に戻ってからにしましょう、ね?」
「あぁ、そうだな。それよりあのパイロット…松崎俊葵だったか。次に会うときは絶対に殺してやる」
「それは無理ね。私も手加減をして戦っていたわけじゃない。なのに一瞬でこの有り様よ。どんな手品を使ったか分からないけど一瞬で手足がつぶれたの」
「スコールが手も足も出なかったのか?」
「そうよ…彼の言っていた『ISを装備している間は手加減』ってセリフは間違いじゃないわ。間違いなく彼は世界で一番強く危険な存在。どうにか手中に収めたい…」
「おいおい、そんな焚火に放り込んだガソリンよりも安定していないヤツを従えるなんて無理だ」
「そんな生易しい物じゃない…体内に入ったテトロドトキシンってところね。彼の気分次第でどんなモノでも滅ぶ」
「冗談はよしてくれ。そんな力を持っていながらどうして学生なんてやってるんだ?力があれば独立もできるだろう」
自分の愛しい人が自分の望む質問をしてくれたスコールは少し嬉しそうに口を開く。
「弱点はそこよ。独立できない訳がある。百獣の王ライオンがハーレムを作るようにね」
……
…
「最初からクライマックスだぜぇ!!」
福音を見つけた俺はISを待機させて千冬さんたちと戦った時と同じ肉体強化をする。手足の先から鱗が生えて来て全身を包む。全身の骨格も変化して図太く強靭な尻尾と鋭利な爪が生えて変化は完了した。
「5……秒…で……コロス!!」
5
空気を圧縮させ壁を作り、両手で思い切り叩いて加速した。
4
福音の反撃を咆哮でかき消して右腕を掴み魂を抜き取ると同時に引き千切り、勢いそのままに身体を回転させる。
3
そして勢いを利用して回し蹴りで両足をへし折る。
2
手刀で首をはねて…
1
最後に福音のコアを引き抜いて完全に沈黙させる
「ハァ…ハァ…クソ……あとでナターシャを生き返らさないとな」
まだアメリカと戦争すべき時ではない。仕様がないので浮かんでいるナターシャの遺体を拡張領域へしまう。まぁ、魂さえあれば身体なんて幾らでも生み出せるが労力が違う。
とりあえず任務終了のお知らせを千冬さんにするか。
携帯端末を取り出して千冬さんに電話をする。3コールと待たずに出てくれた。
「目標は沈黙、任務完了です」
≪ご苦労…一夏と凰の事はオルコットから報告があった。後で捜索隊を編成しよう≫
「それなら俺が探しに行きますよ。その方が早いですし」
≪それは助かる。今すぐにでも探しに行ってほしいがとりあえず帰還してくれ。捜索の際に何かあったら大変だ≫
「分かりました。これより帰還します」
ボロボロになった宇宙は待機状態にして嵐を纏う。一回目の福音戦に続き、全力のOBによって宇宙は稼働がままならない程のダメージを負っていた。正直、宇宙には悪い事をしたと思っている。
「すまないな宇宙…帰ったらすぐに修理してもらうからな」
嵐にも悪いと思いながら旅館へ急いだ。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます
前書きでも書きましたが短編だと短い間隔でうpできるので読者を待たせなくて良いですね(建前)
短い方が書きやすい(本音)
次回こそ一夏と鈴がどうなったか分かります
……まぁ、私の作品を読んでくれていたらこの後の展開は予想できますよね