※この作品はR-18です。

ISの世界に舞い降りた一人の男   作:メシキ

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加筆しました

ガンダムキャラランキングで一位がオルガって……

絶対にホモの組織票だろう(名推理

個人的に東方不敗が大好きです

そのうち俊葵にも東方不敗ばりのアクションをさせたいと思います

能力的には中の人同じですがね


70話

 

 

 

旅館に帰った俺は千冬さん、真耶、束の3人に迎えられた。みんな寝静まった夜だというのにずっと起きていてくれたらしい。

 

「ごめんなさい千冬さん…一夏を守り切れませんでした。俺が一夏を一人で行かせていなければ、黄金の夜明けに手間取らなければこんな事には」

 

「『あの時にああしとけばよかった』の積み重ねが現在だ。お前が気にする事じゃない。それにまだ死んだと決まったわけじゃないだろう?もしかしたら無人島に流れ着いて凰とよろしくやっているのかもしれん」

 

強がってはいるが一夏の事が心配でたまらないのだろう。さっきから話をしている最中も人差し指と親指を口の前でしきりに擦らせている。

 

「そう…ですね。あ、福音の残骸です。束、コレの回析を頼む」

 

拡張領域からバラバラになった福音だったモノを取り出す。床が血で汚れるといけないので念力で浮かせる。

 

「ひゅ~さすが俊くん、この破壊痕は本気出してるねぇ~♪私たちと戦った時の変身を使ったでしょう?」

 

「分かるか?」

 

「もちのロンロン。ね、まややん」

 

「はい、右腕の痕なんか特に分かりやすいです。強い力で握られて爪が喰い込んでいます」

 

傷跡を見ただけでどんな攻撃でどんな手段で壊したか分かるってすごい事じゃないのか?束も真耶も普段はのほほんとしているから忘れがちだが、片や世界最高の頭脳を持った狂人(褒め言葉)、片やブリュンヒルデに手強いと評されるIS学園の教師。俺の女は素晴らしいな。

 

「おい…任務内容は福音の無力化だぞ。誰も破壊とは…」

 

「広義的には破壊も無力化の一種では?」

 

「はぁ…アメリカにどう説明する気だ?」

 

「俺が言った報酬を払わなければ鹵獲した福音のコアは握りつぶす。それからパイロットの身柄も報酬が払われるまで拘束する。まぁ、このまま伝えたら角が立つから…そうですね……『暴走するようなISは束博士に調査してもらう。パイロットは激しい負傷により日常生活に支障が出ているので施設で治療、及びリハビリをしている』とでも報告すればいいんじゃないですか?」

 

「簡単に言ってくれる。だが良いだろう。それがお前だからな」

 

やれやれと首を振るが内心、頼られて嬉しい様だ。

 

「パイロットは後で生き返らせときますよ。ちゃんと魂は保存してありますし」

 

「それならいっくんもしばらくは大丈夫だね~」

 

「ちっちっち、そうはいかない烏賊の金玉。人間の魂は死んだら抜けてどっかに逝っちまうんだ。その辺をフヨフヨと浮いてる奴もたまにあるけど基本的には違う」

 

「でも俊くん前に魂はろうそくの炎みたいなものだって」

 

「それは身体と魂の関係。魂単体の話じゃあない。死んだ人間の魂を探すってのは携帯端末やネットを利用しないで地球上に存在する特定の人を前情報もなしに探すような物さ。俺たちって例外はあるけど」

 

「例外?」

 

「強い肉体を持つ人間の魂は特別なんだ。見ればすぐに分かる。だから束や千冬さんの魂ならすぐに見つけられるよ」

 

「では一夏の魂は…」

 

「死んだら蘇生させるのはかなり骨が折れるな。こんな事なら…」

 

俺はいつ死んでも大丈夫なようにIS学園の自室に自分の魂の一部を封じ込めた札をストックしている。

 

「だが本来なら死んだ人間は蘇らない。一夏の捜索は明日以降に行う。今日は休んでくれ」

 

「分かりました。一夏と鈴なら生きてますよ」

 

「予言か?」

 

「俺の勘です。主人公はそう簡単に死んだりしない…アニメや小説の常識です」

 

「だがこれは現実だ」

 

「現実は小説より奇なりって事も有るでしょう?」

 

「ふん、気休めだ。だが…ちゅ♥その気休めは嬉しいな、助かるよ」

 

凄く優しい顔…はぁ、綺麗だ。

 

ロビーに束と千冬さんを置いて真耶と改めて用意された別室に帰った。千冬さんの事も心配だが負傷しているシャルルとラウラが心配だ。念のため多めに回復札を貼っておいたが欠損した部位の再生は出来ていないはず。

 

「良かったのちーちゃん?」

 

「良いも悪いもあるものか…私怨で大国と戦争するほど私は愚かでないよ」

 

「私は戦争しちゃうかも。いっくんと鈴ちゃんをこんな目に合わせたアメリカを許しはしない。俊くんも言ったようにお仕置きが必要だよ」

 

「そうか……これは私の独り言だ。もしアメリカが多大な損害を被ったら少なからず私は嬉しい。今後、アメリカに対して制裁を行えるなら私は出来る限りの支援を行う。……オフレコだぞ?」

 

「ふふ、了解了解♪じゃあ私も部屋に戻っていっくんと鈴ちゃんの捜索だなぁ~。おやすみちーちゃん」

 

「あぁ、おやすみ束」

 

こうして千冬の慌ただしい一日は終わりを告げた。

 

……

 

…

 

扉を開けると本音とクロエがシャルルとラウラの看病をしている。二人とも意識がはっきりしているのか談笑していた。

 

コチラに気付いたクロエが真っ先に俺の元へ向かってくる。俺の帰りを待ちわびていたのだろう。

 

「お帰りなさいませ、俊葵様。福音の撃破お疲れ様です」

 

「ただいまクロエ。シャル、ラウラ、身体の方はもう大丈夫なのか?」

 

「あぁ、俊葵に張ってもらったこの紙切れのお陰だな」

 

「もうその辺を走り回れるくらい元気だよ。足が有ればの話だけどね」

 

無くなった左足の付け根をさする。包帯に血が滲んでいないので無事に完治はしたようだが日常生活に支障が出そうだ。しかしラウラもシャルルも抉れた傷痕を撫でている。

 

「幻肢痛か?」

 

「まぁね、ちょっとチクチクする。でも大丈夫そのうち気にならなくなるよ」

 

「私も問題ない。医者の話ではこれから消化に良い物しか食べれないらしいが気にならないな」

 

「俺が気にするんだ!包帯を取って服を脱げ、いや脱がす」

 

布団を引っぺがして無理やり二人の服を脱がせる。傷は塞がっているが火傷や裂傷の痕があった。傷痕と欠損している部位を束たちにしたように札を貼り合わせて新たな身体を作る。

 

「これで良し…これからは気を付けてくれよ。傷ついた恋人を見るのは嫌だから」

 

「ほぅ…これは便利だな。部隊に一人欲しいな」

 

「そんな一家に一台みたいな言い方しないの。俊葵だって困ってるじゃん」

 

「そんな事ないぞ。黒ウサギ部隊は良いぞぉ~、何より終身雇用だ。それに軍備を使い放題、申請すれば新進気鋭の戦車、戦闘機、武装が手に入る。俊葵なら入隊してすぐに将校になれるよう私が上層部と交渉しよう。そうしたら収入も沢山、生涯安心だ。…まぁ安全とは言い難いがな」

 

ラウラの言うように黒ウサギ部隊に就職するのも良いな。男性パイロットならそう悪い待遇はされないはずだ。俺を取り込む事ができれば必然的に束や千冬さんも一緒に手に入れる事ができる。どこの国だってそうしたいのは目に見えている。

 

「ずるいよラウラ。俊葵、僕のところに就職したら間違いなくデュノア社の次期社長だよ。そして僕と結婚して夫婦で会社を経営していくんだ。束さんの技術力とデュノア社の影響力があれば世界一の会社にできるよ」

 

「二人の提案はとても魅力的だけどそんな先の事まで考えちゃいないよ。今はみんなと楽しい学校生活が送れたらそれでいい」

 

「それって僕たちと結婚したくないって事?」

 

「結論を急ぐな。最終的にちゃんとみんなと結婚するよ。でもまだ高校生だしいろいろと問題が山積みだ」

 

「男性パイロットとの結婚なら法律上問題があっても、その子どもは良い研究対象になるからどこの国も結婚を許すんじゃないか?それにお前と自国の代表候補や代表が結婚すれば必然的に束博士もセットだ。表では否定していても俊葵を引き込みたい国は何処にでもある」

 

「そりゃそうだけど…ともかく若さの勢いで結婚なんてしても良いことは無い。女子高生と結婚して世間に叩かれるのも嫌だし。叩かれちゃったら…」

 

春分砲の一斉掃射の的になってしまう。『男性ISパイロットの正体!!女子高生に手を出していた!!』なんて一面が数週間にわたって世間を騒がすことになるだろうな。実際、手を出してはいるんだけどそれとこれとは話が違う。ともかく世間は俺を怒らせないようにして欲しいね。無駄なカロリー消費をしたくないし。

 

「確かにそれは大変なことになりますね。きっと警察は死体の処理に困り果てる事でしょう」

 

「姉さんは何を言ってるんだ?何故、死体の話が持ち上がる?」

 

「俊葵様に悪いイメージを持たせるような出版社の人間はその血肉の一片に至るまでこの世から削除されるべきだからですよ、ラウラ。たとえ相手が無抵抗で善良な一市民であろうと俊葵様の事を悪く言うのであるならその時点で存在価値はゼロ。この世の中は基本的に俊葵様を中心に回っています。ですからこの世に存在するすべての物は俊葵様の為に存在すべきなのです」

 

「はは…僕たちなんかよりクロエの方が俊葵の為に何でもできるんだね。ちょっと羨ましいな」

 

「でも殺人は悪い事だぞ姉さん」

 

「ラウラ、言い方が悪かったですね。お掃除と言い換えましょう。人間大の生ごみの処理です」

 

「いや、そうではなく…」

 

「いずれ分かります、ね」

 

「わ、分かった」

 

流石のラウラも取り付く島が無い。有無を言わせぬ物言いのクロエに臆して布団にくるまってしまった。

 

「あらら、寝ちゃったよ。僕も寝ようかな…それじゃ今日はありがとうね、おやすみ」

 

シャルルもラウラの隣の布団にくるまり目を閉じる。残された俺とクロエと本音の三人は特にする事もないので各々の部屋へ帰って行った。

 

……

 

…

 

「ナターシャの容体はどうだ?手足は無事に癒着したかな?」

 

「モチのロン、束さん特製の医療ポッドと俊くんの魔法が合体すれば死んだ人間すら数分で蘇生可能なぁ~のだ」

 

ポッドの中を見ると顔色の良くなったナターシャがスヤスヤと寝息を立てている。愛機が暴走したと思ったら医療ポッドの中で寝ていた、ナターシャは死んだことにすら気付いていないだろう。だがそれで良い。俺が超能力者だなんて知っている人間は限られていた方が良い。

 

「目が覚めたら死んだってこと以外の顛末を説明してやってくれ」

 

「俊くんはこんな時間にお出かけかい?」

 

「扉の前に箒とセシリアが来ている。それに箒に誕生日プレゼントを渡さないと」

 

「それじゃあ行ってらっさ~~い」

 

「おう」

 

扉を開けると予想通り箒とセシリアが待っていた。

 

「よう、こんな夜遅くに何か用か?」

 

「俊葵さんこそ、これからどちらへ?」

 

「扉の外から青春の香りが漂ってきたから出てきた。俺に用事だろ?場所を変えようか」

 

……

 

…

 

二人と一緒にいるのがみんなにバレると色々と面倒なので旅館の傍の森を抜けた先にあるこじんまりとした海岸に連れ出した。夏とはいえ夜は涼しい。

 

「こんな時に悪い。俊葵に伝えたいことがあってな…勿論、一夏や鈴に悪いとは思う。でもこの機を逃したら一生後悔すると思うんだ」

 

「別に一夏達は関係ないだろう。どうせ無事だ。今頃、無人島でよろしくヤッてるだろうよ」

 

「やってるとは何をやっていますの?」

 

「そりゃあナニだろうな」

 

「「?」」

 

分からないなら分からなくてもいい。むしろあまり分かって欲しくない。

 

「それはそれとして話ってなんだ箒」

 

曖昧にした場の空気を元へ戻す。

 

「あ、あぁ……今日はその…月が綺麗だな」

 

確かに箒の言うように今夜の月は満月、周りには邪魔な灯りがないので綺麗な月夜を満喫できる。だが箒が言いたいことはそう言った事ではない。

 

「箒さん、確かに今夜の満月は綺麗ですが今は違います」

 

セシリア…違うんだよ。

 

「箒、俺は死んでも構わない」

 

俺の答えを聞いたとたんに箒は両手で顔を覆ってしまった。しかし指の隙間から紅い頬が見え隠れしているので嫌ではないようだ。

 

「俊葵さんまで、二人とも何をおっしゃっているのですか?」

 

そんな箒とは違い英国人のセシリアには難しかったようだ。

 

「一昔前の英文学者が生徒に『≪I love you≫は≪月が綺麗ですね≫とでも訳しなさい。≪我、君愛す≫なんて日本人らしくない』って言ったんだ。まぁ、諸説あるけどね」

 

「では死んでも構わないとはどういった意味でしょうか?」

 

「俺は君の為なら命なんていらないって事だよ。日本人はシャイなんだ。だから遠回しに言ってるの」

 

「そういった大事な事はちゃんと口にしませんと…」

 

「そうだな、やっぱりちゃんと言った方が良いよね。次はセシリアの番だ。俺はセシリアが大好きだ。きっと世界で二番目にセシリアを愛している自信がある」

 

「一番ではありませんのね」

 

あからさまに拗ねた態度をとってしまった。でも二番目と言ったのにはちゃんとした理由がある。

 

「悪いなセシリア…いくら傲慢な俺だってセシリアの両親以上に愛してるなんて言えない。だってまだ俺がセシリアと過ごした時間以上の時間を両親は過ごしているから」

 

「では…」

 

「二人とも俺と一緒にいて欲しい。ずっとずっとこの先も…俺と生きて欲しい。俺が自信を持って二人を世界で一番愛しているのは俺だと言いたいんだ」

 

二人の手を取って抱きしめる。二人の身体は夜風に当たっていたのに温かい。

 

「俺も二人が大好きだ」

 

「「ッ///」」

 

「あはは、二人とも真っ赤っかになってやんの~」

 

「ば、馬鹿者///あんな…あんな(ワナワナ」

 

「ずるい…本当にズルいですわ」

 

抱きしめる力を少し緩めて箒と向き直る。

 

「誕生日おめでとう箒。ちゅ…」

 

セックスの時にするキスとは違うとても優しい、くちびるがほんの少し触れる程度のキスをした。でも箒の気持ちが俺の中に溢れる。

 

「箒さんばかり…」

 

「しょうがないだろう、今日は箒の誕生日だ。ほら…セシリアも。ちゅ…」

 

「うふふ、これで私も俊葵さんのオンナなのですね。もう感無量ですわ」

 

すごく嬉しいはずなのに二人を俺の戦争に巻き込む可能性があるかと思うとなんだか可哀想な事をしたと思う。

 

「ホントに良いのか?」

 

「今更そんな事を言わないでくれ。私は俊葵の事が好きなんだ」

 

隣でセシリアもうなずいている。

 

「もしかしたら俺のせいで辛い思いをするかもしれないぞ?」

 

「覚悟の上だ」

 

「人殺しを命令するかもしれないぞ」

 

「俊葵は私に人殺しをさせるのか?」

 

そんなに真っ直ぐな瞳で見ないでくれ。心の中を見られているようだ。

 

「いや…『今』はそんなことしない」

 

「『未来』ではそんなことするのか?」

 

「……する、俺の為に人を殺してもらう、多分。黙っていたら仲違いの原因になりそうだから言っておこうか。俺の目的の一つは亡国企業の壊滅だ。その為なら人殺しだろうが大量虐殺だろうが平気でしてやるつもりだ」

 

「私たちにそのお手伝いをして欲しい…と」

 

「俊葵、私は人殺しはしたくない。だが俊葵の邪魔もしない。それでは…だめか?」

 

「強制はしない。前線で戦うこと以外にも大事なことはたくさんある。でも確認しておきたかったんだ。人殺しの俺と一緒に生きてくれるのかを」

 

二人への負い目から眼を逸らしてしまう。本音や簪たちに人殺しをさせる事を躊躇しない訳じゃない。でも箒とセシリアは俺のオンナの中でも比較的まとも(?)な方だ。だからこんな闇の世界に足を突っ込んでほしくない。

 

「答えは決まっている。人殺しは……その、できないかもしれない。でも私は俊葵と生きたい!!」

 

「私も俊葵さんと生きたいですわ。わ、私はエリートですから、人殺しも…覚悟ができれば…その、できるかもしれません。もう…私を一人にしないでください」

 

「もう何も言わない。絶対に疑ったりしないよ。箒もセシリアも絶対に俺が幸せにする。だから…俺を一人にしないでくれ」

 

もう一度俺は二人を強く抱きしめた。

 

 

 





今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます

次回の投稿は水龍敬ランド編のR-18にします

私はノンケなので嘘は付きません

ホモは嘘つき

つまりホモの私がノンケは正直と言ったらノンケは嘘つきになる

つまり次回の投稿は……あれ?

訳分かんなくなって来た

ともかく次回は外伝です

やっぱりホモは嘘つき(確信)
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