※この作品はR-18です。

ISの世界に舞い降りた一人の男   作:メシキ

75 / 102

夏休み編スタートです

テスト編?

………テストの話は止めましょう

新章スタートなので初投稿




72話

 

 

臨海学校が終わりIS学園の生徒には夏休みという一大イベントがやって来た。高校生の夏は人生で1、2を争う重要な時期なのでみんな目の色を変えている。

 

俺も前世で高校の夏休みを謳歌して…謳歌した……謳歌したかなぁ。補習、模試、確認テスト、集団自習、進学校に入学したから休みはお盆くらいだった気がする。そう考えたら夏休みを楽しんでいなかったのかも。

 

「くそ…しかもなんでIS学園の課題はこんなに多いんだよ。補習や模試が無いのはありがたいけどこれじゃあ休みの殆どが宿題で埋まっちまう」

 

机の上に置かれた課題の山は悪態をついても睨みつけても減りはしない。減るのは時間とやる気だけ。

 

「俊葵はこんな問題すぐに解けるよ。だって高校一年生の内容だよ?」

 

「俺の知っている高校生は一年生の時点でこんな内容やらねぇよ。あぁ…この学校に入って授業を受けた時から薄々感じていたけど他の高校よりも授業スピードが半端ねぇ」

 

「世界一倍率の高い学校だから仕方ないよ。偏差値も世界で上から数えた方が早い学校だし」

 

「くそ…そうだ!!クロエ、宿題終わったら見せてくれ。日記と自由研究以外なら写したってバレねぇだろ」

 

「そうおっしゃると思っておりましたのでこちらにご用意させていただきました。日記以外はすべて終わっております」

 

「もう、クロエは俊葵に甘すぎ。宿題はやる事に意義があるんだから。俊葵も笑顔で受け取らない。このままじゃ夏休み明けのテストで酷い点を取ることになるよ」

 

そう言われた俺はクリアファイルからさっき返された期末テストの答案用紙をシャルルに渡す。これを見ればシャルルも納得してくれるだろう。

 

「凄い…俊葵って頭も良かったんだ」

 

「流石は俊葵様です。全教科95点以上とは…」

 

そりゃあ大学まで出たんだから高校一年生の一学期の内容につまずいてはいてられない。難しい問題はいくらかあったけど授業はちゃんと聞いていたしテスト範囲も簪と勉強したので良い点は採れた。

 

「そんなこと言うシャルルはどうなんだ…っと」

 

シャルルの手元から答案用紙を奪い取って見る。

 

「あ、ちょっと僕の答案!!」

 

一通り目を通してからシャルルへ返す。

 

「シャルルもなかなか良い点とってるじゃん。平均点よりも高いし」

 

「うぅ~、だってもっと良い点数を採れると思っていたんだもん。こうなったらクロエも点数教えてよ」

 

「えぇ、どうぞ」

 

俺とシャルルに見えるように答案用紙を見せる。どの教科も丸ばかりでバツが見当たらない。

 

「クロエ…もしかして満点採ったのか?」

 

「束様より様々な知識をいただいておりますので」

 

束の授業を受けていたらこんなに良い点数を採れるのか…。いや、クロエは元々才能があったのかもしれない。それと努力が相まって開花したのだろうな。

 

「すげぇ…じゃあこの宿題も間違いはないわけだ。それじゃ俺は今から写す作業に取り掛かるから」

 

クロエから課題の冊子を受け取り教室を出る。学生寮へ戻ろうかと考えたが万が一にでも千冬さんにこの事がバレてはいけない。色々と考えた結果、地下の自室に行く事にした。

 

……

 

…

 

地下には俺の部屋がいくらかある。洋室、和室、ラブホ風、射撃練習所、開発室、拷問室、エトセトラ、エトセトラ…。

 

「写す作業も大変だなぁ…」

 

「ちーちゃんも意地悪だね。俊くん書類上では大学を卒業しているのにさ」

 

この世界での身分証明は全て束によって行われている。俺の親族、出生は限りなくグレーにしてあるけれど。本格的に調べれば分かってくることだろうけれど、そんな事をしても俺が異世界人だなんて発想は誰にもできない。万が一にでも俺の正体にたどり着いた奴には死んでもらうけどな。

 

「前世では大学をちゃんと出たんだぞ。私立だったけど…」

 

「公立も私立も関係ないよ。大学は何を学ぶかじゃなくて何をするかだからね。自主的に活動できたのならどんな学校だって一流大学だよ」

 

「それこのあいだテレビでどっかのお偉い先生様が言っていた言葉だね」

 

「ふん、あんなへなちょこ先生とは比べ物にならないくらいの天才束さんにはそんなの関係ないよ~だ」

 

ふくれっ面になる束は可愛い、ふくれっ面になる束は可愛い。

 

「だいたいこんな宿題やる必要はないよ。ちーちゃんに訴えてくる」

 

「誰を訴えるって?」

 

「あ、ちーちゃんどこから入って来たの。ううん、そんな事より酷いや。どうして俊くんにこんな宿題を出すのさ」

 

気が付くと束の後ろに般若がいた。

 

「プライベートと学業は別物だ」

 

「ぶーぶーちーちゃんなんて大嫌い~~。ねぇねぇ俊くんもそうでしょ~~」

 

「そんな簡単に嫌いなんて言えないよ。俺は千冬さんのこと大好きですよ。勿論、束の事も」

 

「ふん、お世辞を言っても無駄だ。教師だから生徒には平等に接しないといけない。…だが終業式も終わり就業時間も終了。偶々、偶然、手元からこんなものが落ちたとしても管轄外、仕様の無い事だ」

 

千冬さんの手元から落ちたものを手に取ってみるとそれは夏休みの宿題の解答用紙だった。

 

「教師がこんな事して良いんすか?」

 

「課題はする事に意義がある…だがお前はそんなこと言っても意味ないだろう。前世でしっかりと働いたお前にはこんな課題に意味はない」

 

「確かにな。課題ってのは学習の意味もあるが、真面目に何かをするって意味もある。千冬さんの言う通り、真面目で最強でイケメンな俺には課題なんて必要ないですね」

 

「むふふぅ~~ちーちゃんも俊くんに甘いじゃない。やっぱりちーちゃん大好き~~~♥」

 

「まったく…」

 

心変わりの激しい奴だ。千冬さんもこんなこと思っているんだろうな。その証拠に肩をすくませてやれやれといった感じだ。

 

……

 

…

 

分身を駆使して宿題を終わらせた。10人に分身したらこんなにたくさんあった宿題も数時間で終わってしまう回答を貰っているわけだから一人でやったとしても数日で終わるのだけれど夏休み前に終わらせてずっと遊んでいたい。

 

分身を札に戻して宿題をクリアファイルに綴じ机の棚に立て掛けておく。これで夏休みの宿題は終了、あとはこれを提出するだけだ。

 

「お疲れ様です。俊葵様」

 

「おう、これで遊び放題だぜ」

 

「もう夜も更けています。お風呂の用意はできていますが如何いたしましょう?」

 

お風呂に入って寝るのか、それともそのまま寝るのか。普通の解釈はそうだがクロエは尋ねているのはそうじゃないようだ。

 

俺のデザインしたヴィクトリア朝のメイド服に身を包んでいる。普段は市販されている奴だが「特別な時」だけはその服を着るように言い聞かせていた。

 

「俊葵様…誠に申し訳ないのですが一つお願いがあります。どうか聞き入れて頂けないでしょうか?」

 

恭しくこうべを垂れスカートの端を摘まむ仕草には気品が込められている。

 

「なんだ?言ってみろ」

 

「もし…もしも夜伽がお決まりにならないのでしたら今宵のお相手をさせて欲しゅうございます」

 

クロエは頭をあげずに下を向いたまま震えている。きっと断られるのが怖いのだろう。なら少し安心させてやらないと。

 

「わざわざ夜伽を頼む手間が省けたよ。流石はクロエだ。俺の気持ちをいち早く察知して行動するなんて。これからはクロエに足を向けて寝れないな」

 

安心させるつもりで言った言葉なのにクロエの顔色は芳しくない。

 

「お褒めに与り感謝の極みにございます。しかし足を向けて寝れないとは俊葵様も意地が悪うございます。その様な事を言われてはこれから椋鳥、二つ巴での体位で行為をする事に委縮してしまいます。俊葵様は私とその様な体位でする事がお嫌いなのですか?それでしたら今までは私のわがままを我慢して…あぁ、誠にお詫びのしようもございません」

 

「もうクロエに失礼な事は出来ないって意味だよ。さぁ、こっちへおいで」

 

「まだシャワーを浴びていないので汗臭いです」

 

「構うもんか…」

 

無理やりクロエを抱きすくめ首筋の匂いを楽しむ。クロエは汗臭いと言ったがそんなことは無い。何とも言えない良い香りがする。脳髄の最奥をズドンと刺激する危ない香りだ。Lave-Potion.NO9よりも効くぜ。

 

「クロエ…クロェ…」

 

きっと女の香りってのは世界中のどんな麻薬よりも男を刺激してくれる。

 

「どうぞ…私のモノは全て俊葵様のモノです。さぁ…」

 

押し倒されながらもスカートの端を持ち上げてショーツが見えるようにしてくれた。純白でありながら細部まで織られた装飾は純血のショーツを妖艶な遊女に見せる。それも自分だけを愛し尽くしてくれる最高の遊女だ。

 

「こんな最高の夏休みは初めてだぜ」

 

……

 

…

 

夏休み初めの日は熱帯夜よりも熱く甘い夜を過ごした。しかしその朝はとてもすっきりしていた。色んな意味で。

 

寝起きも清々しくとても気分が良い。時計を見ると、その針は7時前を示していた。休みの日に限って早起きになるのは今生でも変わらないようだ。

 

布団を剥いでベッドから降りてクーラーの電源を付けようとリモコンを探したが既に電源は付いている。備え付きのキッチンから音がするので誰かがクーラーをつけてくれたのだろう。それに朝食まで準備してくれている。

 

「お早う御座います俊葵様、早いお目覚めでございますね。昨晩はとても熱い夜を過ごしましたがお身体に不調などはございませんか?」

 

あぁ…そう。昨日の今日だ、クロエがいるのは当たり前。寝ぼけて忘れてしまっていたよ。

 

「朝勃ちを不調と言うなら俺は絶不調だ」

 

「ではすぐに私をお使いくださいませ」

 

エプロンを外し、ショーツを脱いで寝転んでいる俺の元へ歩みを進めた。

 

「たまにはエロアニメでも見ながら自分で抜くよ。今どきのエロアニメって作画とか声優が良くて最高なんだぜ?」

 

「そう…ですか。でしたらオナホール代わりにフェラチオなどは如何でしょう。俊葵様は天井に備え付けられたモニターでエロアニメをご覧になり、その間に私がご奉仕させていただきます」

 

「なにその新しいプレイ。堪らないんだけど」

 

さっそく俺はお気に入りのエロアニメのBDを挿入してエロアニメ鑑賞を始めた。

 

7.1chサラウンドヘッドフォンを付けながらのエロアニメ鑑賞、それだけでも最高なのにオナホ代わりのフェラチオ。しかもソレをしてくれるのが俺の為なら命はいらないという極上のオンナ。

 

「ふぅ…こんなに爽快な朝勃ちの処理は初めてだよ」

 

「それは宜しゅう事にございます」

 

「クロエ、本当に良い女だな。髪はまるで白銀の糸、肌はシルクも恥じらう純白、瞳は満天の星空ときたもんだ。クロエの瞳は本当に美しいよ」

 

「そんな、私など束様や本音と比べたら貧相な身体です」

 

「それがまた良いんじゃないか」

 

発展途上のクロエのおっぱいを優しく両手で包み込む。薄いピンク色の乳首に手が触れるとクロエは身体を少しこわばらせた。しかし嫌がっている様子は一切ない。むしろ俺に背中を預けてうるんだ瞳でこちらを見上げる。

 

「悪いけど今はすっきりしているからまた今度な。さぁ、早く朝ご飯を食べて出かけよう」

 

「畏まりました♥」

 

……

 

…

 

夏休みが始まる前に宿題を終わらせていたのは何もクロエと俊葵だけじゃあない。夏休みの宿題を早めに終わらせて暇を持て余している少女がここにも一人いる。

 

「俊葵はもう宿題を終わらせたかな」

 

「私は終わってなぁ~~い」

 

「本音は私の宿題を写すだけじゃだめだよ?」

 

「テストは一夜漬けで何とかなるも~~ん」

 

「もう…そうじゃないよ」

 

簪も夏休みに入る前に宿題を終わらせてしまい時間を持て余していた。そして本音はそんな簪の宿題を写す作業に精を出している。これはこれで良いコンビなのだ。

 

「ISの整備でもしようかな」

 

「それならお姉ちゃんと出かけましょう。天気も良いし絶好のお出かけ日和よ」

 

「お姉ちゃん…前にも勝手に入ったらダメって言ったよね」

 

「それより早く着替えて出かけるわよ!!本音ちゃんも手伝って」

 

「は~~い」

 

楯無に注目しているのを良い事に本音は普段では考えられないような素早い動きで簪のスカートのホックを外し脱がせる。

 

「ッ!!??」

 

咄嗟に両手で下半身を隠そうとするが楯無に上着を掴まれて脱がされてしまう。物の一瞬で下着姿にされた簪は諦めて出かける事を決定した。

 

 

 





今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます

一週間前の7月2日に桂歌丸師匠がお亡くなりになりました

歌丸師匠には大喜利だけでなく寄席でも笑わせていただいたので本当に残念でありません

歌丸師匠と掛けましてせっかちな人の待ち合わせと説きます

その心は逝く(行く)のが早すぎます

落語命の歌丸師匠の事です…きっと天国で笑点に寄せと忙しいでしょう

歌丸師匠、本当に今までありがとうございました

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。