---シュウ---
ひたぎ姉さんの件以来、僕と姉妹の魂達は、式森と兵藤の禁忌の意味、魔人の特性を出来る範囲で調べ始めた。
重し神と銀華さんが、伝承を語ってくれたり、クレーリアさんが噂話や童話を聞かせてくれたり、と、記憶にある知識を共有して、話し合い推論を煮詰めていた。
誠、一香、アザゼル、アジュカさん達は、古い書物を集めて来てくれて、それらを読むことも日課となった。しかし、僕と姉妹は全員が幼稚園児。体力不足の上、長時間の睡眠が必要な為、1日における動ける時間は少なかった。なので、魂のコピー体を、他の者に憑依させられる僕が、調査の主力となる。銀華も黒歌に憑依することをマスターするまで、孤軍奮闘状態だった。でも、いまは銀華が黒歌に憑依できるようになったので、少し効率が上がったかな?
まだ推論状態であるが、種族としての魔人と種としての魔人は違うのかもしれない。元々いたのが種族としての魔人であり、先祖還りしたのは種の魔人ということかな。
誰か知っている人はいないかな?…あっ!影縫さんがいる世界ってことは…「私は何でも知っている」のお姉さんもいる可能性大だな。問題はどう探すかな?
---一誠---
僕の中の人が良からぬ計画をした、翌週の日曜日、僕は朝からお散歩に出発した。お供にはリーラさん。リーラさんと一緒ならと、両親も少し遠出のお散歩の許可をくれた。
「忍さん、斧乃木ちゃんのオーラを探して下さい」
「見つけたぞ」
「リーラさん、その場所に転移をお願いします」
「了解です」
転移した先は、どこかの寂れた神社だった。
「お前は、兵藤の鬼畜なお兄やんじゃないけ」
「覚えていただき、恐縮です。影縫さん」
僕の中の人が飛び出した。
---シュウ---
一誠から、魂のコピー体としての僕が飛び出して、影縫さんに憑依した。うふふ…
「鬼畜なお兄やん、何をしたんや?」
一誠はリーラ達がガードしている。僕の人格が抜けているので、思考が停止しているようだった。
『憑依させてもらったよ、影縫さん♪』
僕は影縫さんの身体の制御を奪い、服を脱いでいく。
「おい、待て!なんで脱がすんや?」
『お願いを聞いてくれたら解放してあ・げ・る♪』
「お願いやと?いやっ…あぁ…」
脱がし終わったので、身体を攻略し始める。まずは、胸から。乳首をソフトタッチしながら、固くしていく。
「やめんか!なっ…あっ…あぅん…やめなはれ…うぅん…」
『お願いを聞いてくれないと、もっと調教してあげるよ。どうする?』
「鬼畜な本性丸出しやな…いやん…あっあっ…ダメやて…」
影縫さんは、脚に力が入らなくなったのか、その場にへたりこんだ。
『なぁ、ここに伊豆湖を呼び出してくれないかな?影縫さん♪』
伊豆湖とは、影縫さんの大学時代の先輩、臥煙伊豆湖の事である。別世界では捕獲して調教、性の奴隷にしていた。怪異の専門家で、あらゆる情報を知っていて、「なんでも知っている」と自信ありげな口癖を持つ。
「はぁい?先輩を?」
『呼んでくれないなら、影縫さんの身体で遊ぶけど、いいよね?ふふふ、ベルトの代わりに三点サスペンダーでズボンを…良い玩具を持参しているなぁ』
僕の言っていることを理解できないみたいだ。なら、実戦投入だな。サスペンダーの留め具部分の鰐口クリップの2点を乳首に。
「痛い…何しはるや?おい…」
少し短めに調整して、背中側に回して、股を潜らせて…
「おい…まさか…それはアカンやろ?なぁ…」
フリーなクリップをクリちゃんに当てた。
「それは、絶対に痛いやろ?いや、女性に対して、それはアカンぞ、鬼畜なお兄やん」
『お願いを聞いてくれる?』
「おい、強請るんかい?」
『お願いしているだけだけど…強請っていいの?』
「今度は何したんや?寒気がしてきたわ」
『魂を直接舐めているんだよ。僕はねぇ、ネクロマンサーだから。憑依した相手の魂は玩具同然なんだよ。ふふふ』
強請って良いみたいだから、魂を人質に取って強請ってみた。
「ネクロマンサー…まじかい?アカンやろ、そんなジョブは」
『ねぇ、魂で肉棒をしごいて良い?』
「アカンって…なぁ、止めてや~」
『じゃ、伊豆湖を直ぐに呼べ!』
語気を強めて命令口調でお願いをした。影縫さんは渋々、携帯電話を取りだして、連絡をしてくれた。では、ご褒美で、クリちゃんにクリップを…最初の刺激で悲鳴を上げたげど、痛みに慣れてくると、恍惚な表情になった影縫さん。
そこに現れた伊豆湖。歳の頃は20代終わりかな?頭にはキャップを横向きに被り、ダボダボなTシャツ姿だ。
「どうしたんだ?私を呼び出して、その姿は?」
影縫さんの恍惚な姿を見て、驚いているようだ。その隙に憑依先を変更した。
『何でも知っているのに、理由を聞くんだね、伊豆湖』
伊豆湖は驚いている。
「お前は誰だ?」
『何でも知っているんだろ?ふふふ』
伊豆湖の体内側から、性感帯といわれている場所の神経を刺激する。
「あっ…何で…いいっやぁ~…」
『お願いが二つある。飲んでくれたら、解放してあ・げ・る♪』
「あっぁ…あぅあぅ…ふぅ…」
何だよ、もう果てているのか…刺激に弱すぎだろうに。まさか、初めてなのか?その歳で…リーラがあきれるような目で見ている。どうせ、僕はど変態だよ。
リーラに頼んで、ジャマの入らない場所に転移してもらった。ここなら、ジャマは入らないはずだ。そして、ここなら、僕は実体化できる。実体化できるのはここ地獄と天国だ。本来、魂の状態で来る場所なので、魂で来ても実体化できるのだ。寧ろ、実体化していないと、切り刻む恐怖などを与えられないから。
地獄の一角を借りて、伊豆湖を、大の字に縛りつけてある。伊豆湖の肉感を楽しむ。この世界の伊豆湖も美味しそうだ。まず、胸を口に含み、感触を愉しみ始めた。
「あぅん…ダメ…いぃ…」
胸だけを責めただけで、準備OKになった伊豆湖の身体。どんだけ、刺激に弱いんだ?
「なぁ、お願いを2つ飲んでくれるか?」
「え?…ここは…」
まだ、意識が朦朧としているようだ。もう少し、胸を愉しむかな。
「えっ?何で?あっ…縛られている…何をしたいんだ?」
「お願いを飲んでくれないみたいだから、下僕契約をします。ふふふ」
「おい、話しを聞け!」
僕は肉棒を固く大きくしていく。
「これから、伊豆湖の開通式をして、身体の奥に僕の印を刻みます。ふふふ」
伊豆湖から湧き出た液体を、自分の肉棒に塗りたくる。
「おい、願いはなんだ?」
肉棒を入り口にセットした。
「カウントダウンは要りますか?」
僕の行動を見て、顔が強張っている伊豆湖。
「おい、止めろ!こんなことをしてタダで済むと思っているのか?」
「伊豆湖こそ、ここから逃げられると思っているのか?」
「どういうことだ?ここはどこだ?」
「人間としてのレベルで、何でも知っているだけみたいだね。期待はずれだよ、伊豆湖。せめて、身体だけは期待通りであって欲しいな。ふふふ」
肉棒を差し込む、何かに当たって、侵入を阻まれた。
「膜の前にいるんだが、命乞いするのか?お願いを聞いてくれるのか?下僕になりさがるか?ふふふ」
周囲の風景を見て、伊豆湖の目は大きくなっていく。
「こ、こっ、ここって…地獄…なんで?私は死んだの?」
「いや、生きたまま、連れ込んだ。ここならジャマは入れないからね」
「え…生きたまま…連れ込んだ…」
僕の言葉を復唱しながら、思考している伊豆湖。
「あなたが、天国と地獄を統べる者…唯一無二の存在、天使と鬼のハーフ…」
「ほぉ~、そこそこ知識がありそうだな。願いの1つ目は、僕の眷属になってほしい。2つ目は、僕のブレーンになってほしいだ。どうかな?ノーの場合は、強制的にそうさせるけど。ふふふ。伊豆湖には選択肢は無いんだよ」
「あぁ、私は人間だ。人間の知りうる情報に関しては、何でも知っている。それは、あなたも一緒でしょ?」
「魔人について知りたい。僕の知っている魔人と、この世界の魔人では違うみたいなんだ。伊豆湖はわかるか?」
観念したのか、顔付きが穏やかになっていく伊豆湖。
「わかった。まず、印を刻んで。あまり痛くしないでね」
痛く無いように膜を破り、伊豆湖の体内に僕の印を刻みつけた。
「これで、伊豆湖は、僕の眷属にして、僕の性の奴隷だ。僕以外とは交われない」
「わかったわ。その代わり、私にもっと知識をください。何でも知りたい。だから…」
僕は頷いた。
「まずは、伊豆湖の身体のことを教えてあげるよ」
「いや、それはまた今度…あっ…いい…痛いけど気持ちいい…」
僕の動きに合わせて、彼女の形の良い大きめな乳房が、上下左右に揺れている。顔付きは恍惚な表情になり、上下の口、両方からヨダレが駄々漏れしていく。恥ずかしい写真として、脳内保存をしておこう。念話に脳内保存画像を送れるようになってきたし。うふっ♪
そして、伊豆湖をエムとして調教をしおえた。
「これからは、僕の憑依先として、一誠と一緒に行動してもらうよ」
「わかりました」
そういうと、僕の肉棒を美味しそうに、口に頬張り、舌で奉仕してくれた。
---誠----
一誠が散歩から帰ってくると、怪異の専門家として有名な臥煙伊豆湖を、連れて来た。話を聞くと、シュウの眷属となり、シュウの憑依先として、今後一緒に行動するという。
「誠殿ではないか…まさか、あの子は誠殿息子さん?」
伊豆湖に尋ねられた。
「そうです。息子の一誠です」
「一誠君の中の人の下僕になりました。お世話になります」
下僕?シュウに念話を飛ばすと
『食べた。美味しかったよ』
と、返事が戻って来た。
『心配しないで。一誠が高校生になるまでは、そういう行為はしないからさぁ』
とも。おい、一誠をエロい人間にしないでくれよ。
『それは無理かな。僕ってエロ神だから…すまん、誠』
って…はぁ…まぁ、シュウのおかげで、一誠は生き残っているし、多少のエロはしょうがないとあきらめるか…
---シュウ---
一誠の部屋に伊豆湖を連れ込んだ。一誠は1日連れ回したので、疲れて寝ている。僕は、伊豆湖に憑依した。これだと、一誠に負担を掛けずに長時間話せるから。この場合、一誠から5m以内でないと、憑依出来ない。コピー体であれば、距離は関係ないけど、能力は制限されてしまう。どっちもどっちだ。一誠の身体の中にいて、行動できるようにならないとなぁ。
少し待っていると、翼姉さんと駿河が来て、一誠の隣に横たわり、銀華とクレーリアさんが姿を現した。
『で、伊豆湖。魔人の情報を教えてほしい』
「先程、シュウに聞いた別世界の魔人と同じだ。ただ、先祖還りした場合の挙動が違う。シュウの情報だと、器の強度が足りないと暴発してしまうということだが、この世界での場合は、たぶん、それを避ける為に進化したのかもしれないけど、暴発の危険のある場合、魔人としての魂が消滅して、怪異の魂を受け入れるようだ。そして、怪異の魂が成長して、完全覚醒を起こすと、器の強度が増して、魔人としての能力も使えるようになる。その時に種族が、魂の種族になるそうだよ」
『完全覚醒するまでは人間ってことか?』
「そういうことだ。ただ、血は魔人の物の可能性はある。魂の完全覚醒を受けて、血も魔人としての血として覚醒するのかもしれない。これまで長い間、式森の者と兵藤の者との交わりは禁忌だったので、ちゃんとした記録は残っていないので、確実とは言えない」
『そうなると、僕達は魂の完全覚醒を、目指さないといけないってことだな』
「だが、まだ全員幼稚園児以下だろ?難しいだろうな。せめて高校生か中学生くらいの年齢にならないと、覚醒しないだろう。以前読んだ書物では12~16歳くらいが覚醒する適齢期みたいなことが書いてあった」
『元服ってことかぁ…』
「そうかもしれないな」
『魂だけで良いのかな?それとも身体も?』
クレーリアが質問をした。
「う~、どうだろうな。たぶん、身体もだろう。禁忌の原因は、身体の強度が問題なんだろ?」
『地獄と天国だと、実体化できるから、魂の国では魂の種族になれることは、確認してある』
「ここ、人間界では難しいな」
『そうだ、伊豆湖。人間を辞める気になったら、言ってくれ。エデンの園で旨い物を喰わしてやるよ』
「まさか、知恵の実か?喰ったらどうなるんだ?」
『人間では居られなくなる。各世界の天界のシステムにもよるけど、天使になったり、ドラゴンになったりするらしいよ。あぁ、悪魔、堕天使にはなれないから、そっちになりたい場合は、言ってくれれば、方法を教えるよ』
「シュウは何でも知っているな」
『何でもは知らないよ。知っていることだけだよ。現に魔人の知識がなかったもの』
「全知全能になるのは難しいんだな」
『難しいんではなくて、いないよ。そんな存在は。出来ないことがあるから、仲間を作り、協力して得意分野を分業するんだから。全部一人で出来たら、一人だけの世界になる。孤独に耐えられれば問題ないけど。それに全能スキルだと、子作りも一人で出来ないといけない。しかし、近親相姦だから、まともな子供は生まれない。全知スキルでそうなることがわかるから、そういう行為はしないだろうけど。どっちにしても仲間はできないし、家族もできないと思う』
「それはそれでつまらない人生になるな」
『全知全能スキルはすごいだろうけど、つまらないと思う…あっ、さっきの言葉を訂正する。全知全能者はいるよ。僕のチームに。有機生命体ではないけど』
「機械?アンドロイドか?」
『そう、アンドロイドだ。子作りもできる。そういう装置を持っているから。性感帯も持っているから、プレイしていても愉しいし』
「女性のアンドロイドなのか…まったく、シュウはエロ神だな」
他の二人も頷いている。まぁ、本当のことだからしょうがないか。
『エロ神であるは否定しない。エロ行為で癒やされ、エロ行為で攻撃する。愉しまないとねぇ。同じ瞬間は二度は来ないから。あっ、そろそろ明け方だ。戻らないと、一誠達の起きる時間だ』
「私は少し寝て、書物を調べてみるよ」
『ご褒美は?』
「ソフトタッチでお願いしたい♪」
---誠---
「駒王学園に入学させないか?」
サーゼクスが理事長を務めている、小学校から大学まである学校を、うちの子供達にどうかと言ってきた。この町内にあるから便利であるが、私立だとなぁ…
「学費の心配はない。全員、特待生扱いにするから」
それだと、助かるなぁ。実子6名、養女2名が通うんだから。
「駒王学園は異種族共存な学校で、特殊な授業もあるから、彼らの為にはなると思うんだ」
そうだろうな。悪魔や堕天使が通う学校だものな。
「実を言うと、母上、リアス、グレイフィアに頼まれてなぁ…一誠君達と同じ学舎にしてあげてって」
あぁ、シュウ狙いか…あいつのガールハント能力はすげぇなぁ
「分かった。俺達の子供達を頼むよ。グレモリー家がバックの学校なら、安心して通わせられるから」
来年は、ひたぎと翼が入学で、毎年誰かしらが入学することになるなぁ。
「でだ、リアスの眷属になってほしいんだけど…」
うん?そっちが本題なのか?う~む、どうなんだろう?
「サーゼクス、無理強いはしないでくれよ。学校に通わせる条件っていうのであれば、前段の話は無効にする」
「あぁ、無理強いはしない。そもそも、リアスの能力値で、眷属にできるかわからないし」
「たぶん、なれないと思う。黒歌さんですら、ダメだったんだろ?ひたぎと一誠は神だし、翼は黒歌さんの姉、駿河はリアスよりも上位のクレーリアさんだし、この4名は無理だと思う。可能性は火憐と月火だが、致死性の高い攻撃の火憐はレーティングゲームに参加できないと思う。月火は一人だけではうんとは言わないだろうし」
「そうなるよな。俺もそうだろうなって、思ったんだけど。リーアがねぇ…」
サーゼクスはサバサバしていた。予想はしていたんだろうな。ただ、妹の手前、申し入れはしておかないといけないと判断したのだろう。
「まぁ、練習相手にはなると思う。俺達の子供だからね」
「そうですよね。誠殿と一香殿はレーティングゲームで優勝経験あるし」
人間の俺と一香だが、悪魔にもたくさんの知り合いがおり、勧められてレーティングゲームに参加したのだが、優勝してしまったのだ。一香の聖属性の神滅具の威力のおかげでもあるけど。悪魔は聖なるオーラに弱い。最悪、灰になる程だ。
しかし、俺は知ってしまった。聖属性に抵抗力のある悪魔がいることを。いや、聖属性攻撃のできる悪魔もいることを。天使の翼のある純血悪魔もいることも…情報の出所はシュウではあるけど。そんな悪魔相手だと、どう戦えば良いのだろうか?
シュウ曰く「回復系の能力が全解放したら、シルキーと戦っても良いよ」と。ウチの食客で、シュウの娘のシルキー・鬼門・シトリー。聖なる攻撃もできるそうだ。聖なるオーラも多少なら大丈夫だそうだ。ただ、攻撃手段は即死性が高いので、蘇生系の能力が解放されるまでは、蘇生できないから、今はまだ仲間との戦闘は禁止になっている。
---一誠---
中の人が、伊豆湖さん、セラフォルーさん、グレイフィアさん、シルヴィアさんと、能力値の高い者に憑依して、愉しんでいるおかげで、徐々に中の人の能力が解放されてきているようだ。もう少しで、僕達の人格は一体化するそうだ。もう少しの辛抱かな?
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目が覚めると、隣に全裸のリーラがいた。何やら股間に生暖かい感触があり、確かめてみると…まだ剥けていない、僕のまだ小さな肉棒が、リーラに刺さっていた…え?おい、これって…
急いで、リーラを起こす。
「あぁ、一誠様、おはようございま…え?なんで?」
リーラも事態に気が付いた。
「なぁ、女神は英雄と神としか交われないんだな?」
「えぇ、そのはずですが…一誠様は、そのどちらでもないです…え?人格の同化?」
「リーラもそう思うか?」
「それしか考えられません。小さいとは言え、まだ剥けていないのに…剥いてあげましょうか?ふふふ」
妙に目付きの怖いリーラ。
「いや、まだ幼稚園児だから、これはこれで良いはずだよ」
僕はベッドから降りて、翼を意識すると、パジャマを破って背中に天使の翼が展開した。
「同化してますねぇ。能力はどうですか?」
「忍、軽くパンチをください」
忍が現れて、僕に吸血鬼パンチを撃ち込んで来た。そんなに全力で撃たなくても良いんだけど…あっ、透過した。忍は僕を透過して、壁に激突した。
「これって…元の器の特性も同化したのか?」
「そのようじゃな…」
忍が返事をした。
再生のテストは、パスだな。再生しなかったら、怖いし。
「魔人の血は?」
「わからん…」
リーラが僕に手をかざして、僕を調べ始めた。
「奇蹟です…三位一体の愛情による」
「どういうことかな?リーラ」
「マリア様、私、そして、グレイフィアさんです。3つの深い愛情が封印を解く鍵となり、シュウの封印無効の力を強化して、特性、能力、スキルの封印を解いたようです」
僕の魔力管理をしてくれているアギトから念話が届いた。あっ、上限値は変わらないみたいだ…少し凹む。しかし、
「僕は一誠なの?シュウなのか?」
「同一人物です。一誠・シュウ代羽・鬼門と言えば良いのかな?イッセー・シュウ・ヨハネ・鬼門の方が良いかしら?今日の朝食はお赤飯にしましょう♪」
リーラは服に着て、厨房に向かった。赤飯って、初潮の日ではないんだが…
「シュウ、魔人の血の覚醒は問題ではない。魔人よりも高性能な身体のはずじゃ」
まぁ、あらゆる攻撃を透過できる特性。魔人の特性よりは上だよな。う~む。
考え込んでいたら、ドアがノックされて、父さんと母さんが入って来た。
「一誠、リーラが朝から赤飯を…誰が初潮を迎えたの?」
母さんがきいてきた。
「初潮じゃないよ。僕の能力が解放されたんだ」
僕は天使の翼を展開してみせた。
「え…お前…天使なのか?」
父さんが驚いている。
「僕は天使と鬼のハーフだよ、父さん、母さん♪」
一番驚いていたのは、あらゆる攻撃を透過してしまう特性かな…チートすぎるよね。やっぱし…