---司波達也---
妻である深雪には視界のリンクを張っている。四六時中、彼女を護りたいからだ。突然、彼女の意識が途絶えた。何か遭ったようだ。彼女に意識を集中して、居場所を読み取る。学校の近くの神社…なんで、そんな場所に。兎に角、現場に急いだ。
彼女の手足は拘束され、衣服をはぎ取られ、誰かに拷問されている。彼女は何かを泣き叫んでいるようだ。残念だが、声までは聞き取れない。視覚しかリンクしていないから。
神社の鳥居の手前に階段があった。そこを昇るが、いつまで経っても鳥居に辿り着けない。そこに見ているのだけど、辿り着けない。50段程度の石の階段、既に何百段と駆け上がっている。
『無限の回廊』
ふと、そんな術の名前が浮かんだ。幻術系で、防御結界の一種である。条件を満たさない者には無限ループのように延々と回廊が続くのだ。それの階段版か?石段の周囲を調べる。幾重にも結界が張られているようだった。こんなに厳重な結界システムは見た事が無い。ここに何があるのだ?
術の解体を試みる。しかし、解体する為の糸口がわからない。どこを起点にして、結界は張られているのか?発想を変えて、石段では無く、飛行魔法を発動して、上空から攻めてみる。
しかし、神社の周囲の空間にも結界が張られているのか、近づけなかった。上空から神社あの様子すら見えない。何があるんだ?
神社の入り口で手をこまねいていると、雫とほのかがやって来た。
「達也、何をしているんだ?」
雫に訊かれた。事情を話す俺。
「うん?ここには何も無いけど…」
「何でわかるんだ、雫!」
「毎日、修行に来ているのは、ここの神社だよ」
ここに修行に?一緒なら行けるのか?ほのかと雫と共に石段を昇っていった。
----雫----
一緒に石段を昇っていた達也の姿が、突然消えた。神社に歓迎されていないのか?とりあえず、深雪の安否を確認する為、鳥居を潜った。
神社内に深雪がいた。手足を拘束され、何故か全裸であった。彼女に近づく。
「深雪…どうしたんだ?」
「あっ、雫…シュウさんを呼んで来て…彼にイヤらしい女と思われてもいいの。だから、続きをして欲しいと伝えて…」
状況がわからない。しかし、深雪の顔と耳は真っ赤で、乳首が大きく張っている。下腹部は湿り気を帯びている。これって、エム調教?雑誌で見たことあるけど…なんで?達也という旦那が有りながら、師匠の兄に調教されたいって…
ほのかの顔と耳も真っ赤になっていた。たぶん、私もだと思う。美人系の深雪が妖艶な女に見えたから。まずい、深雪の身体が欲しくなっていく。
---シュウ---
白音と会話していると、白音が声を上げた。
「えっ?何で?お兄様、深雪さんに何かしましたか?」
深雪?あぁ、忘れていた。深雪の方を見ると、全裸の雫とほのかが深雪に群がっていた。何でだ?あの二人は百合なのか?二人の少女は深雪の乳首を口に含み、舌で転がしているようで、両手で乳房の感触を愉しんでいるようだ。彼女達の2枚貝は深雪の柔らかな太股をくわえ込んでいる。下の口で食しているように見えなくも無い。彼女達のプレイに、深雪もまんざらで無い様子なので、眺めていたのだが、
「お兄様、どうにかしてください。ここは神聖は神社内ですから」
と、固い事を言う妹。まぁ、参拝客が来ると、面倒だよな。取り敢えず、三人を僕専用フィールドへ転移させた。
「どこに転移させたのですか?」
「専用フィールド。あそこなら、誰にも迷惑はかからないし♪」
「解決も出来無いじゃないですか?」
あぁ、解決…出来無いねぇ。う~ん、どうするかな。時差ボケの為、エロ心が湧いてこないし。
---達也---
様子を見に行ってくれた雫とほのかに、襲われている深雪。神社内で何が起きているのだろうか?二人は深雪を見て、発情したようだ。しばらく、3人でプレイをしていると、深雪の位置情報がロストした。別の次元に飛ばされたようだ。次元を行き来出来る能力者がいるのだろう。しかし、俺にはその能力が無い。どうすれば良いのか。
こんな時、アイツがいてくれたら…待て!アイツって誰だ?自分の記憶を精査する。記憶の断片を調べる。何か手がかりが残っていないか…アイツの名前…どこにも残っていない…その時、十文字先輩の顔が浮かんだ。彼が手がかりを持っているのか?急いでコンタクトを取ってみた。
---シュウ---
専用フィールドで、深雪の拘束を解いた。すると、雫とほのかをかき分けて、僕に抱きついて来た。
「やりっ放しで放置しないでください。悶悶として…みだらな女と思われてもいいです。ですから、最後までやってください」
って、僕のアレを舐めて大きくしていく。こんな女性だったかな?100億年振りの彼女は様子が違っている気がする。
深雪がいなくなったことで、雫とほのかが百合プレイをし始めた。この状況は何だろう?思考の海に潜っていた僕は急浮上した。アレにとても良い感覚が纏わり付いていたから。状況を確認すると、深雪が交わっていた。深雪が腰を動かし、積極的にプレイしている。しかし、エロ心は湧かない。僕はエロ神からバカ神になったのかな。バカなマネをしたみたいだから…
「うっ!」
達した深雪が満足そうな笑顔で、スローモーションでも見るかの如く、僕の上に降ってきた。彼女の乳房の柔らかさ、蕩けそうで有る。弛緩した乳首、これも捨てがたい。僕は彼女を抱いたまま僕の部屋へ、雫とほのかは雫の部屋へと転移した。
---克人---
突然、司波がやってきた。教えて欲しいことがあると言う。
「何が知りたいんだ?」
「俺達の記憶から消えた人物についてです。何か、覚えていませんか?」
あぁ、アイツのことか…忘れたことは無い。皆の記憶から消えても、俺の記憶からは消えていないアイツ。この世界との繋がりを完全に切らなかったのだろう。
「何が知りたいんだ?」
「何で、記憶から消えたんですか?」
「いなかった事にしたかったのだろう」
「何故?」
千葉エリカを護れなかったのが原因だろうか?違う…アイツが消えたタイミングは、覆製体の殲滅。何をやらかした?アイツは…確か…人札…まさか…
「俺達を護る為に、記憶を捧げたんだろう。だから、記憶から消えたのかもしれない」
「護る?何からですか?」
司波ともあろう者の記憶まで消すとは…亘、お前ってヤツは…溜息しか出やしない
「あっ…深雪の居場所がわかりました。別次元から戻って来たようです」
別次元?何をしに行っていたんだ?また、何かをやらかそうとしているのか?
「司波、俺をそこに連れて行ってくれ」
やらかす前に事情を聞かないとな。
---シュウ---
深雪と100億年振りの添い寝。感慨深い。人の身体って、こんなに柔らかく暖かかったのかって、再確認したり。何かしようって気が起きない。ただ、触れ合っているだけで幸せである。
コンコン
ドアがノックされた。
「お客様がおいでですが、どうされますか?」
ヤスミンの声だ。
「どなたかな?」
「司波達也様と十文字克人様です」
逢わないとダメかな?達也に深雪を返さないとな。
「リビングに通しておいて。今、行きます」
「わかりました」
パタパタとヤスミンのスリッパの音が遠ざかっていく。
「深雪、起きろ!お迎えだぞ」
上に載っている深雪を起こした。
「えっ…帰らないです。ここが私の家ですから」
僕の腕を胸の谷間にホールドする深雪。
「達也と克人を待たしている。服を着てくれないか。それとも、全裸で逢うのか?」
「私の身体はシュウさんだけです。他の方には裸は見せたくありません。わかりました。あっ、服…」
深雪の服は体液塗れになっていた。僕が置き場をミスった為、雫達のプレイに巻き込まれていた。たしか、深雪の部屋って、そのままだったような…
「自分の部屋に私服が有るだろ?」
と、うろ覚えな記憶の内容を伝えると、全裸で自分の部屋に向かう深雪。僕も服を着て、私服に着替えた深雪と共に、リビングへと降りていった。
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「深雪…」
達也が声を掛けた。深雪は、声に反応するかの如く、僕の腕を谷間でホールドしつつ、僕の背中に隠れた。
「どうしてだ?どういうことだ?なぁ、深雪!」
声を荒上げる達也。
「私は記憶を取り戻しました。だから、シュウさんの元に戻ります」
背中に隠れつつ、彼女は達也の目を見て、自分の気持ちを伝えた。
「記憶…何で、記憶を消したんだ?」
達也に訊かれた。
「消したのでは無い。改竄したんだ。そのせいで、人々の記憶に歪みが生じたようだけど…紙ベースの記録まで改竄する時間が無かったんだよ」
「時間が無かった?どういうことだ?」
克人に訊かれた。
「僕は法を破った。その報いがあったんだ。まさか、あんなに早く執行されるとは…誤算だったと言えば、そうだ」
「法を破った?何をやらかしたんだ?」
「本来あるべき…いや、僕の希望する未来へ、時間を遡って強制介入したんだよ。いくら神でも、それはやっちゃダメなことだ」
確信犯な僕。罰を覚悟でやった。でも、それは、枝を隠すなら森って発想だ。大罪の中に大罪を紛れ込ましていた。エリカを人間に戻すこと…それが一番したかった。ドラゴンから人間への転生は認められていても、種族変更は認められていない。その禁を僕は破ったのだ。
「神…」
「えっ…」
「なんだって…」
三人三様の反応。
「で、100億年振りにシャバに戻って来たところで、ただいま時差ボケだよ。まだ、あれから2週間しか経っていないって言うし」
深雪、達也、克人の顔色が悪い。うん?何かやらかしたか?
「100億年…お前は何をしていたんだ?」
克人に訊かれた。
「二度と見たくもない記憶をエンドレスで見せられていた。僕のせいで、彼女達はこうなったんだって感じでね。もっと、強くならなきゃ。みんなを護れるようにならなきゃ。そんな感じだよ。今はね」
一番堪えたのはエリカかな…目の前で即死って…悲しみのオーラに飲み込まれそうになると、
「ダメですよ。オーラが漏れていますよ」
深雪が抱きついて来た。あぁ、この子は見えるんだっけ。僕の闇が…
「俺と戦ってくれませんか?」
突然、達也に言われた。
「いいよ。僕が勝ったら深雪と添い遂げてね♪」
即答する僕。
「ダメだって…約束が違います。一緒に連れて行ってくれるって、言いましたよね?」
即却下する深雪。
「どういうことですか?」
達也が訊いてきた。
「シュウさんは、私とお兄様を添い遂げさせたいんです。みんなの記憶を改善してまでも…それが許せないです。なんで、そこまでするんですか?」
それで、みんなの記憶を改竄した訳では無いのだが、いつものお怒りのポーズ、頬を膨らませている微笑ましい深雪。
「それに、お兄様では絶対に勝てません。シュウさんは、CAD無しの上ノーアクションで魔法が放てますから」
それは正しい意見だ。ただ、達也が僕に勝て無い理由は違うけど。
「では、俺の記憶も正しくしてくれませんか?」
「断る。また100億年の刑はイヤだから♪」
正しくは、それぞれの記憶の戻るきっかけが違う為、僕には戻せないのであった。まぁ、やりっ放しの術である。それ故、無責任な術だと思う…
「で、深雪は連れ帰ってくれるのか?」
僕の言葉に驚く達也。拒否する深雪。
「連れ帰っていいんですか?」
「嫌!帰らない」
僕の腕を谷間で強くホールドする深雪。乳房の形が悪くなるぞとは、言いにくい雰囲気だ。
「出来れば連れ帰って欲しいんだど…拒否されまくっているし…」
「では、深雪をお願いします」
あっさり引き下がる達也。えぇぇぇぇ、何でよぉぉぉぉ~!そこは強引に連れ帰るシーンだろ?
「深雪の嫌がることはしたくないですから。後、深雪とは離婚します。半年後、お願いしますよ」
って、笑顔を向けてきた達也、そうなるのか…白音と目が合うと、ニヤっとした顔になった。白音の思う壺だ…あぁ、逃げ場が無さそうだ。リアスは何人いてもいいけど、深雪は一人で充分なんだけど…