---シュウ---
雫、ほのかの記憶も戻ってしまった。歪めた歴史にあまり関係無い、モブに近い存在だったので、記憶復活のキーは、この家で寝ることだったらしい。
「復学しないんですか?」
雫に訊かれた。
「編入できないだろ?」
「籍はあったんですよね?」
そうだけど…どうなんだ?あれこれ考えていたら、目の前に何かが転移してきた。僕の制服…僕の学生証…クラスは達也達と一緒…うん?メモが添えられていた。
『欠席扱いにしてある。通って、今度こそ護りきりなさい。 元上司な姉より(^^)v』
って…姉ちゃん…まさか…学生証を確認すると、僕の名前は『姫島朱宇』になっていた。
「姫島神社だから姫島朱宇なんですか?」
ほのかに訊かれた。
「そうなんだろう。まぁ、これで学校へ潜入できるな」
「わぁ~い♪また、一緒に通えるんですね」
深雪が喜んでいる。う~ん、エリカの記憶だけでも、戻さないようにしないと…
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翌日、神社での朝練の終わった雫、ほのかと、朝まで添い寝をしていた深雪と共に、神社に転移して学校へと向かう。深雪は僕の腕を谷間にホールドした定位置にいる。目立つんですけどぉぉぉぉぉ~。
僕をガードするように雫とほのかが、両サイドにいるので、冷やかす輩は出て来ない。さすが、風紀委員長だ。
「放課後は深雪と雫は生徒会だろ?僕は先帰るよ」
「あっ、私も一緒に帰ります」
って、ほのか。
「「ずるい!」」
雫と深雪が抗議する。
「う~ん、じゃ学食で甘味三昧かな」
「私も一緒に食べます」
って、ほのか。
「「ずるい!」」
雫と深雪が抗議する。なにやら千日手になりそうだ。どうするかな。時差ボケが治らないと、無理も無茶も出来無いし。何よりも、エロ心が再点火出来無い。う~ん…
って、悩んでいると学校に到着。深雪達と別れて、教室へ。記憶が戻っていないやつには、僕の姿は認識出来無いはずだ。達也の隣の席に着いた。既に、達也の周りにはエリカ、レオ、幹比古、美月のお馴染みのメンバーがいた。
「なんで、離婚なんだ?どうした、達也!」
エリカが踏み込んでいる。
「色々有ってね。そういう結論になったんだ」
「まさか、深雪に新しい男か?」
「…」
エリカの鋭い読みの前に、無言の達也。
「そうなのか…まさか、昨日の男か?あの後、何か遭ったか?」
「昨日の男?彼の名前は何て言うんだ?」
「神代亘だよ。昨日、深雪とレオと私で、神代家を訪ねた時に遭遇してね。深雪がその亘ってヤツを尾行して、私とレオが神代家を訪問したんだよ。まぁ、神代家は取り合ってくれなかったけど…そうか、亘ってヤツが深雪を口説いたのか」
いや、口説いていないけど…あぁ、だから姉ちゃんの機転で、名乗る名前を変更したのかな?名前を変えたことで達也かも、僕をモブの扱いのようだ。これで動きやすいかな?
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昼休み、食堂へ向かう途中、雫に拉致されて生徒会室へ…そこで、深雪、雫、ほのかと弁当を食べることになった。三人から少しずつ分け前を貰う僕。雫とほのかは、朝練の後に、弁当を作るとはエライなぁ。口に出すと、深雪のお怒りのポーズが出るので、出さないけど。
「彼は誰だい、深雪」
生徒会長さんが入室してきた。説明に困る深雪。
「弁当を忘れたので、弁当をたかっていました。失礼しました」
僕は生徒会室を後にしたのだが、
「おい、お前、二科生のくせにどういうつもりだ?」
森崎モブ男君に因縁を付けられた。
「深雪さん、雫さん、ほのかさんの弁当をたかる?二科生としての立場を考えろよ、このクズが!」
相変わらず、差別体質なんだね。まぁ、スルーだな。
「無視だと?有り得ないだろ?貴様!」
CADを抜いて、僕に術を放ってきた。攻撃を透過すると、僕の前方の壁が派手に破壊された。
「術が通り抜けただと…」
更に撃って来たが、総て透過する。壁は無くなり、上の階が崩落してきた。まぁ、これもスルーだな。僕は何事も無かったように、自分の教室に戻った。
昼休みが終わる頃、戻って来た達也と目が合った。しかし、認識はされていないようだ。
「達也、2階が崩落したって本当か?」
エリカが達也に訊いた。
「あぁ、原因はどっかのバカが術を壁に何度も撃ち込んだそうだ。その結果壁と柱が破壊され、上のフロアの荷重を支えられなくなり、崩落したそうだ」
「壁を的に?バカじゃないのか、そいつ」
「森崎だ。半狂乱で事情が聞けないそうだ。何が遭ったんだ?」
「森崎?あぁ、深雪のクラスの差別バカか…二科生にバカにされたのか?」
考え込む達也。僕は気配を薄くしていく。
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放課後、達也は生徒会へ、エリカ、レオ、幹比古、美月は、揃ってどこかへ向かった。空気に同化してエリカ達を観察することにする。彼らは図書室で調べ物のようだ。エリカの勘はたまに鋭いからな。
何を調べるんだろうか?
「で、何を調べるんだ?」
幹比古がエリカに訊いた。
「神代亘についてだ。深雪と達也の仲を引き裂くとは、アイツ何者なんだ?あの後、調べたら、九校戦で派手に活躍していたんだよ」
う~ん…紙ベースの記録がまるまる残っていた。エリカは、僕の名前の載ったページのコピーをみんなの前に置いた。
「新人戦だけでなくて、本戦に参加して優勝?え…達也のCADに勝っているし…」
「あぁ、ソイツのCADを使ったほのかと雫に確認したが、覚えていないそうだ。おかしいだろ?これってさぁ」
こんなにエリカって熱血だっけ?何か、やらかしたかな、僕は…
「そうだな。うん?なんだ、このエキシビション・マッチって…」
「達也のCADを深雪が使い、ソイツに挑んだらしいが、前半戦を終わった段階で、達也が負けを認めたそうだ。これも達也に訊いたが、記憶が無いそうだ」
あっ!マズい資料を見つけたので、こっそり処分した。
「あれ?おかしいな。あと数枚有ったんだけど…」
「何のコピーなの?」
僕が処分した資料を探すエリカに、美月が声を掛けた。
「九校戦の宿舎で事件があったらしいんだけど…あれ?どこにやったかな?」
---達也----
生徒会の役員が集まったので定例会議を始めた。
「まず、深雪を副会長から罷免したい。かわりに中条先輩が副会長になってください」
俺の言葉で場が固まった。
「どうしたのですか?」
中条先輩に訊かれた。
「深雪と離婚しました。昨日から別居しています。なので、顔を合わせたくないんです」
偽りの理由を伝えた。
「な、なんで別れたんですか?あんなに仲が良かったのに…理想のカップルだと思って居たのに…」
「会長、では、私も風紀委員長を辞めます」
雫の辞意を受け入れた。生徒会室から、深雪と雫が去って行く。これで、自由に動けるだろ?
---シュウ---
食堂で甘味三昧。100億年振りの甘味はサイコーだ。そこに雫と深雪がやって来た。
「定例会議じゃないのか?」
「罷免されてました」
と深雪。
「辞意を表明して、受け入れてくれた」
と雫。二人共こちらサイドだからかな。4人で甘味三昧を楽しんでいると、
「おい、お前、名前は?」
エリカに訊かれた。エリカ達が食堂にやって来たのだが、見かけない二科生が深雪達といたので不審に思ったのか?
「クラスメイトの名前を覚えていないのか、千葉さん」
「クラスメイト?いたっけ?」
レオ達に確認するが、誰も覚えていない。
「覚えられないほど、影が薄いんだよ♪」
「名乗れよ!」
「命令されるのは嫌いだ!」
剣状のCADを手にして襲いかかるエリカ。バトンソードで応戦する。千葉流の動きは頭に入っている。エリカから放たれる斬撃を総て受け流していく。
「まさか…天然理心流か…」
さすが千葉家の娘さんだ。流派が読まれた。では、戦法をチェンジだ。天然理心流対策をするエリカを、聖剣士流の剣裁きで翻弄する。
「お前…一体、流派をいくつ跨いでいるんだ?」
飽きてきた。バトンソードをしまい、深雪の前にあるプリンをロックオンした。僕の視線から、狙われている事に気づいた深雪。
「ダメですよ。これは、私のプリンです。プリンで無くて、私じゃダメですか?」
う~ん…迂闊にもプリンと深雪の2択に悩む僕。
「隙有り!」
エリカが構わず撃ち込んで来た。深雪達は動じない。僕の実力を知っているから。エリカの剣の刃先を指で挟んで、雷撃を放った。
「うっげぇっ!」
その場で崩れ落ち、床で蠢くエリカ。
「隙が有るのは、お前の方だ。僕は魔導戦士だ。剣を使わない方が強いんだよ」
深雪の視線がエリカに向いた瞬間、手にしたスプーンで深雪のプリンを掬って口へ♪
「ズルいですよ~」
頬を膨らまして怒る深雪。
「隙有りだったから。う~んプリンもいいなぁ」
「貴様!」
彼女のエリカがやられて、レオが突っ込んできた。額へ裏拳を放つ。吹き飛び、背中から落ちるレオ。
「そっちの精霊使いもヤルのか?」
幹比古は呪文を唱えていた。僕に襲い掛かる微精霊達。しかし、僕の周囲で立ち止まった。僕の中にいる者達のオーラでやられたようだ。
「微精霊達よ、お前達に命令した者を襲えよ!」
僕の言葉で、術者の幹比古を襲い出す微精霊達。美月は…攻撃手段は無いからスルーだな。
「雫、ほのか、鍛錬の時間じゃないのか?」
「そうだ、行かないと」
「深雪、帰るぞ」
「はぁ~い♪」
僕達4名は神社へと向かった。
---達也---
エリカ達が得体の知れない二科生を襲い、返り討ちに遭ったそうだ。
「深雪、雫、ほのかと仲良くしていた。私達のクラスメイトらしいが、見た記憶が無いんだよ」
俺達のクラスメイト?クラス名簿を調べた。名前を見て顔を思い浮かべていく。すると、1名だけ、顔が思い出せないヤツがいた。こいつだ。
「姫島朱宇…そうか、姫島神社の…」
エリカも気づいた。
「そうか、雫達はあそこ鍛錬に行っていたから、知り合いだったのか。深雪は雫を通して知り合ったのか?」
違う…彼は俺達が失った記憶のピースなんだと思う。彼は何をして、何を失ったんだ?
「しかし、あの武器はなんだ?CADではなかったけど、見た事のない剣だったな」
図書館で古今東西の剣の出ている本を調べるエリカ。
「あった…えっ…」
絶句して固まるエリカ。
『バトンソード…最上級聖戦士に与えられる栄誉の証。念じることにより、様々な属性の剣を発現できる』
と、ある。最上級聖戦士…それが、彼の正体なのか?
「天然理心流も使っていた。単なる聖戦士では無い。アイツは一体…」
「天然理心流の道場に行けば判るんじゃないのか?」
レオが提案したが…
「天然理心流の道場は、今はもう無い。後継者がいなかったんだ。だから、使い手がいたことに驚きだよ…どこで習ったんだ?」
古今東西の流派を極めているってことになるのか?
「で、CAD無しで呪文も無しで魔法を行使って…」
エリカの顔が青ざめていく。探ってみる必要があるかな?少し危険な人物に思える。
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国防軍独立魔装大隊の藤林少尉に連絡をしてみた。
「あら、達也君。お久しぶりね」
「えぇ、ご無沙汰しております」
「どうしたの?」
「ちょっと、調べて欲しい人物がいるんです」
「名前と所属は?」
「神代亘、所属は不明です。あと、姫島朱宇、所属は一高の二科生です」
「わかったわ。訳有りなのね。調べたら、連絡をするわね」
藤林少尉と連絡回線が切れた。
---藤林響子---
達也君からの依頼。何かあるのね。急いで着手した。
神代亘…高名な陰陽師を多数輩出している家系の出。10年前6歳の時に、無邪鬼討伐に抜擢されるも、人柱の術で封じ込めを失敗し死亡。6歳で討伐隊に抜擢とは、生きていれば最強クラスの陰陽師になったはず。
次に
姫島朱宇…NoDATA。有名人では無いようだ。
姫島家…6大宗家の1つ。姫島神社を護る。神社の息子かぁ。
その後も、色々なデータシステムで調べるが、これ以上の情報は無かった。う~ん、この程度の事で、達也君が依頼してくるとは思えない。何か見落とした検索ワードが有るのかな?
えっ…胸を揉まれている。指先で乳首が転がされているようだ。誰だ?
「はぁ…はぁ…はぁ…」
息づかいが荒くなっていく。得体の知れない者に…あっ!
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達してしまって、意識を喪失していたようだ。四つん這いになって、お尻を突き上げている。誰かがお尻の肉を鷲掴みにして、左右に広げている。谷間に何かが這いずる感覚が…
「ダメっ…やめてください…」
胸に手が伸び来て、先程と同じく指先で乳首を転がされる。お尻の谷間に、誰かの息づかいを感じる。臭いを嗅いでいるようだ。時折り、舐められている。
顎が持ち上げられた。うっ…口に太い物が入って来た。前を見るが何も無い。両腕を背中方向に引っ張られた。
カシャッ!
シャッター音が聞こえる。こんな姿を撮影しているの…なんで?やめてぇぇぇぇ~!
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意識が戻る。また達したのか。誰にやられているんだ?前から後ろから上から入れられている。
『こそこそ探りを入れるなよ!なんなら、お前の全身をモゾモゾ探るか?』
脳裏に響く声…皮膚の下からモゾモゾする感覚がする。何かが皮膚と筋肉に間にいるようだ。いやぁぁぁぁ~!
『あぁ、彼氏がいないから暇なんだな。じゃ、彼氏を作ってやる』
彼氏?誰の事?意識が途絶えた。
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「いや~、光栄です。藤林さんにお誘いを受けるとは。相手は俺で良かったんですか?」
私の膝を抱えて、私と交わっている千葉警部…千葉寿和さん…