---シュウ---
魔法大学付属病院に付いた。入り口を入るとロビーには、会いたくない奴らが待っていた。
「待ち伏せか?」
ソイツらに声を掛けた。
「うっ!何で、お前が来るんだ?摩利、どういうことだ?」
あぁ、千葉家の次男坊は摩利と付き合っていたな。
「そうか、朝のボロ負けで、彼女に慰めてもらうのか?で、後ろにいるヤツは、彼女同伴で検査か?」
千葉家の長男は彼女の響子と共にいた。
「なんだ?てめぇ~!」
「まさか、シュウ…三人掛かりで負けた相手って、彼なの?」
紛らわしいのだが、千葉修次の事を摩利はシュウと呼んでいた。
「あぁ、そうだよ。なんで、化け物がいるんだ?」
化け物という単語で鈴音の表情が強張った。
「それは、こっちのセリフだよ。クソ兄弟が!」
千葉兄弟と睨み合っていると、院内に警報音が鳴り響いた。まさか…
「鈴音、問題の生徒は何階だ?」
「3階です」
僕は吹き抜けを、彼らには見えない翼を展開して、飛び上がった。目的のフロアでは、ガタイの良い男が部屋のロックを破壊しているところだった。迷わず、『ダイヤモンドダスト』で、男の右膝を粉砕した。男の膝から下の右足が、吹き飛んでいく。それと共に、男は床に倒れた。
「貴様!」
僕を睨む男。うん?コイツとは違うオーラが病室内に入った。僕はソイツを追って、病室内に入ると、窓から脱出された後だ。何をしたんだ?ベッドサイドに座る目が虚ろな少女。記憶を読み込むが、既に記憶を刈り取られているようだ。
「朱宇!」
鈴音に声を掛けられた。
「やられた。記憶を刈り取られている。彼女の脳を検査してもらってくれ」
「わかった」
鈴音が部屋から飛び出していった。
「おい、リュウ カンフウを倒したのか?」
修次に訊かれた。
「誰だよ、それは?」
「ドアの前に倒れているヤツだ」
スルーだな。僕の目を潜り抜けただと…あれは、何の術だ?
「おい!一緒に来てもらおうか?」
軍服を着た奴らに両腕を掴まれた。
「千葉兄弟は国防軍に助太刀を頼んだのか?」
いや、響子が手配したんだな。
「大亜連合の特殊部隊のエースを粉砕したお前は危険だ。ちょっと来てもらうぞ!」
こいつは…響子の同僚の柳だっけかな?
「断る!」
心臓を舐めて、意識を刈り取る。響子以外の国防軍兵士を倒した僕。
「えっ…」
僕と目が合い、狼狽えている響子。罰として『催淫』30秒コースで、意識を飛ばした。僕の瞬間芸で、固まっている千葉兄弟。
「もう僕に関わるな!エリカにも伝えておけ、このエロ兄弟よ!」
僕はキャッスルドランへ転移した。
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女の子の記憶の断片を、映像データに変換して、精査する。それと同時に、あの術についても調べる。
「大陸の古式魔法みたいよ」
ベアトリスが蔵書を調べた結果を教えて暮れた。
「何の術だった?」
「えぇ~っと…大陸の陰陽術で、『奇門遁甲』よ」
陰陽術かぁ。
「彼女の記憶の精査を続けてくれ。僕は神代家に行って来る」
その場から転移した。
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神代家の離れに来た。入り口で用件を言い、奥で待つ。
「亘…ご指名、ありがと~♪」
艶やかでしなやかな黒髪をなびかせて、姉ちゃんが現れた。
「キャバクラじゃないんだから…もっと、何か言い方無いの?」
僕の小言をスルーして、僕の腕に抱きついて、頬をスリスリ寄せてきた。どんだけ、弟に飢えていたんだ?
「ねぇ、亘…種族が違うんだから…あのね…交わっても…」
そういう用件では無いのだが…
「交わらない。清楚な巫女になる者が化け物と交わるなよ!」
「亘が何者でもいいの。私には亘は亘よ♪」
「姉が弟を喰うなよ!それよりも、『奇門遁甲』について教えてよ!」
「ご褒美は?」
「何がいいんだ?」
「一晩の逢瀬…」
「僕の話を聞いていた?」
「ダメなら、教えない…」
コイツの性格は、元上司その物だな。さすがに同一人物…
「じゃ、いいよ。当主に訊く」
目を見開いて、目尻から液体が流れ出した。
「ねぇ、私を頼ってください…」
あぁ、レクチャーを受けるのがメンドーになってきた。もう~!姉ちゃんと一緒に転移した。
「どうして…こんなことを…」
怯えた顔の姉ちゃん。
「うだうだ五月蠅いから、身体に訊く。話さないでいいからな」
調教部屋に連れ込み、全裸にして、手足を拘束した。先に記憶を読み取る。奇門遁甲とは、
時と方位を求め目的地を定め求めた時に起点を出発し、定めた場所に到達し留まることで願いを叶える術のようだ。何だ、これは?こいつ、丸暗記しただけで、説明できないんと違うか?
要約すると、目的を達成する為に、一連の行動の流れの始まりを見つけ出して、無事に目的を達する術ってことか。
僕の目を交わしたのは、交わせるタイミングで通過したってことか。そうなると…
「ねぇ、全裸で拘束して見もしないって、おかしいでしょ?」
姉ちゃんが文句を言っている。スルーだな。そうなると、ゴール地点で待ち伏せするか、スタート地点から追尾するしか無いかな。う~ん…
「お願い…さわるくらいはして…」
姉ちゃんの拘束を解いて、服を着せて、神代家へ強制転移させた。そうだった。始めから記憶を読めば良かったんだな♪
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姫島神社の転移すると、神社の周囲を国防軍が囲んでいた。
「白音、どうしたんだ?」
「お兄様を引き渡せって…」
化け物は実験材料にするのかな…石段を降りていく。目の前に偉そうな人が立っている。コイツは、独立魔装大隊の風間隊長だったか?
「用件は何?」
「私の部下達を一瞬で倒したそうだな」
「拘束しようとしたからな」
「抵抗せずに一緒に来て貰おうか?」
「何の為に?」
「君は年齢の割に、危険な能力を持っているようだ。なので、国防軍に指揮下に置くことにする」
要するに、国防軍の道具になれってことか?達也のように…
「断る。僕はどこの軍隊にも屈しない。手駒にしたいのであれば、僕のチームに勝ってみろよ!」
「チームだと?子供の遊びには付き合えない」
「わかった。じゃ、戦争だな。僕はチームシュウ団長、シュウ・ヨハネ・鬼門。陸軍101旅団、独立魔装大隊隊長の風間玄信隊長からの宣戦布告を受諾する」
「何を言っているんだ?これは子供の遊びでは…」
神社の周囲いた兵士、車両、ヘリなどを総て消し去る。
「これより、全軍を呼び出す。降伏するのであれば、それなりの物を用意しろよ!」
風間を軍司令部へ強制転移させた。
『聞いた通りだ。宣戦布告を受諾した。全軍だとこの星が壊れるので、僕だけでやる♪』
キャッスルドランへ念話を放った。しかし、ヤマトが横に転移してきた。
「一人でやらせませんよ。僕も参戦します。これでも副団長ですからね♪」
ヤマトの肩に手を置き、二人で転移した。
---達也----
風間隊長から命令が下った。大黒特尉として、姫島神社を消し去れと言う。耳を疑う命令。そこには深雪とシュウさんがいるんだ。
「拒否します。そのご命令に従えません」
「何故だ?」
「そこには、別れた妻と、恩人がいます」
「恩人とは?」
「シュウ・ヨハネ・鬼門様です」
モニタに映った風間隊長の顔から血の気が引いている。
「まさか…君も、アイツの仲間なのか?」
「仲間?俺のようなペーペーが仲間になれる訳ないでしょ?彼の部隊は、この宇宙で最強なんですか」
「アイツのチームについて知っているのか?」
「えぇ、知っております。本気になれば、この星は一瞬で消し去りますよ」
「一瞬?それは大黒特尉のアレよりも威力があるのか?」
俺のアレとは、物質を熱エネルギーに分解する戦略級魔法『質量爆散(マテリアル・バースト)』のことである。
「話にならないほどです。彼は『無価値』能力持ちですよ。この星の酸素を一瞬で無価値にできます。いや、この星に宿る魂を無価値にすれば、終わりですね」
風間隊長は口をパクパクさせている。言葉が出ないようだ。実際問題、本気で戦ったら、彼の星剣での一撃で、この星は砕けるだろう。対人戦向きでは無いけど、破壊力で言えば、アレを超える瞬間芸は無いだろう。
「1時間いや、5分後に連絡をする」
連絡回線が一時停止になった。上を会議か?そうか、彼を怒らせたのか…5分後風間隊長からの連絡が再開された。
「彼は何者なんだ?」
「宣戦布告をした相手について、知らないんですか?」
まぁ、知っていれば、そんなマネはしないか。
「あぁ…化け物としか聞いていない」
化け物…一番気にされている部分を攻撃したんですね。
「彼は化け物では無いです。確かに、化け物クラスの能力ですが」
「停戦したくても、連絡出来無い。どうすれば良いんだ?」
停戦?降伏しか認め無いと思う。
「降伏でないと、攻撃は止まりませんよ。彼は徹底抗戦主義ですから」
「わかった。彼の条件を飲むと伝えてくれ。降伏する…」
風間隊長は力無く首を項垂れた。彼はどんな攻撃をしたのだろうか?ニュースでは特に戦争関連の報道が為されていないのだが…取り急ぎ、深雪に連絡をして、シュウさんからの連絡を待った。
---シュウ---
基地内にある爆薬、火薬類を『無価値』にした。ヤマトは、軍の防衛システムを奪い取り、軍のデータベースも奪い去った。キャッスルドランから制御出来る様に改修済みだと言う。アイツ、仕事が早くないか?なんか、負けた感がするんだけど。
達也から、深雪、白音、リヴェリア、フィン、ハニー経由で連絡をもらったので、達也の家に転移した。
「どうしたんだ?忙しいんだけど」
「国防軍が降伏するそうです。降伏条件を伝えてくれと言われています。何をされたんだんですか?」
「たいしたことはまだしていない。これから、女性隊員をどうするかを考えようとしていたんだが…僕のやったのは、爆薬、火薬類を無価値化くらいだ」
「戦わずに勝つですか?」
「だな。そうか、降伏条件を出していいのか…ふふふ」
何にするかな?
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提示した降伏条件は、
・今後、僕達に対して敵対行為をしないこと
・大黒特尉を除隊させること
・藤林響子を除隊させ、千葉寿和と速やかに結婚させること
・金銭、物資、データを求めに応じて無償提供すること
・神代家、闇雲家、鬼門家から税金を搾取しないこと
等を伝えた。
「風間隊長は困惑していましたよ。藤林さんの件と僕の件でね」
軍との交渉役を達也してくれた。なので割と波風が立たずに、交渉は締結された。最後に、国防軍の責任者と僕との間で契約を為して終了である。
軍との交渉が有り、僕も達也も学校を休んだ。徹夜作業だったしねぇ。
---エリカ---
学校へ行くと、達也と朱宇が欠席だった。アニキ達が何かをしたようだった。今日の明け方、軍関係者がアニキと何かを話して、アニキは軍へ連れて行かれたし。
「おい、エリカ、大丈夫か?」
レオに声を掛けられた。
「全然、大丈夫じゃないよ。亘…怒っているし…」
記憶の封印のロックははずれた。それは、思い出したくないことだった。私は、死んだんだ。亘の腕の中で…彼は私の死を悔やんでくれた。私の死体に寄り添い、泣いてくれた…そして、やってはいけない術で私を生き返らせてくれた。なのに…何も恩を返せないでいる。恩を仇で返している。どうしよう…
「エリカ、食事をしないと、ダメだよ」
美月の声。あぁ、もう昼休みか…食堂へ向かう。深雪達を見つけるが、そこにアイツはいない。
放課後、アイツのいる場所へ向かう。しかし、規制線が張られていて、神社へ行けなくなっていた。何か遭ったのか?
「あれ?帰れない…どうしよう」
深雪の声だ。
「何か、やらかしたのか?」
雫の声…
「徹夜で何かやってましたからね」
「やらかしたのか…直接、帰るしか無いな」
「そうですね」
深雪達は、神社とは違う方向へ歩き出した。どこへ帰るんだ?こっそりと尾行をする。学校近くでバスに乗り駅へ、駅から電車に乗り、来た事無い場所で降りた。そこからは徒歩のようだ。商店街を抜け、住宅街へ向かった。そして、5階建ての家へ入っていった。ここは何だ?表札には『鬼門』と書かれていた。
ここが自宅なのか?
「尾行かよ…悪い子にはお仕置きかな」
いきなり、肩を掴まれ、振り返ると、笑顔のアイツがいた。
「どんなお仕置きがいいのかな?」
つま先から頭のてっぺんまで、舐め回すように見ているアイツ。顎をぐいっと持ち上げられて、いきなり唇を重ねてきた。頭の中が真っ白になっていく。
「あいかわらず、マグロかよ、エリカは」
マグロ?何だ、それは…
「むしゃくしやする。遊んでやるよ」
遊び…本気がいい…でも、それが望みなら遊びでもいいよ…着ている物が1枚、また1枚と剥がされていく。ちょっと…ここって路上なんじゃ…瞼を開くと、通りを歩く人々が見える。ここじゃ嫌だよ~。
背中にブロック塀の感触がある。路上で…公開プレイ…嫌だって…膝を抱え上げられた。背中をブロック塀に預けている。彼のしたいようにされる私。抵抗は出来無い。私の中に彼が入って来た。ゆっくりと…ゆっくりと…
一瞬の痛み…そして、奥の方に何かがぶつかる感触。彼がゆっくりと動き出した。徐々に動作速度が上がっていく。乳房が上下に振れる。乳首は彼の胸板で踊っている。通行人に見られながら、遊ばれている私。嫌だけど、何か嬉しい…そして、何とも言えない、絶頂感を迎え、気が付くと、自分の部屋のベッドの上にいた。
あれ?夢だったの?何か残念な気分…お風呂場に向かい、脱衣をする。
「えっ!?何で!?」
驚きでつい声をあげてしまった。脱いだパンティを見て固まる私。今日はあの日では無いのに…何故か、パンティに赤黒いシミがある。これって、出血の痕…あれは、夢では無かったの?周囲を窺い、こっそりと、そのパンティを部屋に持ち帰り、大切に保管する私…