※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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VSグレモリー眷属

---シュウ---

 

「みんなの耳には入っていると思うけど、イッセーとの婚約を破棄して、彼と結婚をしたの♪」

 

嬉しそうに宣言をして、自慢げに結婚証明書を見せるリアス。それ、僕が書いたんですけど…

 

「本物ですか?」

 

木場が疑いの目を向ける。本物で有るが、この世界で通用するか分からない眉唾物ですが…

 

「本物よ。出る処へ出てもいいわよ」

 

僕の不安をよそに、きっぱりと言い張るリアス。まぁ、書式は正しいし、出る処へ出しても問題は無いはず。問題は、その聖者名は、この世界で通用するのかどうかだ。印は僕の印なので、天界で調べれば、実証されるはず。

 

「うん?リアス…婚約したで無くて…はぁ?結婚した?えぇぇぇ~?」

 

朱乃が良い処に気づいた。そうだよ、既にしたんだよ。新郎が神父を兼任してね…

 

「うん♪」

 

とっても嬉しそうなリアス。

 

「嬉しそうなリアスの顔、久しぶりかな。じゃ、横槍なんか無意味じゃない。ねぇ、祐斗君」

 

優しげな眼差しを木場に向ける朱乃。

 

「そうですね…わかりました。騎士として木場祐斗、お二人をガードいたします」

 

ガードなぁ…守備力が無いお前に言われても…お前はガーディアンでは無く、ファイター向きなんだが…

 

「ありがとう、朱乃、祐斗」

 

でも、白音がまだ納得していないようだけど。

 

「私は反対です」

 

「なんで?小猫…」

 

「前世の記憶って、にわかに信じられません。イッセー先輩の言うように、まやかしの術を受けたのでは無いですか?」

 

そうだな。普通はそう考える。白音、お前は正しい。

 

「う~ん…シュウ、証明って出来るの?」

 

「証明?前世の?う~ん…白音、どうすれば、証明できるんだ?」

 

証明方法のわからない僕は、白音に何気なく質問をしたのだが、質問された白音が固まっている。

 

「どうしたんだ?おい、白音!」

 

僕を見開いた目で見つめている白音。何かやらかしたかな?う~ん…

 

「どうして…どうして…その名前を…誰も知らないはず…なのに…」

 

名前?はて?あぁっ!そっか、小猫って、リアスは呼んでいたな。

 

「信用出来無い話かもしれないけど…僕は僕の世界で、白音と黒歌だけが家族だと思っていた時期が有ってね、三人で暮らすことが夢だったんだよ」

 

目をまん丸にして、僕を見ている白音。

 

「信じられない…でも、嘘じゃない…そうなると、並行世界からいらしたんですね」

 

「そうなる。信用してもらえないだろうな」

 

何かに気づき、表情が崩れていく白音。それに伴い猫耳、キャットテールが発現して、尻尾が元気良く振られている。え?何で?戸惑う僕。

 

「私は信用しますにゃ~♪」

 

クリティカルな笑顔の白音。え?その笑顔に狼狽える。どうして?

 

「なんで、信用できるの?その根拠は?」

 

白音の笑顔の前で冷静さを失い、声が震えてきた。。

 

「記憶の断片が見えました。笑顔の私では無い私が見えました。きっと並行世界の私ですにゃ?」

 

この世界の白音には、そんな能力があるのか…

 

「これで、みんな納得してくれたかな~」

 

プチパニック気味の僕を尻目に、リアスがまとめに入っていた。

 

「彼、悪ぶるけど、根は優しいし、女性に弱いのよ。わかったかな?」

 

「「はぁ~い♪」」

 

えっ?なんだ、その締め方は…しかし、目の前の強敵、甘える白音に四苦八苦する僕。僕にすり寄り、僕の臭いを嗅ぎ、自分の臭いでマーキングしてきた。

 

「僕は…油断させて朱乃を襲うかもしれないぞ!」

 

がんばって、強がる僕。「ないない」って、声が方々から聞こえる。あれ?僕に不審感を持っている者は、もう誰もいなかった。積極的に転じた白音に、手間取っている僕を見て、クスクスと笑われているし…

 

「ふ~ん、リアスの隙をついて、誘惑しようかな?」

 

って、朱乃。そんな朱乃に対して、不敵な笑みを浮かべるリアス。

 

「いいわよ。出来るもんなら、やってみなさいよ~。私、嫉妬はしないもん♪だって、私は8番目の妻だし♪」

 

リアスのカミングアウトに、眷属のみんなはクリティカルダメージを負った気がする。このタイミング言うのか…固まる僕。

 

「彼の奥様達6名との面通しを通じて、彼の人柄を更に深く知ったの。悪びれてラスボスみたいな振る舞いするけど、涙脆くて、仲間を護る為なら命を削る英雄だって♪」

 

「一夫多妻制なんですか?並行世界って…」

 

木場が質問をしてきた。その疑問は正しい。

 

「違うらしいわ。あちらの世界の私達が騙したらしいの。彼は気軽に帰省したのに、実家が、三人花嫁が待つ結婚式会場になっていたんだって。その式を取り仕切る神父様は彼の養父で、敵前逃亡すら出来無かったそうなの」

 

苦笑いするリアス。

 

「ははは、騙されて、一夫多妻なのか?」

 

表情を崩した木場に突っ込まれる。ただただ頷く僕。

 

「一夫多妻って聞いて、ハーレムなのかなって不安だったけど、全然違ったのよ。彼は奥様達を束縛をしない上、奥様達のやりたいことを後押ししていたの」

 

リアスのカミングアウト攻撃は、僕に対するクリティカルダメージも大きかった。

 

「リアス様、おめでとうございます♪」

 

木場が祝いの言葉を掛けると、次々に祝いの言葉をかけ出した、リアスの眷属達。それは僕の弱点が、迫る女性だってことに気が付き、害は為しと判断したのかもしれない。

 

------

 

別々のマンションに住んでいた木場、トスカとギャスパー、ヴァレリーも、新居に越してきた。3階のファミリータイプへ入居する。僕とリアスの部屋は2階の隅で、朱乃、白音は、残りの部屋から選んでもらった。

 

「じゃ、リアスのことを認めてくれたので、僕のお城へ招待するよ」

 

僕とリアスを先頭に、5階にあるお城の入り口から入城をした。

 

「本当に、お城があるのか…」

 

「何?このオーラ…尋常じゃ無い…」

 

口々に感想を述べてくれる。オーラは尋常では無い。それは多種族共存故の…

 

で、お城の探険ツアーをしてみた。

 

「ここでの自由行動はしないことを勧める。死にたいなら別だけど」

 

慣れないうちに僕から離れると、オーラ酔いするだろうから。僕の周囲であれば、僕から放たれている癒やしのオーラで打ち消せるらしい。

 

「ここは?」

 

朱乃に質問された。ドエスプレイヤーの朱乃が興味をそそる調教ルーム。

 

「躾部屋だよ。たまにおいたしたヤツを躾けるんだよ」

 

床には血だまりが…拘束具を見て廻る朱乃。今度体験させたあげようかな?次に向かったのは厨房だ。芳佳と定子が仕切っているエリアだ。

 

「ここは関係者以外立ち入り禁止だ。醸造蔵があって、雑菌の持ち込みを制限している」

 

ここも朱乃が興味を持ったようだ。

 

「何を醸造しているんですか?」

 

「みそ、醤油、お酢、みりんなどだ。和食にかかせないから」

 

芳佳が、試食試飲サービスを始めた。今まで、興味を持つなんて僕くらいだったから。

 

「おいしい…」

 

朱乃に誉められて、照れている芳佳。次に向かったのは書庫だ。入ると、ベアトリスが僕に駆け寄り抱きついた。

 

「久しぶりで嬉しいなんて思っていないかしら」

 

言葉とは裏腹に、満面の笑みのツンデレ精霊様。

 

「凄い…何、この蔵書数…」

 

初めて足を踏み入れたリアスが感動している。

 

「無い書物が無いように補充している。見当たらない書物があったら、奥に司書がいるから、リクエストしてくれ」

 

奥の司書室には女神達が、書物を整理したり、調べ物をしている。ある案件での謎の解明をしている最中である。次に向かうのは聖堂…

 

赤い絨毯を敷いた長い廊下の先にある。重厚な扉を開けると、空気が一変し、厳かな雰囲気に包まれる。

 

「ここは、バンパイアでも悪魔でも、浄化はされない。だから、ビビらないでいいぞ、ギャスパー」

 

ビビりながら入室するギャスパー達。

 

「ここでリアスと式を挙げる。結婚の儀はしたが、彼女の両親と兄夫婦、そして親友へ、式を見せたいという彼女の願いを叶える」

 

「ありがとう、シュウ♪」

 

心が蕩ける笑顔を向けてくるリアス。白音の笑顔より強烈だ…一瞬、たじろいだ僕を目撃した木場と朱乃がクスクス笑っている。

 

「まやかしの術ではなく、リアス様のアタックに屈した感じだな」

 

確かに…あの笑顔にやられた感は強い。そして、最後に鍛錬ルームに向かった。そこのオーラに触れて、固まるリアスとその眷属達。

 

「なんだ…これは…」

 

運悪く、戦闘狂二人の手合わせ中だった。

 

「僕の世界のゼノヴィアと、フェニックスの翼を与えたハーフ精霊のアイズだ。あの二人は戦闘狂なので、目を合わせるなよ。特に木場、殺されるからな」

 

飛ぶ斬撃が行き交う。あっ、もう1組がやりあっていた。

 

「あと、向こうでヤリ合っているのは、強くて優しい魔王を目指しているリアス・グレモリーとシーグヴァイラ・アガレスだ。まだ高校生だよ」

 

「えっ…私?」

 

リアスが目を見張った。現状では、莉愛の方がはるかに強いから。滅の力を具現化して、剣、盾、鎧、兜など、殆どの装備品として発現出来ている。問題点は、スタミナと魔力の上限だ。滅の力を出しっぱなしにしているので、長時間だと力が持続しきれなくなる。その点、シーグは剣技を極めているので、安定はしているがパワー不足は問題ではある。

 

「あそこにいるリアスの装備は、すべて滅の力で具現化している。触れた物や魔法など、全て滅するんだ。短時間であれば、彼女はラスボスにもなれる」

 

リアスが隣で唸っていた。こういう発想はしていなかったんだろうな。

 

「まぁ、新居のトレーニングルームに、コーチとして呼んでもいいよ。ヴァレリーが居れば、死ぬことは無いだろうから」

 

「う~ん…滅の剣か…避けるしか無いのかな?」

 

木場が訊いてきた。

 

「そうだな。避けるか、後はアイツの滅の力に、屈しないくらい強くなることだな。現状でもサーゼクスさん並ではあると思うけど、持続時間が問題なんだ。まだ若いから上限が少ないのがネックだ」

 

「彼女達は、君の弟子になるのか?」

 

「そうだよ。愛弟子になる。彼女達が望めば、もっと上の世界を見せてあげたい」

 

「なぁ、僕に剣を教えてくれないか?」

 

木場から意外なお願いをされた。

 

「いいよ。リアスの眷属だし。リアスを護って欲しいから♪」

 

一通り見学したので、中古住宅である新居部分へと戻る。

 

 

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