※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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凹むバカ神

 

黒の組織はロストさせた。逮捕した奴らの口は固いが、僕が奴らの記憶を読み取って、過去の未解決事件の真相を明らかにして、冴子達は奴らから自白を取ろうとしていた。事件の真相を言われ、仲間の誰かが口を割ったと思い始めているアイツら。疑心暗鬼にさせて、揺さぶりをかけている状況だ。

 

そうそう、黒の組織がロストしたことにより、バーボン、ベルモット、シェリーは、正式に僕の配下となった。あの組織をロストさせた勢力を敵にしたくないそうだ。銀河の特務部隊として活動してもらうことにする。

 

問題は蘭だな…魂に刻まれた記憶は消えない。また、ほとぼりが醒めたら、夢でみるのだろうな。この世界にはあと3年はいないとダメだろうから、この世界から消えることはできない。どうするかな?

 

今日は一誠、リアス、ソーナと共にファルコンの店で、甘味三昧である。

 

「悩んでもしょうがないわよ」

 

って、リアス。そうだけどな。

 

「願いを叶えたことって、反故に出来無いんですか?」

 

一誠に訊かれた。

 

「あぁ、こっちからはダメだ。向こうから反故にするなら別だが」

 

チリーン♪

 

扉が開いた音、客が来たのか。扉の方を見ると、香だ。悪い予感しかしない…

 

「あぁ~シュウ。いたいた♪」

 

「今度は何?」

 

「探し人の依頼だよ♪シュウが放置プレイする度に、私に楽な仕事が来るんだよ~」

 

って、今度は誰?放置プレイ?この世界ではしていないはず…香の後ろには、あぁ~蘭だぁ~。凹む僕。

 

「今回の依頼も楽だったよ。幾重にも浮かんでは消える魔法陣、淡い緑色のオーラに包まれて…この時点で、シュウしかいないと直感したんだよ。香ちゃんって優秀だろ~、なぁ、シュウ♪」

 

「あぁ…香、一誠達を頼む」

 

「あいよ♪」

 

「外で話そうか」

 

頷く蘭。二人で、近くの公園へと向かった。木々の中にあるベンチに腰掛けた。

 

「で、何か用か?」

 

「私にとって、あなたはどんな存在なんですか?」

 

「赤の他人だ!」

 

「本当ですか?」

 

「本当だ!」

 

「蘭、ソイツは誰だ?」

 

工藤君の声が後ろから聞こえた。蘭の行動を不審に思い、付けて来たのか?

 

「人違いだよ。君がこの娘の彼氏か?幸せにしてやれよ♪」

 

僕はその場で立ち上がった。

 

「おい、ちょっと待てよ!お前は何者だ?」

 

「赤の他人に名乗る必要は無い。そういう君は何者だ?」

 

「俺は工藤新一、探偵だ」

 

僕を狩るような目付きで見ている高校生探偵くん♪

 

「探偵さんか?じゃな♪」

 

その場を立ち去る僕。

 

 

 

---工藤新一----

 

「新一!付けて来たの?」

 

蘭が噛みついてきた。

 

「あぁ。アイツをどうして探していたんだ?俺を頼らないで、なんで、あの女探偵に依頼したんだ?」

 

「それは…」

 

「何が遭ったんだ?おい、蘭!」

 

蘭の両肩を掴み、彼女の目を真っ直ぐに見つめた。

 

「何って…」

 

俺の視線を避けるかの如く、俯く蘭。

 

「俺に言えないことか?」

 

「ねぇ、付き合っているからって…同棲しているからって、プライバシーに踏み込まないでくれる」

 

「それは、俺に隠したいプライバシーがあるのか?」

 

「あっちゃダメなの?」

 

「ダメだ!隠し事はダメだ」

 

「新一だって、隠し事しているでしょ?」

 

「仕事の事以外では無い」

 

「仕事?私達はまだ高校生なんだよ」

 

「蘭、謎がある限り探偵は必要なんだよ」

 

「そんなの、わっかんないよ~!」

 

回し蹴りが目の前に迫り、身を屈めた隙に、蘭は走り去ってしまった。やられた…追尾失敗…

 

 

 

---蘭---

 

あの喫茶店に戻った。でも、彼も彼の連れもいなかった。彼は、一体、何者なんだ?あの女探偵さんを頼ってみた。

 

「また…う~ん、アイツの正体は…それは言えない。ごめんな」

 

言えない正体って?

 

「危ない人なんですか?」

 

「う~ん…まぁ、女の敵かな?うんうん、一人で近づくと火傷する系だよ」

 

女の敵?それは、女性にいかがわしい事をしているのか…私は、彼に何かされたのかな?

 

「職業は何をされているんですか?」

 

「職業?う~ん…傭兵だったかな」

 

傭兵?

 

「どこの国のですか?」

 

「それは言えない。私の身に危険が迫るからね♪」

 

-------

 

女探偵さんはあれ以上、教えてくれなかった。どうしようかな?あぁ、もう一人探偵さんを知っている。自宅の下にある喫茶『ポワロ』に向かった。

 

「安室さん、人探しを頼んで良いですか?」

 

「まぁ、そうだね。探偵としては初歩の仕事だし。いいよ。どんな人かな?」

 

「情報が少ないんですが…喫茶『キャッツアイ』に出入りしている、女の敵って言われている傭兵さんのことが知りたいんです」

 

安室さんの顔から血の気が失せていく。知っているんだ…

 

「あの店に出入りする人物で、該当者は2名いるが…たぶん…う~ん、蘭ちゃん、その件からは手を引いた方がいいよ。死にたくなければね」

 

死ぬ?2名いる?正解を引き当てないと死ぬの?

 

「悪い…僕は死にたくない。もし、探るようなヤツがいたら、殺されるから、依頼したらダメだよ。殺人幇助に値する行為だ」

 

彼って、そんなに危険な人物なんだ…

 

 

 

---安室透---

 

蘭ちゃんは気を落として、帰って行った。

 

「で、その人物の名前を教えてくれるかな?安室さん」

 

工藤君の声がした。振り返ると彼がいた。いつの間に…

 

「君は死に急ぐのか?」

 

「殺し屋か?」

 

「そんな生やさしい物では無いよ。止めておけ。高校生の君では…いや、君のコネでは太刀打ちできない」

 

「組織の者か?」

 

高校生探偵として名を売っている彼。勘は良い。

 

「ノーコメントだ。僕は忠告をした。これ以上関わるなら、命の保証はしない」

 

「公安でも勝て無い相手なのか?」

 

そうだった。彼は僕が公安だって知っていたんだ。

 

「そうだ。日本の警察では手は出せない。それ程巨大な組織だよ」

 

「警察が手を出せない?治外法権…大使館関係か?」

 

ミスリードしてくれたかな。ノーコメントしておくか。

 

 

 

---工藤新一---

 

大使館関係の殺し屋か…厄介な相手だな。現行犯で無い限り、警察は関与出来無いだろうな。どうするか。

 

父さんに情報を貰うか。父さんに連絡をしてみた。

 

「新一、どうした?蘭君とはうまくやっているか?」

 

「父さん、教えて欲しいことがある」

 

「なんだ?」

 

「日本にいる、女の敵と言われている傭兵って、誰のことかわかる?」

 

「うん?そうだな。真っ先に浮かぶのはシティーハンターか」

 

「ソイツは殺し屋か?」

 

「スィーパーだ」

 

「殺しもするんだな…ソイツは大使館関係か?」

 

「違う。彼は一匹狼だ」

 

「組織に属していないのか?」

 

「いない…群れることを嫌うらしい」

 

「組織に属しているヤツだと、誰かいないか?」

 

「大使館関係でか?」

 

「…そうか、ミスリードか…警察の手が出せない巨大な組織って、どこ?」

 

「…新一…その件からは手を引け」

 

「父さん、どこだ!」

 

「お前一人の問題で済まなくなるぞ」

 

「どういうことだ?」

 

「そういうことだ!」

 

父さんではない男の声がした。これって、アイツの…えっ?父さんは米国にいるんだぞ!どうやって移動したんだ?

 

「ふ~ん、君の母上は美味しそうな身体だな」

 

「いやぁぁぁ~止めて…来ないでぇぇぇぇ~!」

 

母さんの叫び声だ。

 

「おい、母さんに手を出すな!」

 

「子供を産んだ身体とは思えないなぁ。ふふふ」

 

「いやっ…彼の前で…ダメっ…あぁぁぁ…あっ…いい…あ、あぁぁぁ~」

 

「おい!彼女に手を出すな!」

 

父さんの弱々しい声…母さんは…

 

「おい!やめろぉぉぉぉ~!」

 

「じゃ、これ以上の深追いは止めろ。もし、再度行動したら、お前の母親は、あきらめろ。いいな」

 

通話が切れた。リダイヤルするも、繋がらなかった。

 

 

何者だ…なんか、ヤバいヤツの尻尾を踏んだ気がする。どうやって、俺の両親の居場所を特定したんだ?どうやって、移動したんだ?昼間会ったやつが、その日の夜に、辿り着ける場所にいないのに…

 

バサッ!

 

目の前に何かが放り出された。

 

「新ちゃん…」

 

え…なんで…母さんが…目の前に現れた母さんの目は虚ろだった。

 

「これは忠告だ。これ以上嗅ぎ廻るな。どこにいようと、どこに隠れようと、始末をする。いいな、小僧!」

 

アイツは煙に包まれて、煙が霧散すると姿が消えていた。

 

-------

 

母さんをベッドに運び、寝かせた。そこに父さんから連絡が入った。

 

「有希子は無事か?」

 

「母さんは、目の前にいる。アイツは何者だ?」

 

「お前の探していた奴だ。悪夢の道化師…そう呼ばれているスィーパーだ」

 

悪夢の道化師?

 

「どういうトリックなのかわからない。アイツは物理の法則すら無視をする方法で、大掃除をするらしい。いいか、新一、もう、関わるな。俺も有希子も新一もいつ消されてもかしくない状況だからな」

 

そうだな…こいつはラスボスクラスだ。

 

「必ず、尻尾を掴んでやるよ、父さん!」

 

通話が切れた。なに?

 

「おぃおぃ、懲りないなぁ~」

 

えっ?目の前で母さんはアイツのモノを咥えていた。いつの間に…

 

「君の母親は、フェラが得意なのか?なかなか気持ちが良いなぁ」

 

「貴様…」

 

「再三の忠告が効かないようだな。君との契約は打ち切らして貰うよ」

 

「俺との契約?何の話だ?」

 

「おぃおぃ、君の願いを叶えてやっただろ?君の差し出した供物に基づいてさぁ。まぁ、いいや。これでチャラだ。君を屠っても契約違反にはならない。これが最後通告だと思ってくれ。次は無いからな♪」

 

また、煙に包まれて、煙が霧散すると、母さんだけ倒れていた。契約?俺はなんの契約をしたんだ?母さんに近づくと、羊皮紙が1枚置かれていた。

 

『願い主:工藤新一 願い:毛利蘭と添い遂げる 供物:記憶』

 

と書かれていた。呆然とした俺…

 

「新一!これはどういうこと?」

 

蘭…いつの間にか帰宅した蘭が、契約書に目を通していた。

 

「だから、記憶が無くなったんだ…どうして、こんな願いをしたの?相手は悪魔?」

 

あぁ…願いと報酬…悪魔との契約か…俺は悪魔と契約したのか?そうすると、アイツは悪魔なのか?だから、警察は手をさせないのか?おぃおぃ…

 

「ねぇ、新一!彼は誰だったの?私の記憶を返して!」

 

返してと言われても…

 

 

 

---毛利蘭---

 

新一から奪った契約書を持ち、教会へと向かった。新一が言うには悪魔の契約書だと言う。そうすると、代償は新一の命である。この契約を交わした悪魔を退治しないと、私達の命も危ういかもしれない。

 

教会の神父様に、契約書を見せた。

 

「うん?これは…悪魔の契約書では無いですね。たぶん…」

 

神父様から意外なことを言われた。

 

「私では鑑定出来無いです。駒王町にいらっしゃいます、聖者様に鑑定してもらってください」

 

聖者様?神父様が言うには、教会で一番階位の高い方らしい。様々な言語に精通していて、様々な種族と交流もある方らしい。私は、彼の元へと急いだ。

 

-------

 

駒王町の教会で、聖者様と面会が出来た…あれ?なんで?聖者様も、私の顔を見て戸惑っている。

 

「え…っと…契約書?まさか…工藤君の?」

 

何で知っているんだ?新一から奪った契約書をお見せした。

 

「あぁ…これかぁ…う~ん…あぁ、契約破棄したから、契約書が戻されたのか…」

 

その言い方って…もしかして…

 

「聖者様との契約ですか?」

 

動揺されている聖者様。

 

「う~ん…まぁ…契約内容については…守秘義務が…」

 

え?彼が契約を…じゃあ、私とも面識があるんだ。で、私の記憶を…

 

「私の記憶を返して下さい!」

 

ビクッ!として聖者様。

 

「契約破棄なら。戻して下さい!」

 

「戻せないです。違約金扱いになりますから…」

 

目の前の聖者様が元凶なのね。そう思ったら、私の怒りが暴走した。彼に回し蹴りを叩き込むが、彼に掴まれ、投げられて、関節技を極められた。

 

「神聖なる場所で、暴力はいけませんね。躾の対象になりますよ」

 

躾…その言葉により、私の身体に異変が起きた。身体の芯が熱い。乳首が立ってきたよ。頭の中が悶悶と…なんで…あぁ~脳裏に恥ずかしい記憶が甦って来た。

 

「しまった…キーワードはソレか…」

 

凹んでいる聖者様…いや…シュウさん…躾…言いつけ護らなかったから…

 

「シュウさん、どういうことですか?」

 

項垂れて、関節技から私を解放してくれたシュウさん。

 

「工藤君が…くそっ!蘭は工藤君と一緒になれば幸せなのに…なんで彼はソレがわからないんだ?」

 

「シュウの計画はいつも、こんな感じよね。うまく行った試しが無いよね~」

 

メイドさんが彼の肩を叩いている。

 

「どういうことですか?」

 

「私はメイビス。この世界とは違う世界の聖書の神。そして、彼は私の主神様よ♪」

 

えっ?神様…二人共…

 

「その契約書は悪魔の契約では無くて、神の契約よ。命なんか持っていかないから、安心していいわよ」

 

神様との契約書…はぁ~?

 

「彼は、供物を添えられた願いを、叶えるのが本来の仕事なの♪まぁ、先走って契約しちゃうのがミソだけど」

 

先走って?もしかして、新一の心の中の願いを…

 

「蘭ちゃん、正解よ♪で、その先走った願いに、見合った供物を勝手に決めて、納めさせちゃうのよ。彼は仕事が早すぎるのよ♪」

 

それって、新一と私が結ばれるのに、シュウさんとの想い出がネックになるから…

 

「はぁ~い、正解♪シュウは貧乏クジを引くのが好きなの。バカ神様の所以だけどね」

 

バカ神様…完全に凹んで放心状態に近いシュウさん。

 

「だから、契約を破棄したからと言って、罰は与えられないから。心配しないで良いです」

 

シュウさんを背負ったメイビスさん。教会から撤収するようだ。

 

「私はどうすれば良いのですか?」

 

「私達でも記憶を戻す事は出来無い。でも、戻っちゃったのなら、あなたの思う通りに行動しなさい。じゃ、またね♪」

 

またねって…シュウさんに逢いに行っていいんだ…

 

 

 

 

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