※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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予想外の案件

---シュウ---

 

一誠達の姉妹がアレだったので、油断をしていた。まさかダブルで存在していたとは…それも別キャラとして。この世界のごった煮具合には驚くばかりである。

 

蘭の一件の後、凹んで放心状態の続く毎日の中、それは発覚した。妙な客が現れたのが発端である。この世界では初めてであるが、他の世界では面識のある男、忍野メメの訪問から、今回の物語は始まった。何でも知っているお姉さん、臥煙伊豆湖からの紹介で、兵藤邸を訪れたメメ。

 

「しかし、本当に色々な種族がいるんだな」

 

リビングを見回すメメ。まぁ、メイド衆がメメが妙な行動をしないか、見つめているからな。

 

「で、用件は?」

 

「あぁ、これを見てくれ」

 

1枚の新聞記事の切り抜きを出して来た。男子高校生の惨殺死体が見付かった記事だ。うん?両親が警察官でその恨みの線で捜査中…どこかで聞いた事のある家族関係だな。

 

「被害者の名前は阿良々木暦だ」

 

あぁ、やっぱり…

 

「なぁ、お前、臥煙先輩の話だと、やらかしたそうだな?」

 

臥煙伊豆湖…この世界における退魔師の総元締め的存在である、「私は何でも知っている」が口癖の一見ラッパー風の出で立ちの女性である。違う世界で仲間にした伊豆湖と同化吸収して、この世界本来の伊豆湖はもういないけど。

 

そんな伊豆湖の後輩であるメメが、妙なことを言う。やらかした?僕が?男に興味は無い。そもそも、一誠の姉妹達がアレなので、この世界には阿良々木暦を中心とした物語があるなんて、思わなかったし。いや…関西弁の陰陽師がいたなぁ。一誠の腹を切り裂き、腸を引き摺り出したバカ女。そういうことなのか。

 

「なんのことだ?」

 

一応、理由を訊いてみる。

 

「お前、この世界のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを消しただろ?」

 

あぁ、忍が同化吸収したと思う。それなら、そうだな。あっ!そうなると…

 

「思い当たったようだな。本来、知り合うべき者が消え、得られる能力も無しで、物語を解決するどころか、被害者になっちまったんだよ、阿良々木君はな」

 

まぁ、そうだな。忍から吸血鬼因子を貰えず、再生能力を貰えなかったんだ。惨殺はされるわな。

 

「で、僕にどうしろと?」

 

「あの地域の問題点を解決して欲しい。供物は…まぁ、好きな者を持っていけ」

 

今は蘭で手一杯な僕は、難色を示した。

 

「そそらないなぁ…それは、この世界に対して驚異になるのか?」

 

「わからん。犯人がわからないからな」

 

う~ん…正体不明の敵か。それは一誠にとっての害になるかぁ…

 

「わかった。調査してみる。そっちで退治出来そうなら、ソッチで頼むよ」

 

「あぁ…」

 

メメは帰って行った。

 

--------

 

一誠と同じ世界なので、一誠を学校へ行かせることが出来るので、僕は自由行動で、今回の案件に当たれるようだ。分かっている問題は、蟹、猫、猿、蝸牛、蜂、鳥、蛇だっけかな。それ以外だと、現地調査次第か。

 

現地に向かう前に、ラリーのところに寄って、事件の捜査資料を貰って来た。死因は、多数の裂傷に寄る失血死とある。そうなると、蟹、猫、猿が臭いなぁ。う~ん…

 

死体発見現場に行く。廃墟となった学習塾跡だという。これかな?大木が建物を貫いている。有り得ない光景だな。大木…まさかなぁ…何かの御神体の可能性は有る。まぁ、一応スルーだ。

 

死体が発見されたのは3階か。階段で上っていく。この建物自体、何かがおかしい。ダメなオーラを纏っている気がする。村雨を手にして、階段を上がっていく。3階に着くと、人の気配を感じた。誰だ?

 

「あなたは、誰?」

 

先客も僕に気づき、僕に訊いてきた。

 

「この事件の調査を依頼された探偵です」

 

と、名乗ってみた。工藤新一と名乗れば良かったかな?

 

「探偵?誰に頼まれたのですか?」

 

黒髪ロングの巨乳眼鏡っ娘…猫こと、羽川翼だった。

 

「阿良々木君を知る人物だ。名前は…秘密保持の為、言えない。すまない」

 

「そうですか…」

 

彼女からは猫のオーラは感じ無い。まだ憑依前か?床には、死体のあった部分にチョークで線が引かれていて、彼女が持って来たと思われる花束が置かれていた。

 

残留思念を読み込む。う~ん…犯人は性別不明?生物では無いのか…霊体若しくは怪異かな。性別不明となると。

 

「彼の交流関係って、わかるかな?」

 

「えっ?う~ん…友達は少なかったと思います。私と…あぁ、私は羽川翼といいます。あと、戦場ヶ原ひたぎさんと老倉育さんくらいかな…」

 

うん?老倉育?それは知らない名前だな。

 

「ガールフレンドしかいなかったの?」

 

「みたいです…」

 

「ここは良く無い気で満ちあふれているな…」

 

うん?翼を庇いつつ、机の影に隠した。

 

「ここにいろ!」

 

何かがいる。村雨を構える僕。逃がさない…結界を張る。闇の粒子が集まり、何かを形作っていく。鎧武者か?ソイツ以外にもう一体いる。なんだ?村正も手にする。相手の属性は闇だと思う。村雨では屠れない。

 

蠢く闇が襲い掛かってきた。村正で斬りつける。何?手応えが無い。魂が無いようだ。鎧武者の方はどうだ?村正で斬りつけると手応えはあった。ソイツの魂は妖刀に喰われた。妖刀二降りをしまう。あの蠢く闇には効果が無いから。

 

「おい、逃げるぞ!」

 

翼を抱き抱えて、その場から転移して、逃げた。転移したのは、浪白公園という場所だ。伊豆湖から、安全地帯だと教わったから。

 

「あの…」

 

あぁ、降ろさないとなぁ。翼を地面に降ろした。アレは何だ?考えられるのは思念の塊かな。う~ん…

 

「あ…ありがとうございました」

 

「いや、あの場合、逃げるしか無いし…」

 

「あの…一緒に調べもいいですか?」

 

阿良々木君の死の真相をか?真っ直ぐな目で僕を見ている翼。

 

「危険な調査になりそうだぞ。いいのか?」

 

「はい…」

 

-------

 

羽川翼と別れて、拠点として、借りたアパートに戻った。

 

「あっ!おかえりなさい♪」

 

うん?座敷童か?声の主を見ると蘭がいた…はぁ?誰だよ、知らせたのは…笑顔のメイビスの顔が浮かぶけど…

 

「蘭、学校はどうしたんだ?」

 

「うん?ゴールデンウィークだよ♪」

 

あぁ、世の中はそんな期間になっていたのか…ショックだぁ…

 

「連休中は、ここに一緒にいる。食事とか洗濯とか夜の相手とか…必要でしょ?」

 

夜の相手?

 

「で、何を調べているの?」

 

あぁ~話題を変えられた…蘭に、高校生の不審死事件について話した

 

「シュウさんって、探偵みたいなこともするんですね」

 

「まぁ、依頼があればね。人間では危険だと思う案件だけだよ。これも、僕でなくても出来れば、依頼主に差し戻すよ」

 

「ふ~ん」

 

僕の背中に抱きつき、頬を僕の肩に載せる蘭。彼女のしたいようにさせておく。で、アレについて考える。思念の塊だとして、誰のだ?う~ん…鎧武者の方は、魂があったから、なんらかの霊体だった。

 

スマホを取りだし、伊豆湖に今日の結果を知らせた。

 

「魂が無い?そうなると、シュウの考え通り、思念の塊だな」

 

「問題は誰のだ?後、鎧武者の方は刃物類を持っていないかったぞ。誰が彼をきり裂いたんだ?」

 

「思念の塊か…」

 

「おい、何でも知っているんだろ?」

 

「人間としてだ。シュウと知り合って、知っている領域が狭いことは理解している。そう、責めるなよ」

 

「この代償は高いからな」

 

「私の身体だけじゃ足り無い?」

 

「足り無いよ!どうするんだよ、あれ?村正で屠れない相手は、どう屠ればいいんだ?」

 

「光属性…持っていないのか?」

 

「魔法でなら…あぁ、次に遭遇したら、試してみるよ」

 

通話が突然切れた。蘭が切ったようだ。

 

「ねぇ、目の前に私がいるのに、他の女の身体を要求って、どういうことですか?」

 

「依頼の報酬…」

 

蘭の放つプレッシャーにタジタジの僕。

 

「あぁ、女の敵ってそういうことなんですか?」

 

言葉の内容とは違い、優しい声の蘭。それが、逆に恐い…

 

「まぁ、報酬は女性の…すみません。エロ神な物で…」

 

「怒っていませんよ。ただ、シュウさんのことをもっと知りたいんです♪」

 

笑顔で僕の唇を奪う蘭…

 

--------

 

翌日、アパートに蘭を残して、調査をしに行く。途中、ガキ2名に絡まれる。

 

「おい、お前、見かけない顔だな!ちょっと、来い!」

 

人気の無い場所に連れ込まれた僕。殴り掛かってきた二人。『催淫』を発動した。喘ぎ悶える阿良々木君の妹二人。

 

「おい、どうしたんだよ。さっきの威勢はさぁ♪」

 

全裸にして抱き締める。かわいい乳首を舌で堪能する。残念なことに下腹部は、まだ熟成期間中で無理そうだ。

 

「やめて…みないで…」

 

確か下の妹は強力な再生持ちだったな。ニパと同じで、こいつは危険だな。上の妹の方を弄びながら尋問をする。

 

「で、暦は、誰と問題を起こしていたんだ?」

 

「知らないよ~もっと、舐めて…」

 

「答えないと、見ているだけだ」

 

「本当に知らないんだよ…お願い、もっとください」

 

エムなのか…交われないし。1分モードで放置する。調査に行かないと。あの学習塾跡へと向かう。入り口には羽川翼と戦場ヶ原ひたぎが待っていた。

 

「どうしたんだ?」

 

「あ!探偵さん…中に入れないんですよ」

 

あぁ、結界を張ったからか。

 

「入ってどうするの?昨日のアレがまだいるはずだぞ」

 

「花を手向けに…」

 

うん?毎日手向けているのか?それにしては、昨日は昨日の分しかなかったが…考え込むことで隙が生じ、戦場ヶ原ひたぎが襲い掛かってきた。コイツは取り憑かれているのか。カッターナイフで頬を切られた。慰謝料代わりに、取り憑いていた蟹を剥がして、忍達にプレゼントした。前回、蟹鍋にして堪能していたから。で、変化に気づいたひたぎが、戸惑っている。そんな彼女に後ろから抱きつく。

 

「おい、いきなり斬りつけるってどういうことだ?」

 

胸を揉む。服と下着を透過して、直に揉む。うん、柔らかくて気持ちが良い。

 

「え!」

 

僕の手の感触に驚くひたぎ。

 

「どうして斬りつけたんだ?」

 

乳首を指先で捏ねる。

 

「どうやって…あっ…ダメ…やめて…ください…」

 

不審に思った翼が近づいて来たので、ひたぎから離れる。

 

「頬は大丈夫ですか?」

 

翼に訊かれた。

 

「再生能力がある。放っておけば治るんじゃないかな?あぁ、消毒しないとダメだ。舐めてくれる?」

 

キョトンとしと表情を浮かべる翼。だけど、長い舌で傷口を舐めてくれた。うん♪気持ちいいや。まるで猫の舌のような感覚だ。そうか憑依では無いのか。コイツ自体が…

 

「ありがとう。これで治りも早いと思う」

 

「ねえ…剥がしてくれたの?」

 

ひたぎに訊かれた。

 

「あぁ、剥がした。戻っただろ?色々な物が…」

 

頷くひたぎ。問題は、アレなんだけど…この二人は、まだ解放してくれないようだ。そういえば、どこかの世界で阿良々木君は蟹、猫、猿に殺されたよな。う~ん…

 

考え込む僕に抱きつくひたぎ。

 

「ありがとうございました…解放してくれて…」

 

ひたぎが礼を言ってきた。それよりも、ヤラして欲しい…

 

「探偵さん、戦場ヶ原さんに、何かしたんですか?」

 

翼に訊かれた。

 

「あぁ、彼女に憑依していた物を剥がした。それだけだ」

 

「探偵さんって…退魔師ですか?」

 

「違うよ。退魔師では無いよ♪あぁ、ここは当分入れない。僕が結界を張ったからね。アレを駆除したら、解放する」

 

僕は二人と別れて、その場を後にした。しかし、何かに追跡されている。オーラ的には人間…何かに取り憑かれた人間だな。そうなると、猿か?

 

人気の無い場所に誘い込む。何かが、襲い掛かってきた。振り向き様に『ホーリーナックル』を叩き込む。吹き飛ぶ何か。本体は人間だから、瀕死か?用心しながら近づく僕。猿に取り憑かれた少女、神原駿河が蠢いていた。彼女に取り憑いていた物を剥がし、浄化した。その後で、彼女の傷を治していく。傷が癒えた後で、浪白公園へ転移させた。さて、どう動くかな。

 

気になること…ある家を目指した。羽川翼は何者なのか…彼女の自宅を目指す。憑依では無かった。身体的には黒歌の様だし…猫又かな。入れ替わったんだろうな。憑依では、身体に変化が無い。変化が出るのは、性格とか行動パターン程度である。

 

彼女の自宅の前に着くと、血の臭いがプンプンとする。注意をしながら、家に侵入する。リビングと思われる部屋で、全身をきり裂かれた男女の死体があった。スマホを取りだし、ラリーへ連絡をした。AMPを派遣してくれるようだ。なので、サイボーグのキディ、退魔師の那魅をリクエストした。

 

で、彼女の部屋はどこだ?2階へと行く。彼女の部屋は無い。アイツ、どこに住んでいるんだ?うん?廊下の奥に敷き布団と掛け布団が1組、畳まれている。まさか、アイツ、廊下で生活しているのか?飼い猫の様に…

 

 

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