---一誠---
夢…二人の紅髪の少女に抱き枕にされていた。右を見ても、左を見てもリアス…逃げようと思っても、腕をがっちりとホールドされていた。藻掻く僕…そして、目覚めた。
目覚めたのだが、右を見ても、左を見ても紅髪…うん?ここって宿舎だよな?リアスがいるはずはない…夢かな?頬をつねろうと思うが、両手をがっちりとホールドされていた。うん?胸の大きさが違う二人…あっ、意識が目覚めてきた。ステラとユリスだ。よく見れば、薔薇色の髪と赤髪…リアスが二人でなくて安心した。
しかし、紅髪系の少女っていうのは、どうして、全裸で僕を抱き枕にするんだ?幼稚園児の僕は、腕が中途半端な位置でホールドされていて、何もできない。もう一度寝るしかないな…くぅ…
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休日、ユリスとステラは、珠雫と彼女のルームメイトで、身体は男、見た目は女性、心は乙女の有栖院凪、愛称『アリス』さんと、乙女心をくすぐる映画を観に行った。ちなみに、珠雫の兄、一輝は未だに入院している。
僕は刀華と、寧音先生に、ショッピングモールで、ケーキをおごって貰えることになった。
「ケーキでなくて、寧音先生のおっぱいで良かったんだけど…」
「母乳は出ないぞ!」
「試して良い?」
「ここでか?ダメにきまっているだろ?」
「え?どこなら良いの?」
先生は刀華に助けを求める視線を送るが、
「兵藤君に力尽くで襲われても、助けられませんよ~♪」
「はぁ…兵藤…お前…いつか…倒すからな」
ケーキを賭けて、僕と先生は手合わせをして、僕が勝ったのだ。ハンデなしで…
「攻撃が効かないって…チートするぎだろ?」
「うん?ユリちゃんの攻撃は効いたよ。アレの方がチートでしょ?」
ユリちゃん、僕達のクラスの担任の折木有里先生だ。自身の苦痛を周囲の人間に無差別に与えるスキルを持っていた。攻撃でなくて苦痛だったので、僕の身体を透過せずに、幼稚園児の僕には激痛となって、襲ってきた。でも、手合わせ自体は勝った。癒やしの能力で先生の苦痛をなくして、快楽の道へと誘って、絶頂状態にして、意識をロストさせたのだ。
ユリちゃんには、敗因は口外しないでと頼まれている。幼稚園児に堕とされたというのは、先生的にも恥ずかしいらしい。
「あの攻撃に勝つとは…ユリちゃんは二度と兵藤とは、手合わせしたくないと言っていたぞ。どうやって勝ったのだ?」
「寧音先生のおっぱいを飲めたら、教えてあげる♪」
「そこに固執するな?ガキみたいに」
「僕、まだ幼稚園児だもん♪」
「はぁ…」
寧音先生は凹んだ。からかいがいのある先生だ。
ケーキセットを頼んで待っていると、銃声が響き渡った。
「おい、このガキを殺されたくなかったら、柱の処に集まれ!」
センターホールに銃を持ったヤツラが数名、子供を人質にして、ホールにいる者を拘束している…え?ステラ、ユリス達がいる…
寧音先生と刀華は、『抜き足』で、出撃していった。じゃぁ、僕も…
---ユリス---
いきなりの銃声…子供達が人質に取られている。私達は柱の処に集められて、後ろ手に拘束されていく。
「ほぉ~、プリンセスが二人いるじゃん。ユリスさん、ステラさん、前に出て貰えますか♪」
私とステラは前に出された。
「裸になって、奉仕でもしてもらおうかな?」
え?強引に服を切られて、服をはぎ取られている私達。いや~…助けて…イッセー君…
どさっ!
乱暴にされていた者の腕が目の前に落ちて来た。
「おい、僕の仲間を傷つけるなよ!」
「なんだ?このガキ?」
妖刀村雨を腰に構えて、私の前に立ったイッセー君。
「痛い目に遭いたくなかったら、銃を置いて、投降しろよ」
銃口が一斉にイッセー君に向くと、次々に倒されていく、不届き者達。刀華さんかな?安心仕切った瞬間、銃声がして、イッセー君の身体を弾が透過していった。目の前に抜けた弾を居合い斬りで真っ二つにするイッセー君。
「なるほど、ここには気配を消せる能力者が5人いるのか?二人は仲間だが、後の三人は正体不明だ。スリーカウントの猶予をやる。姿を現せ!出さないなら、斬る!」
3
南郷先生が現れた。
2
刀華さんと寧音先生が現れた。
1
アリスさんが現れた。
イッセー君から飛ぶ斬撃が飛び出し、気配をまるで感じなかった場所から悲鳴が上がり、気配を感じた。
「あっ、ウチの生徒だ。2年の桐原静矢だ。能力はステルス化だったかな?」
寧音先生が言った。
「で、寅さんは何していたの?」
イッセー君が、南郷先生に詰め寄る。
「助けに来たに決まっているだろ?」
「何で、ここにいるの?」
「寧音を倒したそうじゃないか」
「寧音先生との手合わせも見ていたんだね。ふふふ」
「一誠君…いや、覗いた訳ではないぞ…」
「まぁ、いいや。今日の夕食で手を打つよ、寅さん。で、警察に突き出すのに、証人は寅さんがやってよね?僕、幼稚園児だから」
南郷先生との会話が終わり、私達の方を向いたイッセー君。
「ユリス、ステラ、大丈夫だった?」
私とステラは、イッセー君に縋りついた。
---一誠---
ユリスとステラの替えの服代は、寅さんに出してもらった。見ているだけで、行動しなかった罰だ。代金払うのと、僕との手合わせ、どっちが良いってきいたら、迷わずカードで決済をしていた。
「寅さん、あいつらの目的は?」
「うん?テロリストの考えることはわからん。あの生徒は、ドサクサに紛れて、ジャマな一誠君を消そうとしたみたいだ」
「ふ~ん、人間ごときに消されることはないと思うけど」
「そうだろうな、兵藤本家の次期当主ともなると」
「当主?興味ないよ。今、一番興味あるのは寧音先生のオッパイだもん♪」
寧音先生は顔を真っ赤にして、他の人達は苦笑いしていた。
「まぁ、幼稚園児だしな。まだ、先は長いだろうな」
「幼稚園児特権を使わないとねぇ…」
僕の視線を感じ、寧音先生は着崩した着物を、ちゃんと着始めた。
「それより、イッセー君。なんで、気配を消した僕を認識できたんだい?」
アリスがきいてきた。
「影に潜ることができる仲間がいるから」
「仲間?誰だい?」
「アリスさんは知らない方が良い。そういう存在だよ。知らない方が良い事ってあるんだよ。世の中にはね。そうでしょ?寅さん」
「そ、そうじゃな。うんうん」
寅さんに死を感じさせるオーラを放って、脅しておいた。変な汗を垂らし始めた寅さん。
---寧音---
とんでもないガキ…兵藤一誠。幼稚園児とは思えない、能力スペック。何者だ?的確でロングレンジで撃てる飛ぶ斬撃。フリーレンジでの攻撃だなんて、この学校では初めてじゃないのか?厄介なのは、あらゆる攻撃を透過する身体。
あっ…うぅん…
身体に異変が起きた。
はぅ…あぁ…おぃ…なんで…
息が苦しい。いや、胸になんとも言えない刺激を感じている。太股を伝う生暖かい液体…
いやっ…そこはダメ…あぁ…
お尻をコンニャクのような物で、撫でられている感覚がある。
やっ…やめて…そこ…
下半身が痙攣している。助けを求めないと…這いつくばって、ドアに向かうが、足首を掴まれて、部屋の奥の方まで引き摺られていく。
あぁっ…
後ろの穴に太いモノが差し込まれた。何とも言えない痛気持ち良い…モノは前後して、腸で子宮の外側から刺激をしている。
ダメっ…
胸を揉まれて、吸われている…ふと、視線を向けると…兵藤?
「寧音ちゃんの自慰って激しいんだね♪」
え?自慰なんでしていない…
「自慰してくれたから、胸がパンパンに張っていて、乳を飲めるかのテストできます♪」
こ、こいつ…幻覚使いか?幼稚園児にしては、舌遣いが上手い。指遣いが…
いつの間に意識が飛んでいたのだろうか?意識が戻ると、手足の自由が奪われていた。目の前には鬼が居て、私の身体を弄んでいた。私の口からはいやらしい言葉と喘ぎ声が交互に飛び出す。夢なら醒めてほしい…でも、現実なら、もっと気持ち良さが欲しい。
---一誠---
寧音ちゃんの願望を叶えてあげた。自分より強い男に抱かれたいって。かといって寅さんには抱かれたくないみたいだし。
次の日の放課後、廊下で寧音ちゃんに会った。
「おい、兵藤。ちょっと待て!」
「寧音先生、オッパイの時間ですか?」
「だから、そんな時間なんかない!お前に聞きたいことがある」
僕は寧音ちゃんに、1枚の写真をプレゼントして、その場を去ろうとした。
「ちゃっと待て…いや、待ってください…お前ぇ~、いつの間に…」
「うん?寧音先生のカワイらしい仕草だったから、1枚…いや連写だったかな?違うな、動画だったかな?」
「ど、動画…なんてモノを記録しておるのじゃ?」
「ふふふ」
「ちょっと、部屋に来い!」
僕は寧音ちゃんに抱えられて、連れて行かれた。幼稚園児の体格のデメリット、簡単に持ち去られること…
寧音ちゃんの部屋。ドアにはカギをかけてある。
「昨晩のアレ?お前の仕業か?」
「なんのこと?説明してよ♪」
「説明?できるか~」
「説明がないとわからない」
「私をおかしたのは、お前か?」
「幼稚園児には無理かと…あそこは皮被っているし…そもそも、性的な刺激に反応しないし」
「幼稚園児が、なんでそんな知識があるんだ?」
「なんでだろうね?ははは」
ばさっ!
寧音ちゃんの着崩していた着物が、脱げて床に落ちた。
「えっ?なんで?」
ぱさっ!
唯一装着していた、パンティすらも床に落ちた。
「先生、露出狂なのか?あぁ、僕が幼稚園児だから油断しているのかな?」
言いし得ぬ恐怖に顔が歪み始めた寧音ちゃん。
「お前…まだ能力を隠していたのか…」
「隠していないよ。披露する機会がなかっただけだよ。寧音ちゃん♪」
寧音ちゃんは吹き飛び、壁に貼り付いた。
「どう?種も仕掛けもない壁に貼り付く気分は?」
「ね、念動力かぁ?」
「寧音ちゃん、正解だ。ご褒美を上げる♪」
あっ…うん…うん…はっはっはっ…あぁ…
念動力で、クリちゃんを弄ぶと、喘ぎ声を上げて悶える寧音ちゃん。
「ねぇ、先生。この液体は何?」
「止めて…舐めないで…吸わないで…」
僕は、人間には出来ないプレイを始める。頭を膣に入れて、膣の内部を舐めたり、吸ったり刺激を与えていく。
「えっ、は、入らないで…お願い…だから…あぁ…いい…」
プレイ後、先生と一緒にお風呂に入った。先生の体液塗れになった僕を、先生がソープで洗い流してくれた。
「また、プレイしてください…」
顔を赤らめた先生から、リクエストが出た。また一人、僕の鬼畜プレイの愛好者が増えた。
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この学校…剣術の鍛錬向きではない。戦った感じだと、一輝が一番剣客向きだし。伐刀者って魔導戦士のことみたいだし。なんか、しっくりこない留学であった。まぁ、ステラとユリスと出会えたし、刀華も良いし、仲間集めには最適かな?
一人黙々と素振りをしていると、一人の少女が近寄って来た。
「君が兵藤一誠君かい?」
「そうですけど」
「手合わせをお願いできるか?」
少女は名乗らずに、得物を構えた。
「名乗らないって、失礼ですよね?」
少女は無言で、構えている。
「綾辻一刀流ですか?」
少女の構えから、思い当たる一つの流派の名前をあげた。
「なんで、それを?」
動揺している少女。
「ラストサムライの構えですよね?それって。僕の師匠も侍くずれだったから」
「あなたの師匠は?」
「沖田総司先生です」
「とうの昔に死んだはずでは?」
「この世界ではそうですね。ここでない冥界という世界におられます」
「冥界?あなたは何者?」
「幼稚園児です」
「は?有り得ない。普通の幼稚園児が、冥界にいる魔界の者と接触するなんて」
「冥界と魔界は違いますよ」
「あなたも魔界の者なのね?」
斬りかかってきた少女。刃先は僕の身体を捉えてが、身体を透過して、驚く少女。
「化け物…」
「正体を知られたからには、タダでは帰せませんよ♪」
彼女の服を透過して、彼女の素肌に密着する僕。
「いや~、離れて」
普段アレコレするには問題のある体力なのに、エロプレイだと、アレコレできるのはエロ神だからかな?と、自問自答している僕。僕の口は彼女のブラを透過して、乳首に到達していた。乳首を舐めて、指で乳房を刺激して、乳首を吸う僕。
ただ、それだけの刺激で、達してしまった少女。このまま、ここに置いておくと、風邪引くかな?少女を医務室に強制転移した。最近、エロプレイした後だと、魔力の上限が少し上がる。なので、一人くらいなら、敷地内であれば、強制転移はできるようになっていた。
素振りを続けていると、刀華が来た。
「一緒にいい?」
「いいよ」
素振りは年齢を問わない良い鍛錬である。一定のリズムでできる動作なので、呼吸法も合わせて練習ができ、スタミナ、腕の力、背筋、脚筋などを鍛えられる。
気が付くと、ユリスとステラも素振りをしていた。そこへ、先程の少女が戻ってきた。
「魔物、私が倒す」
いきなり斬りかかってきた彼女から、刀華が防いでくれた。
「あなたは、綾辻 絢瀬さんじゃない」
「なんで、生徒会会長である、あなたが魔物を庇うの?」
「ちょっと待ってよ。イッセー君を魔物呼ばわりするなんて、許せない」
ステラとユリスも、彼女に対して得物を構えた。
「あなた達は、魔物に洗脳されているのよ!正気に戻りなさい」
ステラとユリスに斬り掛かってきた彼女。僕は、セル=ベレスタを手にして、仲間を護る。
「おい、ステラとユリスに何をするんだ?」
「魔物に味方する者を退治するの」
「あん?そんなナマクラな剣技で退治できない。仲間に手をかけた代償を償わせる。手合わせをしてあげる」
僕は、得物を妖刀村正に替えた。
「死ぬ気だよな?この妖刀の刃先に触れれば、魂はロストするぞ」
妖刀村正を構える僕。
「死ねない…魔物ごときに負ける私ではない」
「ちょっと、待って!兵藤君。殺さないで」
刀華が止めに入った。
「なんで?」
「こんな弱い者を、殺しても意味はないから。そもそもなんで、兵藤君が魔物だと思ったの?」
刀華が冷静に彼女に理由を問い質した。
「イッセー君の変態プレイのせいだ…」
ユリス、正解。
「イッセー君。いつの間にそんな技を?」
ステラがきいてきた。
「なんとなく試したら出来たんだ♪」
「「さすが、エロ神…」」
おい、それは内緒だってばぁ…
「神?彼は神なのか?」
ほら…ステラとユリスに睨みを入れる。幼稚園児の睨みであった為、苦笑いしている二人であった。
「部屋にもどろう…」
僕は部屋に戻る準備をし始めたが、彼女、綾辻さんに引き留められた。
「ねぇ、神ならば、助けて!報酬は私の身体でどう?」
って、言われても…幼稚園児にその供物は無駄。
「うちの道場を、私の父さんを倒して、道場を奪った奴がいるの。ソイツを倒して!お願い!」
って、言われても…
「困っている人は救ってあげなさいよ」
ステラ、簡単に言うなよ。
「ラストサムライを倒した者に興味無いの?」
ユリスが僕の琴線に触れるような事を言う。興味無い訳ないだろ…
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元綾辻道場に行くと、荒れ果てていた。看板はなく、敷地内には不良のたまり場となっていた。タバコやらガムなどがポイ捨てされている。
門を潜ると、不良らしき者が数名、近寄って来た。
「ガキの来る場所じゃない。そこの女達は、俺達へ奉仕をしろよ」
真空刃で、不良達のアキレス腱を斬り裂いていく。立っていられずに、倒れて悲鳴を上げる烏合の衆。道場へと向かう。
「外がうるさいが、お前がやったのか?」
このステージのボス、倉敷 蔵人が言った。二つ名は「剣士殺し(ソードイーター)」だそうだ。固有霊装は鉈型の「大蛇丸」という刀で、て蛇腹剣の如く自由自在にレンジを可変させることができるらしい。でも、蛇なら負けない。
「ラストサムライを倒したのはお前か?」
「だとしたら?」
「この道場をかけて、勝負してほしい」
「はぁ?お前みたいなガキが何をほざいているんだ?」
「僕が負けたら、彼女達を好きにしていいが、どうする」
「それは、オトク感満載だな。ガキが、俺の敵じゃない」
「10秒、お前にやる。10秒経ったら、お前は終わりだ」
僕は彼に宣告をした。
「10秒?ふざけたことを。お前なんざぁ、一撃だよ」
彼は、得物を手にして、動いた。僕は彼の頭上にホーミングタイプの簡易版『ウルティマウエポン』の魔法陣を発現させた。
「10秒後に発動させる」
さっそく、刀が蛇のような動きで、僕を襲ってきた。
「サマエル頼む」
サマエルのナックルを装備し、蛇を叩く。蛇は、一瞬戸惑ってから、苦しみだした。
「何をした?」
「蛇、竜系統に効く毒を与えた。解毒薬はない。どうする?あと5秒だ」
苦しみ悶える刀を制御しようと躍起になる倉敷。そして、発動する魔法陣、魔法が到達する瞬間に避けようとするが、頭頂部を追尾する魔法…そして、直撃、全身から煙が立ち上る倉敷。その場に倒れた。
「これでいいか?綾辻」
僕は、唖然としていた彼女に声をかけた。
刀華は、携帯電話で救急車を呼んでいた。病院送りは決定だし。救急車が到着して、運び出される倉敷。そして、外にいた不良達は警察が連れて行った。
僕達は、綾辻を残して、部屋へと戻った。
部屋に戻ると、部屋の前に父さんがいた。
「一誠、話がある」
僕は、父さんを僕の部屋に通した。
「夏休みにヨーロッパに行かないか?」
父さんの口から出たのはそれだった。
「ヨーロッパ?オラリオ絡み?」
「そうだ。情報を集めたが、見付からないんだよ」
「見付からない?そんな…え…まさか…なぁ」
僕はあることに気づいた。地中海の真上…たぶんこの世界にもあるよな…
「父さん、この世界にもハルケギニア大陸ってあるのかな?」
「あるけど…おい…まさか…あぁ、地中海の上だな…」
顔色が悪くなる父さん。
「うん、やっかいだよ。地下迷宮だから地上の蓋だけを閉じれば良いだけだったのに…大陸の底に穴が開いたら、降ってくるよ…」
「どうする?一誠」
「まずは、ハルケギニア大陸に、オラリオがあるかの確認が先だよ」
「そうだな。底に仕掛けあったらマズイなぁ」
「ロキだからなぁ…仕掛けている可能性はある…困ったなぁ…あっ、父さん、待って」
僕が共用部屋と繋がっているドアを開けると、聞き耳を立てていた、ユリスとステラと刀華が雪崩れ込んできた。
「ユリスとステラの国って、ヨーロッパだよね?」
「そうだけど…」
「二人とも、国に問い合わせてほしい。ハルケギニア大陸と迷宮都市オラリオに関する文献が残っていないかをさぁ」
「それがあれば、夏休みにイッセー君、一緒に帰ってくれるの?」
「そうだね。調べたいことがあるから、一緒に行くよ」
僕の言葉を聞くと二人は、それぞれ祖国に連絡を取りに行った。
「一誠、あの二人は誰だい?」
「リーゼルタニアの第一王女のユリスと、ヴァーミリオン皇国の第二皇女のステラだよ」
「プリンセスを二人も…一誠…お前なぁ…」
「そういうスキル持ちってことで…」
僕達の親子の会話を、暖かく見守ってくれている刀華。