※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

136 / 142
09/15 誤字を修正


敵の正体*

---シュウ---

 

キディに呼び出された。祐一君の死を隠せなくなったそうだ。

 

「どうして?両親の了承は取ったんだろ?」

 

「そうなんだが…道警が、神隠し事件の被害者として、名前を発表してしまったんだ」

 

はぁ?

 

「じゃ、もう潜入捜査は無理だな」

 

「そうなる」

 

神隠し事件の被害者として、相沢祐一、月宮あゆ、天野美汐の名前が公表された。犯人は同一犯で、美汐の証言から女性と断定された。

 

「で、犯人は人間だから、AMPの手は借り無いそうだ」

 

「そうなると、僕の方も捜査は打ち切りだな。蘭の誘拐事件に行っていいか?」

 

「まぁ、道警が決めた方針だ。こちらから、押し売りすることはしない。AMPも蘭ちゃん誘拐事件に手を貸すぜ♪」

 

「目星は付いている。倉田佐祐理の所在を確認してもらえるか?」

 

「あいつが、やったのか?」

 

「いや、アイツにはそんな能力は無い。有るのは、佐祐理の親友の川澄舞だ。能力は強力な剣技と魔物使いだ。キディでも那魅でも分が悪い」

 

「剣技はマズいなぁ。切り刻まれるのは好きでは無い」

 

過去にバラバラ殺人鬼案件で、身体を切り刻まれ、今のサイボーグの身体になったキディには、つらい相手である。

 

「わかった。所在を調べて知らせる。深追いはしない。おい、そんな顔で見るなよ♪」

 

心配だよ。キディは好きなタイプの女性だし…どこか翼紗に似ている…だから、姉ちゃんに似ているんだもの…

 

 

 

---工藤新一---

 

ここはどこだ…佐祐理さんは動かなくなった。次のエサが運び込まれた。大人の女性か…新鮮なフェロモン…食らいつく…うっ…感じ…アイツ…助けに来てくれているのか…どうにかして知らせないと。思考は正常に保てているが、身体がケダモノである。女性とやりまくるケダモノに成り下がってしまった。アイツに…連絡を取らないと…

 

 

「お母さんに何をしているの?」

 

バシッ!

 

「痛い…」

 

「おい、祐一君を返して。返しなさい!どこにやったのよ!早く言わないと、あなたの母親はケダモノにボロボロにされるわよ!」

 

「お母さぁ~ん!」

 

 

「名雪…」

 

俺のいたぶっている女性が、娘の名前を口に出した。

 

 

 

---シュウ---

 

招魂をしてみたが、被害者と蘭の魂は招魂出来無かった。蘭だけなら、仮死状態って考えられるが、一弥、祐一、あゆ共に招魂出来無かった。これって…どこかに魂を幽閉されているってことだよな。そうすると、蘭はもう…へたすると工藤君も…う~ん、手がかりが無さ過ぎる。

 

「式神は飛んでいないみたいだ」

 

伊豆湖が探査を終えて、駐在ベースに戻って来た。

 

「闇の力の発動も感知出来無いです」

 

って、ヤマト。どうするよ、これ…

 

「人間が主犯だから、オーラの検知も難しいでしょうね」

 

有栖も困り顔だ。チームシュウは基本人外相手には無敵に近いが、人間相手ではそうでは無い。いや皆殺しならば瞬殺は出来るのだが、ピンポイントで一人探し出して、どうこうするのは難しい。まして生け捕りとなると…

 

「蘭のオーラが感じられない。たぶん…問題は魂の招魂が出来無い事だ」

 

「何かの器に収めているのですかね?」

 

有栖に訊かれた。

 

「だろうな…蘭の身体が死体ならば、創造能力でどうにかなるが、身体と魂の分離だと、そうもいかない。どうするかな…」

 

分離だと、身体と魂のリンクは切れていないので、新たな身体を創造しても、魂は入れないのだ。

 

「伊豆湖、パワースポットは物見の丘と、あの大木か?」

 

「後、月宮神社…」

 

「行ってみるかな…」

 

 

 

---工藤新一---

 

名雪という娘と交わっている。この女からもアイツの…俺はいいから、蘭だけでも助けてくれ!

 

俺の食い終わった女達は、魂を抜かれて、魔物達の玩具にされていた。魂は魔物達が食している。蘭はミノタウロスのようなヤツと交わっている。乳房が力一杯つぶれるように掴まれても恍惚な表情を浮かべている。

 

「一弥よ。お前の能力は交わった女性達に、永遠なる恍惚な時間を与えるのだよ。これからも邪魔立てする女を始末してくれな」

 

次のエサが運ばれて来た。キディだ…香津美もいる…知らない少女もいる。三名とも、あの催淫効果のある媚薬漬けにされているようだ。マズい…

 

 

 

---シュウ---

 

月宮神社…ここでは無いなぁ。邪悪なる気配をまるで感じ無い。うん?キディから救難信号…急いで信号の出ている場所へと転移した。転移した先は、魔物だらけだった。所謂罠ってことのようだ。倒しても倒しても湧き出る魔物達。手応えは有るから幻影では無いよな。

 

「貴様…何者だ?」

 

湧き出しても湧き出しても、顔色を変えない僕に、イラ立って黒幕が登場♪

 

「相沢祐一だけど…」

 

「嘘を吐くな!貴様、祐一君を愚弄するなんて、許せないわ!」

 

剣を抜いて構えた黒幕。

 

「僕の知っている川澄舞と違って、お前はかわいげが無いな」

 

「私の何を知っているのよ!祐一君だけが私の友達だったのに…」

 

カチン!

 

剣と剣がぶつかり合う。

 

「貴様は、何者だ!」

 

「陰陽師…神代亘…悪意を成敗してくれる」

 

僕の中の専門家が出て来てくれた。僕の中にいる1%の正義…

 

「陰陽師だと…陰陽師風情に止められるものか!」

 

『剣技はシュウにおまかせ♪』

 

って、僕にスイッチしてきた亘。おぃおぃ…まぁ、魔物は陰陽師よりも僕の方が専門だな。『地獄の業火』を発動して、魔物達を焼き尽くす。

 

「何…私の下僕達を…」

 

『天から裁き』を発動して、舞の剣へ避雷させた。

 

「うっ、うぉぉぉぉぉ~」

 

全身から煙を上げる舞。こいつ、本体で無いのかな?

 

『違うみたいだね』

 

一誠が分離したと思ったら、亘と二人羽織状態になっている僕。

 

「ここに幽閉されていろ!」

 

敵の分身が煙になって消えた。ここって、どこだ?

 

「父様、闇の世界へようこそ♪」

 

有栖が現れた。

 

「ここって、闇の世界か…だから、オーラが取れないのか」

 

「ですね。って、ここにはいないようですよ。ここに幽閉する為に、ここにおびき出したみたいですから」

 

「そうか…有栖はここで痕跡を見つけてくれ」

 

「了解です」

 

闇の世界から離脱した僕。出た場所は、月宮神社だった。あれ?なんで、ここに出たんだ?あぁ…そういうことか…闇夜に浮かぶ物…僕は空を見上げた。

 

 

 

---工藤新一---

 

次のエサはなんだ?そんな事を考えていたら、まばゆい光に包まれていく。そして、セーラー服を着た女性に抱き起こされた。

 

「工藤新一君ですね」

 

「え…はい…あなたは…」

 

「セーラー戦士セーラーVことセーラーヴィーナスです。あなたを助けに来ました」

 

金髪の女性…セーラー戦士?

 

「さぁ、早く…」

 

「蘭達を助けないと…」

 

「もちろん、助けます。でも、あなたは足手まといなので、先に退場してもらいますよ♪」

 

俺は彼女の仲間によって助け出された。

 

 

 

---愛野美奈子---

 

「で、美奈子…どうする?」

 

どうするって…抱いて…虐めて欲しい…

 

「そうじゃなくて!この人形はどうすれば、人間に戻るんだ!」

 

しまった。妄想が読まれている。シュウが私を睨んでいた。マズい、失点だ~。

 

「セーラーVの愛のパワーで…」

 

念を込めて愛の力を降り注いでみた。

 

「う~ん…効果無いのか…」

 

あぁ~いいところをお見せ出来無かった…

 

「うさぎ、プリンセスパワーでどうにかなるか?ここって、お前のホームグランドだろ?」

 

月の守護を受けているセーラームーンこと月野うさぎちゃんに、訊いているシュウ。

 

「そうですね。やってみます。月を悪事に利用するなんて許せないです」

 

プリンセスパワーを人形達に浴びせていくセーラームーン。

 

「ダメか?いや…そうでもないか。人形達の声が聞こえる…魂の在処は…ここに無いのか…あぁ、面倒くせーなぁ!」

 

シュウが珍しく荒れている。

 

「どこにあるの?」

 

「夜の学校の舞の身体の中だってよ~。悪い、彼女達は頼む。僕は転移するから!」

 

シュウは転移していってしまった。久しぶりの登場なのに、ご褒美はくれないのかな?

 

 

 

---シュウ---

 

夜の学校…舞のオーラを探る。いた♪理科室の倉庫へと向かった。そこには実験で使う備品が箱に入ってしまってあった。その箱の奥の奥にそれはった。人体模型…普通の人体模型と違い、生々しい肢体を持つ模型だった。それの左右の乳輪を動かす。どんな趣味だ?乳輪をダイヤルにしてあるって。

 

カチャ

 

鍵が開いた音がした。股間の二枚貝が開き、玉が何個も出て来た。ソレを大切に収穫していく。収穫が終わると、変化の杖で、人体模型に掛かっていた呪いを解いてあげた。僕に倒れ込む女体。

 

「川澄舞だな?」

 

「はい…助かりました」

 

「で、何をどうしたら、こうなったんだ?」

 

「夜な夜な学校で魔物退治をしていたら…私の能力を貰うって…」

 

貰う?強奪使いか?そうか…蘭は誘拐で無くて、強奪されたんだ。工藤君の想い人として。

 

「相沢祐一は知り合いか?」

 

「う~ん?」

 

「10年前に、男の子と仲良く成らなかったか?」

 

「あぁ、なりました。魔物退治ごっこをして…三人で…」

 

三人?

 

「もう一人は?」

 

「一弥君…私の親友の倉田佐祐理の弟です」

 

待てよ…もしかして、事故にあったのはあゆで無くて、一弥なのか…そうなると、悪意の正体って…

 

舞を救い出し、応援に来てくれた冴子経由で、道警に連れて行ってもらった。そして、駐在ベースに戻った。

 

駐在ベースには人形達と美奈子がいた。

 

「なんで、美奈子?」

 

「私では不満ですか?」

 

「久しぶりに、せつなが…」

 

「私では不満ですか?私は、シュウのエム奴隷ですよ。何でもできるんですよ」

 

って、僕に泣いて縋ってきた美奈子。いや、復元作業が先なんですけど…そうもいかないらしい。美奈子は全裸になっていった。久しぶりの美奈子は、成長していた。胸は大きくなり形も良い。括れも洗練されていて、セーラーVだけにVゾーンも良い塩梅のようだ。

 

では、天井から生えた鎖で手首を拘束した。そして、指先から赤い液体を浸み出させた。

 

「えっ…それは…ダメだってぇぇぇ~!」

 

臭いで赤い液体の正体に感づいた美奈子。身体を捩るように逃げようとするが、逃げられない。

 

「痛!痛すぎるよ~」

 

一滴、乳首に垂らしただけで、涙目になる美奈子。目に口づけをして、舌先で目玉を舐める。

 

「変態に拍車がかかっているし…目玉は止めてぇぇぇぇ~!」

 

では、耳たぶを甘噛みしていく。

 

「食べ無いでよぉぉぉぉ~!」

 

食べていないけど…では、一気に美奈子と一体になった。入れただけで、口から泡を吹いて意識を飛ばしてしまった。あれ?まぁ、いいっか。復元作業をするか。

 

まず、蘭から…傷が無いかを探査していく。痛んでいる箇所は補修していく。骨が粉々の箇所が多数。内臓がつぶれている箇所が多数。どんなプレイをさせられたんだ?身体の修復が終わり、魂の玉の割り、魂を取りだして、これも修復していき、最後に身体と魂を同化させていく。

 

「うぅ…うっ…ここは…」

 

蘭が目覚めたので、次はキディだな。

 

 

 

---工藤新一---

 

頑丈な檻に収監された。俺の中に、俺では無い物が入っているらしい。

 

「よぉ♪元気か?」

 

アイツがやって来た。

 

「元気な訳無いだろ?俺の腕の中で蘭は…」

 

「そうだね。君が蘭を殺した事実は消えない。しかし、罪には問えない。憑依されての意識喪失時の出来事だから」

 

罪に問えない?無罪ってことか?

 

「そうだね。人間の法律では前科無しだ」

 

人間の法律では?

 

「僕達のルールでは、君は前科者になる。何故、帰れと行ったに帰らずに、接触したんだ?」

 

アイツが犯人なのか?

 

「違う。彼女もお前が殺しただろ?」

 

あっ…

 

「君が指示をスルーしたせいで、被害が拡大したんだ。蘭だって、死なないで済んだのに…君はがっかりだよ、工藤君。探偵って、厄介な仕事だな。僕達の仕事を増やしまくってくれる」

 

「じゃ、犯人は誰だ?」

 

「犯人?それは、君だよ、工藤君♪」

 

何?

 

「伊豆湖、始めようか」

 

「了解です♪」

 

何を始めるのだ?二人が呪文を唱え始めた。俺の身体が鳴動していく。俺の身体が俺で無くなっていく。

 

「悪意の正体は君に、取り憑いていたんだよ。工藤君」

 

俺に…

 

「ちょっと、痛いけど、死ぬ事は無いぞ、少年♪」

 

『貴様らは何者だ?』

 

俺の中から声がする。

 

「陰陽師 神代亘」

 

「退魔師 臥煙伊豆湖」

 

「「お前を退治する!」」

 

『ふん!人間風情がっ!』

 

何…アイツの身体が変化していく。

 

「ならば、人間風情では無い僕が相手をしよう」

 

『おい…待て!なぜ、人間風情の味方をするんだ?』

 

「僕はガーディアン。星の守護神だからね」

 

何か俺から千切れた。痛すぎる…

 

「逃げられないよ。神殺しの檻だ。触れれば神ですら殺せるぞ♪」

 

『止めろ~!』

 

アイツは禍々しい気配のする剣を手にして、得体の知れないヤツを斬った。消滅する何者か…

 

「終わったかな?」

 

警戒を解かないアイツ。まだ何かあるのか?

 

「おぉ、出て来たな。九重、出番だぞ♪」

 

「はぁ~い♪」

 

かわいい少女が現れた。次の瞬間、彼女が伝説の九尾の狐に変化して、何かをきり裂いた。

 

「白音、仕上げだ」

 

「はい、お兄様」

 

白髪のスレンダーな美女が、何かを放った。その瞬間、空気が軽くなっていくように感じた。

 

「どうだ、伊豆湖」

 

「大丈夫だ。消えたよ」

 

「じゃ、後処理をして帰るか」

 

俺を檻に残したまま、帰って行くアイツら…

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。