---フィン---
ここはキャッスルドランの中。シュウの意識が戻るまで、ここに安置することにした。ここならば、シュウは本来の姿になっても、エネルギーロスは考えないでよいように、ドランが調整してくれるようだ。
ここの世界への移動中、ドランと念話で話したが、ドランもシュウのことを気に入っていた。前の主は横柄で短気でどうしようもなかったらしいが、シュウは敵に対しては冷酷であるが、仲間のためなら身を切る覚悟がある上、ドラゴンという種族に対して、愛情を持って接してくれる初めての主で、シュウが主になってくれて、良かったそうだ。
その為、今回のシュウのロストの際には、とても心配したそうだ。
シュウのダメージが大きかった。話しかければ、反応はするものの、エロ行為をする迄に至っていない。シュウにとってエロ行為はバロメータだ。女性陣にとっては迷惑な行為かもしれないが。
アルビオンとツヴァイが、体内に蓄積した余分なエネルギーを外に排出している。オーフィス、アポ、忍は、シュウの魂に寄り添い、加護を与えて、再生力をあげているそうだ。
回復役が足りないなぁ。シュウという回復役が機能しないと、このチームでは、回復作業が出来る者がいないというか。アイズとフレイヤが、本拠に行き回復役を借りに行っている。他の案件との兼ね合いで、ヒール役を借りられるか不安である。
レフィーヤが、ヘルメスという神族の子供、リヴェリアの相手をしていた。この世界のレフィーヤとヘルメスの間に出来た子供だそうだ。名前はレフィーヤの尊敬している人物から取ったというが、紛らわしいなぁ。
「おじさんの奥様がリヴェリアさんなの?」
僕に話し掛けて来たリトルリヴェリア。便宜的にこう呼ぼう。
「そうだよ。今、子育て中だから、ここには来ていないけど」
「母さんが尊敬していたって…」
「尊敬に値する者だ。ただ、エルフではないけどね」
「なんで?」
「彼女はハイエルフなんだ。エルフとはまた違う種族なんだよ」
「ふ~ん」
あの集落にはハイエルフはいないようだから、違いをわからないだろうな。
「レフィーヤ、彼女の養育係を頼むよ。彼女の両親にシュウが託されたんだ、チームの一員として扱いたい」
「了解です。副長!」
---誠---
ヨーロッパでの調査は一時中断した。シュウの状態が悪いので、襲撃された場合、危険だと、彼の仲間のイシュタルに言われた。
家に帰ると、一香とリーラが心配そうに近づいてきた。
「誠さん、一誠は?」
「ダメだ…シュウの意識が戻らない。あんだけダメージを喰らったんだ。時間がかかるだろう」
「なんで?あらゆる攻撃を透過できるんでしょ?」
「それをしなかった。もし透過していたら、バカげたくらいの魔力だ、あの大陸は弾けただろう。それは、ヨーロッパ全土に隕石の雨が降ることになる。その結果をシュウは、一瞬で判断して、魔人の血を覚醒させて、攻撃を吸収したようだ」
「魔人の血…だから、一誠もあんなに…」
「シュウはすごい…相手を倒すより、被害を少なくする方を一瞬で判断できるんだから」
「えぇ、そういう方です」
リーラが俯いて、そう言った。
「いつでも、仲間を護ることを考えています。自分の身体がどうなろうと…だから、彼のチームメンバーは、彼に命を預けられるんですよ」
「そういうボスに出会えるのは幸せだよ、リーラ」
「はい」
---シュウ---
だいぶ、やられたな…一誠は大丈夫だったかな?
『僕は大丈夫…僕は…シュウさんに統合され…消え…』
一誠?おい…一誠の心は反応しなかった。僕の心に統合したようだ。完全に…クソっ、あの腐れ野郎共…許さない…
うん?一誠の心は僕に恩恵を与えてくれた。回復系の神器は無効にしないみたいだ。一誠…ありがとう…
魔人の血が覚醒したようだ。でも、暴発する気配はない。一誠と完全に同化したことで、アンバランスだった身体の構造が正常になったようだ。一誠、お前の器を大事に使うよ。
体内組織を再構成していく。元の器も、ここにあったらしく。それも同化吸収した。魔人の血のおかげで、大人になる前に、ある程度元に戻ったよ。僕と一誠と魔人の三本の矢で、更に強く、みんなを護るよ。
次元の狭間に転移した。
転移した先にヤツラがいた。
「おい、ロキ、リゼヴィム、逃げ切れたと思うなよ。ふふふ」
驚いたような悲鳴をあげる三人。うん?三人?まぁ、いいっか。
「お前…死んだはずだろ?」
ロキが声をかけてきた。
「地獄から戻って来たよ」
『ダイヤモンドダスト』
聖なるオーラを微粒子状にして放った。
苦しみ悶えるリゼヴィム。
「悪魔のお前には激痛だろうな。ふふふ」
リゼヴィムに身体が爆ぜる様に消えていく。そんなアイツの前にロキが壁になるように経った。
「俺には効かない」
「どうかな?」
『ダイヤモンドダスト』にサマエルの毒をコーティングした。
苦しみ悶えるロキ。
「で、そちらは?見ない顔だな?」
ロキとリゼヴィムが苦しみ悶える姿を見て、顔が歪んでいる男。
「お、俺は関係ない…」
「うん?お前からルシファーホークの波動を感じる。ルシファーホークと契約した魔術師か?」
「なんで…知っているんだ…」
「知っていることしか知らねぇよ。お前はどうされたい?」
『地獄の業火』
紫の炎で火だるまにしてやった。
「まだ、悪さをする?お仕置きが足りないか?」
三人はどこかに転移していった。そこに、違うお客が現れた。
「シュウ…君、もう、大丈夫なのか?」
ミカエルさんとガブリエル、サーゼクスさんとセラフォルーかぁ。
「大丈夫な訳ないだろ?一誠を…僕はどこに怒りをぶつければ良いかな?ロキ達は逃げていったし…ふふふ」
恐怖を抱いた表情をする4名様。
「サーゼクス、ヤバいぞ。怒りの心だけで動いているようだ」
「あぁ、ミカエル。心して戦うか?ここで怒りの炎を消してやろう」
どんな攻撃をしてくれるのかな?ふふふ
ミカエルさんとガブリエルから聖なる輪が飛んで来た。しかし、僕の身体を透過していく。セラフォルーから氷の魔法が飛んで来た。正面から受けて、吸収する。
「うっ…サーゼクス、ヤバいぞ。聖属性も魔法も効かない…」
サーゼクスさんは、本来の姿になっていく。滅のオーラでできた身体。触れる物すべてが消えていく。
僕はサーゼクスさんの目の前に転移して、サーゼクスさんの心臓に指でピンした。その場で倒れるサーゼクスさん。
「おい、何をした…」
「はぁい?僕の身体は好きな物を透過できるんだよ。滅のオーラを透過して、心臓に直接、刺激を与えてあげた。一瞬、心臓が止まったみたいだから、意識が飛んだのだろう」
ガブリエルの目の前に転移して、着ている衣を透過して、手で直接胸を弄ぶ。
「いや…やめて…あぁ…ダメ…」
翼が点滅している。堕天注意報だな。ふふふ
「このまま、堕天使になるかい?」
「やめろ!シュウ君」
僕に聖なる拳を叩き込むミカエルさん。しかし、拳はガブリエルを直撃して、その場に倒れた。
「ガブ…」
「透過するって、そういうことだよ。背後から放てば、味方に当たるんだ」
『ローリングサンダー』
カミナリ属性の拳を、ミカエルさんに連発で叩き込む。その場に倒れたミカエルさん。
「さて、残りはセラフォルーだな。ふふふ」
「シュウ…間違っているって…味方を倒してどうなるの?」
「うん?あの時、護らなければ、一誠の心は護れた。どうして、両方は救えないんだ?おい、セラフォルー、教えろよ…あの時、護らなければ、ヴァイラがあぁならないで済んだ。どうして、片方しか救えないんだ?おい、セラフォルー…」
---セラフォルー---
シュウは泣いていた。怒りの原因…たぶん、シュウの戦闘レベルが上がって、一誠君の人格を統合してしまったのだろう。いつか、こうなるとアザゼルが予想していた。その時、優しすぎるシュウは…
「なんで、僕が一誠に統合されないんだ?おい、セラフォルーよ!」
私は、シュウに抱きついた。殺されても良い。それで怒りが収まるなら、安い物だわ。
「シュウ…怒りが収まるなら、私を殺しなさい」
「はぁ?殺す?なんで?もっとやることがあるだろう?」
あ?ちょっと…服の上から直に胸を弄ばれた。服だけでなくて、下着も透過できるの?
「いや…ちょっと…あっは~ん…」
乳首をくわえられた状態で、シュウの動きが止まった。え~、こんな状態で止まるなぁ~!犯すなら、最後までやれよ~
私の乳首を咥えることで気が済んだのか、シュウから闘気は感じられない。身体が一誠君の姿に戻っていく。うっ~哀しいよ~。サーゼクス達三人は戦ってのされたのに、私だけ、ブラがヨダレで濡れているだけって…
---誠---
アジュカから連絡をもらって、一誠を迎えに行った。アジュカの家のベッドで、スヤスヤ寝ている一誠。
「セラフォルーから連絡を貰って、転移したら、サーゼクス、ミカエル、ガブリエルが、のされていた。セラフォルーは、泣いているし」
「だって、私だけ戦闘の対象じゃなかったのよ~。乳首狙いだったなんて、哀しいでしょ?私はシュウになら殺されても良いと思って挑んだのに、乳首を咥えて終わりって、どうなのよ~ねぇ、誠殿!」
って、言われても…ははは。笑って済ますしかないか。
「たぶん、セラフォルーのオーラに安らぎを感じたんだろう」
と、アジュカ。
「彼にとって、僕とシトリー姉妹は別格なんだと思う。彼の本来の世界で、僕は義理の父親、セラフォルーは義理の姉で、家族なんだろう。彼の本来の家族は、神族の手で奪われた。家族を恋しがっていたのかもしれない」
一息入れて、アジュカが俺の方へ身体を向けた。
「さて、誠殿。一誠君のことだが、残念ながらという言葉が、当てはまるか分からないけど、一誠君の人格はシュウ君へ完全に統合されたようだ」
え?それって…一誠は…
「それに対しての怒りが、暴走の原因だ。シュウ君は一誠君に、統合されなかったことに、やり場のない怒りを持ってしまったようだ。シュウ君の願いは、一誠君に統合されることだったようだ」
シュウ…お前…
「こうなることは、アザゼルが予想していた。幼いながらも、何度も死に直面する戦いをすれば、戦闘レベルが急激に上がっていくからな。そうなった場合、一誠君の心は悩むだろう。このままでいいのかって。もし、シュウ君の心が常時あれば、こんなに死に直面しなくても済むんではないかと。幼心に思うだろうって」
「それで、一誠の心はシュウの心と生きようと、統合されに行ったのか?」
「だと思う。実際のところは、一誠君に聞かないとわからないが…シュウ君には、それが許せなかったのは確かだ。あと、シュウ君の戦闘力だが、セラフォルーの話では、ミカエル、ガブリエル、サーゼクスの3名を瞬殺したそうだ。実際には死んではいないが、かなり重症だ」
「その3名をか?俺でも瞬間的には無理だ」
アジュカは頷き、
「この世界の者で、そこまでの奴はいない。現場の残留オーラを調べたが、ロキ、リゼヴィムも瀕死な状態なようだ」
「シュウは完全に覚醒したのか?」
「まだだ」
アジュカは顎で一誠を差した。
「熟睡している。電池切れだよ。瞬間的な戦闘力は神を超えると思う。長期戦は無理なのが救いだ」
救い?
「救いって?どういうことだ?」
「また、暴走したら、長時間戦わせれば、電池切れで止まるってことだ。ただ、シュウ君の仲間が動いた場合は、この星は消えるだろうな」
「この星だけで済まないよ」
知らない声が聞こえて、俺達3名は声の主の方へ振り向いた。
「僕はフィン・ディムナ。今回のチームの副長をしています」
彼は子供のように見えるが、小人族か?
「今回のチームとは?」
「僕達の団長のシュウの救出です。それは、叶いそうですが、団長の意向で、このまま、この世界に残留して、この世界のラスボスを叩いてから帰還します」
「チームの戦力は?」
「結構、大規模です。2チーム参戦していますから」
「2チーム?」
「僕が隊長をしているチームオラリオと、リヴァさんが隊長をしていますチームドラゴンです。戦力は、僕のチームは機動力重視ですが、リヴァさんの方は高火力ですから、そこそこかな。誠さんは知っていますが、城の戦闘力だけでも、この星を壊滅できます」
シュウの城かぁ…
「城?どなたの城かな?」
アジュカが尋ねた。
「団長の城です。今回の僕達の拠点になります」
「どこにあるのかな?」
「団長のいるところです。今、貴方様のお城に隣接させています」
「え?」
「風景に擬態していますから、入城許可証を持っている者でないと、見えません」
「移動する城ってことかな?」
「そういうことです。団長は安眠しているようなので、しばらくお預けしていきます。では」
フィンと名乗った人物は転移していった。アジュカはモニタ用の魔法陣を何枚も開いて、探りを入れ始めた。が、魔法陣は急に消失していった。
「擬態だけでなくて、結界も張られているようだな」
「どうなんだ?もし、彼らが反旗を翻したら」
「この星は消えてなくなるだろうな。だが、それはない。シュウ君がこの世界を護っている限りはねぇ」
アジュカは笑顔で、一誠の顔を見た。まるで、我が子を見るように…
---シュウ---
ここはアジュカさんの城かな?心地の良いオーラだ。そうだ、セラフォルーにお礼をしに行かないとなぁ。僕は、メモ書きをして、ベッドに残す。
『アジュカ父さん、ありがとうございました。おかげで、心が落ち着きました。また、遊びに来ますね』
と。そして、セラフォルーの元に転移した。
---セラフォルー---
う~ん、どうせ、私は戦力外だよ~
今日の結果に、やり場のない怒りが産まれている。もぉ…え?
胸を揉まれている。背後から手が伸びて、優しく揉まれている。こんな事をするのは…
あっ…すでに洪水だよ。シュウ君…唇が優しく奪われていく。その場に押し倒される私。
あぁ…いい…怒りが蒸発していく。その代わり暖かい物が私の中で溜まっていく。
うぅ…舌の付け根を舐められていく。苦しいけど気持ち良い。生きていて良かったと思える瞬間。
私の身体の上に載っかったみたい。重みを感じる。暖かい重みを…いいっ…載っかられて、手足の自由を奪われているのに、とても幸せと思える。
『エムだからだよ、セラフォルーは』
シュウからの念話。エムでも良い。こんなに暖かく包まれるのは良い。そして…彼のモノが私の身体に入ってきた。気持ち良い…そして、意識が薄れていく…
---シュウ---
「みんな、心配をかけて、ごめん」
キャッスルドランに戻り、仲間に今回のことを詫びた。
「シュウ、いつものことだ。あの場合、シュウが受け止めなければ、地上は大災害だったろうな」
フィン…
「そうよ、あなたが身を呈して護るのは当然な行い。その後のフォローは私達チームメンバーの務めよ」
ハニー
「で、なんで紅髪がいるんだ?」
チームにはいない、いや前線には連れて来ない僕の第一夫人の紅髪リアスがいた。
「しょうがないでしょ?私しかヒーラーがいないんだもの」
いや、お前のヒールは薬草でのヒールだろ?
「酷いなぁ…メインはそうだけど、回復魔法も少しは使えるわよ」
薬草でのヒールがメインって…それはヒーラーとは言わない。フィンを睨む。
「いや、回復役がいないから、本拠に相談に行ったら…」
「こいつはヒーラーじゃない。ダメだ。交換してきてくれ。こいつは、僕に命令するしかスキルがないんだから…」
「う~…じゃ、癒やし要員で置きなさいよ~」
「だから…何で命令形なんだよ~」
フィンの狙いはわかった。僕の暴走防止なんだろ?白音は別チームで活動中だし。フィン、サンキュー。
『一応、副長ですから』
と、フィンから念話が届いた。
「で、どういう癒やしなんだ?」
「あんなことやこんなことよ…」
顔を赤らめて頭を垂れる紅髪リアス。
「じゃ、やって…」
僕は、紅髪リアスの手を引っ張って、僕の部屋に連れ込んだ。
「いや…あのねぇ…」
ベッドに腰を下ろしたリアス。そんな彼女に前から抱きつき、押し倒す。
「ちょっと…心の準備がまだ…」
僕の新しい能力を、見せて上げようっと。服と下着を透過して、直接乳首を弄ぶ。
「えぇ…何よ~その能力…」
下着を透過して、下腹部も弄ぶ。
「いつも言うことだけど、そういうのは戦闘で使おうねぇ」
なんか、残念な子みたいな言われ方…
「しばらく会わない間に、ヘタになったんじゃないの?」
あぁ、エロ神として、一番言われたくないお言葉…うん?セラフォルーはよがっていたよな?
「なぁ、リアス…お前、不感症になったんじゃないのか?」
僕とリアスの間に無言な時が流れていく。
「感じないんだろ?」
首を縦に振るリアス。
「…」
「え゛…そんな…せっかく再会したのに…」
忍が僕の中から現れて、リアスを診察して
「あぁ、悪魔の更年期障害じゃなぁ…若いのに憐れじゃのぉ~ふふふ」
リアスは、そのままの姿で意識が飛んだ。その後、ハニーが、リアスを連れ帰って、冥界の病院に入院させてくれた。病院での診断結果は忍と同じだった。
「どうする回復役は?」
フィンが声を掛けてきた。
「もう少し能力が解放できれば、呼び出せるけど…現状は、ツヴァイと、オーフィスかな?」
「ヒーラーではないぞ」
「僕の魔力の調整はしてくれる」
「父様、来ちゃった~」
うん?誰だ?振り向くと、末娘のシーナがいた。
「シーナ、どうしたんだ?ヴァイラの傍にいなくて良いのか?」
「うん、母様が父様の傍にいなさいって。回復の能力を役立てる時だって」
確かに、こいつはヒーラーであるが…
「でも、ヴァイラはどうするつもりだ?」
「母様は…私の力では役立てない…まだ、力がないから…」
僕はシーナを抱いた。一緒にいた時間が短かかったせいで、違和感があるけど。
「わかった、ここで鍛えよ。ヴァイラを治せるようにな」
「うん♪」
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「なんで、シーナが父ちゃんに寄り添っているのよ~」
「だって、私は父様のヒーラーだから」
姉妹仲悪いのか?
「シルキー、シーナ、仲良くしろよ!姉妹だろ?」
僕はまだ本調子でないので、シーナが付き添ってくれていたのだが、ファザコンのシルキーが噛みついてきた。はぁ…
「だって、父ちゃん。私の父ちゃんだもん!」
「あぁ?シーナの父親でもあるが…、わかったよ、シルキーおいで♪」
ウキウキして近づいてきたシルキーのこめかみに、躾けという名の拳をグリグリ。
「痛っ…ごめんなさい…父ちゃ~ん、許してぇ~…妹に優しくしますから~」
シュールな風景だろうな、幼稚園児が女子高生に躾けって…レフィーヤとリヴェリアがキョトンとして眺めているよ。
「リヴェリア、うるさくて、ごめんな」
「うぅん、私、父上にあんな風に躾けられたことないから…」
「そうか、リヴェリアも悪いことしたら、躾けるからね」
「はい、お願いします♪」
「で、シュウ、シーナちゃんも私の姪?」
セラフォルーがきいてきた。
「違うよ。シーナはおバカではない。母親はシーグヴァイラだ」
「ちょっと、父ちゃん。私がおバカみたいなことを言わないでよ~」
「はぁ?シルキーはセラフォルーのおバカさを遺伝しちゃったんだよ。なんで、母親の性格が遺伝しないかな?」
「じゃぁ、私とシュウの子供って、ソーたんみたいな利口な子になるんじゃないの?試そうよ~♪」
「だから、お前はおバカなんだよ、セラフォルー。僕はまだ幼稚園児だよ?そんな能力はまだありません!」
たぶん、セラフォルーとの間に作れば、おバカな子になると思う。シルキーとお前だけで充分だよ。まったく、もう…
そうそう、一誠は、僕の魂の中で、元気に生きている。もう、実体化は無理だけど、僕の中で、オーフィス、忍と会話したり、遊んだりしている。良かった、ロストしなくて…