切りどころが…今回は長文です(^^;;
---シュウ---
「アルテミス、君の願いを叶えるよ」
会う度に美奈子の救済を求めていたアルテミス。もう、彼女の哀しい顔を見たくない。僕の言葉が意外だったのか、アルテミスが呆然としていた。
「シュウ…いいの…?」
「あぁ。その代わり、アルテミスを含む、セーラー戦士の関係者は、もう絡んで来るな!」
「えっ…なんで…私もですか…?」
「だって、お前がいたら、取り戻しに来るだろ?アイツらと来たら、学習能力が無いし」
「やっと…逢えたのに…」
僕は、不満げな彼女を魔法で眠らせた。そして、躾部屋にいる、美奈子、亜美も眠らせて、家へ一緒に転移をした。
「一誠様…どうしたんですか?」
眠らせている三人と共に、家に帰ってきた僕をみて、リーラが僕に声をかけてきた。
「月野うさぎに連絡して、返還しておいてくれるかな?リーラさん」
僕の言葉に怪訝な表情をするリーラ。
「何をなさるんですか?」
僕の決意を感じ取ったリーラ…いや、神メイビス。
「何も案ずるな。万が一の時の手は打ってある。僕に何かあった場合、一誠を誠夫婦に戻して貰うように手配はした。メイビス、命令だ。その場合、この世界に残っている僕のチームメンバー全員は一誠の眷属になってくれ」
こんな僕の為に、涙を流してくれるメイビス…
「また、片道特攻するんですか?」
「退路を断たないと、決心って揺らぐものだよ」
「私もお供します!」
「僕の命令を聞かなかったのか?一誠のことを頼む。メイビス…今まで、ありがとう」
僕は、その場の空気に耐えられずに、メイビスに頭を下げたまま、そこから転移をした。
---誠---
珍しくリーラから緊急呼び出しが来た。仕事を中断して、家に戻ると、アルテミスらしい女性、美奈子ちゃん、亜美ちゃんが寝ていた。
「どうしたんだ?これ?」
リーラに尋ねた。
「シュウが、月野うさぎに返還するようにって…」
リーラの目は、涙を溜めている上に赤い。シュウに何かあったのだろうか?
「シュウはどうした?」
「どこかに戦いに征きました。相当ヤバい相手です。万が一の場合は、一誠様を誠さん夫婦に返還する手はずにしてあるそうです」
そこまで言うのが限界だったようで、リーラが泣きくずれた。どこの勢力にだ?特に、思い当たる節がない。アレコレ、考えながら、うさぎちゃんに連絡をしておく。
ロキ達相手に、そんな覚悟はしないだろうし。あと、敵だと誰だ?う~…、わからない。サーゼクスとアザゼルを呼び出してきいてみた。
「現状は平和といや、平和であるが」
と、アザゼル。
「敵ですか?う~…あっ…まさか…なぁ…」
サーゼクスが何かを思い出したようだった。
「サーゼクス、何でもいい。浮かんだことを教えてくれ」
「現状は脅威では無いんですが、異宇宙へと続く門っていうのがあって、確かその話に一誠君が食いついていた気が…」
異宇宙へと続く門…初耳だな。シュウは、先々の脅威にも目を光らせるヤツだ。それかもしれない。
「詳しい話を聞きたい。サーゼクス、教えてくれ」
「いや、俺も詳しくは無いんです。詳しい話はAMPという組織のトップで、ラリー・シャイアンという人物に聞いて下さい」
ラリー・シャイアン?知らないなぁ…AMPだと、レビア・マーベリックか。
「わかった。ちょっと、聞いてくる。応援を要請するかもしれないので、待機していてくれ」
俺は、レビアの元へと向かった。
---シュウ---
次元の狭間を、アポとオーフィスに探索してもらい、ようやく門を見つけた。僕の魂に宿る仲間達に、作戦を伝えておく。
『ルシフェルとネメシス以外は喰ってよい。その2名は保護対象だ。喰って良い相手を間違えるなよ』
『了解!』
僕は門に手を付けて、「封印・結界無効」スキルにより、門を開けて中に入った。
「お前…鍵はどうした?」
老人が僕に声を掛けてきた。
「ギゲルフ・リキュールさんですよね?あなたを救出して、この世界を滅ぼす為に来ました」
何か言おうとしていう老人を、ラリーさんの部屋に強制転移させた。これで、門は消せる。僕は門の廻りにある結界をすり抜けて、門を構成している魔法陣を書き換えて、無効化させていく。
「おい、貴様!何をしているんだ?」
お客さんの来店が予想より早いなぁ。僕は、ありったけの龍門、獣門を展開して、仲間に出撃してもらった。
「おい、野郎共!喰ってこい!」
っと。伝説級のドラゴン、魔獣が多数出現して、お客さんを捕食し始めた。最期の晩餐になるのかな…みんな、ごめんね…僕は、目の前の魔法陣の書き換え作業を急いだ。
---ラリー---
何の前触れも無く、意外な人物が転移してきた。
「ギゲルフ様…どうして…」
転移してきたギゲルフ様も驚いているようだった。
「ラリーか…どうして…私はここに?」
「何が起きたんですか?」
「門の外から子供が入って来て、私をここに強制転移させたのだ」
子供?まさか…そこに誠殿が転移してきた。
「ラリーさん、初めまして。兵藤誠と申します。門についてお聞きしたいんですが…」
私は確信をした。門絡みで彼が動いたことを。
「ギゲルフ様、あなたを保護してくれたのは、兵藤一誠君です。我々の協力者です」
「しかし、子供一人では、どうにもならない。私一人でも、門を閉じることしかできなかったのに…」
「ラリーさん、俺の息子はどこにいるんだ?」
誠殿の顔は鬼気迫っていた。
「妖魔のすむ世界とこの世界を結ぶ門に、一誠君はいます。たぶん、もうコチラの世界からは、行けないと思います」
「行けないって?どうしてだ?」
「彼はたぶん門を消滅させているはずです。アチラの世界の者がコチラの世界へと、侵攻しないように」
「門を消すだけなら、助けにいけるよな?」
「門は、コチラの世界とアチラの世界の両方から、魔法陣により繋げています。彼のことですから、安全な方法で、コチラの世界の魔法陣を消して、それからアチラの世界の魔法陣を消すと思います」
私の言葉の意味を理解した誠殿の声のトーンは落ちていった。
「なんで、アイツがしないといけないんだ?なぁ…俺はアイツに恩を返していない…」
「アチラの世界で侵攻を抑えている女神が、彼の知り合いだから…彼は、彼女を救いに行ったんです」
「ネメシスと知り合いなのか?あの少年は?」
ギゲルフ様から尋ねられた。
「そうです。ネメシスにしたら、異なる宇宙の神同士の叶わぬ恋のようです」
「あの少年は神なのか?」
「あぁ、能力の大半をロストさせられた神だ」
誠殿はギゲルフ殿の問いに、力が宿らぬ声で答えた。
「能力がロストしているのか?彼は死ぬつもりか?」
「あぁ、たぶん…」
私もそう思う。思いたくないけど…アチラの世界に、援軍は送り込めないから。
---シュウ---
門は完全に消滅した。さて、僕も戦うかな。
「ツヴァイ、融合だ」
「了解!」
ツヴァイと融合して、ツヴァイの能力を使えるようにした。
「アギト、頼む」
「了解!」
アギトに、僕に足りない物を生産してもらう。
「オーフィス、ごめん、頼む」
「我、シュウと一緒で幸せ♪」
アギトの作りだした魔力をオーフィスに溜め込んでいく。
「ドライグ、いつも通り頼む」
「了解!」
「シュウ、何をしましょうか?」
ツヴァイが作戦をきいてきた。
「ダイヤモンドダストを聖属性で、頼む」
「了解です!」
こうして、邪界という世界を壊滅するため、僕達の殺戮は始まった。
---ラリー---
「お父様…」
ギゲルフ殿の娘、香津美・リキュールが彼に縋り付いた。誠殿は、後から来た一香殿に優しく抱きしめられ、互いにシュウのことを心配しているようだ。
「ラリー、どうにかならないのか?」
魔王サーゼクスが私に問う。
「アチラの世界に行けない以上、どうにもならない。本来、異なる宇宙間の行き来は、絶対神様の間でしかできない事だ。それを、ギゲルフ殿の弟子であったガノッサ・マクシミリアンが、強引に開いたにすぎない。今までが異常だったのだ」
「絶対神様の間に行けば、行けるのか?」
「はぁ?絶対神様の間には、我々では行けない。最高神でも行けないんだぞ」
「そんな…」
---美奈子---
気が付いたら、兵藤家にいた。なんで?一生、下僕生活じゃなかったの?目の前にいるアルテミスは、泣きくずれていた。そんな彼女をうさぎちゃん達が、宥めていた。どうしたんだ?
「美奈子ちゃん、目覚めたのね」
亜美ちゃんが声をかけてきた。
「どうしたの?何があったの?」
「彼が…アルテミスと絶縁したの。やっと出逢えたのに…私達のせいで…」
亜美ちゃんも泣いていた。絶縁?それはそれで良かったじゃないか、っと思うのだけど、空気はそうではないようだった。なんでだ?
「アルテミス…泣いていても解決しないから」
と、うさぎちゃんが元気づけていた。
「でも…私が追い詰めてしまった…メイビス様、すみません」
アルテミスがメイド姿の女性に謝っている。女神なのに、なんで?
「アルテミス…いつもの事だよ。きっと、帰ってきてくれる。気長に待とうよ」
女神よりも立場が上みたいなメイドさんが、アルテミスを気遣ってくれていた。
「それに今、援軍が編成されている。絶対に救出してくれるよ。彼の仲間は、無茶が多いからね」
メイドさんは数枚の会話型魔法陣と思しき物を展開して、連絡を取り合っているようだった。
---シュウ---
僕の魂の中で、一誠が応援してくれている。魔人の血も僕をサポートしてくれていた。ネメシスに逢うまで意識を飛ばさないようにしないと。無意識な暴走状態だと、仲間すら屠りそうで怖い。
「忍、どのくらい?」
「1/3くらいだ。まだまだ先は長そうじゃ」
こんなに妖魔っているのか…門を消滅させて良かった。こんなのが大挙して攻め込んだら、一誠の世界は危なかった。
仲間達は久しぶりの捕食で、戦闘意欲は衰えていないようだ。僕も戦闘意欲を切らさないようにしないとな。
『シュウ…』
やっと、ネメシスからの念話を捉えた。
『ネメシス…迎えに来たよ。遅くなって、ごめんな』
『本当に来たの…大丈夫?』
『あぁ。ルシフェルとネメシスは救い出す。もうしばらく耐えてくれ』
『わかった♪』
なんか、女性の声を聞いて、元気が出て来た。エロ神だからか?
---絶対神---
シュウが無茶をすると、いつもこうなるのじゃが…アイツの子供を筆頭に、儂を脅してきた。
「私達は無理難題を言っているんじゃない。お父ちゃんを助けに行きたいだけなんだよ~」
シュウの長女の爆弾娘が、儂に脅しを掛けて来ている。絶対神に脅しをかける輩は、後にも先にもコイツだけじゃろうな…
どうしたものか…こいつら、有言実行の暴走をするから…はぁ~…シュウの配下の部隊は1隊だけでも、星1つを壊滅するのは訳ない戦力である。問題解決の早道、壊滅を選んで良いかって…解決にならないだろうに…
「団長を見殺しにするおつもりですか?」
シュウのチームの副団長、こいつも厄介だ。一人で星を消すくらいは訳ないヤツだし。
「しかしじゃ、ルールなんだ。他の宇宙には手を出せない」
「はぁ?任務で他の宇宙の揉め事も解決してきましたよね?あれはどういうことですか?」
「案件は別じゃ…」
「では、今回の件も案件に加えてもらえませんか?」
「断ったら、どうするつもりじゃ?」
「絶対神の間を総て消し去ります。団長を見殺しにするくらいならば、どんな罰でもクソくらえだ!それとも、2大勢力戦争でもしますか?絶対神の上司VSチームシュウで…ふふふ」
なんで、こいつら、こんなにイカれているのじゃ…絶対神の威厳は、コイツの前では屑同然のようじゃ。
「待て…わかった。上司に掛け合ってみる…」
絶対神を襲名して以来、最大の危機であった。
---シュウ---
「あと、1/3じゃ」
忍の声が聞こえた。ようやく、2/3を壊滅できたみたいだ。ツヴァイ、アギトがオーバーワークで休憩に入ったので、妖刀と魔剣、魔皇剣での殺戮に切り替えた。一体、何億のルシファーホークがいるんだ?
能力が完全に戻っていれば、一瞬でケリつけられたのに…あぁ、エロ行為がしたい…
そんな心が折れ始めた頃、ナヴィから念話が届いた。
『団長、緊急案件に指定されました。チームシュウ全軍、スクランブルしました』
はぁ?誰だよ。僕の上司を恐喝したバカは…
『シュウ…頼むからもう、無茶は止めてくれんか?儂は命がいくらあっても足りんぞ!』
と、上司からも念話が届いた。声に怒りが含まれていないのが不思議なくらいだ。
『すみません。ご迷惑をおかけして…今回はどこのバカがやりましたか?』
『長女と副団長だ…問題はないようにした。その世界を第13宇宙に転移させた。思う存分に暴れてみろ、シュウ!』
はぁ?それって…僕、能力が全開でいけるじゃん。僕の統括する予定の宇宙。僕の上司は、粋な計らいをしてくれて、そこに、この世界を移動させてくれた。僕の統括する宇宙であるから、理は僕が決められるのだ。
そして、僕は本来の能力を発揮した。
---
全軍が到着後、1分足らずで壊滅をさせることができた。僕以外のみんなは、僕の統括する予定のこの宇宙に、本拠地を作り始めた。
僕は、ネメシスの元に向かう。
「遅くなって、ごめん」
彼女にそう告げた。
「ありがとう♪」
「ルシフェル、一人になってしまうが、この世界を統べてくれるか?」
この世界の魔王に言葉をかける。
「俺を生かすのか?」
「あぁ。裁定権は僕に移ったから」
「シュウ…ここって…」
ネメシスは僕の言葉の意味を理解したようだ。
「そうだよ。僕が統括する宇宙だよ、ネメシス」
「一緒にいられるのね…」
「うん♪」
ネメシスの笑顔を久しぶりに見た。
「そういうことだ、ルシフェル。君を、この世界の初代魔王に任命する。だから、当分は一人だけど、徐々に住民を増やすから…だから…」
「シュウ…君って神は…変わり者だな」
「あぁ、エロ神だからね」
「わかった。お受けする。ラリー達、ハーフは戻れるのか?」
「交渉してみる。ラリー達の世界も、ここに移転できるようにね」
---誠---
シュウの為に何もできない無力感から、家に閉じこもった俺。一香も仕事に出掛けない。娘達も学校へ行かずに、それぞれの部屋に閉じこもっている。リーラ、アルテミスは、あがいてくると、出掛けたままだ。
シュウが消えてから3日経った。部屋のドアがノックされて、何者かが入って来た。
「誠、ただいま♪」
耳を疑った俺。ここにいないはずの者の声が聞こえた。声の主を見ると…一誠姿のシュウがドアの前にいた。
「シュウ…」
「無事に帰還しました。ネメシスを救助できたよ♪」
シュウから聞かされた、今回の戦闘奇譚。
「なんだって…10億の妖魔を2日で壊滅だと…」
「2/3で2日がかりだったんだけど、全軍がスクランブルしてきてから1分で終わったよ」
「はぃ?全軍って、チームシュウのメンバー全員でか?」
「うん♪どんな罰でも受ける覚悟で、来てくれた、愛すべき仲間達だ♪」
どんだけの戦力だ?妖魔が住み着く星の1/3を1分で壊滅って…
「僕の仲間のイカれ具合で、上司が動いてくれたそうだよ。おかげで、僕にペナルティが付いたよ…あぁ…」
「どんなペナだ?」
「ここの案件、オラリオ消失の謎の解明、それに関わる悪事の壊滅と、僕の統轄エリアの管理、育成の2つこなせって…」
うん?シュウの管轄エリアってなんだ?
「あぁ、本来ならば、ここの案件が終わってから、単身赴任してこなすはずだったんだけど、第13宇宙の絶対神になって、その宇宙全域の管理、育成をしないといけなくなったんだ」
はぃ?…シュウって絶対神だったのか?エロ神でなくて…
「う~ん、僕はエロ神で良いんだけどね…まぁ、ペナが絶対神に就任って感じかな」
シュウ…お前、間違っているぞ。エロ神がペナだろ?普通は…
「普通はわからない。僕にとっては僕しか知らないし…でだ、一誠がもうしばらく僕といたいって言うんだよ。だから、一誠が戻りたいって言ったら、戻すね」
「それって…全能力が戻ったのか?」
「うん?自分の管轄宇宙だと、僕が理を決められるからね♪」
それって、まさか…
「なぁ…この世界の宇宙って、どこなんだ?」
「元々、第8宇宙にあったんだけど、今回の一件でね、第13宇宙に移動されたよ。ごめんね…」
あん?ちょっと待て…じゃ、この宇宙の絶対神って?
「僕だけど…エロ神が絶対神って…アレだよね、ごめんね」
恥ずかしそうなシュウ。
「だから、無理なことができる。この世界は絶対に平和にするから、誠」
一転、真面目な顔で俺にそう告げた。
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翌日、俺と一香で、ラリーの元に向かった。シュウは相当な無理をしたようで、電池切れでダウンしていた。
ラリーの元には、アザゼル、サーゼクス、ミカエルが待っていた。俺から今回の顛末を聞くためだ。
シュウから聞いた情報を話す俺。驚愕な結末にのけぞる、みんな。
「なんだって…シュウが絶対神になったって…」
サーゼクスが固まる。
「絶対神はペナで、エロ神だって言い張っているのか?」
ラリーはあきれた顔をしている。
「で、絶対神なのに、今まで通り、俺の子供として生活するって…どう、接すれば良いんだ?」
「なんか、トラブルが多発しそうだな。アイツを罰するヤツがいないってことだろ?」
アザゼルが困った顔をしている。
「一応、今までの上司、第8宇宙の絶対神が、監督してくれるみたいだ。シュウ本人はエロ神だからって、今まで通り、上司になってもらうって譲らなかったようだ」
「で、第13宇宙には、どんな世界があるんだ?」
ラリーがまともな質問をしてくれた。
「まだ2つだそうだ。ここと、邪界だけ。まぁ、もう1つ、シュウの本拠を作っているそうだけど…そうだ、ラリー達ハーフはいつでも里帰りしても良いって、邪界の魔王のルシフェルが言っているそうだ」
「ルシフェルは生きているのか?」
「邪界での生き残りは、ルシフェルとネメシスだけだそうだ。あとは、壊滅させたって」
「はぁ?妖魔が50億近くいたはずだぞ。それを壊滅って…」
10億でなくて50億なのか…おぃおぃ…
「戦力はどのくらいだったんだ?」
アザゼルが興味深そうにきいてきた。
「2/3をシュウ一人で2日かかったそうだ。で、残りの1/3は全軍で叩いて1分だって…」
その場にいた俺と一香を除く者達の目が点になっていく。いや、脅威的な戦力だと思うよ、俺でもね。
「ラリー、妖魔って弱いのか?」
アザゼルが確認をする。
「この世界の最上級悪魔程度の強さだ」
ラリーが言い難そうに答えた。
「おい…サーゼクス、ケンカは売るなよ。一瞬で壊滅はウソでないみたいだ」
「売らないよ。リーアが怒る。お兄様と呼んでもらえなくなる方が、俺に取っては怖い」
「ラリー、そんな感じだ。この世界への脅威の1つは消えた」
「あとは、オラリオ消失の謎か…ロキとリリンは各勢力に指名手配している。見つけしだい、捕縛する」
---美奈子---
私の前に現れた女神姿のアルテミス。私は決断をしないといけない。
「アルテミス…今まで、ありがとう。アルテミスの好きなようにしていいから…」
アルテミスにそう伝えた。
「いいの?美奈子ちゃん?本当にいいの?」
いいに決まっているでしょ…私は愛を司るセーラー戦士だよ…
「そう…じゃ、美奈子ちゃん、一緒に行こう♪」
はぁい?一瞬でお城の中に連れ込まれた私。え~っと…?アルテミスを送り出そうとしたのに…私ってアルテミスのオマケなのかな?
「美奈子、決断したのか」
小学生姿のアイツが、私に抱きついて、私の至る場所の匂いを嗅ぎ廻る。
「安らぐなぁ…添え寝して♪」
無邪気な顔のアイツが、そう言ってきた。はぁい?アルテミスは笑顔で見守っている。どうしてこうなったのよ~
私は、アイツにエスコートされて、寝室に…そして、ベッドに横たわった。アイツは、私に抱きついて、スヤスヤと寝てしまった。どうした?エロ行為は?なんで?
『久しぶりに死線を越える戦闘をしたので、今は寝るだけですよ。まぁ、エロ行為を望む美奈子ちゃんは傍に置いておきたいってことです』
って、アルテミスから念話が届いた。私がエロ行為を望む?有り得ない有り得ない。そんなことは有り得ないって。
あっ…はぅ…
アイツの小さく暖かい手の平が、下着すらも透過して、直に乳首に触れている。それだけなのに、身体の奥から暖かい物が蠢いているのがわかる。あぁ、ほしい…でも、小学生姿の彼には望めない…惨い、惨すぎるだろう。これは拷問なのか…
そう思いながらも、彼の手の平の感触を楽しんでいる自分がいた。
---うさぎ---
美奈子ちゃんが自分の意志で、また囚われの身になったそうだ。何をしているの?
「自分の意志でいるんだから、取り返すとか考えないでくれよ」
と、誠さんに釘を刺された。確かに自分の意志だとなぁ…
「寝る時以外は自由行動だから、囚われっていう言葉には当てはまらないよ」
そうなるのか…
「今は結構、のんびりとして生活しているから、適度には遊んでくれると思う」
遊ぶ?弄ぶんじゃないの?
「ははは、そうかもな。まぁ、殺されないだけマシだよ。今回の案件で、アイツの戦力を知ることができた。セーラー戦士全員で戦っても無駄だからね」
私達の知らないうちに、大きな戦争があったらしい。いわゆる星間戦争らしいのだが、アイツの戦力は凄まじいものだったそうだ。詳しい内容は教えてくれなかったけど、誠さんが50億人いたとして、それをたった2日で壊滅したらしい。どんだけの戦力なんだ?
「俺なんかでも、一瞬で屠られちゃうんだろうな♪」
なんか楽しそうに話す誠さん。誠さんクラスの英雄になると、強い相手はウェルカムなのかな?
「まぁ、適度に鍛えられてくれば、今後の役には立つんじゃないかな?問題は育成費は身体で払わされることだけどな」
あぁ、それは問題だ。でも、私だけ手を出されていないんだけど…
「それは、きっと、うさぎちゃんが好みで無いんだろう」
ちょっと、ショックだよ。変な行為をされるのはイヤだけど、眼中にないって言うのもイヤだ。
「え~っと…一誠君の好みって?」
「アイツの好みか?何だろうな…女王様タイプとかマゾっ娘かな?虐めがいがあるのが好きじゃないかな?アイツ、極度のエスだから」
冷静に、小学生の息子さんの好みを分析してくれた誠さん。
「ただいま~」
アイツが帰ってきた。
「おっ、一誠、おかえり」
「父さん、仕事は?」
「当分、休みだ。今回の案件で、各勢力があれこれ練っているらしくて、仕事は中断だそうだ」
「あれは、どうなったかな?」
「壁画とかか?今、場所をピックアップしてもらっている。闇雲に廻るより、効率が良いだろう?」
「そうだね…少し鍛錬してから、帰るわ」
「一誠、うさぎちゃんが相手をして欲しいみたいだよ」
私を一瞥したアイツ。
「鍛錬相手にも、プレイ相手にもならないよ。ねぇ、お姉さんのお仲間を、襲って良いかな?」
仲間を襲う?誰だ?
「大学生とか高校生とかがいるんでしょ?」
そういうと、彼は転移してしまった。どうしよう…
---一誠---
ノープランで動いたけど、どうしようかな。多少のエロ心は芽生えている。とある大学の前に来た。目指す女性は直ぐに分かった。褐色の肌に黒に近い深緑色の長髪の女性。緑系統の髪は好きだな。由良みたいでね。
「お姉さん、冥王せつなさんですよね?」
迷わず声をかける。
「あなたは、どなたかしら?」
「セーラーヴィーナスを囲っているって言えば分かるかな?」
突然、身構えるせつなさん。
「人混みの多い、大学の正門前で変身します?ふふふ」
身構えたまま動けないせつなさん。僕は念動力でいたぶる。短めのスカートの中にある布きれを奪い去った。違和感を感じた素振りのせつなさん。
「お姉さんの匂いって、良い香りですよね」
奪った布きれの一部を見せて、そう伝えた。股を閉じ気味にして、褐色の肌に紅が差していく。次にブラウスの中の布を奪う。急に収まりの悪くなったであろう胸に、手を寄せるせつなさん。
「次はどこを奪うと良いですか?」
「貴様…」
遠隔でクリちゃんを刺激してあげる。
「いやっ…こんな場所で…やめてぇ…」
腰が小刻みに動いている。僕にだけ聞こえるくらいの小さな声を出したせつなさん。だんだんと目がうつろになっていく。
「どんな場所ならいいですか?」
僕はせつなさんと転移した。転移した先は、キャッスルドランのいつもの部屋。僕は、本来の姿に戻る。
「ここなら、どんなに騒いでも大丈夫だ。防音だし♪」
目がうつろなまま、変身をするせつなさん。罠なんだけどね…セーラー戦士もハニー同様、変身途中で全裸になる瞬間が一瞬あった。その瞬間に『身体停止』の術をかけた。
「やっぱり、セーラー戦士って、エロ系ですよね?変身すると、全裸になるんだから」
「罠…くそっ…あふっ~」
しゃべっている途中で上から載り、唇を奪い、胸と腿の感触を愉しむ。う~ん、中学生のセーラー戦士より、気持ち良いなぁ♪
「うっ…うぐっ…」
せつなさんの舌を吸い込みつつ、僕の唾液を流し込んでいく。彼女の口の中は、僕の唾液で満たされていき、溢れて頬を流れていく。目がトロ~ンとしてきた。片手で濡れ具合を確かめると、充分過ぎる量が湧き出ていた。僕は、彼女と一体化していき、膜を破り、僕の印を刻み込む。
この辺りになると観念したのか、愉しむ方向になっているせつなさん。