---シュウ---
弟子達との再会をした夢から醒めると、誰かに夜這いをされたようだった。僕が下で上に載っているヤツがいる。ちらっと横を見ると、髪の毛は紅色…小学生の身体では負担が大きい寝方だと思う。せめて添え寝、横にいてほしい。何か罰を与えないと。
唯一動くのは左手だけのようだ。右手は体重を真面に受けて、しびれている。左手に意識を集中して、相手の身体を透過させて…
「痛い…痛すぎるよ~」
僕の抵抗により、目が覚めてくれたようだ。
「何しているのよ~シュウ!」
「リアスの子宮を、直接鷲掴みしている」
痛みからリアスの目には涙が溜まっている。
「お前は鬼か?」
「そうだよ。鬼の子だもの」
「止めてください…痛いよ~」
「じゃ、退け!夜這いすんじゃねぇ!」
高校時代にグレイフィアさんからの生活指導を覚えていないのだろうか?次期当主として夜這いってどうなのと、説教をくらっていたはずなのだが。リアスは渋々起き上がったので、左手をリアスの体内から抜いた。
「死ぬかと思ったよ~」
「死んだら、無限地獄に送ってやる」
「シュウも一緒に来てくれる?」
「僕は地獄は出入り禁止中…」
「あんた、地獄で何をしたの?」
「血の池地獄で温泉気分♪針山地獄でツボを刺激、そして閻魔の膝枕で爆睡♪」
「あんたって人は…」
リアスが呆れている。まぁ、いいっか。リアスと話込むのは好きだし。
「で、不感症はどうなの?」
リアスは悪魔の更年期障害で不感症になった。同居していたヴァイラが入院生活をした為に、食事を満足に摂らなかった為らしい。
「この世界に来て、良い感じに潤っているわよ」
って、僕の手を自分の股間にあてがうリアス。確かに湿り気があるよね。
「お大事にね」
僕はベッドから降りた。
「もう行くの?」
「今日、潜るって行ったよね?リアスは準備しなくても良いの?」
「準備?特にないわ」
余裕ですね…っていうか、武器や防具は使えないもんな。それはそれで問題なのだが、滅びの力の具現化に取り組んでいるようなのでスルーしておく。
部屋を出て、アストレアの部屋に行く。アストレアのベッドには、彼女の他にヘファイストスが寝ていた。
「どう?満喫した?」
いつもよりも瑞々しい顔付きのアストレア。
「しました。ヘファイストスがして欲しいことをしてくれましたか♪」
何をしてもらったのかな?アストレアのイメージが壊れそうなので、これもスルーしておく。
「ヘファイストスはどうするの?」
「シュウ様の恩恵を与えるのは?」
ヘファイストスを腹這いにして、背中に印を刻む。これで、恩恵を与えると共に下僕になったはず。
「そろそろ潜る準備するから、またな」
「はい♪」
アストレアの部屋を出た。
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50階に転移した。新人のレフィーヤ、アスフィは、いきなり50階に着いたことに戸惑っている。話で聞いていても、転移魔法を知らない魔法使い、発明家では、実体験をして、どんなもんかを知った感じかな。
「テントを設営して、お昼まで1回の狩りに行く。エロ要員のアスフィは留守番。以上」
皆で協力をしてテントを設営して、各々装備を纏っていく。そして、狩り…
---ヘルメス---
ヘファイストスが、訪ねて来た。彼女のトレードマークだった眼帯は、彼女の顔になかった。
「恩恵を受けて、目を治療してもらった。涙も出るんだぜ」
嬉しそうに彼女は笑った。
「誰に治してもらったんだ?ディアンでも治せなかったんだろ?」
ディアンとはディアンケヒトの事で、この街で高度医療を施している医療系ファミリアの主神である。
「彼に…私は彼の眷属になった。その恩恵なんだ」
おい…女神が眷属になるって…あの少年は俺達よりも階位が上の神って事じゃないか。ギルドが隠したかった真実にせまった気がする。
「アストレアも眷属なのか?」
「そうみたい」
目の前のヘファイストスは、無骨さが売りだったのに、女性らしい女神に変貌していた。何をされたんだ?
「あんな事されたら、アスフィが改宗した事も頷けるわ。じゃあね♪」
ヘファイストスは立ち去った。何が彼女を劇的に変化をさせたのだろうか?探りを入れる為の方策を考える。武闘派の女神が頭に浮かんだ。彼女に頼んでみるか。
---フレイヤ---
「アストレア・ファミリアの団長が謎の人物なんだが、探りを入れてもらえないか?」
ヘルメスが来て、依頼をしてきた。
「諜報活動は、ヘルメスの方が得意でしょ?」
「今回の相手は、俺では無理だ。探りに行かせたアスフィを取り込まれてしまった」
ヘルメスが血の気の引いた顔で俯いている。こいつがこういう表情をするのは珍しいな。
「それは興味ある相手だな。報酬は高くても良いかな?」
「あぁ…」
「どこに行けば逢えるんだ?」
---シュウ---
午後の部。ヴァイラ、リアスの傍で、動きを採点中である。二人とも現役を退いて、随分経つので動きがぎこちない。徐々に勘を取り戻したヴァイラが、カドモスを屠っていく。一方のリアスは、滅びの力の具現化に四苦八苦。短剣程度の具現化はできるが、接近戦をできるスキルもなく。滅びの力で作った玉をぶち当てていく。
「リアス、それだとドロップ品も消えるんだよ」
「しょうがないでしょ?これしか方法がないんだから」
「なぁ、リアスもエロ要員になってくれない?ドロップ品が取れないんじゃ、狩りの意味があまりないから」
「拒否!経験を積むことが大事なの」
紅髪の言っていることは正しいが…この世界では、ダメだよ~
「レフィーヤ、魔力が足りなくなったら、下がれよ!」
アイズの隣でへばっているレフィーヤ。初日から無理だな。アイズの隣で飛ばしすぎたようだ。
「団長、今後の方針は?」
リューに聞かれた。
「リュー、フィンも芋虫撃退をしてもらおうかな。あれを全員が倒せないと下の階に行けないからな。で、武器なんだけど、木刀で倒せるようになってほしい。金属の剣は芋虫の腐食に弱いからな」
リューとフィンが木刀に持ち替えて、アイズ達の戦闘域に向かった。カドモスは、ヴァイラ、リアスを中心になった。
---オッタル---
フレイア様に言われて、アストレア・ファミリアのホームを訪れた。建物には主神のアストレア様しかいないようだ。
「このファミリアの団長に会いたい。どこに行けば会えますか?」
「50階にいるはずよ」
50階?そこは、ここのような小さなファミリアでは、無理な階層である。
「用件はなにかしら?」
「フレイア様がお会いしたいそうなので、迎えにまいりました」
「はぁ?会いたいのなら、フレイアが来れば良いかと。失礼な振る舞いね」
相手の主神が怒ったようだが、
「このような弱小なファミリアは、強大なファミリアに従うべきかと思います」
「弱小?はぁ?」
火に油を注いだかな?まぁ、いいか。本当のことだし。
「わかったわ。では、あなたとシュウ様で戦い。貴方が勝ったなら、シュウ様がフレイアの顔を見に行く事にして、貴方が負けたら、フレイヤを好きにするわ。いいわね?」
戦争遊戯ってことか?ここの主神は頭が悪いのか?などと、考えていると、知らない場所にいた。
「アストレア・ファミリアにケンカを売ったことを後悔させてやる」
目の前に少年が現れた。
「ここは、アストレア・ファミリア専用の仮想フィールドだ。オッタル、覚悟しろよ」
目の前の少年から、斬撃が放たれてきた。剣では届かないロングレンジからの斬撃。有り得ない。俺は斬撃を避けていくが、時々重い斬撃が飛んでいた。地面に当たると、地面が爆ぜて穴が空き、衝撃波が飛んでくる。こいつは危険だ。
兎に角、ショートレンジに入れるように、斬撃を避けながら、相手に近づこうとするのだが、左右上後ろから斬撃や魔法が叩き込まれてきた。アイツは魔導戦士なのか?
避けきれなくなり、被弾するようになってきた。まずい。逃げ場を探す。ここには隠れる場所は一切無く、出口もわからない。どちらかが倒れるまで、戦闘は終わらないのか?
一瞬思考をした隙に、下から攻撃が飛び出してきた。これはまるで反応出来ず、クリーンヒットされてしまった。
---シュウ---
決まり手は、足元からの『殺さない程度のウルティマウエポン』。重症で意識のないオッタルと共に、フレイヤの部屋を訪れた。フレイヤの前に、瀕死状態のオッタルを投げた。オッタルを見て、フレイアの表情が崩れていく。
「そいつとの約束だ。お前を好きにする」
「どういうこと?」
声が震えているフレイヤ。
「弱小ファミリアは、強大なファミリアの言うことをきけって、オッタルが言ったそうだ。まぁ、戦ってみて、どっちが弱小なのかは、お前にもわかるだろ?」
フレイヤに闇のオーラを纏わせた。
---フレイヤ---
闇のオーラに飲み込まれた。何をするのだ?
「闇の世界では、お前の『魅了』は無効だ。弄ばれる愉しさを覚えていけ!」
先程の少年の声が、頭に直接響いた。何者なんだ、あの少年は?
あぅ…こんな可愛らしい声が出るなんて、自分でも信じられない
はぁぅ…この私が相手に身体を預けるとは…信じられない。
いぃ…刺激を得ようと私の身体は、相手にアピールし始めた。
うっ…あっはん…相手の刺激を受け入れて、愉しんでいる私がいた。
私は初めて体液塗れにされて、放置された。屈辱であり、幸せでもあった…
---シュウ---
「どうでした?」
「どうってなぁ…淫乱堕ちはさせて、恩恵を与えた。でもなぁ…ペナのせいで、僕自身はあまり楽しくないんだけど…」
エロ神としてのペナルティー…人間の小学一年生の姿では、エロ行為が直接できない…これは辛い。いつか、ドエスな上司を虐めてやる…出来るのであればだ。そもそもドエスな上司に身体という物があるのかが不明なので、無理かもしれない。
「これでフレイヤからは、いちゃもんはなくなりますね」
「あと、イシュタルくらいかな?仕掛けてきそうなのって」
「そうですね。たぶん…ロキっていう女神もいますが」
「あれは、拒否だ。じゃ、また問題が起きたら呼んでね。僕は戻るからね」
っと、50階に転移した僕。
---ヘルメス---
フレイヤから呼び出しを受けた。彼女の部屋を訪れた。彼女の顔は何か憑き物が取れたように優しい顔立ちになっていた。お前もやられたのか?
「ヘルメス、あなたの依頼はお断りします。彼と敵対をしたくないわ」
『魅了』されたのか?
「敵対ではなくて、探りだけど、依頼は」
「同じ事よ。彼に不利益が出ることはできない」
気の強さは、ヘファイストスと1,2を争うフレイヤ。なのに、二人共揃って陥落なのか?
「彼の事はどこまでわかったんだ?」
「オッタルが瀕死の重体よ」
「そんなに強いのか?」
頷くフレイヤ。この街で一番の猛者のオッタルが瀕死の重体?どんだけ強いのだろうか?
「今度いつ会えるのかしら…」
フレイヤは想い人を待つ少女のような顔付きになっている。完全に骨抜きじゃないか。これ以上は埒が明かないので、この場を離れ、もう一人の『魅了』持ちの女神の部屋に向かった。
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「本当か?フレイヤとヘファイストスが骨抜きにされた男がいるって」
俺の話に早速喰い付いてきたイシュタル。歓楽系のファミリアの主神である。
「あぁ、本当だ」
「そいつは手元に置きたいなぁ。ふふふ」
「手元に置く?彼は団長だぞ」
「そんなの『魅了』して改宗させれば良い。どこのファミリアだ?」
「アストレア・ファミリアだ」
「随分前に壊滅した処だろ?」
「あぁ、それが、新装開店したそうだ。最近な」
「最近かぁ。まだ弱小ってことか。ふふふ」
オッタルが瀕死にされたことは黙っておく。イシュタルが怯むのを防ぐ為に。
「今夜辺り、奪いに行くかな。ふふふ」
---シュウ---
武装集団がホームに近づいているらしい。ホームに設置してある緊急警報システムから、連絡があった。僕と忍とオーフィスの三名でホームに戻り、迎え撃つ準備をする。
準備といっても、作戦を練るくらいだけど。ミアさんのお店に迷惑をかけない。そんなところである。今度はどこのファミリアだ?どうせ、裏で動いているのはアイツだろうけど。
近づく気配…アマゾネスのようだ。そうなるとイシュタルのところか。イシュタルは売春宿を経営している主神で、戦闘娼婦というアマゾネスを多く雇っている。その中の一人、団長だったかな?こいつだけは、喰えない。僕の好みでは無い。なので、忍に喰って貰うことにする。残りはオーフィスと僕で、無力化させて…
---イシュタル---
戦果の報告を待っていると、部屋のドアがノックされた。すんなり、奪えたのか。ウキウキ気分でドアを開けると、見知らぬ少年がいた。
「敗戦処理をしよう。まず、春姫とアイシャはもらう。お前は罰を受けさせる。いいな?」
何を言っているのだ、このガキは?敗戦?私のファミリアが負ける訳ないだろう。そう、思っていた私の前に、大きな肉塊が置かれた。
「お前のとこの団長の頭だ。受け取れ!」
頭…え?頭の中が白くなる。目の前は闇に閉ざされていき
「その身体で償え!」
と、脳に直接声が響いた。泣き叫ぼうと、許しを請おうとしても、私の身体は蹂躙されていき、そして、『魅了』して下僕化した男共の前に置かれ、彼らに好きなように食べられていった。
---シュウ---
「で、新しい仲間だ。春姫とアイシャ。みんな頼むよ」
手に入れた新メンバーを50階に連れて行き、皆に紹介した。
「なんか、女性比率高くないか?」
って、ベート。
「男なんか、ベートとフィンだけで充分だよ」
「頻繁にちょっかいを出されているが、大元の目星はついているのか?」
って、フィン。
「ついているよ。ヘルメスだよ。アスフィを抜かれたから、他のファミリアを巻き込んでいるんだろうな」
フィンと話込んでいると、春姫が僕の脇腹辺りをツンツンしてきた。
「どうしたの?」
春姫に声をかけた。
「私、戦闘向きじゃないんだけど」
そうだね。エロ要員向きでもないし。
「じゃ、アスフィと共にお留守番担当でお願いします。戦闘以外の時間は、忍とオーフィスの相手を頼めるかな?」
「了解しました、団長♪」
「アイシャは、戦闘要員だからね」
聞かれる前に指示を出しておく。
「で、どうするんだい?」
元々の話相手であったフィンに声をかけられた。
「ヘルメスか?スルーだな。男と遊ぶ気はないし。問題はロキの方だな。成り行きでこうなった訳だが、戦力低下しすぎているだろ?同盟ってアリかな?」
「同盟?一緒に潜るのか?ここの狩りになれると、1階から降りてくるのは、辛いかな」
「かといって、あの大所帯を転移するのは、辛いなぁ。どうするか、今後の課題だよ」
「わかった。それとなく打診してみる…って、俺はまだ改宗がバレていないんだよな」
「改宗しましたの報告を兼ねて、同盟話って無理かな?」
「ちょっと、きついかな」
さすがのフィンも少し凹み気味であった。
「僕の方から、打診してみようかな。リヴェリアに♪」