---シュウ---
夢の中の夢…そんなのは幻とかまやかしなんだが、僕にとっては現実なのだ。今夜も夢の世界での睡眠中に、ドエスな上司からの指示が飛んできた。
『有り得ない者を回収してきなさい』
それだけのメッセージが飛んで来て、僕は違う世界に飛ばされた。今度はどうしろと言うのか?僕からの疑問に答えてくれないドエスな上司。
飛ばされた場所は、オラリオの街。街を見て廻ると、僕の鍛錬先とは違うようだ。『豊饒の女主人』の隣にホームはなかった。ロキ・ファミリアのホームが仮ホームになっていた。この世界では何が起きているんだ?
ロリ乳女神のホームを訪ねてみると、廃墟な教会はなくなっていて、アストレア・ファミリアの豪華なホームがあった。どうなっているんだ?誰を頼れば良いのだろうか?ドエスな上司にダメ元で念話を飛ばしてみると、
『ヘルメスを頼れ!』
って、珍しく返信が来た。
ヘルメス・ファミリアのホームに行き、ヘルメスと会話することができた。この世界での用件が分からない僕は、早々と正体を明かすと、彼は僕に縋りつき、質問してきた。
「俺達よりも上位の神なのか?」
「そうだと思うけど」
「なぁ、神の掛けた呪いって解けるのか?」
神ってヘルメスクラスの神なのかな?
「神族か?最高神か?絶対神か?ドエスな神か?」
「最高神未満だ」
「それなら解けるかな?どういった呪いかな?」
「不老不死の呪いを受けた人間の戦士がいるんだが、どうにかならないか?」
不老不死かぁ。
「うん、どうにかなるけど…不老を解くと、生きた年数によっては肉体が無くなる。不死を解くと死と共に魂は解放される。不老不死を解くと両方が起きるが、どうする?」
「即死ってことか…それはどうなんだろ?でも、俺も不死ではないから、いつまでも傍に居られないし…」
この世界のヘルメスは友を思いやる心が持ち合わせているようだ。ならば、
「僕と一緒に来れば、僕が傍にいてあげられる。いつまでもね。その場合、君達も同化吸収って過程を経れば、僕や彼と共に居られるよ。既に別世界の君達のほとんどが仲間になっているから」
「そういう選択肢もあるのか?」
「僕の仲間になれば、寿命という概念はなくなる。その彼と一度話してみたいんだけど、どうかな?」
ヘルメスは考え込み、僕の提案を飲んでくれた。今夜、会えるようにセッティングしてくれることになった。
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深夜、バベルの屋上で、ヘルメス、フレイヤ、問題の彼、ファルコンと会った。
「君には二択をさせてあげる。呪いを解いて魂を自由にするか、このまま仲間と共に時間を過ごし、その後で僕の仲間になるかだ」
すぐに仲間として連れ帰ることもできたのだが、いまいる仲間とは過ごしただろうなっと。僕が同じ立場であれば、そう思うし。でも、ファルコンは僕の二択に悩んでいるようだ。僕だったら、即決後者なんだけど。
「前者だと、仲間ともう過ごせないんですか?」
あぁ、二択の間ですか。それは、僕が面倒だ。彼の仲間の最後の一人が逝くまで、彼に寄り添っても、何も得るものがないし。
「呪いを解いた瞬間、君の生の時間は終わる。そうだろ?君は既に寿命を全うしているんだから」
ファルコンという者が考えている事は、良くわかるが、あえて二択から選んでもらいたい僕は、そう彼に言い放った。
「仲間と過ごした後に呪いを解きたいのかな?それだと、仲間ができる度に、呪いを解く機会が先延ばしになるだけだ。僕も忙しい身なんで、こんなに平和なオラリオの世界には何度も来られないと思う」
何度も来るというより、ドエス上司なことだ。彼を引き取れるまで、僕はこの世界に足止めされると思う。
「呪いを解かない場合は、どうなるんですか?」
答えが見えているのに、質問してくるファルコン。いずれ、フレイヤ、ヘルメスとも別れる事になる。神である彼らとて、寿命はあるのだから。
「僕はいつまでも君と共にいる。僕の仲間は、ほとんど寿命という概念がない。永遠とも言える無限な時間を、仲間達と様々な世界を冒険している」
一緒に来て貰えた場合のメリットを言ってみる。揺れている彼の心にどう響くかな?答えの出せないファルコンは、ヘルメスに視線を投げて、彼の意見を聞こうとしている。
「ファルコン、君の望むことをしてくれてかまわない。後者を選ぶのであれば、俺達も一緒に行く。既に別世界の俺達は仲間になっているそうだし。同化吸収という現象で記憶は持ち込めるそうだから…まぁ、多少性格は変わるそうだけど」
ヘルメスはファルコンへ笑顔で答えた。
「アイズ達はどうなるんですか?」
「能力の高い者がベースになり、同一な存在を同化吸収するんだ。すでにアイズ達は仲間にいる。だから、問題はないよ。ここの世界みたいに、君にべったりって感じにはならないけどね」
「僕の相棒達は?」
「君と共に居られるようにする。君の魂に寄り添うようにしよう」
彼の両隣にはドラゴンの魂が寄り添っていた。死んでから時間が経ちすぎている彼らの魂から実体は作れそうにない。下手すると骨状態のスカルドラゴンみたいになるのもイヤだし。
僕は祝福の聖剣を掲げて、祈り、彼らの魂を鎮魂、そして祝福を与えた。彼らの魂は禍々しい色合いから、透き通るような色合いになり、ファルコンの身体に溶け込んでいった。
「君の魂に彼らを寄り添わした。君が生きている限り、彼らと共にいる」
ファルコンは安堵したようだ。問題の1つはクリアかな。
「アイズ達と相談する時間をください。希望しない者を連れていく訳にいきませんから」
彼は後者を選択したようだ。
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ヘルメスはまだ仲間にしていないので、彼とファルコンには僕の駒を入れて、僕の仲間にした。
「あっ、ヘルメス…お前の娘が仲間にいるんだけど、心の準備をしておいてな」
「はぁ?俺に娘?誰との間に出来たんですか?」
寝耳に水なヘルメス。
「レフィーヤとの間だ。お前に連れ添ったレフィーヤは、もういない。娘の父親のヘルメスは死んだ…すまない、助けられなかった」
「そんな…そうですか、娘は生きているんですね。シュウ様、落ち込まないでください。俺は俺です。そうか、娘がいるのか…」
娘に会うのが楽しみなようなヘルメス。
寿命を全うして、魂だけの存在になっていく、ファルコンの仲間達。魂となった者は、魂を収める容器に保管をしていく。僕が本来いる世界に持ち帰る為だ。
そして、最後の一人になった。ベッドに横たわる女性。ファルコンは彼女の手を握りしめていた。女性の顔は若い頃の印象を残しつつ、人生という年輪を刻んでいた。
「お兄ちゃん…ありがとう…私のワガママを聞いてくれて…」
彼女は笑顔でファルコンに声をかけた。
「言っただろ?アイズが朽ち果てるまで一緒にいるってさぁ」
ファルコンは彼女の耳元で囁くように言った。彼の言葉に、首を少し縦に振る彼女。そして、大きく息を吸い込み、静かに瞼を閉じた…
彼女の身体から淡い光の玉が浮かび上がった。玉は彼の周囲を飛び廻る。そして、僕の目の前に来たので、その玉を優しく抱きしめ、収納容器に収めた。
「これが最後の1つだ。さぁ、行こうか、ファルコン」
『ステージクリアで~す♪ファルコン、ヘルメス、魂の容器は、あなたの本拠に送っておくわね。あっ、サービスだから、お代はいらないわよ』
って、ドエスな上司の声が聞こえ、目が覚めた。
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全然、寝た気がしない夢だった。身体が重い…うん?物理的に重いのは何故?今朝も誰かが載っていた。ここって、50階のキャンプだよな?また、アイツか?しかし、髪の毛の色は紅ではなく黒…
「セラフォルーお姉さん、重いよ~!」
「うん?あっ…おはよ~、シュウ…くぅ…」
僕の上にセラフォルーが載っていた。両腕ががっちりとホールドされていて、リアスにしたような事すらできない。どうするか…念動力って使えるかな?念を込めて、クリちゃんを引っ張るようなイメージをする。
しかし微動すらせずに、僕の上に載っている魔王セラフォルー。こいつ、耐久力があるのか…さすが魔王だ。どうしようかな。あっ!そうか…僕はセラフォルーの全身を透過して脱出した。この手があったのか。今度から、そうしようっと。
服を着て、テントを出た。テントの外にはフィンとベートが起き出していた。
「おはよう♪」
朝の挨拶をして、食事の準備をする。
「リヴェリアの処には一人で行くのかい?」
フィンにきかれた。
「一人だと相手にされないかな?」
「そんなことはないと思うけど…攻撃的になった場合に備えて、ガードは必要かな」
僕の身を案じてくれたフィン。彼の親指は震えてはいない。一人でも大丈夫そうだ。
「ガードっていっても、フィンとベート兄ちゃんはダメでしょ?」
「だな。まだ、改宗したと言って居ない」
と、ベート。兄ちゃん呼ばわりは慣れたようだ。つまらない。
「アイズ姉ちゃんだと、戦闘になりそうだよね?」
「あぁ、確立は高いな」
「レフィーヤはどう?」
「戦闘にはならないが、万が一の場合、アマゾネス姉妹を抑え込めない気がする」
忍とオーフィスは、51階のガードをしてもらうからダメだし…あっ、良い人材がいた。
「ベート兄ちゃん、今日は51階で鍛錬して。魔王を連れて行くから♪」
「あの魔法少女って魔王なのか?」
ベートが驚いていた。
「少し頭が弱いけど、魔王としての戦闘力はある」
僕はテントに戻り、セラフォルーを起こすことにした。腹這いで寝ている彼女の背中に載り、両手で乳首をコネコネ。
「えっ…あれ?シュウがいない…いつの間に背中に載っているのよ?」
耳タブの感触を唇で味わう。
「それ…いい…身体が熱いよ~来て、シュウ」
「僕、小学生。そんな性交能力はまだありません♪」
「ひどいよ~なんで、こんな惨い目に遭わせるのよ~」
「夜這いをした罰だよ、お姉ちゃん♪」
「名前で呼んで~ねぇ、お願いだから…」
泣きわめき始めたセラフォルー。この位にしておくか。
「今日はお姉ちゃんと二人で別行動だよ♪」
「二人で…本当に?」
泣くのを止めたセラフォルー。まぁ、調教はこれくらいにしておこう。本気で怒らせると、全滅しかねないから…今の僕では勝て無いと思うし。
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セラフォルーと二人で地上に戻り、ロキ・ファミリアのホームへと向かった。久しぶりに二人で歩いているので、なんとなくルンルンしているセラフォルー。リアスと同じで上機嫌な方が、威力があるので良いと思うので、ベタベタしてきてもスルーしていく。
そして、ロキ・ファミリアの幹部と面会。会議室のような部屋に通された僕達。
「用件は何かな?」
リヴェリアが僕の正面に座った。
「同盟関係を築きたいんだけど、どうかな?」
怪訝な顔付きのリヴェリア。
「同盟?散々、引き抜いておいて、同盟って、どういうことだ?」
言葉に怒りが含まれている。
「引き抜いた覚えはない。他のファミリアの主神の部屋に、一人で来る方が悪いでしょ?」
「連れ込んだんじゃないのか?」
アイズはそうだったけど、それは隠しておこう。
「僕が連れ込める訳ないでしょ?アイズお姉ちゃんに抱えられる大きさだよ♪」
僕をマジマジとみるリヴェリア。
「同盟関係を築くに当たって、そちらのファミリアの全貌は教えて貰えるのかな?」
「ギルドで調べてください」
「調べられないから、きいているのだ」
「ギルドで開示できない情報に関しては、そういうことと理解をしてほしい。僕はこの世界に問題を起こしに来た訳ではないからね」
僕の言葉から何かに気づいたようなリヴェリア。
「お前は何者なのだ?どこから来たのだ?」
「知ってどうする?この交渉には関係ないでしょ?僕の個人情報に関してはね 」
「大事なことだ。同盟を結ぶファミリアの団長の個人情報は知っておきたい」
「供物を貰えれば、その願いを叶えよう」
「供物?…お前…まさか…」
生唾を飲み込んでいるリヴェリア。
「わかった。私を捧げよう、それでどうかな?」
「リヴェリア、何を言っているんだ?」
アマゾネス姉妹の姉、ティオネがリヴェリアに声をかけた。
「いいんだ。神に願いを叶えてもらうには、供物は必要だ」
「神?あいつは神とでも言うのか?」
ティオネが目の見開いて、僕を見ている。
「あぁ、そういうことだろうな。供物って、そういう物だ。普通は言わない言葉だし。私の部屋で話合おう」
僕はリヴェリアの提案に頷いた。セラフォルーには、一旦帰ってもらって、危険を感じたら、呼び出すことにした。セラフォルーも状況を理解してくれたようだ。
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リヴェリアの部屋に、僕とリヴェリアがいる。僕の目の前で、衣服を脱ぐ彼女。全裸になると、ベッドに横たわり、僕を誘ってきた。供物を食する時だけ、本来の姿に戻れることをこの前知った僕。早速、本来の姿になり、リヴァリアと身体を合わせた。
「鬼と天使のハーフ?何者?」
身体を合わせながら質問をするリヴェリア。
「元エロ神な絶対神。ペナルティー中で、エロ行為できないように子供の姿にされている。こうして供物を食する時だけ、本来の姿に戻れる」
僕の興奮しきっているアレがリヴェリアの体内に侵入していく。リヴェリアの…ハイエルフの耳は真っ赤になっている。
「耳が真っ赤なのは、どうしてかな?」
「意地悪な質問は止めて…それだけ、気持ちが良いってことよ♪」
少しずつ腰を前後に動かしていく。久しぶりな行為なので、味わいながら、感触を愉しみながら…
「で、同盟の件はどうかな?」
「あっふぅ…あぅ…いい…同盟…もっと…知りたい…」
ゆっくりと力強く動くと、彼女の乳房が上下に動き、僕の胸板を乳首が這っている。
「何を知りたい?」
「何をしたいの?」
「僕は剣の鍛錬をしにこの地に来た。それだけだ。一番最初にロキ・ファミリアに入団を希望したけど、相手にされなかった」
「そう…それは…ごめんなさい…あぁ…はぅ…あっ…あぁ…」
僕の動きに合わせて、喘ぎ声しか出なくなっていたリヴェリア。会話はもう無理かな?彼女の舌が僕の唇を舐めてきた。それをパクッと口に咥えて、舌の先端を僕の舌が出迎えた。舌を引っ張られる形になった彼女は、唾液を飲み込むことが出来なくなり、口の両端から、唾液が湧き出してきた。それと同時に顔が紅潮してきて、彼女の柔らかい指先が、僕のアレの付け根をマッサージし始めた。気持ちいい。この行為はアリだと思います。
そして、彼女と僕は同時に果て、僕の身体はピカピカの一年生に戻った。
ベッドの上で大の字になり、深い息づかいをしている彼女。その上で、片方の乳房を両手で抱え、乳首を口に咥えている僕。今の僕には、哀しいけど、この行為が一番落ち着く。
「同盟を話は了承しました。たまに、今日みたいに供物を捧げますので、食してください…」
僕の背中に両腕を回して、優しく抱きしめてくれているリヴェリア。
リヴェリアの部屋を出ると、アマゾネス姉妹が待ち構えていた。
「同盟の件は了承した」
リヴェリアの口から出た言葉に、納得できない二人。
「何をされたんだ、リヴェリア」
「悪いことはされていない。問題ないよ、ティオネ」
「それにしては、随分と汗ばんでいるな?」
「熱いヤリトリがあったからだ、ティオナ」
「潜る日程が決まったら、知らせてください。こちらは、合わせますので」
僕は、その場を後にした。
---リヴェリア---
「同盟?なんでや?」
主神のロキに報告した。ロキも納得できないようだ。
「なんで?戦力が落ちている。同盟関係になれば、今迄通り潜れると思う。何か問題でもあるのか?」
「引き抜いたファミリアだよ?」
ティオナが怒気を含んだ言葉が飛んで来た。
「引き抜いた訳ではないそうだ。彼らは、自分の意志で、あちらの主神の部屋を訪れている。そもそも、無理矢理の改宗であれば、彼らが大人しくしている訳ないだろう?」
「あぁ…」
納得した目の前の一同。無理やりされることが嫌いな面々。本当に無理矢理であれば、相手に牙をむいているはずである。
「何があかんかったのやろ?」
ロキが頭を抱えていた。私の導いた結論で、彼らの意志での改宗だったと気づいたようだった。
「今回の同盟での遠征であれば、今まで以上の戦力が得られると思う」
彼は私に心の余裕という加護をくれた気がする。ロキを交えた会議ではイライラすることが多かったが、今日は穏やかに会議を進行できているし。うふぅ♪
前半部は『バディ』9話とリンクしています(^^;;