※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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二つの願い*

---シュウ---

 

パックの威嚇行動も収まり、リビングでティータイム。金髪ドリルツインテールの少女を、小動物のように扱う女神達+娘…そして、ベアトリスがキレた。ははは…

 

「ちょっと、お子様扱いはしないでほしいわ。私はこれでも300年は生きているのよ」

 

背の高さが同じ様な一誠、リトル同様の扱いにベアトリスが怒っているようだが…

 

「え?300年?お子ちゃまでしょ?」

 

シルキーの言葉で、彼女の目は点に。

 

「この城にいる者達は、一誠を除いて、それ以上のはずだよ。父ちゃんなんか、数千億年だしねぇ」

 

僕に飛び火か…

 

「おい、歳の話をするな!今は小学生だけど、永遠に17歳だ!」

 

娘に睨みを入れる。僕に謝りを入れてくる娘、シルキー。

 

「え?何、その年数…有り得ない…」

 

エミリアが絶句状態だった。

 

「あぁ、この城には、生物学上の人間は一人もいないから…」

 

どう説明しようか、ノープランな僕は言葉を濁した。

 

「シュウは何者なの?」

 

精霊であるパックとベアトリスは薄々気が付いているようで、レムは僕をハーフな鬼として認識していた。

 

「僕は…説明しづらいなぁ…たぶん、言ったら引くと思うし…」

 

「父ちゃんは絶対神だよ」

 

あまり言いたくない。今でも認めたくないし。なのでぼやかしていたのだが、その言いたくない事実を娘が、はっきりと言ってしまった。おい…

 

「か、神様?」

 

「鬼神様?」

 

エミリアとレムでは多少認識はズレてはいるが、概ね正解かな。

 

「一番、偉い神様だよ、シュウは」

 

僕の正体を看破していたパックが、エミリアに説明している。

 

「パック、僕は神であることを否定して生きている。だから、対等で良いんだよ」

 

僕の発言に吹き出すレム。

 

「神様であることを否定する神様っているんですね。神様って偉そうな者って思っていましたけど」

 

「他種族の浮かべるイメージって、そんなもんだよ、レム。僕達、鬼族だって、他の種族から見たら、怖いイメージだし」

 

レムの頭を優しくポンポンと叩きながら伝えた。

 

「ねぇ、神様だったら、私のお願いを聞いて貰えますか?」

 

エミリアが僕の目を真っ直ぐに見つめて、願いを申し出ようとしていた。

 

「そうだね。供物が必要だよ。神として願いを叶えるのであれば。それでいいかな?」

 

神としてでなく、仲間としてなら、無償で願いを叶えてあげたいけど、能力が制限されてしまう、今の僕。

 

「供物?」

 

不思議そうな顔のエミリア。

 

「捧げ物だよ、エミリア」

 

パックが説明した。エミリアの通訳か、あの精霊は?

 

「何かを捧げれば、叶えてくれますか?どんな願いでも?」

 

意を決したような表情で、僕に迫ってくる彼女。あまりの必死さに後ずさりをしてしまう僕。

 

「まぁ、たいていの願いは叶えられるけど、供物次第だよ。あと、殺してとか、死なせてって言うのはダメだからね。僕は、死神じゃないから」

 

「何を捧げれば良いですか?」

 

「願いを先に言ってくれるかな?ソレを聞かないと、決められないよ」

 

口を真一文字に結んで、考え込んでいるエミリア。そして、口が開き、

 

「私が凍らせてしまった村の者達を助けてください」

 

エミリアの頭に手の平をのせて、記憶を読み取る。う~、襲撃されて…記憶が何か曖昧だ。何かの呪いか、記憶を操作されているのか?魔女の魔法とか呪いは解明していないので、確かなことが言えない。

 

「記憶を見たよ。う~、それなら可能だ。但し、その地で甦らせると、また襲撃されるかもしれないから、違う星に移転してもらって良いかな?」

 

「違う星?」

 

僕の提案に驚いた表情のエミリア。

 

「そう…まだあまり生きている者が少ない星なんだ。でも治めている王は優しいから、見守ってくれるし、手助けをしてくれると思うんだ。どうかな?」

 

「襲撃されなくなるんですか?」

 

「襲撃されないよ。もし、そんなヤツがいたら、僕達でしばく。僕にとっても大切な星だからね」

 

僕の脳裏には、あの星の心優しき仲間のルシフェルとネメシスの顔が浮かんだ。

 

「お願いします。心安らかに、人生を全うさせてあげてください」

 

僕に縋るエミリア。

 

「なぁ、パック。どの位の面積かな?」

 

彼女のガード役の精霊に質問した。

 

「どのくらいって…ごめん、比べられる物がわからないよ」

 

あぁ、そうだったね。住む世界が違うんだものね。

 

「わかった。1ヶ月くらい待ってくれるかな?色々、準備をしたいから。必ず、叶えてあげるよ」

 

エミリアの頭を撫でてあげた。すると、

 

「レムの願いも叶えてもらえますか?」

 

レムの方を振り向き、彼女にきく。

 

「どんな願いかな?」

 

「お姉様を連れて来てください。無理かもしれませんが、里のみんなを生き返らせて、移住させてください…」

 

生き返らせて移住?意味がよくわからないので、レムの頭に手の平を当てて、彼女の記憶を読む。

 

「う~、レムの里も襲撃されたのか。いいよ。その願いを叶える。鬼族の願いだもの、多少の無理でもがんばるよ。これでも、僕の世界の父親は鬼族の長だし」

 

「はぁ?」

 

驚いたような声をあげたレム。

 

「世界は違えど、同じ鬼族だ。助けないとな。そうなると、2件を同時こなさないと、襲撃される恐れもあるな。よし、これから、エミリアとレムの三人で下見に行って来る。必要なエネルギー量を見積もらないと、いけないからね」

 

と、三人で転移した。

 

-------

 

戻って来るときは、四人に増えていた。レムの姉のラムもお持ち帰りしたから。向こうの世界では、レムとエミリアとベアトリスが消えてた訳だが、特に問題はないみたいだ。ラムをお持ち帰るするために、エミリアの住んでいたお屋敷にも行ったが、混乱はなかったし。

 

「どうだった?」

 

フィンに声を掛けられた。

 

「う~ん、レムの願いは楽そうだ。全滅したので、招魂をして魂の状態で邪界に持ち込んで、身体を創造して入魂すれば、問題ないだろうけど…エミリアの方が難題だな」

 

「難題って?」

 

「地面に呪いが染みこんでいるんだ。招魂は無理かな…コールドスリープした者達だけ、強制転移になるな」

 

「浄化は無理そうなのか?」

 

「今の僕の上限じゃ、無理かな…時間を掛ければいけるだろうけど、あの地域は見張られているみたいで、長居はできなさそうだよ。作業中は結界でも張るかな」

 

僕とフィンが会話中。レムの姉のラムがレムと共に、城内を見て歩いていた。

 

「あの娘が、彼女の姉かい?」

 

「そうだよ。角を折られていたから、再生治療をしてあげたんだ。そうしたら、喜んじゃって、お城で働きたいって…」

 

「誠の家で働いて貰えば?メイド服みたいだけど、そういう職なんだろ?」

 

「それは手ではあるな。誠の家はメイドが多くても困ることはない、大家族だからね♪」

 

お城の見学を終えて、ラム・レム姉妹が戻ってきた。

 

「どうか、ラムとレムを、この城で働かせてください」

 

ラムが再度、僕に願いを申し出た。

 

「この城でなくて、僕の住んでいる地上の家で、働いてくれないかな?」

 

「地上の家?」

 

怪訝な顔をする髪の毛の色以外ソックリな姉妹。聞いた話だと双子らしい。

 

「うん…この城では城主であるけど、地上では7人姉弟の上から3番目の子供なんだよ。で、家に住んでいる人数が多いんだけど、メイドの数が少なくて…どうかな?」

 

「わかりました。誠心誠意働きます」

 

了承してくれたみたいだ。

 

「後、遠征の際には同行してくれるかな?戦えるメイドは心強いからね」

 

 

------

 

 

明日は月曜なので、家に帰宅した。

 

エミリア達を見て、固まる誠、一香と姉妹達。

 

「今度はどこから、お持ち帰りだ、シュウ?」

 

「誠、人聞きの悪いことを言わないでよ。お持ち帰りじゃなく、同伴帰宅だよ」

 

頭を抱える誠。

 

僕の家族、兵藤家と同居しているグレモリー家、シトリー家のみんなに、エミリア、ラム、レム、パック、ベアトリスを紹介した。あぁ、ベアトリスには、禁書庫に残って司書の仕事をして欲しかったのだが、地上の生活に興味を持ったようで、付いてきた。まぁ、城のメンバーは、この家に転移できるから問題は無いかな。

 

空き部屋は、腐る程にいっぱいあるし。この家の専任メイドのリーラに、ラム、レムを紹介して、指導を頼んだ。次に猫又三姉妹に、パックの教育を頼んだ。エミリアはどうするかな。

 

「エミリアのジョブって何かな?」

 

「私ですか?『精霊術師』です。契約している微精霊に協力してもらって、四系統の魔法が使えます」

 

と、言うのだが…

 

「この世界に微精霊はいないんだけど…パックやベアトリスのような精霊は、お持ち帰りは出来るけど、微精霊だと、その星の持ち物だから持って来られないんだよ」

 

「あぁ…じゃあ…契約しているパックの火の魔法と,私自身の水系の魔法だけかな」

 

少し凹むエミリア。水系か…

 

「ソーナ、エミリアの指導を頼めるかな?水系の魔法使いみたいなんだ」

 

ソーナが近寄って来て、

 

「でも、悪魔と魔法の大系が違うんじゃないかな?」

 

「だから、どういうイメージで、どうなるって感じで指導できないかな?」

 

「わかった。考えてみる。シュウ君の頼みだもんね。がんばるよ♪」

 

何故か、頬を赤らめたソーナ。何か、それ系な事を言ったかな?

 

「で、エミリアとラム、レムに言って置くけど、パックじゃないけど、僕にも営業時間がある。平日は午後4時くらいから翌朝の午前7時くらいまでだ。土日と遠征中は24時間営業の場合もあるけど、営業時間外は、この身体を一誠に返すので、エロいこと、難しいこと、血生臭いことは言わないでくれ。頼む!」

 

僕は彼女達に頭を下げて、頼んだ。

 

「どういうことですか?」

 

エミリアが不思議そうな顔をしてきいてきた。なので、一誠の身に起きたことを話してあげた。

 

「彼は今…」

 

「僕の魂の中で、意識体として生きているよ。お城の中だと、お城にいる皆の加護で、実体化できるけど」

 

「だから、僕も勤務時間外も実体化できていたんだね」

 

パックが声を上げた。

 

「そういうことだ。だから、なるべく土日は、お城で執務をするようにしている。一誠には楽しい想い出を一杯残してあげたいから」

 

「わかりました。協力します」

 

エミリアは了承してくれた。ラムレム姉妹も頭を下げている。了承みたいだ。そして、夕食という晩餐をして、僕は疲れたので一人で寝た。

 

-------

 

平日の夜、エミリアを交え、作戦を練る。エミリアがぽつりと呟いた願い…死んでしまったらしい、エミリアの叔母さんを助けたいから。

 

「地面を凍らせて、呪いを封じ込めませんか?」

 

エミリアから提案があがった。

 

「う~ん、呪いの種類が分からないから、うかつに刺激を与えない方が良いと思うんだ」

 

地面の表層だけであれば、シルキーのダイアモンドダストを広範囲で撃ち込み、抉れば良いと思うんだけど、根付くようなヤツだと取り除けないし。正体の分からない物相手は難しいな。

 

「でも、招魂って天国から魂を導くんですよね?」

 

エミリアから質問された。

 

「それは間違いだよ。天国まで行けた魂は、ある程度の時間を経過すると、通常転生してしまう。転生してしまった魂は招魂しても呼び出せないんだよ。それをする場合は、天国に根回しをして、転生をさせないようにしないとダメだ」

 

ふと、レイヴェル達のことを思い出した。涙が出そうだ。でも、エミリアを前に涙は…我慢しようっと。

 

「で、今回のエミリアとレムの願いだけど、魂は転生できないように、あの地につなぎ止められているんだ」

 

「それが呪いのせいだと?」

 

心配そうな顔のエミリア。

 

「だと、思う。地縛霊のように、その地に強い想いを持ち続ければ、その地を彷徨う魂になるけど、それとは違うみたいだよ。地縛霊であれば、浄化すれば、天国に昇華されていくんだけど、レムの村では、魂の気配を感じるのに、浄化しても昇華されていかなかった。僕の浄化能力が低いのか、魔女の呪いに対応していないのか、そういった理由も考えられるけどね」

 

何かを思い詰めるエミリア。

 

「そうか…滅の力を広範囲に照射して、表面の呪いの効果を無効化すれば良いのかな?」

 

リアスを呼び出して、出来るかを尋ねた。

 

「う~ん、私じゃダメかな。そこまで、力が無いもん。一誠君に毛の生えた程度だよ、私の力って…」

 

そうだった、この世界のリアスはまだ小学生だ…胸の大きさで判断してしまった。反省しよう。

 

「サーゼクスはどうかな?聞いてきてくれる?」

 

「うん♪」

 

リアスが聞きに行ってくれた。

 

「サーゼクスさんって、どなたですか?」

 

エミリアにきかれた。

 

「リアスの兄で、魔王様だよ♪」

 

「魔王…」

 

少しビビリ気味のエミリア。

 

「後、考えられる方法は…そうだ、エミリア。魔女ってなんで恐れられているの?」

 

根本的な、初歩的な問題を思い出した僕は、今更であったがきいてみた。

 

「正式には大罪の魔女って言うの。七つの大罪の1つ1つを二つ名のようにして、七人の魔女がいたんだけど…私と同じ銀髪でハーフエルフの魔女、『嫉妬の魔女』サテラは他の六人の魔女を滅ぼして、世界の半分を飲み込んだと言われているの。それで、私は…」

 

エミリアは俯き、涙を溢して、声を押し殺して泣いていた。それで、虐められたんだね。エミリアの肩を抱き寄せて、彼女の髪に頬を擦り寄せて、

 

「この世界では、もうエミリアを虐めるヤツはいない。万が一いても、僕の仲間を虐めるヤツは、僕が許さない。だから…」

 

エミリアの正面から、優しく抱きしめた。

 

「もう、泣かないで…」

 

彼女の耳に優しく呟いた。

 

 

------

 

 

週末、お城にエミリア達と入城した。一誠を実体化させて、僕は本来の姿に戻る。

 

サーゼクスに聞いた話では、サーゼクスの滅びの力は纏うような感じの物で、放つことは出来ないそうだった。そうなると、どうするかな?

 

「で、良い方案は浮かんだのかい、シュウ?」

 

早速、フィンが声をかけてきた。

 

「うん?まだ、これって言う方法は見付からないよ…いや、そうか…フレイアとベアトリスを呼んで来てくれるか?」

 

近くにいたアイズが呼びに行ってくれた。

 

「どうしたのかしら?」

 

「あのロキの魔法陣って、解析できたか?」

 

「もう少しなのよね。一部、知らない文字があるのよ」

 

ベアトリスが不明な部分を指差した。それは…

 

「禁術系の文字だ。そうか、複合言語の魔法陣なんだ。様々な大系を組み合わせたやつだ」

 

フレイアがはっとして、魔法陣を見直す。

 

「フレイア、ベアトリスと手分けして、わかる部分だけ、翻訳しておいてくれる?」

 

「了解しました」

 

「たぶん、高等転移術と、器と魂の分離、転生不能化などが、様々な大系で組み込まれているはずだ。その中の高等転移術と分離の部分だけを解析できれば、エミリアの件は、クリアできそうだよ」

 

この週末は、禁術系の僕、神格系のフレイア、魔女系に少し詳しいベアトリス、北欧系のロスヴァイセ、悪魔系のセラフォルー、一般魔法系のルフェイで、魔法陣を解析をした。

 

その結果、転移先の世界、場所、時間を設定できる高等転移術と、分離術の解析が出来た。

 

「なんで、ロキはこんな様々な大系を使えたんだ?」

 

フレイアが頭を捻る。

 

「顔が広いのが長所だからな。様々な神格系の神と飲み友達だったのかもな。で、酔わして聞き出していたのかな。推測ではあるけど」

 

フレイアに推測を伝えた。

 

「だから、継ぎ接ぎなのかもしれませんね。禁断の書式が様々な大系で、継ぎ接ぎ状態ですものね」

 

っと、ルフェイ。禁断すぎる。魂を器から分離して、全然違う世界へと転移させるなんて。世界の違う魂は、転生なんかできない。天国の魂簿に記載がないんだから。

 

オラリオのような、混乱した天界の魂管理でしかできない方法だ。普通は天国のシステムに魂の状態が出るから。天国でなくて、天界で魂を管理している時点で有り得ないのだが、そこは違う世界の話なので言及はしないでおこう。

 

「で、これをどう書き換えますか?」

 

ロスヴァイセがきいてきた。

 

「呪いの地の呪いを分離して、分離して…う~ん、どこへ捨てるか問題だな」

 

何の呪いか分からないのに、うかつな場所に投棄はできないよな。

 

「ねぇ、呪い以外の物を転移させれば?」

 

珍しくセラフォルーから真面な意見が出た。でも、

 

「セラフォルー、空気を持っていったら、ダメだよね?」

 

その部分だけ真空になるしなぁ…

 

「分離した状態で、魂だけ転移は無理なの?」

 

フレイアから質問が出た。

 

「う~ん、はっきり言うと、あの地は呪いの成分が濃い上、監視されているみたいだったので、詳しくは調査できなかった。地の呪いは確認できたが、空気に呪いがあるかがわからない。で、あの世界の空気には微精霊という物がいるらしい。もし呪いで、微精霊にアンカーを打たれていたら、無理…いや、現場に行って、魂を招魂して呼び出し、アンカーを断ち切れば良いのか…」

 

「それは誰でもできるの?」

 

「『神殺し』の僕と『元聖騎士』のファルコンだけだ。最高神未満であれば、何でも断ち切れるのはね。そうなると、分離術と高等転移術を僕以外の者にして貰わないといけない。後、僕達のガードも必要だ。とても危険な任務になるけど、誰がやる?」

 

 

相談の結果、ガード役には、呪いの類いを受けないであろうオーフィスと忍が就いた。発動組は魔力上限の高いロスヴァイセ、ルフェイ、セラフォルー、ベアトリスが担当になってくれた。様々な大系でかかれた魔法陣には、以前僕がつくった魔力コンバータを取り付けて、大系の違う魔法の発動を可能にするように改造を施していく。

 

 

 

そして、作戦を決行して…

 

 

 

邪界と言われる世界には、妖魔の街以外に、鬼族の里と、エルフの村ができた。住民が増えたことで、ルシフェルとネメシスは喜んでくれて大切に見守ってくれると約束してくれた。エミリア、ラムレム姉妹が帰郷できるように、それぞれの拠点への転移の扉を、キャッスルドランの地下に設置した。

 

 

------

 

 

そしてドエス上司の計らいで、再び剣の鍛錬に行くことになった。参加メンバーをキャッスルドランに集めた。作戦取りやめになった魔女の世界への遠征組が、集まってきた。みんな、戦う気満々だったのだが、諸事情で取りやめになり、今回の鍛錬で戦い惚けるようだ。どんだけ、バトルマニアがいるんだ?

 

あと、他の世界の社会科見学を兼ねて、エミリア&パック、ラムレム姉妹、ベアトリスが参戦…じゃなく参加する運びになった。

 

 

そして、僕は夢の世界から、あの街へと転移する。一誠の想い出作りの日々を、減らさないようにする為に。

 

 

前回の離脱から、タイムロスは1時間くらいだそうだった。これもドエスな上司の計らいのようだ。

 

 

-------

 

 

僕は娘を伴って、ロキ・ファミリアのホームを訪れた。リヴェリアは歓迎してくれたが、ロキは浮かない顔をしている。僕はあらかじめ娘に作戦を伝えていたので、娘は若い娘に浮かれ気味のロキと共に、ロキの部屋に消えた。

 

「あの娘は誰?ロキをどうするの?」

 

リヴェリアが心配するように、娘とロキが消えた方を見ていた。

 

「アイツは僕の娘でシルキーって言うんだ。で、あいつは両刀遣いの性癖破綻者で、ロキの調教を頼んだんだ♪アイツの良さは好き嫌い無く、何でも喰うことだし」

 

呆れているリヴェリア。僕よりも性癖の破綻している娘は、相手は僕以外なら誰でも良いみたいだ。僕と違って好き嫌いなく、的確に調教してしまうのはすごいスキルだと思う。

 

「娘がいるの…で、実の娘をロキに差し出すなんて…クレイジーだわ」

 

娘の実力を知らないリヴェリアにクレイジーと言われた。まぁ、普通ならばそうだな。

 

「2時間後にロキがどうなるか見ものだよ。それでさぁ、遠征の件を煮詰めに来た。当初予定していたのより、戦力が増えたんで、直ぐにでも出られるよ」

 

「え?直ぐに?」

 

驚いているリヴェリア。

 

「たぶん、当初の2~3倍以上の戦力があると思う」

 

「そんなに戦力をどうしたの?こんな短時間で?」

 

ロスタイムは1時間だから、短時間に思えるんだな。僕にとっては2~3ヶ月経過しているんだけど。

 

「う~ん、僕の仲間達が合流したんだ。だから…」

 

合流したのは、シルキー、ロスヴァイセ、ゼノヴィア、ファルコンだ。

 

「ふ~ん…あなたの仲間の戦力は興味あるわ」

 

リヴェリアと二人っきりで話合っていた部屋のドアが、前触れ無く開かれた。

 

「おい、いつからそんなに仲が良くなったんだ?」

 

勢い良くティオナが入って来た。

 

「うん?今遠征の話を相談していただけよ」

 

リヴェリアが事実を伝えた。

 

「はぁ?なんか、ソイツと熱く語らってから、リヴェリアの口調が丸くなったのはどういうことだ?」

 

こいつも熱く語らいたいのか?

 

「気のせいよ、ティオナ。で、遠征はいつ出られそう?」

 

「今すぐにでもいいぜ!」

 

僕を睨みながら言うティオナ。

 

「わかった。リヴェリア、今すぐ出られる者を集めてくれ。1時間後に、バベルの前の広場に集合だ。ティオナ、遅刻したら、許さないからな」

 

僕は、そう言い残して、部屋を出た。シルキーはどうなったんだ?ロキの部屋を訪れてみると、ロキは悲鳴を上げて、喜んでいるみたいだ。

 

「どうなった、シルキー?」

 

ロキを縛り上げて、彼女の身体をシャブリ尽くしていた娘に声をかけた。

 

「あっ、父ちゃん。女神ってタフだな。虐めがいがあって、楽しいよん♪」

 

「もう無理や…あかんって…小娘にやられるとは…」

 

ロキは泣き言を漏らしていた。主導権を取れなかったことが、くやしいのだろうか?

 

「シルキー、1時間後に出発だ。帰るぞ」

 

「わかった、父ちゃん。女神様、また遊んであげるからね、ふふふ」

 

シルキーの言葉を聞いて、青ざめるロキ。縛っていたヒモ状の物を解いていった。

 

「堪忍や…なぁ…もう、あかんって…」

 

そして、僕達親子は、アストレア・ファミリアのホームに帰った。

 

------

 

1時間後、バベルの前の広場。エミリア、レムラム姉妹、ベアトリス、エミリアの持つ緑の結晶の中で休んでいるパックも参加することになった。僕に、戦闘力を見せたいらしい。僕的には戦力にカウントする気はないんだけど、まぁ、メイドがいた方が食事面は楽かなって思い、了承した。

 

ロキファミリアは、ポーターを引き連れて、リヴェリア、ティオネ、ティオナ姉妹がやってきた。ガレスは、急な出発に対処できなかったかな?

 

「おぃ、来たぞ。お前らの実力とやらを見せて貰おうじゃないか」

 

ティオナが僕達にとっては挑発にならない、挑発的な発言を口にした。彼女の言葉に反応せず、迷宮に入っていく。

 

「エミリア達は中段にいて、敵を観察していて。前衛は、シルキー、ゼノヴィア、ファルコン、ロスヴァイセ、セラフォルー。中段のガードにベート、アイズ、レフィーヤ。ケツはフィンにまかせた」

 

僕は迷宮に入って直ぐに指示を出した。

 

「ねぇ、私は?」

 

リューが声を掛けてきた。

 

「僕と遊軍だよ。前衛が撃ち漏らしたのを消すよ」

 

「あぁ、そういうことか。了解♪」

 

そして、前進をしていく。僕達のポーターは忍+チームドラゴン。荷物背負っていても、戦えるのが魅力的。

 

そして、前衛が敵を見つけ次第、屠る。なんなく18階まで辿りついた。

 

「少し休憩して、出発する」

 

チームに命令を発した。で、ロキ・ファミリアのメンバーの方に行く。

 

「どうしたんだよ。前衛にメンバーを出さないのか?」

 

リヴェリアに文句を言う。

 

「いや…すまない。あなた達の前衛の破壊力に、ビビっているようなんだ」

 

見るとティオネ、ティオナの顔色が優れない。

 

「さっきの威勢は?」

 

ティオナに問う。

 

「なんだ…あの破壊力…モンスターが消し飛ぶって…」

 

あぁ、魔王候補と前魔王だからね。あと、ロスヴァイセの魔法攻撃。魔法を撃った後のインターバルを狙って来るモンスターは、ファルコン、ゼノヴィアの餌食になっていく。二人共飛ぶ斬撃を放てるし。

 

「ねぇ、ポーターの纏っているオーラも尋常じゃないんだけど…」

 

ティオネの声が震えている。

 

「あぁ、ベート、アイズでもポーターに勝て無いからね」

 

「「はぁい?」」

 

驚いたような声を、ステレオであげるティオネ、ティオナ姉妹。

 

「ベートの師匠だもの。荷物を担いだ状態でも、ベートに負けないから」

 

「異常だろう…その戦力って…」

 

ビビっている姉妹にそそってしまった僕。目の前の姉妹と、少し遊ぼうかな。念を集中して、念動力を発動。

 

「はぇ?…何…やめて…」

 

お尻を振る姉妹。谷間に羽箒でなでる刺激を与えていく。

 

「何がいるの?いや~」

 

リヴェリアは僕が犯人と知ったようだけど、僕を暖かい目で見つめている。では、違う刺激を…おへそを細長い舌で舐めるような刺激を与える。

 

「何これ~やだ~やめて~」

 

腰を振り、腰を捩る姉妹。こんなもんにするか、戦える分を残しておかないと。

 

「後で、お願いします」

 

僕だけに聞こえるような声で、リヴェリアが囁いた。

 

「そろそろ、出発しようか。このペースだと25~30階くらいでキャンプかな?前衛交代するか、僕とリュー、ベート兄ちゃん、アイズお姉ちゃんが前、ファルコン、セラフォルーは中段にする。サイドに逃れたのは、ロキ・ファミリアに任せる。ロキ・ファミリアが逃したら、残りの者で対処でよろしくね♪」

 

一応、ロキ・ファミリアにも役割を分担しておく。そして、迷宮を進んでいく。

 

 

 

 

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