---シュウ---
「で、用件は?」
まだ生き返ったばかりで、血行が良くない寅ちゃんを除いた二人にきいた。
「ステラの件だけどさぁ、持ち去った物を返して欲しんだ」
寧音ちゃんが、妙な事を言う。
「持ち去った?あれは僕の物だ。僕の仲間の証であって、一輝の彼女になったステラに、貸与するものではない」
「貸与?ステラは貰ったと言っていたぞ」
ステラが原因か。
「あげる訳ないでしょ?あれは、僕に対して敵対行動を取ると、刑が執行されるんだから」
「「えっ!」」
「一輝と共に僕に戦いを挑めば、ステラは地獄へ即堕ちるからね。それじゃ、あんまりでしょ?だから、抜き去ったんだよ。この先、敵になりそうだしね」
「そんな危険な物を埋め込んだのか?じゃ、彼女達にも?」
「もちろん、入っているよ。危険さだけでなく、恩恵と加護も与えているし」
「恩恵と加護?なんだ、それは?」
「企業秘密だよ…黒乃なら体験してみるか?お前、ウォンテッドだし」
黒乃がはっとした表情をした。
「黒乃がどうしたんだ?」
寧音ちゃんがきいたきた。
「次元の狭間を管理、運用している時空管理局って部署があってね。むやみに時空系の能力を使う者を制限しているんだ。で、黒乃は未登録で、たまに時空系能力を行使しているんだ。それでね、目をつけられているんだよ。この前は、追撃をかわしたそうだねぇ~」
黒乃の表情が歪んでいく。
「おい、イッセー。お前は、その…なんたら管理局に、どう関わっているんだ?」
こういう系は素人の寧音ちゃんが、要領を得ていないようだ。
「時空管理局だよ、寧音ちゃん♪僕のチームの部署の1つだよ」
「イッセーのチームってなんだ?」
「人間を辞める覚悟なら、教えてあげる♪」
「お前は人間でないのか?」
「もう、止せ!寧音よ」
以前、人間を辞める覚悟ができなかった寅ちゃんが、割り込んできた。
「ステラの件はわかった。そう伝えておく」
「じゃ、次は黒乃の件だ」
当事者の黒乃は俯いて、僕と視線を合わせようとしない。
「黒乃の件?どうにかならんのか?知らん仲ではないじゃろ?」
寅ちゃんが穏便に済ませたがっているようだ。
「仲間になり、管理局の仕事を手伝ってくれれば、問題無しにするけど」
僕はステラから取り出した駒を、まだ了承していない黒乃に入れた。
「えっ…何?えぇ~」
感覚などが研ぎ澄まされていき、驚きの声をあげる黒乃。
「敵対行動すれば、さっき寅ちゃんが行った先に、永久的に行ってもらう。これでいい?寅ちゃん」
寅ちゃんは渋々頷くが、
「おい、一方的すぎないか?」
寧音ちゃんが噛みついてきた。想定内だよ、寧音ちゃん♪
「うん?僕達はそういう勢力だよ。人間である寧音ちゃんに勝ち目は無い!」
「人間である?なぁ、イッセー、お前は何者だ?」
「そうだな…せつなさん、新人さんにパトロールの仕事を教え込んで置いて」
僕の念話による呼び出しに応じてくれた、せつなさんが黒乃を時空局に案内していく。
「ラムレム、留守番を頼むよ」
僕は、寅ちゃんと寧音ちゃんと共に転移しようとすると、エミリアが僕を抱き抱えて、頬ずりしてきた。そんな僕の姿に苦笑いしているラムレム。
「エミリア、ちょっと…悪役を決め込んでいたのに~台無しだよ~」
僕は彼女の文句を言うのだが、
「だって、お城に行くんでしょ?私も行くよ♪」
だと。そして、四人でキャッスルドランに転移した。
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キャッスルドランに転移すると、エミリアと僕から分離したイッセーが、リトル達の方へと走って行った。
「えっ?イッセーが二人?」
寧音ちゃんが驚いている。
「あっちが本物の今は亡きイッセーだよ」
「今は亡き?」
怪訝な顔付きになる寧音ちゃん。うん?寅ちゃんは、女性陣のスタイルに目が釘付けみたいだ。
「あぁ、本物のイッセーは生まれて…いや、受精してすぐに亡くなった。でも、僕が受精卵に着地したので、共生しているんだよ。この器にね」
「うっ…なんだって?」
まぁ、よくわからん話だよな。
「この身体に魂が2つ宿っているんだ。正確に言うともっとだけど」
「人格が2つあるのか?」
「まぁ、意味合い的には、そんな感じだよ。で、ここだと、仲間の協力で、分離しての実体化ができるんだ」
僕は元気そうなイッセーを暖かい目で見る。
「で、お前は何者だ?ここはどこだ?」
「僕はこのお城の王、ここは僕のお城だよ♪」
「答えになっていないぞ!」
うん?どう言えば良いんだ?
「私から説明しましょう。シュウには無理のようだし」
メイビスが転移してきた。
「あなたは、あの家のメイド…ですよね?」
リーラ姿のメイビスに尋ねた寧音ちゃん。
「まぁ、見た目はそうです。私も魂は別人なんです。私は、別の世界の神メイビス。彼はこの宇宙を統轄する絶対神シュウです。敵の罠にはまり、二人して魂の状態で飛ばされてきまして、着地した受精卵がそれぞれこの器なんですよ♪」
「か…み…へぇ?」
想定外な話に発展したので、寧音ちゃんが困惑しているようだ。
「で、このお城は彼、シュウと共にある城、キャッスルドランです。彼にいる場所に寄り添っていて、移動可能な要塞と言えば良いですかね」
「お、お前ら…この世界を征服に来たのか?」
「寧音ちゃん、理解していないでしょ?征服しても意味がないんだよ。この世界のある宇宙は僕の管理下なんだから」
「え…あの…この世界で一番エライのって…」
「彼です。神シュウが一番エライんですよ~♪」
笑顔でありながら、プレッシャーを掛けているメイビス。
「あ…え?…へぇ?…」
混乱気味の寧音ちゃん。いたずらしちゃおうかな。寧音ちゃんの意識をここに置いて、器だけ調教部屋に持ち込んだ。着物を脱がして、手首を固定して、吊り上げてみる。僕は本来の姿に戻り、寧音ちゃんと身体を合わせていく。
---メイビス----
「ご理解してくださいましたか?」
意識体だけ、ここに置いて器をシュウに持って行かれた寧音さん。本人はその事態に気づいていない。どんだけ混乱しているんだ?
「なので、ここに来た以上、あなた達には人間を辞めてもらいます」
「えっ、何でや?」
ここの戦士達のスタイルに目が釘付けだった、ご老人が驚きの声をあげた。
「儂も辞めるのか?」
「えぇ、ここは人間の来られる場所ではないですよ。神の玉座のあるお城ですから、天界といっても良い場所です」
「いやいやいや…それは、困る」
「どう困るのですか?ここでは、困った者は、誰もおりませんが」
「人間を辞めて、私達は何になるのだ?」
「そうですね、寧音さんはシュウのペットかな?ご老人は…どうしましょうね?」
「ペット?冗談じゃない。拒否だ!」
寧音さんは現在の境遇に気づいていないみたいだ。
「寧音さん、既にあなたの器は調教ルームで教育をされていますよ♪」
「え?…あぁ…あ~身体が無い…何で?」
また、混乱し始めた寧音さん。
「身体を返して~」
---シュウ----
年齢よりも若々しい各部位。使っていないようだ。感度もなかなか良いし。理性部分を担う意識が無い器は、本能のままに動いていた。快楽を与えると、それを欲し、芸を覚えると与える。ペットに教育と同じだ。
鍛え抜いた身体は、僕の要求を叶えてくれる。満足…これで乳がでれば…
「ねぇ、身体を返してよ~」
部屋の外から、寧音ちゃんの声が聞こえる。部屋の中に寧音ちゃんの意識を迎え入れた。
「私の身体に何を仕込んだのよ~」
「あんなこと、こんなことだけど♪」
寧音ちゃんの意識の前で、寧音ちゃんの身体に実演をしてもらった。
「え~、なんで~、そんなことを…」
いやらしい音を立てて、僕の棒を体内でいたわってくれる、寧音ちゃんの身体。
「ねぇ、返して…身体を返して…」
強気で不貞不貞しい寧音ちゃんキャラは崩壊したようだ。寧音ちゃんの意識は、白旗を振っているようだ。
「今後、僕のペットってことで良い?」
「え~何で?」
「そうかぁ、嫌ならこのまま分離させておく。これで満足だし」
「ダメだ。私が困る」
意識体の寧音ちゃんの表情はわからない。言葉も声というより念話に近いし。なので、彼女の感情が読みづらい状態である。
「それは、快楽刺激を意識が感じられないから?」
「いや…そんなことは…」
ビンゴかな?戻してあげようかな。喘ぎ声も聞きたいし。意識の分離した身体は、声を発しない。気持ち良さはくれるが、臨場感には欠けていた。
「あっ…あぁ…いい…何…これ…」
器に意識を戻すと、艶めかしい声が部屋に響く。声って大事だな。
「痛っ…何を塗ったの…」
恐怖に飲まれた表情の寧音ちゃん。定番の赤い液体を乳首に塗ってあげたのだ。
「いいなぁ、その表情…僕は鬼だから、そういう苦痛に塗れた顔って好きだよ♪」
「鬼なの?神じゃないの?」
「鬼神って言葉を知らないの?ふふふ」
赤い液体の入った瓶の口を鼻先に持って行く。
「おい。これって…」
更に恐怖に飲まれていく寧音ちゃん。
「これ、下腹部に流し込んだら、どうなるかな?」
「止めなさい…いや、ヤメテください…」
下腹部のポッチに一滴垂らす。
「痛っ…ダメ…あぁ~」
言葉とは裏腹に恍惚な表情になっていく寧音ちゃん。
「もっと、欲しければ、奉仕をして♪」
寧音ちゃんは、自発的に僕のアレを体内に沈めていった。
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「で、どうするの?」
メイビスがきいてきた。寧音ちゃんはプレイ三昧で、果てている。寅ちゃんは地獄ツアーに送り出している。さて、どうするかな。二人とも戦士としては、歳が多すぎるし、かと言って講師にするには、スキル不足だしな。隠密系にするから。
「駒を入れて野に放つかな。情報収集はしてくれそうだよね?人脈だけはありそうだし」
で、寅ちゃんに帰って来てもらって、寧音ちゃんと共に、駒を入れた。
「この二人、いなくなっても世界に影響ないだろうし。帰還の折には連れて帰ろう」
そして、エミリアを呼び戻し、イッセーには帰って来てもらい、家に転移した。
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「なぁ、魔女の因子はどうしたんだ?」
パックがきいてきた。
「あれは、ラムを連れて来る際に、同居していた道化師のおじさんに入れてあげたけど…問題あったかな?」
「あ、そう…問題は無いかな。魔女に触れたがっていたから」
今夜もエミリアが添え寝をしてくれたのだが、僕よりも先に寝てしまった。それも、僕にのし掛かる感じで。なので、僕は手足を拘束されたに等しい状態になり、何のできないまま、悶々と…そこにパックが起きてきて、話相手になってくれた。
「で、君の娘なんだが、この天然さはどうにかならないかな?」
「ははは、それがエミリアの味だよ。かみ締めて味わってよ」
全裸なので、それなりに気持ちが良いのだが、まだ未熟過ぎるので…
「でさあ、魔女って何なの?」
疑問をパックにきいた。
「そうだな…普通の人とは違う能力を持つ者かな」
「でも、ラムレムは魔女で無いんだよね?」
「あぁ、彼女達はベースが鬼だからね。魔女はベースは人間なんだよ」
「でも、エミリアみたいなハーフエルフの魔女もいるんだろ?」
「その場合でも、半分は人間だし。あと、魔女因子が入っているかだな」
「アレかぁ…」
魔女因子…神器みたいな物かな。よく、わからないけど。
「シュウには、必要ないだろ?」
「無いけど、襲われた時の対処を考えておきたいんだよ」
「そうだな…シュウの『強奪』で魔女因子を取り除けば、無力化できそうだけど」
「え?そんな簡単な対処で良いの?」
「うん♪」
なんかしっくりと来ないなぁ。魔女狩りしてくるかな。手元にいないと研究できないし。
翌日、僕の活動時間帯。寧音ちゃんの乳首を咥えながら、長考していた。
「シュウって、乳の出ない乳首が好きだよね~」
って、正面に座っているエミリアが呟いている。いや、乳の出る乳首に、まだ出逢えていないだけだ…あっ、あれ使えるのかな?エミリアの乳房に魔法を撃ち込んだ。
「あれ?なんで?胸が張っている…」
エミリアが驚いている。効いたのかな?早速、エミリアの乳首にスイッチした。で、咥えて乳房を揉んで吸ってみると…おぉ、イチゴミルクが出た~♪
「え~、なんで~、私の胸から乳が出ているの?」
美味しそうに飲む僕を涙目で見るエミリア。
「あぁ、イチゴミルクが出る魔法が使えるようになったのね」
って、メイビスが呆れるような視線を送ってきた。美味しいので、気にしないけど。
「ぷっふぁ~♪美味しかったよ、エミリア」
「てへへ♪」
僕に誉められて喜ぶエミリア。
「どこか、魔女を連れ帰れそうな世界って、無いかな?」
「魔女?そんな危ない物を持ち込んじゃダメだよ」
僕の呟きを叱りつけるエミリア。危ないのか…。まぁ、そうだな、平和な世界に危ない物を持ち込むのは良くないよな。
「で、私はいつまで居て良いんだ?」
って、寧音ちゃん。
「居たいだけいれば良いよ。駒は入れたし。いつでも呼び出せるし」
「う~む、居るだけでは物足りない。なんていうか…」
刺激の催促のようだけど、無視…あっ、いいのが来た。
「シルキー、彼女の相手をよろしく」
寧音ちゃんを娘に差し出す。
「父ちゃん、いいの?貰って行くよ~♪」
驚いた表情の寧音ちゃんを抱えて、自分の部屋に戻る娘のシルキー。
「う~ん、どうするかな」
元ドエスな上司に相談してみる。
『そうだな。扶桑皇国って国のある世界に行くと良いかな。魔女がたくさんいる。一人くらいならお持ち帰りしても問題ないだろう』
と、調教してからは、僕に好意的になったドエムな上司。行き方と、世界情勢などをきいて、そこに行って見る気になる。
「メンバーはどうします?」
メイビスがきいてきた。
「どうするかな…空が飛べることが必須条件だ。だから、エミリア、ラムレムは残念だけどダメだな」
僕の中にドラゴンがいるので、空挺部隊がいなくても、これまでは大丈夫だった。でも、こういう場合は、いた方が良いだろうな。ドラゴンがいない世界にドラゴンでは、いきなり敵に思われそうだし。
「飛べるのはアイズかな」
「アイズはダメだ。自分以外の女性は敵だと思うから」
天然ツンデレのアイズには、フェニックスの翼を与えている。有能な剣士でガードとしての能力は高いのだが、僕を愛しすぎるあまり、女性の警護とか、お持ち帰り業務には支障があるのだった。残念…
「そうなると…私?」
「メイビスはダメだ。メイド長なんだから、留守番だよ」
って伝えると、ぷぅっと頬を膨らませて、不満さを伝えてきた。この局面で雷が落ちるのはカンベンと想い、肩を抱き、頭を優しく撫でていく。
「一人で行くかな。オーフィスと忍が一緒だから、ガードは問題ないと思うけど」
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その時、僕は気づいていなかった。エミリアの世界の魔女と、これから行く世界の魔女が違う物だってことを…