---シュウ---
今回の強敵は手強い。リベンジをしないと、エロ神を名乗れない気がする。ウィッチーズの作戦参謀のパウラ、攻撃隊長のサーシャを仲間にしたことで、僕のチームに作戦参謀室という部屋を設けた。今までは、フィンだけだったので、特にそういう部屋は儲けていなかった。フィンは固い事を言わなかったし。しかし、軍隊上がりの二人に加え、美緒、孝美も固い事を言うし。まぁ、あって困る部屋では無いので、新設したのだ。
「ニパの事より、ネウロイはどうするのだ?」
美緒が本来の敵のことを持ち出して来た。
「ニパに比べれば、容易い敵だ。今、援軍が来るのを待っている」
「援軍?」
「うん、ソイツが来れば、容易いはずだ。まぁ、正体がよくわからないから、結果は予測できないけどね」
「作戦は出ているの?」
パウラが聞いてきた。
「出来ている。数に限りがあるんだよね?」
「そのはず」
「じゃ、今出現している巣を狩れば、もう出て来ないよ」
「なんで、言い切れるの?」
孝美がきいてきた。
「この世界のある星を移動させたから。ネウロイの巣が転移しても、この星には来られないからね」
僕の周囲にいる魔女達が驚いている。
「星を移動?そんなこと出来るの?」
パウラがきてきた。
「う~んっと、僕の能力じゃ無理だけど、上司に申請したら、移動してくれたんだ。今回の事案を案件にしたのは、上司だし」
「…」
魔女達が戸惑っているようだ。理解の範疇を超えたのか?
「ねぇ…シュウ君…君は一体…」
孝美がきいたきた。
「僕?小学校2年生だけど…」
「そうじゃなくてだ!」
美緒がキレかかっているようだ。美緒ってキレること有るんだぁ~。
「ねぇ、あなたの上司って?」
孝美が優しい口調で再度きいてきた。
「僕の上司?ドエスだよ。まったく、もぉ~」
「話の核心を避けているのはどうしてだ?」
パウラがきいてきた。
「それは、彼が言っても信じて貰えない存在だからです」
って、僕の隣に転移してきたリーラ姿のメイビスが答えた。
「言っても信じて貰えない?どういう存在なんだ?で、あなたは誰ですか?」
「私は別の世界の神、メイビス。彼の下僕です♪」
「…」
また、魔女一行様達の理解の範疇を超えたようだ。
「神…って、あの神ですか?」
サーシャがいち早く現実に戻って来て、質問をした。
「あのって言われると困りますが、私の場合は所謂聖書の神です」
「えっ…聖書の神って、女性だったの…」
「それは、世界によって違います。男性が神の世界も有りますし、神で無いのに聖書の神って名乗っている場合もありますから」
「はっはっはっ…」
美緒は理解の範疇を超えたのか、意味も無く豪快に笑っていた。
「彼は、私より上の階位の神です。絶対神と呼ばれる存在なんですよ」
「絶対神…宇宙の理を決める神様…」
定子が口を開いた。あぁ、学者一家の出だもんな。知っているのかな。
「上司って、その上の神…数ある宇宙を束ねる宇宙神…」
「定子、正解だ。だから、この星は所属する太陽系ごと、違う宇宙に転移させた。そう、僕の管理している宇宙にね。ネウロイは宇宙を転移できないから、この星には来られないんだよ。もし、来ようとすれば、宇宙と宇宙を行き来できる次元の狭間というエリアで、叩くから。そのエリアには、僕のチームが展開して、維持、管理しているんだ」
「「え~!」」
魔女一行様が全員、驚きの声を上げた。あれ?僕の正体に気づいていたんじゃないの?
「す、すみません…っご、無礼…な態度で…」
冷静そうなサーシャがパニックっている。
「そんなに畏まらないで~、僕は、僕を神として否定している。だから、今まで通りで良いんだよ」
「私…神様と…」
孝美まで、パニックっているようだ。
「そうだな…エロ神とでも、思っていてくれれば良いよ。戦闘時以外は、みな同じ立場で良いって思うんだ。誰がエラいって、言うのはナンセンスだよ」
メイビスが、この城の住民のだいたいの説明を、僕に代わってしてくれた。まあ、彼女も神であるので、魔女一行様は畏みまくっていたけど。
「では、これからも、よろしくお願いします。我々、ウィッチーズは、チームウィッチーズとして、シュウ様に仕えます」
っと、現状で一番エライ?パウラが代表で、改めて挨拶をしてくれた。
「団長…また、女性が増えていますね…」
待ち人のヤマトがやってきて、賑やかさに圧倒されているようだった。
「うん?女性の方が良いでしょ?ヤマト、愚問を疑問にしたらダメだよ♪」
「まったく、団長と来たら…」
「援軍に来て頂いた、この方はどなたですか?」
パウラがきいてきた。
「鷲尾ヤマト。僕のチームの副団長だよ。素性は…救世主の双子の弟君だよ~ん♪」
「団長、そういう紹介は…」
凹むヤマト。再度、理解の範疇を超えてしまった魔女一行様…彼女達、慣れるのに時間がかかりそうかな?
------
書庫に向かい、目的の人物を呼び出す。
「ベアちゃ~ん、手伝ってほしんだけど~♪」
書庫の奥から、少女が近づいて来た。
「ちょっと、馴れ馴れしいかしら。手伝うって思わないでほしいかしら」
言葉と裏腹に、笑顔の少女が僕に抱きつき、頬を擦り寄せてきた。彼女はベアトリス。エミリアの世界にいた精霊だ。僕と主従契約…実際には、神とは主従関係になれないので、下僕契約になってしまったけど。で、言葉はツンツン、態度はデレデレのツンデレ精霊である。剣の切っ先でツンツンするアイズよりは、ツンデレ危険度は低めであるが、戦闘力になると、アイズですら足元にいられない程の破壊力の持ち主である。
「魔力の調整を頼みたい」
僕は本来の姿に戻り、彼女を抱き抱えた。小学校2年生姿では、背丈が同じくらいなので、抱き抱えられないから。彼女は僕の漏出するエネルギーを、吸収して貯蔵できる。なので、多少デレデレしていても、忍もオーフィスも焼き餅を焼く心配はない。
そして、ドラン君にネウロイの巣の正面に、行ってもらう。
-------
作戦参加者で、自前で飛べない者は、スカさん作成のストライカーユニットを、装着していた。ちなみに、採寸して作ってあるので、自分以外のユニットは装備できない。
「まず、ラムとひかり、巣の上空に行き、ラムは巣の中心に雷撃、ひかりはラムのガードだ。雷撃が放たれたら、戦いの始まりだ。二番手はエミリアとパック。巣を氷結させてくれ。氷らす前に巣から逃げてしまったネウロイは、遠くに逃げないように、遊撃部隊で叩く。サーシャ、孝美、美緒、アイズ、ゼノヴィアにその任をまかす。三番手は僕とヤマトだ。『強奪』でコアだけを巣の外に出し、シルキー、僕とベアトリスが『ダイヤモンドダスト』で破砕する。芳佳は後方で回復部隊だ。定子は、食事の用意を頼む。いいか、定子、食事は大事なんだよ。食事が良ければ、また食べたいと思い、生存率は上がるんだ。死んだら、定子のおいしい料理を口にできなくなるから」
「はい♪今日はトン汁にしますので、作戦、がんばってください!」
頷く作戦参加者達。
「じゃ、行こうか。腹減ってきたよ!」
---ニパ---
軍法会議まがいの会議で、被告人席にいる私。あの少年を撃破したことを報告しなかったことに対する会議のようだ。
「なんで、倒したのなら、そうといわないのだ?サーシャが、捕虜にされただろうが!」
団長の目付きがいつになく怖い。マジ怒りか?
「で、どうやって、倒したんだ?」
あ…言えないよ~それは少女から脱皮できるかどうかの問題であり、超プライベートなことだ。
「おい、言えよ!ニパ!」
ナオの目付きも怖い。全裸にされて、落とされたからな…
「言えないです…言いたくないです~」
「はぁ?どういう意味だ?情報を秘匿するのか?」
そんな大それた話で無いし…みんなの目付きが怖い…私の身体に突き刺さってくる。
ジリジリジリーン。内線電話のベルが鳴り、団長が受話器を取り、連絡事項をきいている。
「え?なんだって…ネウロイの巣が消えただと?本当か?」
受話器を内線電話に戻し、私達を見回し、
「ここから一番近いネウロイの巣が、レーダーから消えたそうだ。管野、クルピンスキー、ジョゼ、確認をしてきてくれ」
団長の命を受けて、三人がハンガーへと急いで出て行く。
「で、どういうことだ?」
部屋には私と団長だけになった。団長だけならいいか?事のあらましを話した。
「はぁ?そんなことなのか?」
涙目の私は頷いた。
「う~ん…確かに、みんなの前では言えないな…はぁ~。本当についていないな、お前は…」
はい、ついていない、使えないの代名詞です。凹む私。
「ニパ!リベンジに来たよ~♪」
私の背後から、あの少年の声がした。振り返ると、彼がいた。
「ネウロイの巣を試しに1つ消滅させたら、ニパとリベンジして来ていいって。うん、無事に1つ消滅させてきたよ」
じゃ、本当に巣は消えたんだ…団長の表情は固まっていた。突然の来襲に、心の準備が出来て無かったのかもしれない。って、いきなり胸の収まりがぁ~
「再生する膜に対抗できる手段を持って来たよ~恐怖に震える声を聞かせてくれよ~」
『身体停止』と彼が叫ぶと、私は身体の自由を奪われた。動けない。次に彼は、『カオスモード』と叫ぶと、彼は真っ黒な人に変身した。その真っ黒な人が私を押し倒し、無数の黒いラインを生やして、私の穴という穴に入って、私の身体の中で蠢いている。気持ち悪いよ~。しかし、次第にその気持ち悪い刺激が、気持ち良いものになっていく。
「あぁ…あれ…なんか、暖かい…」
身体の芯が暖かくなっていき、頭がのぼせたようになり、耳が熱い。
「ニパ…神経を改善させたよ。性的刺激に敏感にしてやったよ。ふふふ」
黒い人が不敵な笑い声を放ってきた。うん?性的刺激に敏感?…不感症が治ったのか?
「ニパ、頭が悪いのか?治っただけでなくて、感じ易くしてんだよ」
「あっ…おかしくなりそう…ダメだよ~」
天に昇るような、いや幽体離脱しそうな感覚だ。
「じゃ、恐怖も感じてもらうかな」
『ビーストモード』と彼が叫ぶと、黒い人は狼男に変身した。いきなり、下腹部に激痛が走る。何かが、子宮の奥を突いているようで、激痛がリズミカルに感じる。
「痛みが気持ち良さに代われば、お前はマゾっ子に変身だな。ふふふ」
「あぁ…痛気持ち良い…もっと、差して…」
気持ち良さに酔い始めた。口元からヨダレが垂れている気がする。乾いた肉を叩く音に、湿り気が帯びてきたようだ。
「うわぁ…もっと吸って…」
乳首を何かの液体が通過していく。それが、とても気持ち良いのだ。乳房を揉まれる度に、何かの液体が乳首から放出されていた。
---シュウ---
精魂尽きたニパが床にのびていた。ぴくちとも動かない。まぁ、死んではいないからいいか。で、あの再生膜対策は、『ビーストモード』時の幻の棒で乗り切った。
「で、団長さんはどうされたいんだ?」
もう一人の獲物に尋ねた。
「手を組もう…」
「はぁ?もう手を組む必要は無い。ネウロイ対策は取れた。君達は、僕達がネウロイを撲滅するまで、大人しくしてもらおうかな」
「ぐぁっ~!」
全裸にした団長を、念動力で壁に叩き付けて、埋め込んだ。
「良い眺めだ。壁のオブジェとして、そこにいれば良い。では、ご機嫌よう♪」
---ニパ---
意識が戻ると、医務室のベッドにいた。隣のベッドには団長が横たわっていた。
「おい、ニパ。何が遭ったんだ?帰還したら、床にお前が倒れていて、団長は壁に埋め込まれていたんだ」
え?団長…
「誰にやられたんだ?体液塗れだったぞ」
クルピンスキーさんにきかれた。
「あの少年…ネウロイの巣を消滅させたって…」
「そうか、彼らがネウロイの巣を…で、502にも攻撃をしてきたのか?」
真実を言えない…まさか、不感症を治しに来てくれたとは、言えないよな。ここは否定も肯定もせずに、無言で通そうかな。
「くそっ!戦えるのはオレと偽伯爵とジョゼだけかぁ…」
ナオがくやしそうに言い放った。
「そういえば、仔猫ちゃんはどこだ?」
クルピンスキーさんが周囲を見回す。そうだね、ジョゼさんがいない。まさか…ナオが、探しに出て行った。しばらくすると、首を項垂れて戻って来たナオ。
「はぁ…いない。どこにもだ。連れ去られたようだ…」
「ジョゼもか…」
団長が弱々しい声を発した。
「すまない。判断ミスだ。あの時、手を握っていれば…今回はこちらから、手を差し出したのだが、今更っていわれたよ…」
次の日、クルピンスキーさんが見るも無惨な体液塗れの姿で発見された。
「知らない2匹の仔猫ちゃんに…まさか、弄ばれるなんて…」
主導権を取れなかったことで、ダメージ倍増なクルピンスキーさん。
---シュウ---
順調にネウロイの巣とネウロイを抹殺していた。そんな中、性的二刀流コンビがクルピンスキーを食してきたようだ。あと、管野っていう子だけだな。好みでないし、スルーかな。
巣も残すところ、後1つになった。そろそろ、この世界からの離脱の準備を始めるかな。さてと、誰をお持ち帰りしようかな?
チームウィッチーズを集めた。
「この世界に残りたい者は、ここに駐在してもらう。駐在しても、僕達の仲間であることに違いはないので、一緒に来たい者だけ、申告してほしい」
と、彼女達に伝えた。魔女ではなくて、ただの異能者だし。無理に連れ帰ることもないかなって。料理上手な定子と芳佳だけ、お持ち帰りしたいなぁ。二人に相談をしに行く。
まず、芳佳だ。
「う~ん…うん、決めました。着いて行きます。初めてです。私を必要って言ってくれた人は♪」
「遠征先で、醤油、味噌、納豆を作ってほしい…」
「了解です♪」
次に定子。
「連れて行ってください。お願いします」
って、即答だった。
「食事の重要性を、あんなに熱く語ってくれるなんて…戦闘調理師を目指したいです♪」
と、お持ち帰り要員を回収できそうだった。満足げに、自分の部屋に戻ると、残りの魔女達が待っていた。
「私達も連れて言ってください。お願いします」
って、代表でパウラが言って来た。
「一緒に来ると、帰りたい時に戻れないけど…」
「あのまま手立ての無いまま戦えば、非戦闘員の犠牲者が増えたと思う。それをこんな短期間で…この世界の者として、仕えさせてください」
パウラが僕に頭を下げると、この場にいた魔女達が一斉に頭を下げた。
「う~…あんなこと、こんなことしちゃうかもしれないよ~」
「かまいません。既に皆一度は体験済みですからね♪」
って。まぁ、そうだけど…
「一緒に、困っている人達を救う旅に、ついていきたいです。お願いします」
「「お願いします!」」
「そう…わかった。あ…あと一人、狩ってこようかな」
彼女達の決断も無下にできないな。なので、受け入れた。で、もう一人。連れて行きたいも者を求めて、僕は502の基地に転移をした。
まず、団長のグンドュラを古傷を完全に治した。気がかりだったからね。
「約束を護ってくれたんだな」
「もうすぐ、ここを離脱するから」
「みんな連れて行くのか?」
「希望者だけだよ」
「そうか…達者でな」
「そちらもね。また、遊びに来るから♪」
そして、目的の人物の元へ…
------
「いいのかい?私、ついてない、使えない女だよ~」
「適材適所だ。それに、もう使えるでしょ?」
僕の一言で、顔と耳が真っ赤になったニパ。
「そんな厄介な能力持ちを置いていけないよ。うかつにやって、癒着したら、どうするのさぁ?手術すら、出来ないでしょ?」
「あぁ…そうだね…相手の物を斬り落とすしかないもんな~」
たぶん、ニパの身体は手術ができないだろう。メスで切った傍から、再生しちゃうから。そうなると、男の方を根っこから切らないと…そんな危ない罠を置いてはいけない。ニパをお持ち帰りして、最終決戦に向けて、休養を取る。
-------
魔女のいる世界でやることをやって、帰宅をした僕。定子と芳佳の厨房係と、ひかり&孝美姉妹と美緒、ジョゼを連れて帰った。残りの者は、ドランで待機にした。いきなり全員を連れ帰ると、誠がビックリするから。まぁ、徐々に家に持ち帰ろうと思う。
「シュウ…また、お持ち帰りか?」
家に着くなり、誠がずいぶんな言い方をしてくれる。家族と住民達に彼女達を紹介した。
「美緒以外は、厨房要員だよ。ジョゼと芳佳は回復要員でもあるけど。美緒は剣士組で、鍛錬してもらう」
いきなり、トレーニングルームではアレかなっと思って、道場につれていく。きりんちゃんに頼んで、芳佳、ひかりには基礎的な剣術を教えて貰えるようにした。
「なんか、みんな凄くないか?」
美緒が目を白黒させている。
「まぁ、みんな免許皆伝クラスだからね」
「「え~!」」
美緒と孝美が驚いている。
「でも、戦士としては美緒と孝美の方が上だよ。経験の多さが違うからね」
「私も習って良いですか?食事の支度には支障を、きたさないようにしますから」
って、定子。
「良いよ♪」
魔女達の参加している道場での練習を見ながら、次の手立てを考える。次はどこで鍛錬したり、お持ち帰りしようかな?