転移した先*
転移した先は、街中だった。身体はあるようで、前回のような、魂だけってことは無いのが救いだ。状態をチェックする。オーフィス達は一緒にいる。この世界の者を同化吸収したようだ。ってことは、DxDの世界であるようだ。次に持ち物チェック。不思議な袋、ツヴァイ達の書物は持っている。戦力の低下はなさそうだ。
で、ここはどこ?念話を飛ばすが、返事は無い。第8,第9、第12、第13のどれでも無いようだ。う~ん…
『ヘルプ』を唱えるが、反応はない。そうなると第8以前ってことになる。8よりも新しければ、第8の絶対神である航路の神を呼び出せるから。
顔をチェック。一誠の顔だ。ということは兵藤誠、一香のいる世界か?ならば、誠の家の近くに転移してみた。
転移はできた。読み通りの世界であるようだ。誠の家に近づくが、
「兵藤さんちが爆発したぞ~」
「119にかけて~!」
やじ馬たちが集まっている。誠の家は、木っ端微塵に爆発されていた。そうなると、暗殺の直後に転移したようだ。で、この世界の一誠は、僕に同化吸収されているのか。記憶を整理して、この世界の一誠の記憶を反映できるようにした。
そして、隠れるように遠くへと逃げる。誠たちの暗殺犯が近くに潜んでいる可能性があるからだ。公園の茂みに隠れるように、潜む。さて、どうするかな…まず、この世界の勢力図を知りたいけど、誰と接触しようかな?う~ん…心当たりを思い出した僕は隣町に転移をした。
確か、この辺りに掲示板があったはず…記憶を頼りに掲示板を探す。僕のいた世界とは違うのかな?見付からない。壁際に注意力を注いでいたので、足を何かに引っかけて、よろけて壁際に倒れそうになった。その時、これまで見えなかった物が見えた。掲示板だ!そうだった…結界が張られていて、能力者以外は見られない仕組みだったんだ。忘れていたよ。
掲示板には目的の求人広告が貼り付けてあった。
『アルバイト募集
年齢不問、未経験者OK、長期勤務できる方優遇』
これだ。早速、面接を受けに行く。募集していて良かった♪求人広告に書かれている地図を頼りに、勤務先に行ってみると、緑色の髪のお兄さんがいた。そのお兄さんに、
「アルバイト募集のチラシを見てきたのですけど」
と、おそるおそる伝える。すると、お兄さんは怪訝な表情で、
「まだ、小学生みたいだけど。親の承諾は取ってきているかい?」
と聞かれた。そうだ。あの時は両親からの手紙をみせたんだっけ。どうしようかな、ここは正直に話そうかな。
「家に帰ったら、家が爆発していて…帰る場所が無いんです。ここで、住み込みで働かせてください。お願いします」
頭を下げて、頼んでみる。
「君、あの掲示板を見ることが出来たのかい?」
「はい…それで来たのですけど…」
何かを考えるお兄さん。
「君は悪魔文字を読めるのかい?」
「読めます。あと、神格文字とか禁術文字とか」
僕の発言に驚く表情のお兄さん。
「禁術文字だって?」
うん?この世界には無いのかな…失敗したかな…ははは…少し凹んだ気分になる。
「魔法陣の解析は出来るのかい?」
「できます。改変とか、新規製作もできます」
能力をアピールする。雇って欲しいから。
「君は何者だい?」
「…兵藤…一誠…です…」
「なんだって?じゃ、誠殿と一香殿は…」
お兄さんが数枚の会話用魔法陣を発現させて、あれこれと話している。
「君、指紋を採っても良いかな?」
身元確認ですね…頷く僕。指紋を採取して、照合作業を経て、会話用魔法陣であれこれと話し込んでいる。
「身元は確認できた。ここで住み込みで働いて欲しい。俺は、アジュカ・ベルゼブブだ、一誠君♪」
アジュカさんの差し出した手を両手で掴み、握手をした。すると握手した手の上に羊皮紙が現れて燃えて消えた。そのことに驚くアジュカさん。
「君は…一体…何者だい、一誠君。契約締結を自動でできる能力なんて、初めて見たよ」
って。あぁ、神のなせる業だけど、これは言わないでおこう。エロ神としてバレるには歳が幼すぎるし♪
その後、大体の仕事内容を聞いた。僕の世界における仕事内容とほぼ同じであった。これなら、こなせるな。一安心だ。
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翌日、与えられた部屋で目覚めた。一人で爆睡って、何年ぶりだっけ。賑やかな場所に慣れている僕には、少し寂しげではある。食堂だといわれた部屋に向かうと、アジュカさんは食事を始めていた。
「おはようございます、社長」
朝の挨拶をアジュカさんにした。
「社長って呼び方は抵抗あるな。名前でいいよ、一誠君」
「わかりました、アジュカさん」
そして、食事をして、仕事部屋に向かう。今日の仕事は、テストだった。僕の能力を知りたいようで、簡単な魔法陣の問題ばかりだった。
「う~ん、本当に魔法陣を理解しているようだね。次はこれだ」
悪魔の駒を目の前に置かれた。駒を手に取り調べてみる。
「これは何かわかるかな?」
「悪魔の駒ですよね…サンプル出荷かな?それとも特注品ですか?」
即答した僕に驚くアジュカさん。
「なんで…わかるんだ…」
目の前にある検査装置に駒を置き、手慣れた手つきで駒の解析をする僕。
「あぁ、特注品ですね。これが噂のキングの駒かぁ」
「えっ…なんで…」
「うん?アジュカさんの印が有るんですけど、純正品ですか?」
「それをなんで…」
解析ツールで内部を探る。
「未使用で、初期ロットでは無いですね」
「だから、なんで…なんで、わかるんだ?仕様書なんか作っていないのに…」
あ…この世界では仕様書が無いのか…しまった…
「どうしてだ、一誠君」
すべて話すしか無いかな…
「アジュカさん、結界を3重に張ってもらえますか」
頷くアジュカさん。結界を張ってくれた。これで盗聴される心配は無い。今の時点で話せる範囲のことをアジュカさんに告げた。
「別世界から来た…僕の養子…?証拠は何かあるかい?」
僕は僕の駒をアジュカさんに見せた。駒を手に取り、検査装置で調べて、驚くアジュカさん。
「確かにベルゼブブの紋章入りの基板だ…知らない回路がある。これは何の駒だ?」
興奮するようにきいてきたアジュカさん。
「僕の改良したドラゴンの駒です。入れると転生ドラゴンになり、種族変換機能や、複数の駒との併用、記憶のバックアップなどの特殊機能入りです」
「すごい…こんな駒があるのか…僕の養子って言ったよね?じゃ、レーティングゲームの保守、開発も出来るのかい?」
「できます。アジュカさんの養子になるって、そういうことですよね?」
「そうか…一誠君、君のことを信用しよう。この世界でも養子にしても良いかな?」
頷く僕。アジュカさんのような後ろ盾は、どこの世界でも必要であるから。
「では、父さんと呼んでいいですか?」
頷くアジュカ父さん。
---セラフォルー---
久しぶりにアジュカちゃんのビルで、魔王全員が集まり、会議をしている。
「そうか…誠殿と一香殿はダメだったのか…」
アジュカちゃんは落胆していた。
「残念だけどな。で、どこの勢力が手にかけたのかは、未だに不明だ」
ファルビーが報告を続けた。
「唯一の救いは、一誠君が俺を頼って、来てくれたことか」
現代の英雄、兵藤誠・一香夫妻は、私達悪魔とも交友関係があった。二人の忘れ形見である息子の一誠君は、アジュカちゃんを頼って、彼の所に逃げ込んだそうだ。いつ、そういう仲になったんだ?この子供苦手な男は。
「で、彼からは詳しい事情は聞けたのか?」
サーゼクスちゃんはアジュカちゃんにきいた。
「出先から帰って来たら、家が爆発して無くなっていたそうだよ。だから、事情は分からないようだ」
「一番分からないのは、なんで俺でなくて、お前の所に逃げ込んだんだ?」
あぁ、子供大好きなサーゼクスちゃんが、子供が苦手なアジュカちゃんに嫉妬している。
「それは、お前の家は冥界だろ?人間界に家があるのは、俺だけだからじゃないのか?」
「それなら、一誠君は俺が引き取る。アジュカ、お前は子供が苦手だろ?」
もっともな理由を言うアジュカちゃんから、一誠君を取り上げようとするサーゼクスちゃん。
「それは無用だ。彼を俺の養子に迎え入れた。だから、一誠君は俺の息子になる」
驚く私達。子供が苦手の割に、手が早いぞ、アジュカちゃん。
「おい、相談も無しに、そんなことを決めたのか?」
「決めただけで無い。届け出も終わっているよ、サーゼクス♪」
勝ち誇ったようなアジュカちゃんの顔。何が彼に、そんなことをさせたんだ?
「おい、そういうことで揉めるなよ。大人げないなぁ」
ファルビーが間に入り、宥めていく。
「で、今後はどうするの?」
私が本題に引き戻した。
「他の勢力には、当分内緒だ。魔王内でも一誠君の争奪戦が勃発するくらいだから、他の勢力からも争奪の手が上がるのは目に見えているし」
戦略担当のファルビーが案を出してきた。
「当分、このビルからも出さない。魔王だけの秘密だぞ、サーゼクス」
家族に自慢げに話すクセのあるサーゼクスちゃんに、釘を刺すアジュカちゃん。
「サーゼクス、家族の持ち込みもダメだぞ」
ファルビーが追い打ちをかける。それに対して、渋い顔のサーゼクスちゃん。
---シュウ---
仕事をしていると、魔王会議が終わったのか、魔王4名が仕事場に入って来た。僕を観察するように見るアジュカさん以外の魔王3名。
「一誠君、どこまで出来たかな?」
仕事の上がり具合を見る、アジュカさん。
「まだ、システムを改良中です。コマンドの増設をして良いですか?」
「君が必要と思うのであれば、新しく作ってくれてかまわない。但し、マニュアルは作っておいてほしい」
頷く僕。
「え~、今日から仕事を始めて、レーティングゲームのシステムを弄れるの?」
いつの間にか、僕の後ろに回り込んで、モニタ画面を見て驚いているセラフォルー。この世界のこの人は、どうなんだろうか?
「すごいだろ?俺よりも優秀なプログラマになれるよ、彼は♪」
アジュカさんからお褒めの言葉をいただいた。
「彼は悪魔文字が分かるのか?」
ファルビーさんがアジュカさんにきいた。
「あぁ。兵藤家の英才教育の賜り物だよ」
って、ことにしてくれたアジュカさん。
「あぁ、誠殿と一香殿息子だもんな」
納得してくれたファルビーさん。不気味なのは、ここまで無言のサーゼクスさんだ。何を思い、何を考えているのだ?
「なぁ、仕事のジャマだ。そろそろ帰ってくれないか?」
アジュカさんが、魔王3名に呼び掛けた。
「一誠君。俺と一緒に来てくれないか?母上や父上に、君の元気な姿を見せて欲しいんだ」
僕の頭を撫でながら、サーゼクスさんが言った。そして、僕が返事をする前に、僕を抱えて、転移した。あぁ、この世界のグレモリーはワガママだな…
転移先は、冥界のグレモリー邸だった。
「母上、父上、一誠君を連れて来ました」
嬉しそうに、両親に報告するサーゼクスさん。はぁ?誘拐だろうに…
「一誠君、よく来てくれたわね。ここを君の家と思って住んで良いのよ」
って、ヴェネラナさんに抱きしめられた。
「そうだ。将来、リアスと結婚するから、今からグレモリーを名乗って良いんだよ」
と、グレモリー卿。おい、政略結婚臭がプンプンだぞ…そんな和気藹々としたグレモリー家の皆さんの前に、魔王3名が転移してきた。
「サーゼクス、お前、誘拐だぞ。彼の意志を確認する事無く、連れ出すとはどういうことだ?」
アジュカさんが激怒している。いや、僕も激怒したいけど、正体がバレちゃうから、我慢しています。
「魔王会議で決めただろ?当面、アジュカのビルから連れ出さないことって。お前、魔王の自覚があるのか?」
ファルビーさん、もっと言ってあげて。
「一誠君はリアスの婿としてグレモリー家で預かる」
と、グレモリー卿。おい、じじぃ…僕の意志は?
「それは困ります、グレモリー卿。彼は俺が養子にすることを認めてくれました。サーゼクスは彼の意志を無視しての行為ですよ」
「おい、お客さんがお帰りだ、玄関の外に案内してくれ」
サーゼクスがルシファー眷属に命令して、魔王3名を排除していく。
「僕の意志は無視するんですか?」
「えぇ、人間の君には選択権は無いのよ」
って、ヴェネラナさん。あぁ、僕はグレモリー家と相性悪いんだけど…リアスを喰い物にしちゃおうかな…
「おい、悪魔共、お前ら、何してんだ、こそこそと」
って、堕天使総督のアザゼルが登場した。
「おい、堕天使風情が、我が屋敷に勝手に入るな!」
激高するグレモリー卿。もう…ここの空気を吸いたくない…僕は、セラフォルーに駆け寄り、彼女と転移をした。
---セラフォルー---
一誠君が私に駆け寄ると、私を強制転移させた。転移先は何故か私の部屋…一誠君も一緒にいる。なんで、私の部屋を知っているの?
「もう…だから、アジュカさん以外の悪魔は嫌いなんだよ~」
怒りのオーラを纏っている一誠君。え…何、これ…魔王である私の身体が恐怖で震えている。
「ねぇ、なんで、僕の意志は無視なの?ねぇ…」
彼の怒りのオーラの飲み込まれて行く私。震えが止まらない。怖い…これが、怖いって感覚なんだよね?一誠君…彼に質問は出来る状況ではなかった。彼の目は怒りの色で染まっているようだ。
「なんで、私?サーゼクスちゃんに向ければ良いでしょ…」
涙が零れている。怖い…殺される…彼の怒りのオーラにより、死を予感出来る私。彼は本当に人間なの?人間とは思えない、オーラの質。
「喰い物にするなら、女性でしょ?」
えっ…その発想は何?何かしら…股間がすぅ~すぅ~してきた。手で確認すると、有るべき物が無い…いつの間に。胸の収まりが悪い。これも手で確認するが、有るべき物が無い。
「恐怖を身体に刻み込んであげる」
『身体停止』
一誠君が何かの呪文を唱えた。次の瞬間、身体が動かない。逃げられない。一誠君の姿が…可愛らしい子供だったのに、筋骨隆々なイケメンになっていた。いきなり、入れたら痛いと思うよ…だけど、彼の太くて大きなモノはスムーズに入って来た。私の入り口は受け入れ準備OKな状態になっていたようだ。
一瞬痛みを感じるが、快楽の波が次々と押し寄せてきて、恍惚な海で溺れていく。乳房を揉まれ、乳首を舐められ、甘噛みされ…、ついにクリトリスまで甘噛みされていく。痛いはずなんだけど、気持ち良い…
チクチクとする感覚で現実に引き戻された。目の前の一誠君の背中には、天使の翼が展開しており、彼のモノからは聖なるオーラが浸み出している。
「殺さないで…ねぇ、なんでもするから…」
天使と初体験だなんて…死亡フラグが立ちまくっている。彼の指先からも聖なるオーラが漏れているようで、触られるだけど、死にそうに気持ちが良い。死んでしまう一歩手前って、なんでこんなにも萌えるんだろう…
そして、彼は有り得ない物を手にしていた。十字架と聖水の入った瓶…それは死亡フラグが確定ってことなのか…
「お願いします…殺さないで…ねぇ、下僕になるから…」
なりふり構っていられない状況なので、命乞いをする私。なんで、サーゼクスちゃん達の怒りを私一人が背負うのよ…しくしく。
十字架が股間に差し込まれていく。終わった…身体の芯が痛い…感じたことの無い激痛が私を襲ってきた。あそこに聖水を流し込まれて、私は死ぬのね…恐怖のあまり、私の意識は飛んでいった。
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意識が戻ると、アジュカちゃんのビル内にある一誠君の部屋で、一誠君と寝ていた。二人共全裸であるけども、私の身体に拷問を受けた痕は無かった。夢だったのか、一安心だよ。
起き上がって背伸びをする。でも股間に違和感が…手で弄ると、十字架が刺さっていた…でも、痛く無い。なんで?
「ふふふ、セラフォルーは悪魔で無くしたから♪今後は僕のペットってことで」
悪魔で無くした?え?私、魔王だよ…
「この世界のセラフォルーも頭が弱いのかな?今は僕の駒を入れている。だから、転生ドラゴンだよ」
一誠君の駒?へ?一誠君って人間だよね?へ?
「一誠君の駒の実験体になってもらったんだよ♪おはよう、セラフォルー」
笑顔のアジュカちゃんが、目の前にいた。実験体?
「一誠君の駒の実力が見たくて、セラフォルーの身体で試したんだ。凄いよ。セラフォルーの体内に十字架を入れても、大丈夫って。見るまで信じられなかったけどな」
顎を撫でて感心して、私を見ているアジュカちゃん。混乱する私。
「ちょっと、待って…ねぇ、私って、今、何?」
「「転生ドラゴン」」
二人が声を揃えて、私に宣告している。あ…え?
「今夜から毎晩、僕と寝て貰うよ♪」
って、一誠君…毎晩?寝る?
「で、一誠君、サーゼクスにはどういう攻撃をするんだ?」
「リアスをいたぶる。あぁ、セラフォルー、僕に逆らうとソーナをいたぶるからね」
え?ソーたんを?
「ダメ…止めて…ねぇ、言う通りにする。私を好きにして良いから…」
笑いながら部屋を出て行く二人。あいつらは鬼か悪魔か?
あっ、逃げられないように首には首輪が嵌められていた…
---ファルビウム---
「いいのか、一誠君。悪役を演じて…」
昨日のグレモリー邸での出来事を踏まえて、悪い子供を演じることにした一誠君。
「うん。僕はファルビーさんと父さんが味方であれば良いから。もう嫌だよ。誘拐紛いなことをされて、婿入りを強要されるなんてことは」
よっぽど、嫌だったんだろう。セラフォルーと一緒に逃げた一誠君。未だにサーゼクスとルシファー眷属と堕天使共が、一誠君を探していた。
で、一誠君の開発したというドラゴンの駒のテストをする為に、セラフォルーへと挿入した。テストは女性が良いという一誠君の希望に沿って。その結果分かったことは、魔王すら眷属に出来てしまう一誠君の価値。更に、俺のことを信頼してくれて、並行世界から来た事も教えてもらった。凄いの一言だ。
「セラフォルーはどうするんだ?」
「この世界を出られる日まで、眷属にしておくよ」
「まぁ、入っていた方が、アイツは強いだろうな」
テストの結果、聖水、十字架によるダメージをまるで受けないセラフォルー。脅威的な身体的特徴な魔王の出来上がりだ。
---サーゼクス---
アジュカのビルの一誠君の部屋で、彼と一緒に逃げたセラフォルーを発見した。逃走出来ないように首輪を嵌められている。どういう関係なんだ?
「お願い…一誠君を放って置いてあげて。犠牲は私だけで充分だよ」
犠牲?何の犠牲だ?俺は、眷属をここに召還して、セラフォルーを解放した。
「セラフォルー、軍を連れて来い。一誠君を保護する」
「なんで、分かってくれないの…私は…もう一誠君の眷属なんだよ~」
混乱しているセラフォルー。人間が魔王を眷属にできる訳がない。
「グレイフィア、ビル内を探索するぞ。一誠君を見つけ次第、グレモリー邸の地下牢に入れてくれ」
「サーゼクス、遣り過ぎだぞ。なんで、罪も無い者を牢へなんか」
グレイフィアが反論した。
「彼は、グレモリー家からの逃亡犯だ。それだけで、充分な罪だ。まして、リーアとの婚約からも逃げたし」
納得できない表情の彼女。
「眷属が王に反論を言うな!」
---シュウ---
はぁ…懲りずに、サーゼクスがやってきた。どこの世界でも、グレモリーはダメだよな~。クリスを養子に迎えてくれた世界だけだよ。真面なグレモリー家は。
「父さん、反撃していいかな?」
「軍は俺の指示で無いと動かないから安心してくれ、一誠君」
ファルビーさんが胸を張って言う。けど、ルシファー眷属相手だよね?軍より強くないか?
「一誠君、まさかグレモリー家が、こんなに君に固執しているとは思わなかった。すまない」
父さんが謝った。
「一時的にサーゼクスを殺しても良いかな?」
「サーゼクスを殺せるのか?」
僕の提案に驚くファルビーさん。
「簡単だよ、あんなへっぽこ悪魔は」
過去に、何度も殺しているし。
「生き返らせることは可能なのか?」
「もちろん、時間は少しかかるけどね」
「それしか無いか…すまない、手を汚させてしまって」
ファルビーさんも僕に謝った。
「グレイフィアさんはくれる?」
「う~ん…女王様だぞ。言う事は聞かないと思うけど」
「その方が楽しめる♪」
ドエス心に火が着きそうだ。
僕は、獲物を狩る為に転移をした。
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獲物の前に転移した僕。
「やっと、一誠君来てくれたんだね。さぁ帰ろ…」
話している最中に、アイツの心臓を摘まんで、鼓動を止めた。その場に倒れるサーゼクス。
「サーゼクス、どうしたの?ねぇ!」
物言わぬサーゼクスの身体を揺するグレイフィア。
「だから、犠牲は私だけで良いって…」
涙をこぼしているセラフォルー。
後ろから、眷属達が迫ってくるオーラを感じた。僕は妖刀村雨を携えて、迎撃に行く。
---グレイフィア----
サーゼクスの身体は冷たくなっていく。こんなに簡単に死ぬなんて…想像していなかった。一誠君…彼は何者だ?最強の魔王であるサーゼクスを、一瞬で死へ誘った。
「うぅ…うっ…うっ…」
泣きじゃくっているセラフォルー。
「彼は何者だ?」
「天使…」
なに?悪魔では勝て無い相手じゃないか。
「後はグレイフィアさんだけだよ♪」
え?私以外の眷属は?彼の後ろには屍の山が出来ていた。こんな短時間で?
「まぁ、グレイフィアさん次第だけど…」
彼の視線は私の身体を舐めるように見ている。それが狙いなのか…セラフォルーが泣きじゃくっているのは、そういうことか?
「わかった。降参だ…好きしろ」
「じゃ、舐めて♪」
彼のモノが私の前に出された。聖なるオーラが染み出ている。躊躇してしまった私。
「なんだ、好きに出来ないんだな」
彼はモノをしまった。
「じゃ、グレイフィアはいいや、リアスを差し出せ。それで無かったことにしてやる」
そんなこと出来ない…リアスを差し出す?何を言っているんだ?
「セラフォルー、十字架でグレイフィアを遊べ」
耳を疑う命令をした彼。
「ごめんね…逆らうとソーたんが…」
セラフォルーが泣きながら、十字架で私を責める。痛い…やめて…乳首から煙が立ち上る。痛い…千切れそうだ。
「あぁ~ダメっ…」
おへそから煙が立ち上り、肉の焼ける臭いがする。内臓が焼かれているようだ。でも、疑問が生まれていた、何故セラフォルーは十字架を握っていて、ダメージが無いんだ?
「セラフォルー、聖水であそこを洗ってから、十字架を入れてやれ」
えっ?ダメだって…死んじゃう…セラフォルーが躊躇している。どうなるかの予測が付くからだろう。
「王の命令に逆らうんだな?」
「ち、違います…ソーたんに手を出さないでください…ごめんね、グレイフィア…」
王?セラフォルーの王なのか?彼は…魔王を眷属に出来るのか?
「あぅ…」
あそこを刺激して、開花させていくセラフォルー。彼女なりの時間稼ぎだろうか。
「やめて…ねぇ…」
「わかった。セラフォルー、やめていいよ。リアスを攫ってくる」
彼はどこかに転移した。
---シュウ---
「疲れた…あきてきた…」
父さん、ファルビーさんのいる場所に転移した。
「この世界を無くしていいかな?」
僕の言葉に目を丸くして驚く魔王様2名。
「無くす?世界をか?そ、そんな力があるのか?」
ファルビーさんがきいてきた。
「そうだね。10分くれれば、生物を全滅できると思う。星ごと無くして良いなら、1秒あればいけるかな」
「一誠君、君は何者なんだ…」
父さんが驚いている。
「僕は並行世界から来た者だよ。あっ、そうか。宇宙ごと消し去れば、迎えが来てくれるな。うんうん。そうしようかな」
「宇宙ごと…一誠君…」
本音を呟いたら、父さん達が恐怖のオーラに包まれていた。
「仲間に知らせるならってことです。それくらいの異変を起こせば、見つけてくれると思うし」
「いや、そんな能力を持っている者なんか、いないよね?ジョークだろ?」
ファルビーさんが、確認してきた。
「うん?本気だよ。だって、この世界のグレモリー家は無茶苦茶でしょ?誘拐した挙げ句に、婿に入れって、で、家に逃げ帰ったら、脱走の罪で牢へってさぁ、どうなんですか?」
「そうね、それは認めるわ」
痛々しい身のグレイフィアがセラフォルーに支えられて、この場に来ていた。
「じゃ、この宇宙ごとリセットでいいじゃない」
「宇宙のリセット?大風呂敷を広げすぎでしょ?」
「う~ん、試してみる?って、結果はわからないよね。君達全員が消えちゃうし。ふふふ」
「マジで、できるの?」
「出来るよ。権限は持っている」
「権限?ねぇ、一誠君、君は何者?」
魔王とグレイフィアに睨まれたり、恐れられたりしている僕。
「正体?言えない。僕の正体がバレたら、確実にこの世界は消えるからね」
「言って…ねぇ…」
「言っても信じて貰えないと思うし…そんな存在だよ」
「それを出来るのは一人だけいる」
父さんが口を開いた。
「以前、シヴァから聞いたことがある。宇宙の創造と消滅を司る神、宇宙創造神の話をね」
「父さん、一人ではない。一対だよ。一人では作れない。一人で消すことは出来てもね」
固まる僕以外の者達。
「訂正するってことは、本物なんだね…会えて光栄だよ。俺はこの世界が消えても文句は言わない。息子になってくれた者を、護り切れない情けない親だからね」
って、アジュカ…父さん…顔は強張ったままだ。
「ごめんなさい…私を好きにして良いです。だから、この世界を消さないで…」
グレイフィアが土下座をして謝罪してきた。
「わかった。汝の願いを受け入れよう。供物は、グレモリー家全員の署名入りの詫び状だ。それを受け取り次第、サーゼクスとその眷属の者を生き返らせる」
僕がグレイフィアの頭に手をかざすと、羊皮紙1枚現れた。その紙をグレイフィアに手渡した。
「次は無いからね。神との契約って破棄は、有り得ないから」